Beyound good and the evil / The cult


ちょっと前に中古CDサイトを覗いていたら、このアルバムが何と破格の¥380で売ってたので、早速確保した(笑)ザ・カルトの「BEYOUND GOOD AND EVIL」を今回はチョイス。発売は2001年。

私にとっても結構久しぶりのザ・カルトだけど、最後に聴いたのは5thアルバムの「CEREMONY」以来だからかなり前になるなあ。
一般的には3rdアルバムの「ELECTRIC」が名盤扱いされているけど、私的には4thの「SONIC TEMPLE」から入ったクチなので、初期からのファンの視点からするとちょっと異質なのかも?
とはいえ、ザ・カルトがメジャー化したのはこの4thからなので、私みたいなリスナーは結構多いと思うけどなあ。

あのアルバムがヒットした時代はちょうど80年代のHM/HRの隆盛期だったので、そのブームに乗って当時のTV番組ピュアロックでも紹介されてたアメリカのラジオKNACのチャートでも結構な割合で「FIRE WOMAN」や「SUN KING」辺りがよく出て来てたのを覚えている。
でも、元々はポジティブパンク畑から出てきたゴスバンドだったので、HM/HR界隈で他のバンドと一緒に括られてるのは結構違和感があるんだけど...(苦笑)

そんな4thアルバムと同系統の流れを汲むのがこのアルバムなのだけど、再結成第一弾アルバムとしてやはり売れた4thアルバムに近づけた感は歪めない。まあ「あのザ・カルトが戻ってきた」と知らしめる為には、こういう作品を提示するのは間違いないと思うけどちょっと狙いすぎの様な気が...時代を意識してか全体的にヘヴィな音作りだけど、プロデューサーがボブ・ロックなのでやっぱバンドと相性が良いんだろうなあ。

楽曲も相変わらず硬派でカッコイイのだけど、「これぞ!」と言わしめる決定打が無いのが少々残念。しかし、全体的に統一感のある作品なので、このテのHRが好きな人達には堪らないスルメ的な作品だと思う。
お気に入りは「WAR(THE PROCESS)」「THE SAINT」「AMERICAN GOTHIC」「TRUE BELIEVER」「MY BRIDGES BURN」。ボーナストラックの「LIBERTINE」もカッコイイんで国内盤がお薦めです。


「BEYOUND GOOD AND EVIL」 FULL


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HAND. CANNOT. ERACE. / STEVEN WILSON


結構前に発売されていたけど、なかなか手に入れる機会がなく(ええ、お金が無いという事です/苦笑)ずっと先延ばしになってた、ポーキュパイン・トゥリーの親方スティーヴン・ウィルソンの新作「HAND. CANNOT. ERASE.」をようやくゲット出来ました。
前作「THE RAVEN THAT REFUSED TO SING」(邦題:レイヴンは歌わない)はホントに大好きなアルバムで、この新作も非常に楽しみにしてたのだけど、この人の音楽を聴く時は自分の中でちょっと”その気”にならないと聴く気分にならないという感覚があるんで、発売されてからちょっと間が空いてしまったと。まあ、その間に色々と聴きたいモノがあったし、ちょうど良いタイミングで手に入れられたかなと。

前情報で知ってたのは、イギリスで38歳の女性が孤独死から3年後に発見されたというニュースにインスパイアされて製作されたという事だけだったけど、こういう明確なテーマで作品を作り上げる事にこの人は余り縁のない事だと思ってたんで、ちょっと意外に思えた。
この人とも何かと縁のあるマリリオンが「BRAVE」を作った時も、イギリスの高速道路で彷徨ってた少女の身柄を確保したニュースからインスパイアされて製作された事があったけど、マリリオンの場合はそれがコンセプトアルバムとして発展していったのに対し、このアルバムからはそこまで明確な視点は余り感じられなかったな。少なくとも対訳を読むだけでは。
孤独死した女性をテーマにするって、その女性がそれまでどんな人生を歩んできてそういう状況になったのか?なんて、余程身近な存在の人にしか分からない事だし、その女性がどんな心境だったかなんて知る由もない訳で、そこは想像力でカヴァーするしかない訳だから明確なモノが見えてこないのかな?と思ったりしたけど。実際に、彼女をテーマにした映画も製作されたらしいけど、どんな内容なのかちょっと気になるなあ。

