ヴェイパー・トレイルズ (紙ジャケット SHM-CD)ヴェイパー・トレイルズ (紙ジャケット SHM-CD)
(2013/09/25)
ラッシュ

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何だか急に寒くなりましたねえ~。
しかも先週末は台風来たりして(幸い逸れてくれて影響はほぼ無かったけど)めちゃくちゃな天候になってるし。お陰さまで昨日は冬物出すのに大慌てで、コタツ出したりカーペット出したりで、オマケに掃除も始めたモノだからこれでほぼ一日終了。しかも全然片付いてないし(爆)...まあ地道に少しずつ片付けていきますかね。

そんな中、給料もらったばっかなので、以前から狙ってたラッシュのリマスターを買おうとチェックしてたのだけど、当初は「PRESTO」と「ROLL THE BONES」の紙ジャケ盤買えば良いや~って思ってたのだけど(理由は、この時期のCD盤は音圧が低いのでボリューム上げないと聴きづらい為。「PRESTO」に至っては、当時の国内盤には対訳が載ってなかったので、今回の紙ジャケは入ってるので絶対に欲しいのだ)アマゾンでリマスターBOXの金額をチェックしたら何と¥3200。これじゃ国内盤1枚にちょっと足しただけで7枚のリマスター盤が手に入るならこっちも良いなあ...って事で早速ポチったのである。先日CDを買い控えなきゃ!と語ったばっかなのに...ホント、ダメダメですなあ。

で、そのBOXセットが昨日届いたので、早速気になってた「PRESTO」「ROLL THE BONES」から聴いてみたのだけど、リマスター効果は抜群で音圧も今の基準くらいまでに上がってて大満足。もう最初に「PRESTO」はレビューしちゃったから書けないけど、やっぱ良いアルバムだわ~と再認識。この時期にはホントぴったりなんだよなあ。

で、このBOXの目玉であろう、2002年発表の「VAPOR TRAILS」のリミックス版の登場。発表されて2~3年後から既にインタビューなどで語られていた様に「いつか、このアルバムのリミックス版を出したい」という意向がついに反映されたという訳だ。

このオリジナル盤が発表された時、約6年振りでラッシュがまた復活してくれた事に対して狂喜してたので、普通にアルバム聴いた時の感想は「彼等にしては音が荒いけど、このラフな雰囲気が新たなアプローチなのかな?」と思っていたのでさほど気にはしていなかった。冒頭の「ONE LITTLE VICTORY」からしてグイグイ引っ張っていく様なノリだったし、以前はもっと作り込みを意識していたのでこういうのもアリだと思っていた。
だから、このアルバムのリミックスをやりたいという話が出た時、彼等にしては珍しく過ちを正したいのか?と思ったけど、久々の活動再開で尚且つニール・パートの件もあった事だし、焦点が定まらなかった部分があったんだろうなあ。

で、このリミックス版。オリジナル版と比べて大分音が均一化されて、大分聴き易くなった印象。低音を効かせてギターを前面に出したオリジナル版よりももっとすっきりした感じで、同じアルバムでも聴き比べると大分印象が変わって聴こえるのが不思議な感覚を覚える。
どっちが良いかというモノでもないけど、私の好みだとリミックス版の音の方が整合感があって良いかな。だけどインパクト重視で聴くとオリジナル版といったトコかな?

曲自体は、何ら変わり無いいつもラッシュなんだけど、ニールの悲劇を乗り越えたお陰か何処となく少し哀愁を感じさせる雰囲気が感じられた。「GHOST RIDER」が特に顕著で、ニールがセラピーの一環としてバイクで旅をした時に書かれたモノらしいけど、歌詞を読むとちょっと切ない気分になる。
お気に入りは「CEILING UNLIMITED」「GHOST RIDER」「THE STARS LOOK DOWN」「VAPOR TRAIL」「SECRET TOUCH」「EARTHSHINE」あたりかな。

これまでコンスタントにアルバムを発表し続けた彼等が、予期せぬ事態で活動休止を経て活動再開した復活記念のアルバムだけど、無事に活動再開してくれてホントに彼等のファンで良かったと素直に思えるアルバムで嬉しくなったのをリリース当時に思った事を思い出した。未だに現在まで走り続けて魅了してくれてるのは至福以外の何物でもないよなあ...恐れ入ります。


