西洋無頼+23<デラックス・エディション>(紙ジャケット仕様)西洋無頼+23<デラックス・エディション>(紙ジャケット仕様)
(2010/12/22)
シン・リジィ

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私的な事で恐縮ですが、ちょっと今年に入ってから色んな事が立て続きに起きて、気分がかなり滅入ってしまっていたので、昨日は久しぶりに気分転換も兼ねて東京へ遊びに行ってきた。
西日暮里に住んでる友人と千葉に住んでる友人に声を掛けてみたら、2人共快諾してくれてお互いの近況なんか多いに語って、しかもCD漁りも忘れておらず(笑)ホントに良い気分転換となった。

で、今回の東京行きにはもう一つ理由があって、それがこのアルバムシン・リジィの「VAGABONDS OF THE WESTERN WORLD」(邦題:西洋無頼←何てカッコイイ邦題なんだ!)を手に入れる事だった。密林やHMVでは在庫が無く他のネットショップでも殆ど置いてないので、じゃあ東京のCD屋にも無いのか?と思い、それなら行くか...と東京まで足を伸ばしたのだ。
で、まずは国内盤の殆どが置いてあるアキバの石丸電器に行ったら、何と今年3月で閉店だそうで閉店セールやってた(涙)。閉店だから新品なんか取り寄せておらず断念...しかし、店内全品30%オフは魅力的だったけど、予算を持ってなかったのとセールから1ヶ月近く経ってたので余りコレといったモノが無かったのが残念。某音さんが行ったら絶対テンション上がっちゃうんだろうなあ~と、ふとアタマを過った(爆)。
で、新宿のタワレコには置いておらず、HMVは閉店...残るはディスクユニオン・メタル館。そしたら在庫がかなり置いてあり(笑)あっけなくゲット。殆ど買い占めたんか?

何故、そこまでしてこのアルバムが欲しかったのかというと、リジィの快進撃はヴァーティゴレーベルへ移籍した後で、このアルバムを含むデッカレーベル期の3枚は余り話題に挙がらないのが以前から気になってて、今回リマスター化+ボーナス23曲(オリジナル盤の3倍もある/笑)という事もあって聴いてみたかった。ジャケのサイケっぽさも時代を感じさせて面白いし。

肝心のリマスター処理に関してはオリジナル盤を聴いてないので評価出来ないけど、1973年の音源にしてはかなりクリアだと思った。ライブ音源も後のライブ盤とかと比べると意外と丁寧にプレイされていて、後の激しいプレイとはちょっと質感が違う感じがした。まあ、まだ若い頃という事もあるんだろうけど。

しかし、一番驚かされたのはこのアルバムの内容。以前から初期の名作という評価もあったけど、実際に聴いた事があったのは「THE ROCKER」のみ(しかもシングルVer)。聴く前はこのテのモノが多いのかな?と思ってたけど、実際にはレイドバックしたヘヴィブルーズを基本としたロックといった感覚を受けた。
しかも、この時点で既にリジィの骨格は出来上がっており、フィルの詩人っぷりは十分に発揮され、このアルバムで脱退したエリック・ベルも今までは歴代のギタリストの中では地味な印象しかなかったけど、このアルバムではかなり弾き倒しており(「THE ROCKER」の後半であんなに弾いてるとは知らなかった)また楽曲に併せて繊細なプレイも出来る器用な人なんだなあ...と印象がガラリと変わった。

正に”初期の名作”の名に相応しい内容。次作ではバンドの代表曲も登場する事もあって、活動的にはドタバタしていたけど才能面では勢いを感じさせる。リジィは最初に聴くには余り薦めないけど、代表曲は聴いてきたのでそろそろオリジナル盤を...と思ってる方には良いアルバムかと思う。


「VAGABONDS OF THE WESTERN WORLD」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=otnLQ0OBAbc

「MAMA NATURE SAID」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=NuBkpQHLb-M&feature=fvsr

「THE ROCKER」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=AsD7VWZxjbk&feature=related
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Experiments in Mass Appeal (Jewl)Experiments in Mass Appeal (Jewl)
(2009/01/13)
Frost

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先日頼んでいたフロスト*の2ndアルバム「EXPERIMENTS IN MASS APPEAL」が届いた。
以前書いた1stアルバムを聴いて以来、直ぐにこの音に惚れてしまったお陰で即この2ndとこの後に出た2枚組+DVDのライブ盤を購入してしまったのだけど、ライブ盤に関してはまた別に書くとして、今回はこの2ndアルバムから。