しかし、音楽性に関しては、前作も素晴らしい構成だったけど今作も負けてない。雰囲気が前作は結構内省的だった印象に対し、今回は外に打ち出していく様な印象を受けた。また前作よりも幾分ポップな印象も受けたけど、テーマがテーマだけにちょっと違和感も感じたな。
それに、本人が語った「今までの自身の活動の集大成」的な意味合いもよく分かる内容で、これじゃ暫くアルバムを出していないポーキュパイン・トゥリーはもはやいらないのでは?とすら思ったくらいだ(本人は「PTをやる時間がない」と語ったらしいけど)。
お気に入りは、何と言っても13分の大作「ANCESTRAL」。大作の割りには、余り長さを感じさせない構成にはホント圧巻の一言。あと何処か物寂しげな印象を植え付ける「PERFECT LIFE」や、彼にしては珍しい明るくポップな雰囲気の「HAND CANNOT ERASE」あたり。だけど、このアルバムは1枚丸々通しで聴くのがインパクトあると思う。
あと今回は音質が素晴らしく良いので、音を聴く環境が整ってる方は出来るだけ良いフォーマットで聴く事をお薦めしたい。音質に余り拘らない私だけど、この作品に関しては良いフォーマットで聴いたら凄いんだろうなあと思わせるモノを感じたので。

しかし、今年はホントに傑作アルバムが多い年になった。このアルバムも間違いなく今年のベストアルバムの一つになりえる作品かと。今現在のプログレ界隈のミュージシャンで、最も優れた音楽性を持つ人物なのではなかろうか?いやあ、恐れ入りました。


「PERFECT LIFE」


「ANCESTRAL」

dare /belife


という訳で、久々の連日更新です(笑)。
ここんトコ(というよりは、ここ数年と言った方が正しいかも)音楽は毎日聴いてる割りには、同じモノを聴く機会がめっきり多くなってしまい、これだけCD持っててもまともに聴かない状況が続いていた。新しいCDを買っても、数日聴いてあとは忘れかけてしまったり、忙しい日々に追われて買った事すら忘れてるモノすらあると思う。後は「良いアルバムなんだけど、今の気分にはちょっと合わないかな?」と後回しになって、そのまま聴かなかったりするモノもある。
なので、日々の疲れが溜まって特にやる事もなく、ちょっと悶々してる休日にはまともに聴いてない音楽と改めて向き合う機会にはちょうど良いのかも...と思い、久々にこの人達のアルバムを手に取った。元シン・リジィのキーボードだったダーレン・ワートン率いるDARE (デアーと表記されてるけど、カタカナ表記だとちょっとダサい/苦笑)の、通産4作目にあたる「BELIFE」を今回はチョイス。

DAREと言ったら、やっぱ不朽の名作である3rd「CARM BEFORE THE STONE」がアタマに浮かぶ人が多いと思うけど(それかメロハーの名盤扱いになってる1st「OUT OF THE SILENCE」)その3rdアルバムに続く今作でもその路線は全くブレず、もはやハードロックの範疇に入る音ではなく、ホイッスルなどのケルト音楽の要素を取り込み、前作よりも幾分明るさや温かみが増した彼等独自の音楽を演っている。

一聴すると凄く地味な音楽なので、テンションを上げたい時に聴くと肩透かしを喰らうのは間違いないのだけど、こうしてじっくり音楽だけに耳を傾けるとメロディの美しさや癒しの効果が存分に発揮されていて、彼等のホームであるウェールズのイメージが思い浮かんでくる様だ(CDのインナースリーブには美しい自然の景色が何枚も載っている)。