「ONE LITTLE VICTORY」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=49VFP8yzQkY

「GHOST RIDER」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=8JNq3v6Xcgw

「VAPOR TRAIL」曲のみ(オリジナル版)↓
http://www.youtube.com/watch?v=wLNfkVsW1Ck
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レイヴンは歌わないレイヴンは歌わない
(2013/02/27)
スティーヴン・ウイルソン

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しっかし前回の台風といい、今日の大雨といい、秋の長雨とはよく言ったモノで...昨日が出勤日だったので、洗濯を昨夜のウチに終わりにして部屋干しで乾かすのがホント面倒で。一人暮らしに乾燥機なんぞ絶対に入らないモノだし、かといってその為だけにコインランドリーに行くのも何だかなあ...ま、その代わり今日は十分ダラダラ過ごせるから良しとしないと(そう思わないとやってられません)。

平日は仕事疲れが溜まってしまうので、ここ最近の更新が遅れてしまうのが難点なんだけど、それ以外にも結構聴くモノも大分偏ってしまい、過去作ばっか聴いてるお陰で以前レビューしたモノばかりだったりするのでレビューが書けないのだ。まあ、逆を言えばそれだけ新作をガンガン聴き倒すという事がないという事でもあるけど(最近じゃドリーム・シアターとサウンド・オブ・コンタクトくらいか?)。

しかし、それらも凌駕する凄いモノが出て来てしまった。それが今回のお題であるポーキュパイン・トゥリーの総裁:スティーヴン・ウィルソンのソロ3作目「THE RAVEN THAT REFUSED TO SING」(邦題:レイヴンは歌わない)。

いつの間にかポキュパが活動停止となっていてソロに重点を置いてる活動となり、また色んなプロジェクトに参加して、他にもキンクリやジェスロ・タルなんかのリマスター作業にも力を入れており、精力的というより単にワーカホリックじゃねーの?と思わせる活動を行なってる人だけど、正直いってポキュパから外れたらよりマニアックな方向へ向かって行くのでは?と思っていたので、そんなに注目はしていなかった。

このアルバムも今年の2月に発売されたモノだけど、ジャケットは何だか”ムンクの叫び”みたいだし(苦笑)何処となくインディーっぽい雰囲気が漂っていて興味は余り惹かれなかったのだけど、最近久しぶりにポキュパの「IN ABSENTIA」を聴いてこのソロ作も思い出し、そーいやソロ作の音は一度も聴いてないな...とYOU TUBEでこのアルバムに入ってる「DRIVE HOME」のPVをチェックしたのがマズかった(笑)。

もう一発で心持って行かれましたよ。PVがクレイアニメってだけでかなりポイント高かったのだけど、ピングーみたいに雑ではなくもっと丁寧に作られてて(もしかしてCG?)またこの話の内容が泣かせる!曲は最初物寂しいメロを淡々となぞっていく感じで、中間部からエンディングにかけてのギターソロがまた凄い。

CDがどーしても聴きたくなったので、チェックしてたらちょうどアマゾンで国内盤が約¥600引きで売られていたので即ポチったという訳。ついでにこの「DRIVE HOME」のPVが収められたブルーレイも発売されるとの事なので、こっちはHMVでポチってみた。早く届かないかな?

で、昨夜CDが届いたんで早速聴いてみると、これまたアルバム全編に渡って素晴らしい楽曲の数々。全体的にはやはりキンクリの影響が強く感じたけど、内省的な雰囲気はピンク・フロイドそのものだし、過去のプログレバンドの良いトコ取りをして、尚且つ自分の個性を打ち出しているという正に理想的な作品に仕上がっている。
またこのアルバムは非常に音が良く、プロデューサーにはあのアラン・パーソンズを起用している。セルフプロデュースもこの人なら十分可能だろうけど、自分の作品を客観的に見られないとなるとやはり他人の意見も聞いておきたいんだろうなあ。

