最近は余りこれといった音楽を聴いておらず、大体同じ様なローテーションで色んなミュージシャンを聴きまわしてた感じで、ここで改めてレビューする事が出来なかったという事もあってちょっと放置してしまいました(言い訳)。

しかも明日は待ちに待ったサンダーのライブなんで、予習も兼ねてずっと彼等の音楽を聴いてたんで凄く楽しみなんだけど、一緒に参戦する人達がこぞって3人共何らかの都合によって不参加となった為、明日は一人での参戦。しかも、私のチケットマスターでもあるクロスさんがチケ番9番という恐ろしい番号を取ったお陰で明日は最前列間違いないんだけど、そういうチケ番持っておきながら参戦できないって凄く勿体無いよなあ。一人に至っては、先日のパリのライブハウスでのテロ襲撃で完全にビビってしまい今回行けないと言うではないか?
...う~ん、人の事をとやかくいう筋合いはないけど、そういう行為自体がテロリストにとって一番望んでる事なんじゃないかな?大体、何処にいて何処で何していようが”死”の危険は付き纏う訳じゃない?車運転してて事故って死ぬ可能性だってあるし、今食ってるかりんとうが喉に詰まって死ぬ可能性だってある訳だし。
確かにテロは怖いけど、それ以上に観たいライブだってある訳だし、演奏してるミュージシャンだって毎晩ステージに立つのは凄く怖いと思うよ。そんな事よりも、観たいライブが観られない状況の方がよっぽど残念なんじゃないかと。

そんな事を思いながら、こういうバンドのライブなら暴動とかテロの被害に一番遭いそうだよなあ...と思ったのがレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン。1996年に発表された2ndアルバム「EVIL EMPIRE」を今回チョイス。

デビューアルバムの時から存在は知っており、僧侶が炎に包まれてる強烈なジャケットが印象的で「一体どんな音楽を演ってるんだ?」と素直に興味を持って購入したのだけど、ミドルテンポの重いリフに乗せながらアジテーションたっぷりのラップが一体となる感覚は、ロックバンドのスタイルというよりはヒップホップ系のスタイルに近いんじゃないか?と思い、それほどのめり込む事は無かった。

そしてこの2ndアルバムでは基本スタイルは変わらないのだけど、前作の攻撃性を更に強めた感じで、PVの作りにしても何だかパンクの精神性に近いモノすら感じてきた。そもそもこの人を喰ったジャケットも、母国アメリカこそ至上とする少年を描いてるらしく、「邪悪の帝国」というのは紛れも無くそのアメリカの事を指してる事もあって、如何に彼らがこの世の怒りを持ってシーンに現れてきたのかがよく分かるモンだと。

日本人にはこういうスタイルのバンドは理解し難いモノがあるけど、歌詞うんぬんを抜きにしても普通に重いリフがカッコイイとか、リズムの使い方が面白いとか聴き所は多いと思う。だからこそ、あの伝説となったフジロックでのパフォーマンスに繋がったのではなかろうか。
ただ、やはり歌詞抜きにして彼等を語るのはちょっとナンセンスなんだろうなあ...とは、いつも聴いてて思ったりするんだよなあ。そこが今ひとつのめり込む事が出来ない理由なのかも。

音楽で世界を変えられる...と思い込むほど純粋ではないけど、こういう主張はあっても良いと思う。伝える事が一つの手段としてなら、こういうスタイルも認められるべきだと思うし。だけど、それに真っ向から対立するのが武力というのは完全に間違いなんじゃないかな?


「BULLS ON PARADE」



「PEOPLE OF THE SUN」
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ちょっと前に購入してあったのを思い出して(笑)今頃聴きました(汗)。ヨーロッパのギタリスト:ジョン・ノーラムの1stアルバム「TOTAL CONTROL」を今回はチョイス。発表は1987年。
このアルバム、CDでずっと探してたんだけど、中古ではいつも高値でなかなか買えずにいたトコ、昨年2ndアルバムと一緒に再発されてたらしく、しかも結構安かったので即購入となった(リマスターの表記がないから、単に再発でしょう)。出来れば、この後に出たライブアルバムも出して欲しかったなあ。