ダーレンの声質は、ハスキーでありながらも情感たっぷりに歌い上げるスタイルで、何処かブライアン・アダムスっぽい雰囲気を感じるのだけど、ブライアンと決定的に違うのはシャウトが一切無い事(笑)。まあ、このテのスタイルでシャウトは必要ないし、所々に吐息を感じさせる様な歌い方が演奏と見事にマッチしてるのがホントに心地良い。

ホントに聴いてるだけで優しい気持ちになれる作品かと。毎日殺伐としてる中で生活してると(苦笑)こういう心が洗われる様な感覚になる事はなかなか出来ないので、地元の自然が満喫出来る観光地にでも行く時には効果覿面になるだろうなあ。
最近はバンドの活動状況が全く分からないけど、元々精力的に活動してるバンドではないので、また忘れた頃にでもフラっと現れて新作出してくれれば嬉しいかな。


「BELIFE」

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ここ数年の間に、歳を食ったお陰か夏という季節が大嫌いになってしまった。
余りに寒い季節も嫌いだけど(笑)まだ着込んで過ごせるだけマシかと。仕事が体力勝負なんで、毎日大量の汗かいて体力消耗も激しいし(その弊害でこうしてブログの更新がままならない)せっかくの休日でも、暑いと何もやる気が起きないのもちょっとなあ。

こういう時は音楽聴いてダラダラ過ごすのがベストだと思うのだけど、そんな夏を想起させる音楽といったら、一体何を思い浮かべるだろうか?私のイメージとしてはブルーズとかレゲエあたりがピンと来るのだけど、どちらのジャンルも大してよく知らなかったりする。
好きなミュージシャンが、自身のルーツとして色んなジャンルの音楽挙げてるのをチェックして、そこから入門として入っていくのが一番分かりやすいと思うのだけど、最近は音楽雑誌すら買わなくなってしまったのでチェックしようがなく(苦笑)結局は有名どころから入っていく事になってしまう。

で、今回のお題であるザ・ビート(表記はTHE BEATだけど、アメリカに同名のバンドがいたためにTHE ENGLISH BEATと改名)は、正直どんなバンドか全く知らなかった。では何故このバンドを知る事になったのかというと、私が大好きなバンドであるザ・ポリスのスティングが「DON'T STAND SO CLOSE TO ME」のPVでこのバンドのTシャツを着ており、PVを観た時からずっと「このTシャツ、バンドのTシャツっぽいけどこんな名前のバンド聞いた事ないな」と、ずっと謎だったのだ。
当時はまだインターネットなんか無かった時代だから調べようもなく、そのままずっと忘れてたのだけど、ちょっと前に久しぶりにポリスのPV集を観てたらそーいや...と思い出し、早速検索して調べてみて、無事(笑)このバンドの詳細を知る事が出来たという訳。

当時のポリスはホワイトレゲエと呼ばれたイメージから脱却する為によりワールドミュージック的なアプローチを模索し始めた頃だけど、このザ・ビートはそのポリスの初期に近いアプローチに近いモノを感じさせ、レゲエというよりもスカなんだろうと。実際、2トーンと呼ばれるパンクとスカの融合を指す言葉は、ザ・スペシャルズやマッドネス(日本でもホンダの車のCMに出演してましたね)ザ・セレクターとこのザ・ビートの4バンドの事を表わすらしい。

ポリス好きの私からすると、じゃあとりあえず聴いてみようかとなる訳で(笑)アマゾンにて、このベスト盤が輸入盤2枚組で¥1100くらいで売られてたので早速購入してみた。ところが、購入レビューで知ったのだけど実は1stから3rdアルバムまでの全曲集(笑)。これは良い企画盤かと。

