全くのノーマークだったバンドだけど、何気にYOU TUBEでチェックしたお陰で購入するハメになった(苦笑)トーキョー・モーター・フィストのデビューアルバム「TOKYO MOTOR FIST」を今回はチョイス。

もうBURRN!は全く買ってないんで、HM/HR系の新譜情報はネットでしか情報を得ないのだけど(その方が金銭的にも優しい...ハズなんだけど、余計なモノまで見付けやすいという”諸刃の剣”的な事もある/笑)YOU TUBEで新作からの楽曲を視聴する時に、横に表示される「あなたへのお薦め」欄も気になって観ると、そこに好みのミュージシャンが隠れている場合がある。ここでも紹介したエンジェルス・オア・キングスなんかは正にこのパターンだったけど、今回のトーキョー・モーター・フィストも全く同じパターンで見付けてしまったのだ。

正直バンド名がダサいなあ(笑)と思ったけど、調べてみるとデンジャー・デンジャーのボーカル:テッド・ポーリーとトリックスターのギタリスト:スティーヴ・ブラウンが組んだ新バンド(プロジェクト?)との事。
トリックスターは、デビューアルバム「HEAR」が売れた時アイドル系のバンドかと思ってたんでそのままスルーしてしまい現在に至るので未だに詳しくは知らなかったりする。もう一方のデンジャー・デンジャーの方は勿論知ってたけど、これまた1st、2ndのジャケットが余りにダサく(笑)当時のHM/HR系の”雨後の竹の子”状態だったウチの一組だと思って、これまた余りよく知らなかったりする。最近は1st~2ndが再発とかされてるので比較的手に入れやすいので、いずれちゃんと聴いてみたいけど。

そんな2組のバンドをよく知らないのに何で購入してるのか?というと、これは楽曲の良さで気に入ったからという事で、久々に胸熱なスタイルのバンドが出てきたなと。正に当時の80年代のアリーナロックを想起させる楽曲群には当時をリアルタイムで追ってきた人達には堪らない内容かと。そのリズム隊を負うのは元レインボーのグレッグ・スミスとチャック・バーギという意外な人選って事から、やっぱプロジェクトっぽい雰囲気が漂ってるんだよなあ。何せレーベルがあのフロンティアーズレコードだし、このバンド名とくれば日本人向けという印象でもおかしくないかと。テッド・ポーリーが昨年ソロアルバム出した関係で作られたのかな?と勘繰ってしまう。

しかし、そんな事も余り気にならないくらい内容は充実してるのでかなり好きな作品となりましたねえ。こういうオールドスタイルのメロディアスなHRバンドのシーンは今の時代余りに狭いけど、そういう時代だからこそ頑張ってほしいんだよなあ。だってこういう音楽が聴きたいリスナーは間違いなく存在する訳だし、それを思うとフロンティアーズレコードはいつも凄いなあと感心してしまうし、またリスナーの好みを知ってる様なモノを作ってくる。それに乗せられても文句は言いませんよ、少なくとも私はね(笑)。


「SHAMELESS」


「PUT ME TO SHAME」
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最近は余り新しいミュージシャンやマイナーなミュージシャンを知る事が少なくなった。単にCD屋が少なくなってしまって試聴出来る場所もないし、情報を知る事もネットの音楽サイトだけじゃ網羅し切れない部分があるからだけど、新しいミュージシャンは確実に出てきているし、マイナーなミュージシャンだって確実に存在してる。現にサマソニやフジロックの発表メンバー見ても知らないミュージシャンが多い事から、さすがに好きなジャンルだけに偏って聴いてるなあ~と自分でも最近感じてるし。

このマーキュリー・レヴも全く知らないミュージシャンだった。私の友人saraサンから彼等のライブを観たという話を聞いたので、知らないなあという言葉で終わってしまうのも何だし「ちょっと聴いてみようか?」という事でYOU TUBEで検索したトコ、このアルバムが何気に気に入ったのでディスクユニオンにて中古CD¥1000弱で購入してみた。2008年発表の7thアルバム「SNOWFLAKE MIDNIGHT」を今回はチョイス。

まず彼等がアメリカのオルタナティヴバンドだったというのが驚き。このアルバムでは混沌としたオルタナっぽい雰囲気は感じられないし、彼等の作品の中でもエレクトロニカを多用した作品らしいので逆に洗練されたイメージが感じられた。静と動が同居した幻想的な雰囲気といった感じだろうか?

