...しかし、殿下がこういう形で亡くなるとは思ってもいなかった。
マイケル・ジャクソンの時も驚いたし、今年初めのデヴィッド・ボウイの死去も驚かされたけど、今回のプリンスにも驚きを隠しえない。
朝起きたら、TVを点けて少しボーっとしてるんだけど、耳に入ってきたのは「プリンス急逝」という言葉。そりゃもう驚きなんてモンじゃなく、跳ね起きて直ぐにPC立ち上げて詳細をチェックしましたよ。
暗い部屋の中で携帯が光ってるんでチェックしたらメールが2件届いてて、友人のクロスさんとsaraサンからで夜中の2時頃にくれたモノで、両方共プリンス死去を知らせるメールだった。

真相についてはまだ色んな情報が交錯してるんで「何が原因で?」というのは本当に分からない。過度の鎮痛剤漬けになってたとか、ドラッグ関係だ、最近ではエイズだったのでは?とか色んな情報があるけど、真実はただ一つだけ、プリンスは亡くなってしまったという事だけだ。
最近は創作意欲も戻ってきたみたいで、ネット配信でアルバムリリースしたり(CDでも発売したけど)まだまだこれから...という矢先に消えてしまうなんて、ホントに残念だ。

暫く彼の作品をずっと聴いてたけど、これだけ長いキャリアの中でアルバムの好みも当然あるけど、聴いただけで直ぐに彼の曲だと分かる個性の強さは一貫してたなあと改めて思った。これまでこのブログでも何度も彼のアルバムを取り上げたけど、スタイルが違うアルバムでさえ自らの個性で彼の色に染めてしまうのは素直に凄い事だと思う。

今回チョイスした「AROUND THE WORLD IN A DAY」は、前年に彼の存在を世間に知らしめた「PURPLE RAIN」に続くアルバムだった訳だけど、「PURPLE RAIN」をレコーディングしている最中に既に出来あがっていたと言われる作品で、どーして順番が逆になったのか分からないけど、「PURPLE RAIN」に自信があったのだろうか?しかも「PURPLE RAIN」には映画もあったので、アルバムの大ヒットの余波を買ってこの作品に目を向けさせようと思ったのだろうか?

ともかく、前作の熱狂振りが冷める間もなくリリースされたお陰で、当然の如くアルバムは初登場1位を獲得し、シングルカットされた「RASPBERRY BERET」もあっと言う間に全米第2位まで上がったお陰で、プリンスの絶対的地位は確立されたと思う。
「PURPLE RAIN」では何処か謎な雰囲気を醸し出してたのに対して、このアルバムでは妙に明るい雰囲気が全編に渡って感じられるなあ...というのが最初の印象だった。
「RASPBERRY BERET」や「POP LIFE」は、如何にもシングル向けのキャッチーな楽曲ではあるし今でも大好きな曲だけど、「TEMPTATION」や「THE LADDER」あたりは地味な印象を受けたし、それほど好きな曲でもない。前作の様にアルバム全てを受け入れられるモノをこのアルバムでは感じる事が出来なかったけど、プリンスの才能と懐の深さは十分に感じられたのがこのアルバムに対しての評価になるかな。

この時のバンド:ザ・レヴォリューションは、少しづつメンバーチェンジを行なって結果的には解散する事になるけど、ウェンディ&リサやシーラ・Eなど後に独自に作品をリリース出来るミュージシャンを擁したバンドを持っていたプリンスの着眼点も凄い。
今回の悲報を受けてザ・レヴォリューションを再結成させて追悼公演を行なうと発表したらしいけど、実際に目にしたらやはりプリンス不在の現実を痛感するんだろうなあ。
デヴィッド・ボウイと同様に、もうこんなミュージシャンは絶対に出てこないと思う。ライブを観る事は一度も叶わなかったけど、彼の時代をリアルタイムで追ってこられた事に感謝したい。


「RASPBERRY BERET」


「POP LIFE」
スポンサーサイト



何と前作から約6年振りですか~。そんなに経ってたのかとちょっと驚いた”北欧のボン・ジョヴィ”と呼ばれたトリートの新作「GHOST OF GRACELAND」が届きました。
その前作「COUP DE GRACE」も、その前作から約18年振りの復帰作という事だったから6年くらい...と思っても、やはり長いスパンだったなと(苦笑)。

一番の驚きは、何といっても解散撤回して日本公演まで行なわれて、それがそのままバンドのモチベーションとなって新作を作った事でしょう。前作は復帰作としては文句なしのクオリティだったと思うけど、それがどーして解散宣言まで出たのかよく分からない活動状況だったんで、クラブツアー(しかも単独公演ではない)とはいえ約25年振りの日本公演を実現した事にはホントに驚いたし、実際に観に行って「どーして解散宣言出したんだ?」というレベルの高さにも驚いた(一部口パクだという話もあったけど、ライブ中はそんなに気にならなかった)。

