Framework [Analog]Framework [Analog]
(2014/11/11)
Work of Art

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私が今年一番期待していた、スウェーデン出身メロディアスハード系の雄、ワーク・オブ・アートの通産3作目のオリジナルアルバム「FRAMEWORK」が届いた。
前作から約3年振りの新作になる訳だけど、その間バンドでも小規模ながらライブ活動は行なっていたみたいで、その他にもジェフ・スコット・ソートやエクリプスのメンバーとのW.E.T.や他プロジェクトに携わっていたとの事で、前作を聴きまくってた割りにはちょっと待たされた感があった気がする。

まずジャケットが今回は凄く好きだ。前作はグレーを基調としてたので結構地味なジャケットだと感じてたんで、今回の音楽性とイメージが合っていて良いと思う。
そして肝心の内容は、デビュー当時から変わらぬ高水準なメロハー系の理想形といった感じだけど、全体的にアップテンポの曲調が増えた感じなので、アルバムの流れにメリハリが余り感じられない。
それと、一聴して耳に引っ掛かるキャッチーさが今回は少ないと感じた。前作での「THE RAIN」「THE GREAT FALL」みたいに心持って行かれるのは、PVが作られた「CAN'T LET GO」と「TIME TO LET GO」くらい。

それでも、「THE SEVENTH ONE」時期のTOTOをお手本にしたAORに北欧ならではの透明感がプラスされた、いつも通りの不変のスタイルで安心して聴けるので、ファンなら文句無しの良盤である事は間違いないかと。あと国内盤のボーナストラック「ON THE EDGE OF TIME」の出来が眉唾モノで、どーしてこれがボートラ扱いなんだ?と。今までの国内盤ボートラはアコースティックverとかでお茶を濁された感じだったけど、今回はお得感が増したと。なので、国内盤がお薦めです。
しかし、どーいう訳か私的には、先述通りアルバムの流れにメリハリが感じられない分、一気にアルバムが聴き終わってしまうので、アルバムの統一感は今まで一番に感じているのはファンの贔屓目だろうか?季節を問わず、爽やかな雰囲気を味わいたい時には思わず手に取ってしまう、そんな作品かと。でも何だかんだ言っても、今年のベストアルバム候補である事は間違いないでしょう(苦笑)。

!st~2ndが愛聴盤となるくらい、このバンドに掛かる期待は高いのでハードルが上がってしまうのは仕方ないのだけど、それでもこのテの音楽性をプレイしているバンドが少ない今の時代だからこそ、このバンドには末永く活動してもらいたいと願う。
ただ、気になるのは、国内盤のライナーに書かれていた「これがラスト作になるかも?」という発言。W.E.T.あたりのサイドプロジェクトに触発されて個人で色々な事やってみたいんだろうけど、バンド解散とかはちょっと勘弁してほしいなあ~。実際、W.E.T.の2ndは思ったより良くなかったと思うし。
っていうか、ホントにショーケースでも何でも良いから日本来てプレイしてくれないかなあ?...絶対に観に行くのに。
このテのリスナーがまだまだ存在するって事実を知らしめないと、こういう音楽性を持ったバンドが次々と消えてしまうのがちょっと耐えられないよなあ...

「CAN'T LET GO」


アルバム予告編
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前回のブラック・サバスと同時に頼んだのが、今は亡きゲイリー・ムーアの「WILD FRONTIER」ツアーでの、1987年4月25日のスウェーデン・ストックホルム公演模様を収めたブート「SWEDISH FRONTIER」。
この時の模様は、当時のオフィシャルでリリースされたビデオと同じ公演で、そのビデオがDVD化されると数年前からアナウンスがあってからというものずっと待ってたのだけど、結局怪しいレーベルがビデオから起こした映像的にも音質的にもクオリティの低いブツだった事もあって非常にがっかりしたのだけど、結局オフィシャルからきちんとしたカタチでリリースされないのだろうか?
あのビデオテープ、未だに持ってるけど(残念ながら観る環境が無いので観られないけど)リアルタイムで観られなかった私としては、当時のHR路線を突っ走るゲイリー御大の熱いライブを記録した、歴史的にも非常に価値のあるモノなので一刻も早くリリースして欲しいモノなんだけど...

「WILD FRONTIER」という作品自体が彼の最高傑作だと信じて疑わない私にとって、リマスター盤も納得のいく代物ではなかった。マスター自体が劣化してるのかよく分からないけど、楽曲によっては音圧がバラバラで「THUNDER RISING」なんかかなり低い音圧で正直びっくりしたくらい。アルバムが素晴らしいだけに、こういう聴いててストレスを感じるモノを正規でリリースしてしまうのもどーなんだろう?と疑問を感じるけど。

ともかく、この時期のライブはビデオで観てた記憶もあって御大の激しくも荒々しいプレイが堪能出来るので、この時期のライブは正直オフィシャルリリースがなかなか期待出来ない状況なので、ブートでも探してみようと思い、このCDを買った訳だ。CD-Rなのが気に入らないけど。

