雑談版の方にもちょこっと書いた事だけど、昔は「どんな音楽聴いてるんですか?」との問いに、当たり前の様に「メタルですね」と答えていたのだけど、最近はメタルと答えるのが少々気が引ける様になってきた(苦笑)。理由は単純にHM系のジャンルでも細分化が大分進んできたからだ。
元々私が音楽に興味持った頃は80sポップが全盛期で、その流れで洋楽を聴き始め、当時のHM/HR全盛期にハマってそのまま聴いてきたのは以前も書いた通りだけど、その当時は正統派とLAメタル勢くらいしか主流はなかったのに、今の時代はメタルと一口に言っても色んなスタイルのモノが存在する。
私が今でもよく聴くのはやはりオールドスタイル系で、メロディアスハード系も追ってはいるけど、正直それくらいしか興味がなくなってしまったのだ。以前から公言してる通りデス声がダメなので、ブラックメタルやデスメタルは全く聴かないし、最近のラウドロック系のグロウル連発してるのはキツい。スラッシュ系は今でも大丈夫だけど、新譜を追っ掛けるほどの熱意は無くなった。
なので、最近は「ハードロックですね」と答える様にしてる(笑)。これなら細分化もないし、オールドスクール系にも当て嵌まるモノだから気にも咎めない。しかし、歳を取ると保守的になるのは宿命みたいなモノなのだろうか?まあ、自分の好きな音楽を無理して幅を広げる必要もないし、新たなジャンルを無理に好きになる必要もないんで気楽に聴き続けられるモノを楽しめれば...と思う。

そんな事を思いながら今日のお題は久しぶりの鴉団、ブラック・クロウズの「THE LOST CROWES」をチョイス。発表は2006年。
この人達も当初音楽シーンに出てきた時はHR系の範疇で語られる事が多かったけど、実際にはオールドスタイルのロックといった感じで、エアロスミスやGNRに歓迎されたお陰でHRの範疇で語られた様なモノだったなあ。
1stアルバムの時にGNRのスラッシュが彼等のTシャツ着てBURRN!に写真が出てたのを見て興味を持ったのだけど、聴いてみたら古臭いレトロロックだったので思いっ切り肩透かし喰らったのを覚えている。当時は英国からクワイアボーイズが登場したり、ある種の原点回帰的なモノが注目された時期だったので、彼等が注目されたのも理解出来るけど、正直そこまで売れる音か?と思ったりした。まあ、チャートを駆け上がって売れまくったのを目の当たりにしてアメリカの奥深さは感じたけど。

このアルバムは、3rdアルバム「AMORICA」と5thアルバム「BY YOUR SIDE」の原型となった「TALL」と「BAND」というアルバムをそのままリリースしたモノで、楽曲は同じでもタイトル違いだったりと色々と後の作品に変化を遂げる前の貴重なテイク集なんだけど、何故この様なスタイルでリリースされたのかは不明。
私自身、「AMORICA」をリアルタイムで聴いて「随分とルーツが濃くなったよなあ」と正直付いていけなかったんで直ぐにCD売ってしまったのだけど(しかし、あのアルバムは買うのも売るのも恥ずかしかった/笑)このアルバムを聴く限りはそれほどルーツが濃く感じなかったのは私が歳食って音を理解出来る様になったからなのか?それとも普通に彼等をカッコイイと理解出来る様になったからなのか??

「TALL」製作時には30曲の楽曲が用意されたという事で、その中から16曲がこのアルバムに収録されて、後に「AMORICA」に収録されたという経緯がある様に「AMORICA」と聴き比べてみるのも面白いと思う。私的には「AMORICA」じゃなくて「TALL」がリリースされてたら彼等の印象がまた変わってたと思うけど、「BY YOUR SIDE」が先だったら普通のロックバンドと思ってただろうなあ。
その「BY YOUR SIDE」の原型となった「BAND」の製作期間は3日というのは驚き。クリスとリッチのロビンソン兄弟でさっさと曲書いてあっと言う間に出来たという様に、結構荒削りというか即効性を意識した作りになってるのは意図的なモノなんだろうなあ。

残念ながら既に鴉団は解散してしまったけど、このテの音楽は歳食っても十分に楽しめるモノなので付き合いが長くなりそうなアルバムだと思う。何も考えないで、田舎道をひたすらドライブする時なんかに打ってつけの音楽かと。