1stアルバム発表後に、中心メンバーであるジェム・ゴドフレイという人が余りの多忙さにバンドの活動停止を発表してしまい、このバンドも1枚のみで消え去る運命かと思いきや、あっさり2枚目作ってバンド復活...って、一体何なんすか?(笑)
ま、このバンド以外で他のメンバー達もバンドを掛け持ちやってる人達だから、そっちに専念すれば特に問題も無いのだろうけど、1stアルバムの完成度を思えば続けないテはないな...と思うのも分かる気がする。

で、この2nd。まず変わった点はボーカル。前作では再結成イット・バイツでも御馴染みジョン・ミッチェルがVo取ってたのだけど、今回から参加のデクラン・バークというギタリストがボーカルも担当。これは個人的には良かった。ジョンも良いんだけどイット・バイツで聴いているし、デクランの声はジョンの声よりも高いので、楽曲の良いアクセントになっている。

で、肝心の楽曲の方も相変わらず素晴らしく、テクノロジーを駆使したプログレッシヴロックといった感じ。冒頭2曲がちょっとダークな雰囲気で始まるので前作とはちょっと違う感じだけど、3曲目以降は1stアルバムに入っててもおかしくない楽曲が揃ってる。
私的には重いながらもキャッチーなメロディが心地良い「POCKET SUN」、ゲーム音楽みたいな出だしで曲展開が速い「DEAR DEAD DAYS」、再結成イット・バイツが演っても違和感がない様な「TOYS」、15分の大作ながら静と動の使い分けが見事な「WOUNDERLAND」がお気に入り。

しかし、コレ聴いて思ったのは、何でこんな素晴らしいアルバムが地味な扱いなのか?という事。一応、国内盤は発売されているけど(マーキー/ベルアンティーク)輸入盤に帯とちょっとした解説だけの仕様。しかも出荷数が少ないみたいで、店頭で見掛けるのはまず困難...
ちゃんとプロモーションして、しっかりこのバンドを評価出来る人が現れない限り、まず日の目は見ない作品である事は間違いないなあ。ま、このバンドの存在を知った今は次作も勿論購入決定だけど。
因みに、輸入盤でDVD付きも発売されているので、映像にも興味あるならそちらの方がお得かも。


「POCKET SUN」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=rJNS1rQfa7I&feature=related

「TOYS」PV?↓
http://www.youtube.com/watch?v=QBXCYjFX7V4&feature=related

「DEAR DEAD DAYS」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=yu8hiX3BjYo&feature=related

クーデ・グラー~最後の一撃クーデ・グラー~最後の一撃
(2010/05/26)
トリート

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前から欲しいと思いつつも、すっかり買い逃してた約18年振りに復活したトリートの新作「COUP DE GRACE」(邦題:クーデ・グラー~最後の一撃)を、たまたま入ったTSUTAYAで発見したので購入。
ホントはタワレコで買おうと思ってポイント3倍セールの時に...と思ったら在庫が無く、しかもその後も入荷する気配が一切無かったから、東京に行った時にでも買えばいーやと思ってたので運よく手に入れられたのはラッキーだった。

前評判はかなり高く、ネットでもバンド史上最高傑作との呼び名もあったくらいなので、どれどれ...と試聴で聴いてみるとコレが結構エッジが強い音で、北欧メタルの括りではどーなのかな?と思ったけど、全曲聴いてみるとやはり北欧らしさは残ってあったので一安心。
しかし、この時代にこれほどまで80年代らしさを感じさせるアルバムが聴けるとは思っていなかった。最近ではウィグ・ワムくらいではなかろうか?路線的にはそのウィグ・ワムを感じさせるトコもあるし、LAメタルっぽいノリも感じられた。逆に現代的な要素は余り感じられなかったかな。

オリジナルシンガーだったロバート・アーンルンドが復帰してのアルバムなので、当時を知る人たちにとっては感慨深いモノがあると思うけど、前任シンガーも掠れた声で意外と味があったのでちょっと残念かな?しかし、この路線ならこの声で十分合っていると思うけど。

私的なお気に入りは「PAPERTIGER」「A LIFE TO DIE FOR」「SKIES OF MONGOLIA」「NO WAY WITHOUT YOU」「WE OWN THE NIGHT」「BREATHLESS」あたり。前半のHR路線も良いけど、後半のAORっぽい雰囲気の方がメロディの良さが際立って好きな路線かも。

