【日本語字幕付 日本版】ストーリー・オブ・ロリー・ギャラガー [DVD]【日本語字幕付 日本版】ストーリー・オブ・ロリー・ギャラガー [DVD]
(2010/11/17)
ロリー・ギャラガー

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久々にDVDのレビューです。
半年くらい前にTHUTAYAのネットショップにて¥980くらいで売ってたのを捕獲して、そのまま「時間が出来たら観るぞ」と意気込んでたクセしてDVD観たのが昨日という(大汗)事で、アイルランドが生んだ孤高のギタリスト、ロリー・ギャラガーの半生を追ったドキュメンタリー「GHOST BLUES THE STORY OF RORY GALLAGHER」を鑑賞。

以前にもロリーのアルバムのレビューで書いた通り、この人に関しては完全なる後追いで、同郷のゲイリー・ムーアやシン・リジィあたりの話には必ずと言っていい程名前が出てくるミュージシャンという事で、数年前の紙ジャケ化の際に数枚購入して彼の魅力に興味を持ったクチとしては、こういうドキュメンタリーが彼を手っ取り早く知る事が出来るので、今回映像で観られて非常に良かった。

実弟で彼のマネージャーだったドネル・ギャラガーが、彼を一番近くで見てきた人物なので、彼の言葉はホントに一つ一つが興味深かった。ロリーは実に妥協を許さない性格みたいだけど、人間的にはかなり地に足が着いた人だったらしい。ただ、彼と弟の間にも少し溝というか距離があったみたいで、弟にも理解出来ない言動が多かったみたいだ。
アルバム「フォトフィニッシュ」のリリース前、アルバム完成させてこれからレコード会社の人達を前にしての試聴会の直前、ロリーはテープを捨ててしまうと暴挙に出たという話。マネージャーであるドネルは「兄貴の足を折ってやりたい」と思ったそうだけど、ロリーとしては内容に全く納得してなかったという事で、誰が困ろうが自分に正直でいたいという思いが一番強かったと。

それと、ミック・テイラーが抜けたローリング・ストーンズの後任に誘われたという話も、当事者であるビル・ワイマンが語ってるのだけど、誰もが思う事だろうけど本当にロリーはストーンズに入らなくて良かったと思う。ゲスト参加ならともかく、メンバーとなると制約が多そうなストーンズに絶対息苦しさを感じるだろうし、またロリーの個性も潰されてたと思う。ただ、ミック・ジャガーの着眼点は良いと思うけど(絶対にキースの案じゃないのは明白かと/笑)。

また、あの塗装の剥げたストラトキャスターは、ロリーの特異体質による汗(アルカリ性が強いらしい)があの塗装を落としたという話だけど、それにまつわる話で元ザ・スミスのジョニー・マー(彼もロリーのファンだったとは知らなかった)が、どーしてもあのギターと同じ様にしたくて、バーナーでギターのボディを焼いたという話は笑えた(笑)。確か、ノエル・ギャラガーもあのギターみたいに塗装を落としたいとインタビューで語ってたと思う。

ロリーを慕うミュージシャンも結構多く、同郷のボブ・ゲルドフやU2のエッジは分かるけど、スラッシュがロリーとセッションした事があるという話は初耳だった。しかもGNRがまだ売れ初めの頃の話だったらしく、ロリーがスラッシュの噂を嗅ぎ付けセッションに誘ったというのも驚きだった。あの当時にスラッシュの音聴いて興味を持ったというのは、やはりギタリストとして感じるトコがあったんだろうなあ。

晩年についての話も語ってたけど、アルコールの問題もそうだけどステロイドやってたのは全く知らなかった。それで晩年は水が身体に溜まって太ってしまったというのも多分本人は原因知ってただろうし、それを周りに話さなかったというのもッ本人が他人から干渉されたくないという意志を感じた。何せ、弟にさえ語らなかったというのだから。

47歳という短い生涯でも、自分の好きな事を追及出来てミュージシャンとしては幸せな人生を送れたのではなかろうか。売れる事が目的ではなく、自分のやりたい事をやらなければ意味がないと言い切る姿勢は、彼のギタープレイ同様に誰にでも出来る事ではないと思う。後追いながらも、こういうミュージシャンを知る事が出来て本当に幸せだ。

「JACKKNIFE BEAT」



「OFF THE HANDLE」
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At the BBC (1990-1995)At the BBC (1990-1995)
(2010/05/24)
Thunder