「PEACE ANYWAY」


「A CONSPIRACY」
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久々に余り手に取ってないCDを色々引っ張り出して聴いてたトコ、このアルバムに行き着きました。最近はソロ活動が盛んなテリー・ブロックが在籍してたストレンジウェイズの3rdアルバム「WALK IN THE FIRE」を今回はチョイス。

FMのスティーヴ・オーヴァーランドやハートランドのクリス・ウィージィー辺りと並んで”マイナーだけど歌が上手いメロディアスハード系のシンガー”として知られている(って、一応褒めてるんですよ)テリー・ブロックだけど、その名を知ったのはこのバンドで活動していたからで、ソロ作だとどーしても地味な扱いというかマイナーなシンガーというイメージでしか捉えられなかったと思う。
例えばBURRN!辺りで高得点取っていたら興味が湧いて購入しようと思うけど、無難な点数に落ち着いているとそこで興味も湧かず終わってしまうので、このテのマイナーなシンガーのアルバムは安値で売られてるとか余程の事じゃない限りなかなか手が出ないのだ。
しかし、再結成ディープ・パープルからイアン・ギランが抜けた時に最終選考まで残ったという事でその名を知ったので、それじゃそのストレンジウェイズってバンドを聴いてみたいぞ...となった訳だけど、当時はそんなマイナーな輸入CDが地元では売られてなかったし、何よりお金も無かったので(笑)そのまま忘れ去られていた。
時は流れ、ディスクユニオンの店頭で配ってるメロディアスハード系のアルバムを紹介してる冊子にこのバンドの名を見付けて思い出し、わざわざ西新宿まで行かずともネットで簡単に安値で手に入るので注文した...という、実に20年以上を超えた妙な縁を感じるアルバムでもあるのだ。

2ndの方は如何にも王道なメロハー路線なのに対し、このアルバムではメロハーの範疇ではあるもののキーボードの比率が高くなってミドルテンポの楽曲が多い為AORっぽい雰囲気が感じられる。ただ音質に関しては、後にデフ・レパードやウィンガーをプロデュースすることになるマイク・シップリーがミキシングを担当してる事もあってか前作よりもメリハリが感じられてとても良い。
残念なのが、前作には「WHERE DO WE GO FROM HERE」の様なキラーチューンがあったのに今作にはそれが無い。全体的にクオリティが高いのに地味な扱いのアルバム...と言えばちょっと聞こえが悪いけど、高品質な作品である事には間違いないかと。

私が購入したのは、前作同様マジェスティックロックのリマスター盤。ボートラ2曲のライブの為だったけど、前作同様これまた海賊盤レベルのクオリティでちょっと萎える(苦笑)。リピートして聴きたくなくなる様なモノなら逆に入れなくても良いんじゃないかと思うんだけど、オマケ程度のモノと認識すべきかな。


「WHERE ARE THEY NOW」


「LOVE LIES DYING」




以前バッドランズのブートと一緒に購入したイット・バイツのブートレグ「LIVE AND DEMOS 1986」を今回はチョイス。
イット・バイツのブートレグはジョン・ミッチェル加入後の再結成ライブのモノはよく見掛けるのだけど、肝心のフランシス・ダナリー時代のモノは殆ど見掛けないので、このブツを見付けた時は迷わず飛びついた。
思えば、彼等がまだ活動していた90年頃にわざわざ西新宿まで行って色々探し回ったけど、見付かったのはAIRSでブートビデオ3本のみ。本国イギリスでのTV放送分「UK TV」「LIVE AT THE TOWN & COUNTRY」が2本、あとは日本でTBSで夜中に放送されたらしい(私は観てなかったけど)日本公演のライブ1本。

勿論、当時は狂った様に彼等の音楽ばかり聴いてたんで3本は我が家の家宝と化し(笑)何度も観返したモノで、DVDに焼き直して今でも保存してある。後に別のブート屋でPV集があったので、それも勿論購入し未だに持ってるけどDVDには焼いてないので観直す事が出来ないのが残念だけど。

で、CD-R2枚組のコレはそのUKでのTV放送分が収録されたモノに未発表曲やver違いが収録されてるのだけど、TV放送分はTV放送と同じ音源を使ってるみたいで、ビデオの方でもカットになってた「OLD MAN AND THE ANGEL」の中間部が丸々カットされてるから、音だけで聴いてると違和感ありまくりでかなり残念。曲数もビデオと同じに8曲収録だし。