とにかく曲の良さが光る1枚。全15曲もあるので(国内盤)さすがに捨て曲無しとはいかなかったけど、十分に満足出来る内容だった。この後、バンドはずっと続ける気なのかどーかは分からないみたいだけど、これだけのアルバム作れるんだからまだまだやれるでしょ!次回作も楽しみだし、旧譜もちょっと興味が出てきたなあ。


「PAPERTIGER」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=aFHfCJSbRhI&feature=related

「SKIES OF MONGOLIA」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=aSmDbgw_OKw

「WE OWN THE NIGHT」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=NOl0jTNsLGs&feature=related

Hot WireHot Wire
(1991/07/05)
Kix

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まだまだ続く80sHM/HR。今回のお題は久々にKIXの5th「HOT WIRE」を聴いてみた。

umeさんのCD購入欄のコメントに「彼等の最高傑作は4th」と書いてあったけど、この意見には私も同意。最初に彼等のアルバムを聴いたのが4thだった事もあるし、何よりリアルタイムで「DON'T CLOSE YOUR EYES」がチャートを駆け上っていくサマを見た時は「彼等がこんなにメジャーになっていくなんて...」と感慨深いモノがあった。それまでは通受けのHRバンドのイメージだったのに、今になって思うと少し妙な感じもするけど。
それまで作られた「BLOW MY FUSE」「COLD BLOOD」「GET IT WHILE IT'S HOT」のPVみたいに縦ノリHRが彼等の代名詞みたいな雰囲気を作っておいて、あの「DON'T CLOSE YOUR EYES」のPVだもんなあ...正にやられましたよ。

そんな予想外のヒット曲もあって、それに続くアルバムには結構な期待があったと思う。マイナーだったバンドがメジャーになって放つ新作はどんな感じになるんだ?という高揚感があった反面、メジャーにアグラをかいて彼等の良さが消えてしまったらどーしよう?という不安もあった。

しかし、そんな不安を見事に払拭する凄いアルバムを引っ提げてきた。制作費にお金が掛けられたと思わせる音の良さがまず耳を惹いた。前作のトム・ワーマンや3rdアルバムのボー・ヒルも彼等のイメージに合わせた音作りだったけど、このアルバムでは無名のテイラー・ローズという人も彼等の友人という事もあって、実に聴きやすい良い音に仕上がっている。
で、肝心の楽曲もスケールアップして、重たいドラムのフェイドインから始まる冒頭のタイトル曲がボン・ジョヴィの「LAY YOUR HANDS ON ME」みたいで、アリーナロックっぽい雰囲気を醸し出している。
続く「GIRL MONEY」は正に彼等の真骨頂だし、「ROCK&ROLL OVERDOSE」や「BUMP A LA LA」「PANTS ON FIRE」などの明るく弾ける楽曲群は元々分かりやすい音もあってAC/DCみたいに理屈じゃなく本能で聴く音を実感させる。
他にもワイルドハーツのジンジャーがベストソングに挙げる「TEAR DOWN THE WALLS」も感動的だし、彼等にしては異色的な「COLD CHILLS」も悪くない。

しかし、これだけ意欲的なアルバムを作りながらも、時代は残念ながらグランジ/オルタナ路線が隆盛を誇る直前という事もあって売れなかったのは勿体無い。あと3年早くこのアルバムが出ていれば...と思うとバンドを取り巻く環境も変わっていたのではなかろうか?
4thアルバムが売れるまで、借金してまでアルバム作ってツアーで返済...という行為を繰り返し、念願の大ヒットでそれまでの借金をチャラに出来たみたいなので、このアルバムで更に売れて少しはバンドに良い思いをして欲しかったなあ~。ま、如何にも彼等らしいといえばそれまでなんだけど。

今の時代に聴いても全く問題なく聴けるし、いつでもこのノリに身を委ねる事が出来るアルバムは、前作同様に重要な作品かと。あ~、再結成してまたアルバム作ってくんないかな...今更ながらライブが観たい!

PS:...と、締めくくったトコでYOU TUBEで検索してたら、どーやらライブ活動はしてるみたいですね。ただ楽曲のメインライターだったベースのドニー・パーネルは不参加みたいです...