私的なベストチューンは「THE WATCHMAKER」(邦題:時計職人)。自身のリマスター作業を振り返っての言葉らしいけど、こういう緻密な音世界を作り出すだけでも十分凄いのに、さらに拘りを見せて集中し新たな音像を作り出し続けるのは本当に根気の入る作業ではなかろうか。現代のプログレシーンを牽引しているのは間違いなくこの人でしょう。

いやはや、ホントに恐れ入りました。暫くはこの音から抜け出せそうもない感じ(またレビューが遅れる.../苦笑)。昨年のアナシマもそうだったけどいきなり自分の耳に飛び込んできて、それが耳から離れないのはホントに衝撃を受けてる証拠なんで、これは間違いなく今年一番の衝撃作かも。...ヤバい、過去作揃えてみたくなったぞ。


「DRIVE HOME」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=ycYewhiaVBk


「THE WATCHMAKER」ライブ↓
http://www.youtube.com/watch?v=2Hp6lYx4Fvw

「THE RAVEN THAT REFUSED TO SING」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=n8sLcvWG1M4

RenegadeRenegade
(2013/09/19)
Thin Lizzy

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3連休の中日、今日は今朝4:00起きしてこの時期恒例の日光へ紅葉を見にドライブ。
但し、昨日のあの暑さだったお陰でちょっと服装ナメて掛かって、この時期にしてはちょっと薄着で向かってしまったのはマズかった。ウチを出る時には早朝にも関わらずそんなに寒くなかったのに、向こうに着いて車から降りようと思った時、台風でも来た様な突風がビュウビュウ吹いてて、湯の湖の湖面が思いっきりウェイヴ状態になってた。
標高も高いので風がめっちゃ冷たく、とても降りて散歩なんて状態ではなく、少し降りて景色眺めて別の場所へ移動...の繰り返しで、紅葉もそんなに思ったほど色付いてなかったので、写真も撮らずに今日は2時間程度で帰宅。まあ、風邪引いて帰ってくるよりはマシだろうって事で納得したけど、ここ数年まともに紅葉の良い時期に当ってないので、それだけが残念。でも、気分転換にはなったんで良しとしよう。

ってな訳で、昨日も一昨日の激務の影響(昼飯食った10分のみの休憩で、後はずっと仕事に従事し1時間の残業のオマケ付き)で寝たきりだったので早くも連休半分過ぎてしまったけど、やれる事はきっちりやっておかねば。

さて、先日購入した待望のシン・リジィの後期2枚リマスター盤、以前レビューした「THUNDER AND LIGHTNING」はライブやデモ音源などが付いて2枚組のデラ・エディ盤となっているのだけど、今回のお題「RENEGADE」(邦題:反逆者)に関してはボートラ5曲のみの付いた状態で1枚のみの単品リリースとなっている。

今回、このリマスター盤で初めてこのアルバム聴いたけど、この時期のバンド内は相当荒れていてボロボロだったという話が有名だけど、その割りには思っていたよりはまともな作品だったので意外に良いと思った。
前作「CHINATOWN」と次作「THUNDER AND LIGHTNING」の間という事もあって、セールス的にも失敗した事もあって埋もれがちな作品なんだろうけど、その流れの過程にあるアルバムである事には間違いないと思う。

冒頭の「ANGEL OF DEATH」の正統的なHRから、哀愁を感じさせる「RENEGADE」の流れは非常に良いし「HOLLYWOOD (DOWN ON YOUR LUCK)」や「FATS」、「MEXICAN BLOOD」での如何にもリジィにしか作れない楽曲は健在だと思う。
しかし、そもそもこのアルバムはその前に「TROUBLE BOYS」というタイトルで別のプロデューサーと完成間近だった音源を全て破棄し、代わりにクリス・タンガリーズを迎えてこのアルバムを3週間で作り上げたという話だから、その辺の影響で楽曲の練りが足りなかった事が全体的に地味にしている原因だと思う。
後にシングルのみで「TROUBLE BOYS」が発表されているけど(今回のボートラにも収録)至って普通のロックソングなんで(誰かのカヴァー曲?)ちょっと意図が分からないトコから当時のファンも困惑したのではなかろうか?