正直いって、ボブ・マーリーを聴いても余りピンと来なかった私としては、この位の適度にユルくて適度に軽快なノリの音楽は素直に心地良いと感じた。スカもよく知らない私だけど、レゲエをバックボーンに英国のバンドらしくポップで品の良さを感じさせる音は、なかなか自分好みじゃないかと。
最初から続けて聴いてみると、初期の楽曲ではパンクとレゲエの融合といった感覚がよく分かるのに対し、後期ではレゲエ的な音とポップ的な音の楽曲がはっきり分かれており、やはり2トーンというジャンルは一時的なムーブメントで終わったのが少し分かった気がした。

でもまあ、良い買い物したなあと。これ1枚でこのバンドは十分だし(笑)。夏の暑い日に、何もやる気がない時にのほほんと聴いて心地良い時間を過ごすのに¥1100は十分過ぎるでしょ。このCDのお陰で、少しでも夏が好きになれば良いんだけどなあ...


「MIRROR IN THE BATHROOM」


「I CONFESS」

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ちょっと前に購入していながらも、なかなか書く気力がないまま(苦笑)前回のウィー・アー・ハーロットの方を先に書いてしまい、後回しになってしまった、英国のベテランバンドFMの約2年振りの新作「HEROES AND VILLAINS」を今回はレビュー。

前作で「ROCKVILLE」は同時ではないものの、結果的にオリジナルアルバム2枚リリースして驚かせてくれた彼等だけど、今回は思ったよりも早めに仕上げてきたなあという印象を受けた。まあ2枚のオリジナルアルバムが発表されれば、2年のインターバルなんて短く感じてしまうのは当然で、バンド側も一時期解散していたとはいえ、こうして順調に新作を届けてくれるのはバンドの活動も上手い事行ってるのではなかろうかと。

実はこのアルバムの前に「FUTURAMA」というミニアルバム(?)をリリースしており、最初何の情報もないままリリースされていたので新作か?と焦ったけど(そもそも、このバンドに関しては活動状況も何も全然伝わって来ないので、偶然目にしたのが新しいアクションの一環としか思えないのだ/苦笑)曲名をチェックしたら過去作の楽曲も収録されていたので、前作の「ONLY FOOLIN'」と同じ様な、先にEP出して次にアルバムという予告編的なモノだった。
結局、このミニアルバムは購入してないのだけど、今となってはタイトル曲以外のオリジナル曲は全部この新作に収録されているし、後は過去の楽曲のライブverなんで、お金に余裕がある時にでも購入すれば良いかと。

さて、今回の新作もファンの期待を裏切らない素晴らしい内容となってるのでご安心を。復活作から既に4作目となる今作は、前作よりも幾分明るいアップテンポの楽曲が増えており、爽やかに聴ける好盤となっている。雰囲気的にはちょっとデフ・レパードっぽいイメージも感じられた。

ただ、ジャケットのイメージと内容があってないのは如何なモノかと?個人的には前作のジャケットも余り好きじゃないんだけど、どーもこのバンドはジャケットで損してる部分がある様に思えるんだよなあ。「YOU'RE THE BEST THINK ABOUT ME」や「LIFE IS A HIGHWAY」、「CALL ON ME」みたいな爽快感がハンパない楽曲を持ってるのに、このスカルと翼のジャケットでどーやって一般リスナーにアピールすれば良いんだろうか?(苦笑)

しかし、こういう楽曲をずっと変わらず提供してくれるバンドはホントに貴重な存在かと。前作の国内盤のリリースは見送られてしまったけど、今回はアヴァロンレーベルから国内盤が発売されるのを知ってボートラ狙いで国内盤購入したけど、その2曲のボートラも本編に入ってても全然違和感のない素晴らしい楽曲で得した気分(特に「BAD THAT'S GOOD IN YOU」)。
CD帯の上に書かれてるジャンルに”ブリティッシュ・ロック”という言葉に偽りはないですぜ!


「DIGGING UP THE DIRT」


「COLD HEARTED」