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ちょっと間が空いてしまいましたが、この作品を聴く為に結構な時間が掛かってしまったのでご了承を(苦笑)。
2010年に発表された、サンダーの6枚組ライブアルバム「LIVE AT THE BBC (1990-1995)」。やっと中古で手に入れる事が出来ましたよ。
新品だと発売当初は¥10000くらいの値が付いてたと思うけど、最近はさすがに落ちてきて¥6000台で買える様になり、先日アマゾンにて新品¥3700くらいで目にして「よし、給料貰ったら買うぞ」と意気込んでたら、あっさり値段が元に戻ってしまい(苦笑)結局ディスクユニオンのネットショップにて中古で同じくらいの金額で購入。

以前から彼等のファンであり、元々ライブに定評のあるバンドなのでライブ盤には彼等の魅力がたっぷり詰まってる訳なのだけど、さすがにCD6枚組となると食傷気味というか、ファンであっても同じ曲が何度も被った作品を1日通しで聴くのは難しい。しかも結構な高額な訳だから購入は後回しにしてしまって今に至った訳だけど、こうして聴いてみるとデビュー当時から演奏主体のバンドだったというのがよく分かる作品かと。

基本的には1st「BACKSTREET SYMPHONY」から3rd「BEHIND CLOSED DOORS」までのライブを集めたモノなのだけど、先日単品でDVD同梱で売られた1990年のモンスターズ・オブ・ロックのドニントンライブは被ってない(1992年のドニントンは収録されてる)。
ただディスク4の1993年シェフィールドのライブだけ音質が悪いのが残念。音が篭り気味で、音圧も他のと比べて幾分低めだし、もうちょっと何とか出来なかったのかな。演奏は勿論問題ないし、楽曲も「LAUGHING ON JUDGEMENT DAY」や「EMPTY CITY」、「DOES IT FEEL LIKE LOVE?」など、他のライブ盤でもなかなか聴けないモノが収録されてるだけにホント悔やまれる。

個人的には、ディスク1&2のデビュー当時の勢いのある演奏が聴けるのと、ディスク6のアコースティックセッション集が毛色が違って面白いのが良い...って、ファンなら当然ライブが素晴らしいのが分かってるんで当たり前の事なんだけど(笑)。
特にディスク1の「AN ENGLISHMAN ON HOLIDAY」の冒頭でのピアノとか、ディスク6の「A BETTER MAN」でのハープなしverとかが新鮮で良かった。音質が良かったなら文句ないんだけど、ディスク4の「LIKE A SATTELLITE」でのアルバムとはアレンジ違いverもホント素晴らしい。ディスク6のエンディングでのデイヴ・エドモンズの「I HERE YOU KNOCKING」の軽快なカヴァーで締めるトコも、如何にも英国のバンドらしくて好きだ。

しかし、ダニー・ボウズはホントに凄いわ。改めて彼の上手さを再確認出来た。勿論、演奏陣も負けてなくライブバンドとして素晴らしいのに、一時期(2度も/苦笑)解散してたなんてホントに理解出来ない。メンバー間の不和とかではないだけに残念としか言い様がなかったけど、また改めて活動してくれてるみたいで昨年の再々結成ライブ(笑)も相変わらず良かったし、噂ではニューアルバム製作の話もあるので実に楽しみだ!


「SHE'S SO FINE」



「A BETTER MAN」

ガールフレンド+グッドフレンド(紙ジャケット仕様)ガールフレンド+グッドフレンド(紙ジャケット仕様)
(2011/12/21)
マシュー・スウィート

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最近はHM/HR系のCDは控えて、余り頻繁に聴いてなかったロック系のモノで何か良いモノないか?とちょっと色々探ってみたトコ、以前から気になってたけどなかなか中古が出てこないし、しかもいつの間にか2枚組紙ジャケ仕様なんてモノも出てるじゃんか!?って事で、結局新品で買ったマシュー・スウィートの3rdアルバム「GIRLFRIEND」を今回はチョイス。発表は1991年。

実はこのミュージシャンは全く知らず、当時このアルバムが日本でヒットしてた事すら知らなかった。
では、何故このアルバムが気になってたのか?というと、よくパワーポップの名盤という触れ込みで語られる事が多いアルバムだからだ。
でも、自分の考えるパワーポップの定義というと、私の大好きなジェリーフィッシュの印象がかなり強いんで、最初、このアルバムを聴いて「これの何処かパワーポップなんだ?」という疑問がまず残った。ポップソングにしては結構ギターの比率が多いし、メロディアスではあるけどロック色が強い感覚だし。