当時「THE FINAL COUNTDOWN」の大ヒットのお陰で、飛ぶ鳥を落とす勢いだったヨーロッパから脱退したのはホントに驚いたけど、メンバーが脱退する時によく使う言葉「方向性の違い」という意味合いがこれほど当て嵌まる脱退劇はなかったと思う。
それはヨーロッパの1stから3rdを順に聴くと作風が明らかに違うのが実感出来て、ジョンは徐々に売れ線になっていくバンド自体に嫌気が差したんだろうなあと。今思うと、ボン・ジョヴィの流れに近いモノを感じたりして(同じ3rdアルバムでブレイクしたし)。

正直言って、私は「THE FINAL COUNTDOWN」アルバム自体、余り好きじゃない。あれだけ大ヒットしたにも関わらず、何故かそれほど良い曲だと思わなくて、「ROCK THE NIGHT」や「CARRIE」は普通に好きだったけど、後はそんなに惹かれる事もなく聴く機会もそれほど多くなかった。
だから、ジョン・ノーラム脱退の知らせを聞いた時は「じゃあ、彼はどんなスタイルへ向かうのだろう?」と素直に興味を持った。

以前からインタビューではゲイリー・ムーア大好きと公言したので、じゃあそっち方面かな?と思いきや、実際に届いたこのアルバムでは彼の親友でもある(って、結構意外だよなあ)イングヴェイ・マルムスティーンの音楽性に近い感じがした。後に彼のバンドでもボーカルを務める事になるヨラン・エドマンが数曲ボーカル取っているけど、やはり北欧の独特の雰囲気が感じられるし。

「LOVE IS MEANT TO LAST FOREVER」はモロに「THE FINAL COUNTDOWN」の影響を受けており、ジョンのバンドに対する意地みたいなモノが感じられるけど、やっぱレコード会社にこのテの楽曲入れてくれって言われたんだろうなあ(苦笑)。ま、良い曲だけど。
カヴァー曲は2曲入っており、これまた彼が大好きと公言してたシン・リジィの「WILD ONE」。ボーカルがフィル・ライノットそっくりで、よっぽど好きなんだろうなあ~と思わせる良いカヴァーかと。
意外だったのはヴィニー・ヴィンセント・インヴェイションの「BACK ON THE STREETS」が入ってる事。この曲好きだったのかな?オリジナルの方が聴いた事ないけど、普通にカッコイイと思う。
全体的にはヨーロッパよりも結構ハードな印象を植え付けてる作風で、とにかくジョンのギタープレイを存分に楽しめる好盤となっている。楽曲製作のパートナーは、今は亡きマルセル・ヤコブが担当しているのも見逃せない。

ただ一つ残念なのがドラマー不在だった為、ゲストミュージシャンで録音されているのだけど、ドラムに拘りが無かったのか音が軽めでイマイチ迫力に欠けること。お陰で全体的にチープな質感となってしまい、これは結構致命的かと。これをクリアしていれば、北欧メタルの名盤の一つに数えられるクオリティだったのに...とホントに残念だ。

この後2ndアルバムでは、グレン・ヒューズを専属ボーカルに迎えて素晴らしいアルバムを作っているのだけど、それが長続きせず段々とジョンの方向性に迷いが見られたのがホントに惜しい。でも、2ndアルバム同様にこの1stアルバムも北欧の雰囲気を十分に感じられて素晴らしい作品だと思う。このままの音楽性で続けて欲しかったなあ。


「LOVE IS MEANT TO LAST FOREVER」


「IN CHASE OF THE WIND」


「WILD ONE」




いよいよ今月末に控えたサンダー来日公演。
今回は新作ツアーって事で、再解散が決まった来日公演や再々結成後の来日公演(苦笑)の時の様なグレイテストヒッツ的なライブではないみたい。イギリス公演では新作から5~6曲演奏してるみたいなので、凄く楽しみだ。さすがに3回続けて似た様なセットリストはマンネリ化するだろうし。
ホントは彼等に望むのは、以前クラブチッタで募集したリクエストからメンバーがチョイスする形のセットリストなんだけど、確かあの時はダニーもルークも「大体リクエストがありきたりな選曲で...」って事で、そんなに珍しい曲は演奏されなかったんだよなあ。彼らにはホントに良い曲が多いんで、いつかマイナーだけの曲で構成されたライブが観てみたいなと。アンコールで従来の人気曲やれば良い訳だし。