「ROCK&ROLL OVERDOSE」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=qxd2ggyHwhA

「GIRL MONEY」昨年末のライブ↓
http://www.youtube.com/watch?v=zwDfZN_fckY&feature=fvst

ハートブレイク・ステーションハートブレイク・ステーション
(2007/07/04)
シンデレラ

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昨日の白鮫の「HOOKED」に続いて、これまた久々に聴いたシンデレラの3rd「HEARTBREAK STATION」。
今でも彼等の最高傑作は2ndという気持ちに変わりはないけど、この3rdアルバムもなかなかの力作かと。但し、それまでの彼等の辿ってきた道を考えると音楽性の変化は加速された感が強く、デビューアルバムのファンは複雑な気持ちで聴いたのではなかろうか?「遂にここまで来てしまった」と。

誰が聴いても分かる通り、デビューアルバムと2ndアルバムの音楽性の変化にも驚かされたけど、まだHM/HRの土俵で語る事が出来た事と、何より楽曲の良さが光ったお陰でセールスも上がりバンドの株も上がった訳だけど、リリースに時間が掛かったのはバンド側とレコード会社の思惑が一致しなかったお陰であれだけの時間が掛かったと聞く。

しかし、この3rdアルバムでの変化にはもはやHM/HRバンドの面影は皆無で、トム・キーファーが歌ってるからシンデレラだと分かる程度。トムのソロと言っても全くおかしくないくらいで、シンデレラ名義にしたのはやはり前作の成功で味を占めちゃったんだろうなあ。
私も最初に一通り聴いた時は「随分、深いトコまで来ちゃったなあ」と思ったくらいで、ちょっとハードなフーターズみたいだなあ、と。

しかし、楽曲の出来が悪いかというとそういう訳ではなく、むしろこのテの音が好きな人には堪らない出来かと。心寂しいタイトル曲や「DEAD MAN'S ROAD」なんかは渋くてイメージが沸き立つくらいだし、ノリの良い「THE MORE THINGS CHANGE」や「SHELTER ME」、「MAKE YOUR OWN WAY」あたりはライブで盛り上がる感じだし。
ただ、前作と比べてしまうとどーしても地味という印象は拭えない。これをバンドの”成長”と取るか”限界”と取るかでこのアルバムの評価が変わると思う。

個人的にはシンデレラはここまでで終わってしまった感があるんで(4thにも良い楽曲はあるけど、完全に方向性に迷いがある様に見えるし...)トムの声帯の問題も含めて、ちょっと残念だなあという思いは今も消えないけど、バンドに復活する意思があるならそれこそ全盛期の2ndアルバムを超えるアルバム引っ提げて帰ってきて欲しいんだけど...


「THE MORE THINGS CHANGE」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=ksGE4cqRzPM

「HEARTBREAK STATION」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=Uuegke22rdA

フックドフックド
(2005/10/26)
グレイト・ホワイト

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正月休みの最終日に、地元にある日光二荒山神社へ1人で初詣に行った来た。
元旦と2日目にそれぞれ神社へお参り行ったばかりだったけど、以前も何処かで書いたけど日光だけは本当に別格で、あそこはホントに何度行っても飽きない...というか癒される。よくパワースポットの括りで紹介されているけど、何かあるんだよねえ。
で、その時のBGMに久しぶりに80sメタル勢のCDを聴きながらドライブ。ポイズンやシンデレラ、ラットの他にこのグレイト・ホワイトも。その時に、この「HOOKED」をチョイスしたと。

当時は白鮫には相当入れ込んでおり、前作にあたる「...TWICE SHY」はホントによく聴いた。自分よりも20歳近く歳の離れた仕事仲間に聴かせたら彼も相当ハマったみたいで、外見は普通のおっさんなのに、Tシャツが「TWICE SHY」のジャケ...って風貌も普通に笑えたなあ(笑)。

それはともかく、その白鮫の新作という事でかなり期待していたモノだったけど、一聴した時はちょっと微妙かな~と。なんかアルバムの流れがイマイチというかギクシャクしている感じがしたのを覚えている。ジャケットはエロいけど、彼等らしくてカッコ良いと感じたけど。
冒頭の「CALL IT ROCK N' ROLL」や「THE ORIGINAL QUEEN OF SHIBA」あたりはキャッチーなんだけど、その後から全体的に散漫というか趣味に走ってる感じがして、ノリの良い「DESERT MOON」が出てきた時にはもうアルバムも終わり...という感じで、前作みたいに一気に聴かせる力技が無かったのが残念だった。

でも、それは当時の話で、久々に聴いたらその散漫な部分にあたる「CONGO SQUARE」や「SOUTH BAY CITIES」あたりが非常にカッコ良く聴こえたのは、やはり歳食った証拠なんだろうなあ(苦笑)。「CONGO SQUARE」のハモンドが非常にカッコ良いんですよ。
確か「CONGO SQUARE」はシングルカットされていた気がするけど、当時は全く理解出来なくて”この曲カットするなら、まずは「DESERT MOON」が先だろ!”と思ったくらいだ。