ボーカルは何だか飄々とした感じで淡々と歌うという感覚がオルタナっぽいなとは思うけど、この音には非常に合ってると思う。ギターやオーケストラが介入する余地がなく、無機質なエレクトロが音全体を支配してるのに妙な浮遊感や高揚感があるという変なノリ。アンビエントにも通ずる部分も感じられて、単に聴き流してても途中で「おっ!?」と耳を奪われる部分が所々にあったりするし。

中でも「BATTERFLY'S WING」や「A SQUIRREL AND I (HOLDING ON...AND THEN LETTING GO)」辺りがキャッチーで聴き易いという事で突出してるけど、これはやっぱアルバム全体で聴くのがお薦めだと思う。正に今の時期にピッタリな音世界かと。
因みに、このアルバムの姉妹的な作品「STRANGE ATTRACTOR」という作品も同時期にリリースされていて、このアルバムに関しては公式サイトで無料ダウンロードが出来るらしい(因みにまだ聴いてないけど)。

ジャケの兎の顔も無機質な音のイメージに合ってて良いと思うし(因みに裏ジャケは真っ白な猫の顔で対象的なのも面白い)最近のEDM系の音に疲れを感じる人にはこういう音楽が良いのではないか?と思ったりもする。何気に取ったこのアルバムだけど、暫く愛聴盤になりそうだ。


「BATTERFLY'S WING」


「A SQUIRREL AND I (HOLDING ON...AND THEN LETTING GO)」




ちょうど2年で新作完成させてきたサンダー。最近は新作作らないで過去作の●●周年記念ライブとかでお茶を濁すミュージシャンが多い中(先日のワイハもそうだけど)こうしてコンスタントに新作を作ってくれるミュージシャンはホントに嬉しい。まあ、サンダーに限っていえば、再々結成直後なんかはグレイテストヒッツ的なライブを連発してたんで、新作に飢えてた前作が素晴らしい出来だったお陰もあってもうちょい先の話かな?と思ってたので随分と早い印象を受けた。しかも「ALL YOU CAN EAT」があった事もあり、待たされた感覚が無かったし。

まずジャケットを見てびっくり。髑髏のイメージが無いバンドなので、こういうアートワークは何を意味するんだろう?とちょっと考えてしまったけど、ルークがインタビューで単にこの作者の作品が家に1枚持ってて、ルークの奥さんから頼んでみたら?と提案されたから...という話らしい。だけど、やっぱサンダーのイメージに合わないなあ(苦笑)。

でも内容は相変わらずのブリティッシュロック炸裂で抜群の安定感といった感じ。冒頭2曲がアップテンポの楽曲でちょっとグラムロック時代の音に聴こえたけど、タイトル曲の「LIP IT UP」が一聴した時にデヴィッド・ボウイの「THE JEAN GENIE」をスローにした感じだなあ...と思ってたら、ルークがインタビューであっさり影響を認めてたのには笑った(笑)。
中盤ちょっとダレる感じがするけど、全体的には楽曲の充実度が前作と同等といった感じなので、ファンは安心して聴ける内容になってるかと。

前作でも感じた事だけど、ここ近年のバンドは歌詞の内容に幾分枯れた部分を感じさせる事が多いので、今のベテランとなった彼等にしか作れない音楽を演ってるんだなあ~と改めて思った。「DIRTY LOVE」や「EVERYBODY WANTS HER」みたいな楽曲はもう彼等には作れないだろうけど、「TUMBLING DOWN」や「HEARTBREAK HURRICANE」、「RIGHT FROM THE START」みたいな楽曲が作れる様になったのはバンドの成熟した部分が自然と表れた結果なんだろうな。サンダーにしては珍しい、女性ボーカルが入ってる「SHE LIKES THE COCAINE」がお気に入りだ。