そんなサンダーと似た様な境遇の、私の大好きなバンド:ワイルドハーツも何と来日公演が決まってしまった。しかも時期がサンダーの1週間前(苦笑)。幾ら何でも被りすぎだろ。
サンダーとワイハが似てる境遇というのは、同じ英国出身であり、メジャーレーベルからアルバム発表するもレコード会社とよく揉めるし、メンバーチェンジもあるし、何度も解散⇔再結成する(苦笑)。
そんな彼等の2ndアルバム「P.H.U.Q.」を今回はチョイス。リリースは1995年。

今回の来日公演は、この「P.H.U.Q.」の20周年記念ライブって事でアルバム全曲プレイするそうだ。やはり2年前にも「EARTH VS THE WiLDHEARTS」の20周年記念ライブがあり、その時も平日(と金欠)だったので行けなくて悔しい思いをしたので(しかも東京と大阪のみ1回ずつだったので、ジンジャーの憂さ晴らしのお陰か(笑)2時間越えの熱演で、東京ではライブ終了が22時過ぎだったそうな)今回は絶対に行くつもりだったのに、さすがに平日2週続けて有給は取れないんで、また泣く泣く断念...
でも、こういう●●周年記念ライブがこのまま続くなら、次回は私の大好きな「FISHING FOR MORE LUCKIES」なんで、是非次こそは赤字になっても行かねば!!

で、このアルバム。リリース当時は、音楽業界がグランジ/オルタナ系が幅を利かせてた時期に、カート・コバーンの自殺でブームも終焉に向かいつつあったトコに発表されたアルバムだったので、雰囲気が何処となくグランジっぽい暗鬱な雰囲気が仄かに漂う感覚がある。勿論、ワイハの持ち味であるキャッチーなメロディに重い音質というコンセプトに変わりはないんだけど、内省的な雰囲気が感じられる曲「JONESING FOR JONES」「CAPRICE」「BE MY DRUG」「IN LILLY'S GARDEN」があるので、他のアルバム比べると勢いが若干落ちてる感じがする。

とはいえ、このアルバムには私的に名曲である「I WANNA GO WHERE THE PEOPLE GO」や、クラッシュっぽいリズムが印象的な「V-DAY」、ポップで洒落た雰囲気の「JUST IN LUST」、ライブでは客が飛び跳ね弾ける「NITA NITRO」、内省的でありながらもメロディが美しい「IN LILLY'S GARDEN」など聴き所満載で、これらの楽曲は私のお気に入りだ。

バンドの内情と言ったら、当時は毎週の様に何か騒ぎを起こしており、英国のプレスではソープオペラとまで言われたみたいで(笑)英国の雑誌ケラングの編集部に乗り込んでPCなどを破壊し、シングルを切らせてくれない・シングルジャケットの案も通らない・PVの案も通らないから勝手に自分達でハードコアポルノのPV作ってレコード会社(イーストウェスト)の重役達を激怒させ、PVの撮影でニューヨークへ行ってそのまま英国へ戻らなかったり、その滞在先でドラマーのリッチがタバコの火でボヤ騒動、前任ギタリストのCJをクビにして新たなギタリスト:マーク・ケッズを加入させたと報じるも、その本人が加入を否定してそのまま脱退...と、とにかく色んな事が多過ぎ(苦笑)。
まあ、元々トラブルメイカーと言われるジンジャーの事だからこれくらいは...と思いきや、本人達は相当苦労したみたいで、それは基本的にイーストウェストとのトラブルから発展していったモノなんだろうなあ。
こんな感じだったので、ジンジャーはバンド活動に失望して解散を決めかかるのだけど、最後に....と思ってやって来た初の日本公演で物凄い歓迎を受けて考えを改めて、バンド存続を決めたというのは有名な話。