当時のBURRN!のインタビューでジャック・ラッセルが「一度聴いただけでは理解出来ないかも」と言ってたのが、このアルバムをよく表わしていると思う。彼等のバラードは一度聴けば必ず感動出来るのに「LOVIN' KIND」や「AFTERGROW」の良さを知ったのは大分後になってからだったし。

まあこんな感じだったので、セールスもイマイチ伸びず前作の大ヒットの勢いを持続させる事は出来なかったけど、この時の日本公演に行く事が出来たのはホントに貴重だった。とにかくジャック・ラッセルの歌唱力がハンパじゃなくて、一度もフラットせずに歌い切ったのに感動した。ZEPのカヴァー「BABE I'M GONNA LEAVE YOU」も聴けたし、「ONCE BITTEN」からの楽曲も聴けたのも良かった。未だに歌唱力でこのライブに匹敵するのはグレン・ヒューズくらいなモノだろうな。

今ではよくある、CDが売れると別のオマケとくっ付けて限定盤として売る”抱き合わせ商法”もこのアルバムあたりから出てきたみたいで、どーしても「ROCK ME」のライブが聴きたくて2回買ってしまったんだよなあ(出来れば「LADY RED LIGHT」と「SHOT IN THE DARK」が入ってたら完璧だったのに)。

ちょっと忘れてた時にふと聴いて、その良さが今になって分かるというのは皮肉だけど、それだけ長い付き合いの出来るアルバムなんだろうなあ、このアルバムって。


「CONGO SQUARE」PV(あったの知らなかった...)↓
http://www.youtube.com/watch?v=QPedvaTwjl4


「DESERT MOON」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=Dl2-NND2suc&feature=related

Lets Go Do What HappensLets Go Do What Happens
(2004/03/09)
Francis Dunnery

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年明けにいきなりの悲報で少しショックを受けている。
昨年の初夏あたりに報じられていたけど、元ジャパンのミック・カーンが癌で苦しんでるとの事で、日本で彼にゆかりのあるミュージシャン達が治療費目的のチャリティーイベントやCD製作をしていたのは知っていたけど、残念ながらその甲斐虚しく1月4日に永眠されたとの事。
私も年末年始に結構ジャパン関係を聴いていて(レビューでも2枚書いてるし)、実はその4日には偶然にもOIL ON CANVASのDVDを観ていたりする。しかも、元旦にアウトレットのセールに行った際、店内放送で「GENTLEMAN TAKE POLAROIDS」が掛かって珍しいなあ...と思ってた矢先。何か、偶然にしちゃあ予兆が多過ぎ。末期癌だったというのは報じられていたので、いつかこの日が来てしまうんだろうなあ...と思ってたけど、その時が来るとやはり残念でならない。
シンプルながらも個性的な音で存在感を出すベーシストは、ビリー・シーンみたいな音数が多いタイプとは真逆だけど、その”間”を上手く使えるセンスはなかなか真似出来ないと思う。また彼は音楽的な教養は全く皆無で、譜面が読めなくてもあれだけの事をやってのけるはホントに才能なんだなと思う(確かプリンスも譜面読めないと言ってた様な)。謹んで彼のご冥福をお祈りします。


さて、今回のお題は久々にフランシス・ダナリーの4thアルバム「LETS GO DO WHAT HAPPENS」。
先日のデヴィッド・シルヴィアンのアルバムを聴いていて、ジャズっぽい雰囲気の楽曲がなかなか心地良かったので、それに似た雰囲気のモノはないか?と探ってたら、このアルバムにも「RIDING ON THE BACK」が近い感じだったので久々に取り出した(まあ、こっちの方はシルヴィアンの楽曲よりももっと聴き易いけど)。本格的なジャズは今は聴かなくても良いと思ってるけど、こういう軽いノリで聴けるのは少し斬新で少し刺激的でもあるから面白いと思う。

ジャズっぽい雰囲気のはこの1曲だけで、他の曲は普通に従来のフランシスの路線だけど、前作「TAL BLONDE HELICOPTER」のアコースティックを基調とした路線はここでは2~3曲程度に抑えられ、普通のロックのスタイルに戻っている。
しかし、ただでは戻ってこないのはこの人の面白いトコで、このアルバムに路線が一番近いであろう2nd「FEARLESS」とはまた違った世界観があるのも特出すべきトコかと。全体的にシャープで洗練された音だけど、如何せん地味かな?