それと「LET THE HEART DECIDE」(2種類のverあり)「HOLIDAY」「I'LL MEET YOU IN THE SPRING」の未発表曲は、音の印象では1stアルバムから洩れたモノだと思うけど、特に特出するモノでもなく当時の音楽シーンの流れに沿った派手なポップソングといった感じで彼等らしさは余り感じられない。アルバムから洩れたのも納得出来るクオリティかと。音の方もデモテープ起こしみたいで如何にもブートクオリティ(苦笑)。

珍しいのは「ALL IN RED」のスローverで、オープニングのアカペラの部分だけスローで本編がオリジナルよりもテンポアップしてるのが何か笑える(笑)。確かに新鮮だけど、普通にオリジナルの方が良い出来かと。コレの音も当然ブートクオリティ(苦笑)。
あとは1stアルバム時のデモ集で、デモとはいえ意外と良い音なのが救いかな。デモと言うよりスタジオライブみたいな雰囲気で、ここからミキシングやマスタリングされるモノと考えると、彼等の演奏はデビュー前から上手かったんだなあと改めて感心。

しかし、こうして今の時代に30年前の音源を聴いてるのも凄く変な気分だけど(笑)こういうモノが未だに存在してるのはファンとしては嬉しい限り。例え音が気に入らなくても好きなバンドのモノなら何でも聴きたいのがファン心理ってモンだし、何度も聴き返す様なモノでなくても買って良かったと思えるし。
YOU TUBEでも上がってるBBC:BOB HARRIS SESSIONなんかがブートであれば尚嬉しいんだけど(アレは「VAMPIRES」やフランシスのソロ作で披露された「WELCOME TO THE WILD COUNTRY」のバンドverがめちゃくちゃカッコイイ!)高望みし過ぎだろうか(笑)...ブート屋さん、是非お願いします。


「BLACK DECEMBER」(UK TV)


「VAMPIRES」(BOB HARRIS SESSION)




2月に久しぶりに日本公演を行なうジャーニー。しかも大ヒット作「ESCAPE」「FRONTIERS」の完全再現となったらファンは間違いなく行くだろうし、平日公演でもかなりの動員が期待出来るのではなかろうか?まあ、今更スティーヴ・ペリーじゃなきゃ嫌だって人もそう多くはないだろうし。
私も是非行きたいのだけど、上手く休みとかち合えば良いんだけどなあ。年明け早々に健康診断の2次検診に引っ掛かって、薬と食事制限の指導を受けてる身としては、黙って大人してるのもちょっと萎えてくるし、ライブで是非発散して吹き飛ばしたいトコなんだけど。

そんなジャーニーの、通産9作目に当たる「RAISED ON RADIO」を今回はチョイス。発表は1986年。
前2作が大ヒットしたお陰でちょっと影の薄い作品と思われがちだけど、私的には前2作よりも好きなアルバム。特にコレって訳でもないのだけど、アルバム全体に漂うポジティヴな雰囲気が結構好きなんだよなあ。

このアルバムが出た当時はMTVの全盛期と言われた頃で、マイケル・ジャクソンがPVで一世風靡した事もあって音楽と映像の関係がかなり重要視された時期でもあったのに、バンドが打ち出したポリシーはラジオから掛かる音楽の重要性。なので、PVにはさほど力を入れず(ベストヒットUSAで小林克也さんが「このアルバムからはPVを作らなかった」と語ってたけど、数曲ライブ映像があるはず)音楽だけで勝負を賭けてきたのはバンドの実力に自身があったからだと思う。
お陰でこのアルバムは結構早くにダブルプラチナ獲得してたと思うけど、やはりMTVで流れなかったのは残念だったと思う。まあ、前作での「SEPARATE WAYS」のPVがあんなにダサかったから、トラウマになってPV作らなかったのかな?とは最初思ってたけど(苦笑)。

楽曲もいつものジャーニーって感じだけど、前作よりはAOR色が強いかな?とは思う。そのお陰で一般浮けする様なスタイルを確立したけど、ロックバンドして見ると物足りない感じは歪めないかも。
私的には前半にある「GIRL CAN'T HELP IT」から「ONCE YOU LOVE SOMEBODY」の流れがとても好きで、後半少しクールダウンで落ち着いたトコに「RAISED ON RADIO」と「I'LL BE ALRIGHT WITHOUT YOU」が入るのがとても良い。リマスターにあたってこの曲のライブverが収録されてるけど、テンポが少し早くなって実にカッコイイ仕上がり。この曲聴くと何故か夏の終わりを感じさせるので、夏の終わりには必ず聴いてるけど(笑)。