ただ、バンドの創作意欲(というかジンジャーの創作意欲だけど)はこの時が最もピークだったみたいで、後に4枚組BOXセットや2枚組ベスト盤にも収録される楽曲群はホントに神掛かってる。ヘヴィな楽曲からメロウな楽曲まで、この人はどーしてこんなに多作なんだろうか?と素直に驚かされたし、それに伴うバンドの成功が収められない事もファンとしては非常にがっかりしたもんだ。

しかし、このアルバムから20年かあ...そりゃ歳も取る訳だと改めて思うけど(苦笑)今でもこのアルバムは輝きを失っていないと断言する。まあ、ファンならではだからこそ言える言葉なんだけどね(笑)。


「I WANNA GO WHERE PEOPLE GO」


「JUST IN LUST」


「IN LILLY'S GARDEN」




早いモンですねえ~。LEPPS待望の新作が発売されましたが、前作から何と7年振りだそうで。元々アルバムのインターバルが長いバンドとして有名だけど、既に7年も経ってたとは思わなかったなあ...そりゃ、私も歳取る訳だ(苦笑)。
この7年の間に音楽業界も大分様変わりしてしまって、まさか80年代にあれだけアルバム売ったバンドがレコードディールを失うとは夢にも思わなかった。幾ら大物バンドであっても、今の時代は安定した売り上げは見込めないという訳かな?
先日、この新作の事を語ったTV番組がBSで放送されてたので観たのだけど、ジョー・エリオットがやたらとレコード会社の批判繰り返してたのがやけに印象に残ったのは、こういう事があったからなんだろうな。

とにかく、ここ日本ではワーズレコードがリリースしてくれたのは良かったけど、ワーズレコードからだとCDが高めに設定されるんで、もうちょっと何とかならないモノだろうか?Tシャツ抱き合わせで¥5000とか、アナログとCDとおまけくっ付けて¥20000とか、一体誰が買うんだよと??
正直Tシャツはいらないんで、CDのみの通常盤を購入したのだけど¥2700プラス税なので結構な値段。ジョーシンで¥300クーポン使っても¥2616。輸入盤をチョイスしたトコでも円安も相変わらずだから、そりゃCD売れなくなる訳だわ。

さて、肝心の内容。今回はキャリア35年以上の大ベテランでありながらも、タイトルがバンド名という意気込みが感じられて、発売前から「HYSTERIAを凌ぐ内容」と報じられていたけど、私自身はそれほど期待はしてなかった。
別にバンドに疑問を持つという事ではないんだけど、前作もそれほど聴き込みしなかったし、個人的に「SLANG」「X」は全く面白くなかったので、期待すると肩透かしを喰らうだろうなと思ってたからだ。

でも、今回の新作は久々の快心作ではなかろうか?冒頭の「LET'S GO」が、タイトルとは裏腹にちょっとスローなミドルナンバーという事で異質な感じがするけど、続く「DANGEROUS」からはいつものLEPPS。「MAN ENOUGH」がクイーンの「ANOTHER ONE BITES THE DUST」みたいなノリというのはジョーもインタビューで語ってた通り、確信犯的なモノだそうで。
私のお気に入りは「WE BELONG」「BROKE 'N' BROKENHEARTED」「DANGEROUS」「SEA OF LOVE」「BLIND FAITH」あたりかな。特に「WE BELONG」は今までの彼等とはちょっと変わったナンバーで、これもジョーがインタビューで語ってた通りU2の「WITH OR WITHOUT YOU」みたいな雰囲気が面白い。

某巨大掲示板では賛否真っ二つに分かれてるけど、私はこれで全然OK。私が今の彼等に求めるのは「HYSTERIA」でも「PYROMANIA」ではなく、従来の彼等らしさとほんのちょっとの変化を上手くブレンドしたモノなんで。「マット・ラングがプロデュースしてないから...」とか言うのは全くのお門違いだと思う。

聴けば聴くほど良いアルバムだと思う。そりゃ若さ故の激しさは無いし、かつての重厚なコーラスワークも無いけど、今の彼等にしか出来ないモノが十分なほど詰まってる作品かと。伊達に長年続けてるバンドの格の違いが見せ付けられた気分だ。

「LET' GO」


「DANGEROUS」