このアルバム以降、ロックっぽいアプローチから徐々にシンプルなスタイルに移行していくけど、たまにはこういうアルバムも作ってくれないかな...と切に願う。まだまだやれるのに、何か勿体無いんだよなあ...


「MY OWN REALITY」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=aWgoODettps

「RIDING ON THE BACK」ライブ↓
http://www.youtube.com/watch?v=LIy07tv9Px0&feature=related

Dead Bees on a CakeDead Bees on a Cake
(1999/02/01)
David Sylvian

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明けました。今年も宜しくです!

元旦から2日間は色々と忙しくして、なかなか自分の時間が取れない感じだったので、こうして夜中に少しゆっくり出来る時間が出来て、音楽もゆっくりのんびり、しかも聴き込める作品を...と思ってた時に、良いタイミングでこのアルバムを聴いてみた。元ジャパンのデヴィッド・シルヴィアン、1999年発表のアルバム「DEAD BEES ON A CAKE」。先日のHMVで¥800で売られてたモノを捕獲。

正直、私的にはこのアルバムの前作にあたる「SECRETS OF THE BEEHIVE」で、彼のアルバムはこれ以上聴かなくても良いかな?と感じてた。理由は明確な事ではないけど、もうこのアルバムで本人が伝えたい事が全て集約されているんじゃないか?と勝手に解釈していたので。
後の活動については、2ndでゲスト参加したキング・クリムゾンのロバート・フリップ爺との本格的なユニット、シルヴィアン/フリップが始動したお陰で「後は本人が好き勝手に活動をしていくんだろうなあ」とも思っていたので、正直このアルバムが出てる事を知ったのは大分後になってからだったし。

前作とのインターバルは12年。その間に、自身が様々な活動で受けた影響はこのアルバムに反映されているけど、明らかにサウンドが変わったのは明白。前作までは静かで冷たく鋭い世界観が全体を支配していたけど、このアルバムでもある程度は感じられるものの、全体的にはもっと幻想的で幾分聴きやすくもなっていた。

まずジャケットが良い。藤原新也という方の作品らしいけど、このアルバムのイメージにぴったりかと。裏ジャケの文字が角度によって浮かんで見えるのも斬新で面白い。

冒頭の「I SURRENDER」で、直ぐにその世界観に引き込まれる。雰囲気的にマリリオンの「HOUSE」を思い出したけど、あの曲はアルバムのエンディングを飾る曲だったのに対して、こういう楽曲が作品の冒頭を飾る事が出来るのはこの人くらいなものだろうなあ。
続く「DOBRO #1」という短いインストを挟んで続く「MIDNIGHT SUN」のブルージーなギターにはちょっと驚かされた。全体的にスタンダードな曲調に合わせて向こう側で鳴るギターの対比が面白い。
で、「THALHEIM」。明らかにアルバムのハイライトと言っても過言ではない名曲。この4曲で勝負あった感じだ。
他にもインドっぽいオリエンタルなイメージだったり、ジャズっぽい雰囲気を感じさせたり、ちょっと前衛的なモノも感じさせたりと、かなりバラエティに富んだ作風が最後まで聴き手を飽きさせないのも魅力的。間違いなく、彼の作品の中でも意欲作だと思う。私の中では最高傑作に挙げても良いくらいだ。
ただ、製作にかなりの時間を要した事から”生みの苦しみ”みたいなモノも感じられて、作るのに相当苦労したんだろうなあ...とも思った。

HMVの宣伝文句には後期ジャパンや初期ソロ作に通ずる~なんて事が書かれてたけど、私的に(この時点で既に)もうジャパンの肩書きは全く必要無いレベルまで達してしまったと思うし、後期ジャパンのイメージなんて全く感じられなかったのも事実。全くの別物だって!

夜中の静かな時間にゆったりと聴くのが一番合うと思うけど、このアルバムを聴いて私がイメージしたのは、森の中を延々と歩いて、エンディングで夜中になって森から抜け出て来られた...と感じられた。こういう話がどんな印象を与えるか分からないけど(笑)私的にはそんな感じかな?


「THALHEIM」(曲のみ)↓
http://www.youtube.com/watch?v=wWNL-uBERRc

「I SURRENDER」(曲のみ)↓
http://www.youtube.com/watch?v=r7nz68wNGrI&feature=related