そんな事を思いながらアルバム全曲を数日間ずっと聴いてみたけど、やはり私には”パワーポップ”という定義はこのアルバムには必要ないんじゃないか?と思った。
ただ、毎日聴いていると色々なモノが徐々に見えてきて益々好きになってくるという不思議なアルバムという印象を受けた。確かに名盤と呼んでもおかしくない出来かと。全体的にはシンプルなロックアルバムという感じだけど、物凄くメロウな雰囲気を感じられてロードムービーの様な雰囲気を味わえる感じ。またジャケットが凄く良いので、アナログでジャケット飾りたいって人は結構いると思う。

この2枚組紙ジャケ盤は、1枚目はオリジナルの「GIRLFRIEND」アルバムで、2枚目は当時ラジオのプロモ用に配布された「GOODFRIEND」というデモverやライブ、カヴァー曲などを収めたレア・トラック集なのだけど、オリジナルとデモを聴き比べてみるとコレが結構味わいのあるモノで、例えば「GIRLFRIEND」のデモverは何処かビートルズの「REVOLITION」っぽい雰囲気を感じられたり、「DAY FOR NIGHT」のライブverではオリジナルよりも感傷的になってる雰囲気だったりと、発見も多い。

今更だけど、このアルバム凄く良いわ(笑)。リリース当時に聴いてたらまた印象がガラリと変わっていただろうけど、リリースから20年以上経っても十分魅力的に聴こえるのは、やはり名盤と言われる証なのだろうか。ともあれ、暫くの間はヘビロ決定ですな。

余談だけどこのマシュー、大の日本のアニメおたくらしく、自分の腕にうる星やつらのラムちゃんのタトゥーが入ってたり、このアルバムからの「GIRLFRIEND」のPVでは「スペースコブラ」、「I'VE BEEN WAITING」のPVでは「うる星やつら」が丸々使われてたりする(笑)。


「GIRLFRIEND」


「DAY FOR NIGHT」

ノクターンノクターン
(2012/09/12)
ワイルド・ナッシング

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給料も頂いた事だし、何か新しいCDを...と探ってる間にちょっと気になったモノがあったんで、早速購入してみた。それが今回のお題であるワイルド・ナッシングの2ndアルバム「NOCTURNE」。発表は今から2年前の2012年。

これはホントに偶然見つけたミュージシャンで、以前レビューしたウォッシュド・アウトの新作はどんな感じになってるんだろう?とYOU TUBEで検索した時に、端に出るお薦め的なモノに入ってたのをチェックしてたのだけど、ジャケが何処となくストーン・ローゼズっぽいイメージだったんでちょっと気になって聴いてみたのだ。
聴いてみると、これがストーン・ローゼズというよりは80年代のUKポップ系な音に近く、プラス近年のシューゲイザーっぽい雰囲気も兼ね備えて、売り込みの宣伝にはドリームポップという言葉まで使われており、最近のミュージシャンにしてはかなり好みの音だったのでCD購入したと。因みに、原因となったウォッシュド・アウトは今回はちょっといいかな?(苦笑)

で、インナースリーヴを読んで驚いたのだけど、このワイルド・ナッシングというミュージシャンはジャック・テイタムという人物のプロジェクトで、しかもアメリカのヴァージニア出身という。この時代にこの音でUK出身じゃないというのはかなり意外な話だった。冒頭を飾る「SHADOW」のメロディなんて、如何にもザ・スミスっぽい感じがして(まあ、あそこまで繊細ではないにせよ)一発で「何これ?」と耳を惹いたし。

既に昨年の春と秋に2度ほど来日公演を実現させており、その筋の方では結構知名度を上げてきてるみたいだけど、ネットで検索してみるとインタビューも何度か行なわれてるみたいで、読んでみると結構納得させられる事が多かった。例えばタイトルの「NOCTURNE」(夜想曲)という意味は、このアルバムの楽曲の大半は深夜に書かれたモノで占めているからとか、前作のドラムは打ち込み使ってるけど今回は生ドラムに拘ったとか。

しかし、聴けば聴くほど全くアメリカっぽくない(爆)。80sのUKインディポップ系が好きな人には是非一聴をお薦めしたい作品かと。売れる売れないは別として、個人的にちょっとこれは面白い存在になりそうで、今後が非常に楽しみになってきた。

「SHADOW」


「ONLY HEATHER」


「PARADISE」