そんなバンドの新作には非常に期待していたのだけど、一聴した時は正直微妙な感覚だった。トリートと言えば”北欧のボン・ジョヴィ”と言われるくらい、キャッチーなメロディとサビに彩られた北欧メタルというのが共通項だと思うけど、今回の新作は重厚さとミドルテンポに比重を置いたと思われる作風となっているからだ。
とはいえ近年のラウドロックみたいなああいうスタイルではなく、相変わらずのキャッチーな雰囲気はあるものの一度聴いたら忘れられないサビやメロディではないという感じで、そういった過去のスタイルが好きな人達には正直戸惑いを覚えると思う。はっきりいって地味なのだ。

やっぱ、Voの声の問題とかもあってこういう作風にしたのかな?と勘繰ってしまうけど、もう少しアップテンポの曲が数曲欲しかったなあ。インナースリーヴにも書いてあったけど、メンバー自身過去と今では違う視点を持っている事を歌詞に反映させたかったらしく「人生は毎晩ロックン・ロールだけじゃないんだ」という意志がこういう作風にしたのなら、それはちょっと寂しいなあ。だってバンドに求めてるのはそういうモノなんだし、今までのファンに「今の俺達はこうなんだ、理解してくれ」と言って失敗した例は過去に幾らでもあった訳だし。
まあ、メンバーも高齢だしこういうスタイルの曲がプレイしたいというなら何も言えないけど、これを昔からの彼等のファンの目から見たらどう映るんだろう?というのは気になるなあ。

全体的には嫌いな作風ではないし実際クオリティが高いアルバムだけど、期待が大きかった分慣れるのは時間が掛かりそうかな?因みにお気に入りは、「DO YOU OWN STUNTS」「ENDANGERED」「INFERNO」「NONSTOP MADNESS」辺り。
後はライブでこれらの曲がどう映えるのかがポイントかと。実際に観てより好きになるのか、それとも地味で終わってしまうのか...是非またライブが観たいぞ!


「ENDANGERED」


「DO YOU OWN STUNTS」





やっと週末。今週は余り天気が良くなかったんで、ウチの前の桜が大量に咲いてる公園では今日は花見の客がかなり多い。なので、気分的にはのんびり散歩したい気分なんだけど、自宅前なのに敢えて人混みを歩くのは正気の沙汰ではないので(笑)明日は東京へ行くんで散歩出来ないし今年は諦めた。しかし、午後になって風が強くなって花吹雪が物凄くて、部屋から見てるだけでも結構綺麗だったのが救いだな。

さて、そんな気分を吹き飛ばす(苦笑)自分自身のテンションを上げる為に遂に禁じ手を投入。そう、泣く子も黙る帝王スレイヤーの、1991年に発表された「DECADE OF AGGRESSION」を今回はチョイス。
先日、某音サンに「メタルを聴いて発散しよう」というコメントを頂いたのにも関わらず、当の私は疲れてる時にハードな音楽すら聴く気が起きないという、ちょっと末期の様な雰囲気だったんで(苦笑)暫くハードな音楽は聴いてなかったんだけど、今週車で聴いてるメタリカのCD-Rを作り直してた時に、そのままハードな音楽を聴く流れになってしまい(笑)久々にこのCDを手にしてしまったと。

実はこのCD、何の手違いか以前売ってしまった事があってずっと国内盤を探してたのだけど、ようやく数ヶ月前によく利用する中古サイトで¥1000で売られてたのを発見。購入出来たのは良いけど、届いたブツの中身が1枚はあってるんだけど、もう1枚は何故かスーパーサッカーズのCDが入ってるではないか!?直ぐに連絡取って、メールのやり取りしながら再度中身を送ってもらって、結局1ヵ月近く掛かってしまった。
まあ無事届いたから良いけど、中身が見付からなかったらまた探すのか...と思うと、ちょっとテンション下がっちゃうよなあ。なかなか国内盤見付からないし。

何故、国内盤に拘ってるのかというと、当時発売された時に「SKELETONS OF SOCIETY」と「AT DAWN THEY SLEEP」の2曲が入ってたのに、後からこの2曲が省かれて再リリースされてしまったので、せっかくなら2曲入ってる方がお得だろう...という事でずっと探してたのだ。

久しぶりに聴いたけど、相変わらず血の滾る様なテンションの高さで、このライブ盤でスレイヤーの帝王たる地位は確立されたものだと思ってる。どーしてもバンドの代表作となると「RAINING BLOOD」を挙げる人達が多いけど、個人的にはこのアルバムこそが最高だと思ってる。
5thアルバム「SEASONS IN THE ABYSS」までの集大成的なライブ盤で、選曲も問題なし。しかもスラッシュメタルとは何ぞや?という答えを明確に出してくれる意味でも実に素晴らしい作品かと。
演奏は正直言って下手だけど、ドラムが走ろうがギターがミスろうが、スタジオ盤のそれを上回るテンションの高さ!コレに尽きると思う。
全体的にドラムの音が若干小さいのと、「RAINING BLOOD」が途中までしかプレイされていない事が不満だけど、「WAR ENSEMBLE」や「CHEMICAL WARFARE」がスタジオ盤と比べてスピードが上がっているのがめちゃくちゃカッコイイ。こんなの車で聴いたら事故の素だって(苦笑)。

この後にデイヴ・ロンバードが脱退してポール・ボスタフが加入する訳だけど、ポールも上手いドラマーだけど、やっぱデイヴの凄さは超えられないなあ...とこのライブ盤聴く度に思い出してしまう。バンド自体も、この後からは何かが違う雰囲気になってしまったし。
そういった意味も含めて、個人的にスレイヤーと言ったらこの作品を強くお薦めします。今のサウンドプロダクションでこのアルバムをリミックスしたら、更にヘヴィさが増して物凄くカッコ良くなりそう...