CD3枚組で、うち2枚はオーディエンス録音のライブ丸ごと収めた音源で、オーディエンス録音にしてはまあまあ...ってな程度のモノ。曲の途中でぶっつり音が切れるトコも生々しく収録されてるので、如何にもブートだなと(苦笑)。ビデオには収録されてなかった「SHAPES OF THINGS」「MURDER IN THE SKY」「VICTIMS OF THE FUTURE」「WISHING WELL」が聴けるのは嬉しい。

で、3枚目にビデオと全く同じ曲順で収録されたステレオライン音源のモノ。ビデオと同じ音ではないみたいで、この音が非常にクリアで、これだけの為に買って損はないクオリティだった。丁寧に編集しなおせば普通にオフィシャルで発売されてもおかしくないブツかと。
ただ、オーディエンス録音の方のライブ冒頭での「JOHNNY BOY」のインストから「OVER THE HILLS AND FAR AWAY」に雪崩れ込む部分が非常にカッコイイので、ステレオライン録音にはこれが入ってないのが残念。

ライブに関してはもう文句無しですね~。御大の貫禄あるプレイがクリアな音で聴けるだけホントに十分です。「EMPTY ROOMS」の前にプレイされるインストの「SO FAR AWAY」が、幻想的な雰囲気で「EMPTY ROOMS」を盛り上げるのに一役買ってる感じで素晴らしく、またスタジオ版よりもスピード感が増した「OUT IN THE FIELDS」も非常にカッコイイ。
だけど、一番の聴き所はやはり「THE LONER」でしょう。イントロや中盤の一部がエディットされてるみたいだけど、それでも15分近くあるプレイは聴き応え満点。

叶わぬ夢と化してしまったゲイリー御大のHR回帰路線だけど、こうして全盛期のライブがブートでありながらも聴けるのはホントに嬉しい限り。ブートに理解のない方にはお薦め出来ないけど、前回も書いた様にオフィシャルリリースが期待出来ないモノに関しては、ブートでも必要悪だと感じてる私は十分堪能出来ました。

「WILD FRONTIER」


「THE LONER」

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暫くブートレッグは興味のあるモノがなかったので購入してなかったのだけど、偶然ネットで色々チェックしてた時にこのブートの存在を知ってしまった為に、探し回って購入してしまった。ブラック・サバスの1975年8月5日、ニュージャージー州アズベリーパーク:コンヴェンション・ホールでのライブ盤「LIVE LONGEST...DIE AT LAST」だ。

まあ、元の始まりといえば、初期ブラック・サバスのライブ盤は「LIVE AT LAST」と「PAST LIVE」しかオフィシャルで発売されておらず、スタジオ盤で聴き慣れた音がライブだとどんな感じになるのか興味あって「LIVE AT LAST」を購入しようかと思ってたら、音が悪いと評判が良くない。
で、その「LIVE AT LAST」も付いている「PAST LIVE」の方も、編集が変だのやっぱり音が悪いだの散々な言われ様なので、ここは思い切ってブートと。
しかし、ブートと言って侮るなかれ。色んなトコで書かれている通り、このブートの音はオフィシャル盤を上回っており、当時の音源をブートでもここまでクリアに出来るのか?と正直驚いた。

気になる曲順は
1.SUPERTZER
2.KILLING YOUR SELF TO LIVE
3.HOLE IN THE SKY
4.SNOWBLIND
5.SYMPTOM OF THE UNIVERSE
6.WAR PIGS
7.MEGAROMANIA
8.SABBRA CADABRA
9.BAND JAM
10.GUITER SOLO #1
11.SOMETIMES I'M HAPPY
12.DRUM SOLO
13.SUPERNAUT
14.IRON MAN
15.ORCHID/GUITER SOLO #2
16.ROCK 'N' ROLL DOCTOR JAM
17.GUITER SOLO #3 / DON'T START (TOO LATE)
18.BLACK SABBATH
19.SPIRAL ARCHITECT
20.EMBRYO / CHILDREN OF THE GRAVE
21.OZZY MC
22.PARANOID

1975年といえば「SABOTAGE」の頃なので、その辺の楽曲が多く収録されてるのは分かるけど、意外にも近年ライブで必ずといっていいほどプレイされている「NIB」とか「SWEET LEAF」とか「FAIRIES WEAR BOOTS」が抜けてるのが逆に新鮮。今じゃキーが高くてオジーが歌えないといわれてる「HOLE IN THE SKY」や、マイナーな「MEGAROMANIA」が収録されてるのも面白い。

これ聴くと、オジー時代のサバスが神格化されている意味がよく分かる内容かと。演奏面のド迫力は勿論の事、別に上手くも何ともないオジーのボーカルも含めて、当時の空気がそのまま封じ込められてる雰囲気が最高に心地良いのだ。某音サンが以前からずっと言ってるビル・ワードの存在の意味もよく分かるし(ただ、今のビルはドラム叩けるかどーかの瀬戸際みたいだから、代役立てたのも理解出来る)。

結果から言って大満足。ブートでこれだけのモノが作れるんだから、オフィシャルで普通にリリースすれば売れるモノなのに何で作らないのだろうか?個人的に、ブートに関しては必要悪みたいな部分も感じてるのだけど(かといって、自分で会場で録音しようとはまず思わないけど)こういう歴史的価値のあるモノに関してはホントに大歓迎だ。


「THE LEGENDARY SOUNDBOARD TAPES」