とまあ、何かと問題の多いアルバムだけど、アルバム半分はリジィらしさを感じられたのでなかなか興味深い作品だと思う。だけど、この数年後に最終作発表してバンドが解散し、そしてフィルが永眠してしまった事実を考えると、ちょっと悲観的な気分になってしまう。バンドの終焉の始まりの様に思えてしまって...


「ANGEL OF DEATH」ライブ↓
http://www.youtube.com/watch?v=p42oEVrggm4


「RENEGADE」ライブ↓
http://www.youtube.com/watch?v=Sazxwi-tZ6I

「HOLLYWOOD」TVライブ(キーボード演奏してるおばあちゃんが謎/笑)
http://www.youtube.com/watch?v=WV5SJREqcLU

ケストレルケストレル
(2013/05/25)
ケストレル

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先日、一気にHMVから取り寄せたCDを片っ端から聴いてるけど、一番楽しみにしていたのがこのケストレルだった。
アネクドテンやクォーターマスを購入してた頃に”メロトロンを使った音楽”をネットを駆使して探してたのだけど、このアルバムも候補に挙がってたのでずっと気になっており、この人を食った様なジャケの何処が名盤なんだ?と疑問に思いながらも(笑)ずっと中古屋やネットで探していたのだけど、最近再発されたとの事でそれなら手に入れるのにちょうど良い時期か?と購入。
しかし、以前はビクターから20ビットK2リマスター盤が出ていたらしく、今回はこのテの音にぴったりなレーベル:ベル・アンティークから紙ジャケ仕様・2013年リマスター・6曲入りボートラ入りという大盤振る舞いで、金額も高額な¥4200。ボリ過ぎだろ!!

ネットで何気なく聴いて「良さそうじゃん」だけで¥4200も払うオレもオレなんだけど、このCDが売れない時代にこんな強気な価格設定って事は、やっぱマニアが買うという事を想定してるんだろうなあ。乗せられる方ももうちょい考えた方が良いんだろうけど、プレス数が少ないと直ぐに廃盤扱いでプレミアが付いちゃうし、ホントマズイんだよ、こういうのって。

まあ、そんな感じで全然バンドの実体なんて知らないで購入したけど、よく「プログレの裏名盤」扱いで語られてる本作だけど、実際に聴いてみたらそれほどプログレっぽくはなく、普通のブリティッシュロックにほんのりプログレ風味...ってな感じだった。まあ、それはそれで全然良いのだけど、実際にプログレとして聴くと肩透かしくらうのは間違いないだろうな。

1975年にこのアルバムのみ発売されて、セールスが全く奮わないトコに中心メンバーのデイヴ・ブラックが、ミック・ロンソンが抜けたデヴィッド・ボウイのスパイダーズ・フロム・マーズに引き抜かれてバンドは解散という道を辿ったらしい。
ボウイも意外なトコから見付けてくるなあ...と思うけど、実際にこのアルバムでは殆ど曲書いてるし実力はある人だと思う。ただ、売れない新人バンドから見出すのはやはりボウイの洞察力は凄いという事か。

ただブリティッシュロックの一言で片付けてしまうのは余りにも短絡過ぎで、結構色んな音楽からの美味しい部分も拾って構築させた音楽だと思う。メロトロンがガンガン鳴ってるのは勿論(というか、コレを期待してた訳だし/笑)曲によってはポップなテイストあり、AORっぽかったり、ジャジーな雰囲気まで兼ね備えてるのだから面白くない訳がない。それでアルバム全体がまとまってるのだから、文句の付け様もないし。

こういう大昔のミュージシャンの「隠れた名盤」ってのは、こうした再発じゃないとなかなか接する事が出来ないのが難点だけど、そういうモノを発掘してリスナーに提供してくれるのは非常に有り難い。このアルバムも向こうではe-bayで最高値366ポンドも付けたらしいし、まだまだ過去の遺産には聴くべきモノも多いって事なんだろうな。まあ、ハマってお金が飛んでいってしまうのはちょっと困るんだけどね(笑)。


「THE ACROBAT」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=qEIufvhQqXY


「END OF THE AFFAIR」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=sDCHXNzux5w


「AUGUST CAROL」曲のみ↓
http://www.youtube.com/watch?v=ZWXUK0wX1go