「WAR ENSEMBLE」


「CHEMICAL WARFARE」




久々に戻ってこられました。仕事が忙しく、体力もない状況なんで...と毎度同じ事書くのもちょっとアレなんで止めときますけど、音楽だけは毎日色々聴いてるお陰で「アレもブログに書かなきゃ」状態になってるので、地味に更新していく所存です(笑)。

さて、今月ソロで来日公演を行なうジンジャー率いるワイルドハーツの2003年発表の通産4作目となるオリジナルアルバム「THE WILDHEARTS MUST BE DESTROYED」を今回はチョイス。
自分自身のテンションを上げたい時に聴きたいモノの一つがワイルドハーツなんだけど、ここ暫くはちょっと遠ざかってたりする。理由は単純、単に聴き過ぎ(笑)。このアルバム以前の作品群は特に最高で、何度聴いたか分からないくらいのお気に入りだったりする。
彼等のデビューは1992年でこのアルバムは2003年発表、しかも活動歴10年でたった4枚というのも驚きだけど、多作過ぎてミニアルバムだのファンクラブオンリーだの企画盤が多すぎてオリジナルのアルバム自体が少ないのは本末転倒みたいだけど(苦笑)そこがワイハらしいというか何というか。

で、このアルバムは前作「NAMELESS, ENDLESS」から6年経ってからのリリースな訳で、その間にバンド解散やジンジャー・シルヴァー・5やクラム・アヴュースやスーパーシット666などのユニット活動、そしてソロ活動などを行なっていたのでそれほど待たされた感はなかったのが印象的だった。
ワイハの解散は当時は凄く悲しくて、しかも赤坂ブリッツで観た来日公演ではデヴィン・タウンゼントのSYLとの競演という事で凄く嬉しかったのだけど、当のワイハのライブでPAに問題があってジンジャーの機嫌がすこぶる悪く、ライブも今一つ盛り上がりに欠けるというレアな経験(?)をしたのだけど、これが最後のライブじゃなあ...と不完全気味だったので2002年に復活宣言した時は単純に嬉しかったモノだ。

サンダーもそうだけど、何故か私が好きなイギリスのバンドは解散⇔再結成を繰り返すフシがあるみたいだ(苦笑)。まあ、イギリス人特有なモノなのか周りの環境なのかよく分からないけど、契約消化によって新たにリセットする気持ちの方が強いんだろうなあ。プロレスラーの引退宣言と同様で信じちゃいけないモノなのかも(笑)。

このアルバムの前に復活作としてミニアルバムをリリースしているけど、そこで聴ける音はリフ、リフ、リフの嵐でヘヴィな音像も伴って随分激しくなったなあ~という印象だったけど、満を持してのフルアルバムではそれほどのヘヴィさは感じなく、むしろメロディを強調とした作りでシルヴァー・ジンジャー・5に近いモノだと感じた。
しかも以前のワイハにあったあの複雑な曲構成が殆どなく、妙にシンプルでこざっぱりしたコンパクトな作りなのも驚きだった。以前からパフィーみたいな曲がお気に入りだとインタビューで言ってたくらいだから、ここに来てこういうスタイルに転じるのか...とちょっと残念な気持ちにもなったな。

冒頭の「NEXUS ICON」から、前述のミニアルバムにも収録されてた「VANILLA RADIO」までの4曲の流れは非常に良い。だけど後半は彼等にしてはかなり普通の出来で、シングルカットされた「SO INTO YOU」や「TOP OF THE WORLD」が入ってるにも関わらずかなり地味な印象。期待していただけに、ここがこのアルバムの弱点じゃないかと思うし、私がそれほどまで聴き込めない理由だと思う。

この後バンドは不定期ながらも活動は続けており、今ではジンジャーのメインはソロ活動に比重を置いてるみたいだけど、ワイハは完全に終わってる訳ではないと言うから、この後もアルバムのリリースは期待しても良いと思う。
私は残念ながらソロ活動の方は余り興味が持てないのだけど、ジンジャーみたいに多作なミュージシャンはバンドの枠に捉われない活動の方が伸び伸びやれるんじゃないかと思う。本人が全力を尽くせない状態でバンドのアルバム作りましたと言われてもファンとしては困惑してしまうし。まあ、バンドに集中して凄いモノ作ってほしいというのが一番の願いでもあるのだけど。


「VANILLA RADIO」


「SO INTO YOU」