しかし、このアルバムでバンドは解散状態になってしまったのは残念だった。アルバム発表前にスティーヴ・ペリーもニール・ショーンもソロや別バンドで活動していたし、更にロス・ヴァロリーとスティーヴ・スミスのリズム隊が脱退しちゃったお陰でメンバーショットも3人のみで、何か終わりを予感させる雰囲気が漂ってたのも影響あったのかな?
まあ後にオリジナルメンバーで再結成して復活したけど、もしこのままバンドを続けてたらどんな感じのアルバム作ってたのか気にはなる。でも、そうなるとバッド・イングリッシュが無かった訳だし、結果的にはバンドに一息入れるにはちょうど良い時期だったのかも...


「GIRL CAN'T HELP IT」


「I'LL BE ALRIGHT WITHOUT YOU」




明けました。今年も宜しくです!
毎年同じ挨拶を書いているけど、歳を取る毎に正月気分が全然無くなってるのは一体何故なんだろうか?普通に正月も夜勤で何も変わらない日常だからそう感じるんだろうなあ。ま、正月だからといって浮かれる気分にもならないし、何があるって訳でもないしね。

ってな訳で、今年一発目のアルバムは年末最後に大きな買い物をしてしまったアース、ウィンド&ファイアーの「I AM」(邦題:黙示録)。1979年リリースで、オリジナルアルバムとしては通産9作目の作品。
大きな買い物というのは、EWF16枚リマスターBOXセット(輸入盤)が¥7585という破格値で売られてたのを偶然見つけてしまったからで、以前2枚組ベスト盤をレビューした時にオリジナルアルバムも聴いてみたいと常々思ってたので、ちょうど良い機会だという事で勢いで購入。お陰でスティングの新作は先延ばしになってしまったと(苦笑)。しかし、ボーナストラックは入ってないけど1枚辺り¥474って...(笑)
以前は国内でも販売されたらしいけど、ブックレットが和訳されてる訳でもないのに(輸入盤国内仕様ってヤツだから輸入盤のまま)金額が¥22628という事を考えると、普通に輸入盤で買った方が全然お得かと。

ともあれ、一気にEWFを聴ける環境になった訳だけど、じゃあ何を最初にチョイスしようか?と迷った時にこのアルバムを手に取った。何故ならベストヒットUSAでこのジャケをよく見ていたからなんだけど、それと同時に私が好きな「AFTER THE LOVE HAS GONE」や「IN THE STONE」、「YOU AND I」が入ってるから。
ま、EWFで一番好きな曲と言えば大体の人がチョイスするであろう「SEPTEMBER」なんだけど、この曲はベスト盤にしか収録されてないので(勿論、このベスト盤もBOXセットに収録)チョイスしようがなく、しかも以前2枚組ベストのレビューやってまたベストのレビューやるのもどーかだし(苦笑)。

コアなファンになるとこのアルバムは賛否両論ある作品らしいけど、EWFにそれほど思い入れのない人にとっては彼等の音楽に入りやすい入門編的な作品だと思う。それはやはり初期のR&Bスタイルではなく、当時まだ無名だったデヴィッド・フォスターやジェイ・グレイドンのエアプレイ組や、TOTOのスティーヴ・ルカサーとジェフ・ポーカロが参加してより聴き易くなった作品だからだ。そのお陰か、チャートでは全米3位、R&Bチャートでは堂々の1位獲得という正に黄金期の作品でもある。
「BOOGIE WONDERLAND」で当時のディスコブームに一役買った彼等ではあるけど、音楽自体はとてつもなくハイグレードな作品を作り続けてたんだなあと改めて思った。ブラックミュージックという枠組みから完全に抜きん出た存在だったし、その根底に流れるグルーヴは彼等にしか作れない音楽かと。

EWFを知らない、これから聴いてみたいという人にはこの作品からお薦めしたいですね。ちょうど例のAOR系CD¥1000のラインナップに入ってるので手も出しやすいし。私もBOXセット買って全く後悔してないので、これから彼等の作品を聴き続けられるのはホントに楽しみだ!


「IN THE STONE」


「AFTER THE LOVE HAS GONE」