私は4枚組のライブCD+「BROKEN MIRROR EP」が付いた完全限定盤を購入したのだけど、ライブCDの方はいつものノリと変わらないので特出すべき事は「WONDER DAYS」の楽曲がライブで聴けるという事くらい(まあ「ALL YOU CAN EAT」持ってればそれほど有難みもないけど「BROKEN」だけは未収録だったんで、それが聴けるのが良いけど/苦笑)。
アルバム未収録曲EPは前作にも同じ様な感じで収録されてたけど、まあ未収録でありながらもクオリティは高いのでそりゃファンは欲しくなるよなあ...まあ、いつももワーズレコード商法に乗せられてるんだけど(苦笑)。

刺激を求めるファンには不評かもしれないけど、サンダーの音が好きな人には期待を裏切らない音なのは間違いないですね。また日本に来るだろうけど、いつもの如くライブ参戦したいなあ。また最前列かぶり付きで!(笑)


「RIP IT UP」


「NO ONE GETS OUT ALIVE」





久しぶりに音楽シーンに帰ってきた元グレイト・ホワイトのシンガー、ジャック・ラッセルの新バンド”ジャック・ラッセルズ・グレイト・ホワイト”のデビューアルバムを今回はチョイス。

しかし長かったですねえ~。ジャック在籍時の最後のアルバムとなった「RISING」が2009年発表だから、実に8年振りの新作という事になるけど、ここまで時間が掛かったのは勿論ジャックがバンドを抜けた(解雇?)事が発端だったからで、何故こういう状況になったのか気になるトコ。ネットの情報だと、ジャックが胃の病気でバンドを一時離脱してその間にバンドは別のシンガーを数人ヘルプしてもらってた(中にはあのポール・ショーティーノもいたという話)らしく、結局元XYZのテリー・イルスを加入させて、ジャックがバンドに復帰しようとしたら「もうお前の居場所はない」的な扱いを受けたらしく、それなら別のグレイト・ホワイトを作ると言ったら現メンバーから激しく反発されて、訴訟問題まで発展した結果、ジャック・ラッセルズと付ける事でOKとなり、このバンド名になったというらしい。

...う~ん、今までも黄金期のバンドが別々になった時にもう一つの同じバンド名が活動を続けて混乱する事が多かったけど(最近だと、今はもう改名してるけどクイーンズライクがそうだったかな?)そんなにバンド名って拘るモノなんですかね?まあ、白鮫に関しては両方共オリジナルメンバーが在籍してるから「俺のだ!」「いいや、俺のだ!!」という不毛な争いになるんだろうけど。ダチョウ倶楽部みたいに「どうぞどうぞ」にはならないと?(笑)
確かに過去にヒットを飛ばせばバンド名自体がブランドになるからセールスにも影響するんだろうけど、ジャック・ラッセルズと付ければ「ああ、あのシンガーの」って事になるし、じゃあ今の現グレイト・ホワイトのバンドは誰?って事になるだろうから、これじゃ現の方はちょっと不利だよなあ。最近の事情に詳しくないライトなリスナーは、今の現バンドを見て「シンガー違うじゃん!」となるし。

となると、今のジャックのバンドは演奏の方に注目が集まってしまう訳で、アルバムを聴く限りその問題はクリアしてると感じた。マーク・ケンドールの持ってるブルーズ感に関してはライブを観てみないと分からないけど、このアルバムではギターはかなり頑張ってると思う。「MY ADDICTION」「DON'T LET ME GO」のソロなんて普通にカッコイイし。

全体的には多少地味ではあるものの、ジャックの歌唱力に説得力があるので1枚あっと言う間に聴き終わってしまう印象。”白鮫と寸分違わぬ豪快なハードロック~”と国内盤の帯には書いてあるけど、実際には白鮫よりもブルーズ色は薄めで、中には白鮫ではやらない様なスタイルの「HE SAW IT COMIN'」「DON'T LET ME GO」「GODSPEED」が収録されているのが面白い。ジャックのブルーズが聴きたい人には物足りないとは思うけど。

復帰作としては及第点ではないですかね。好みとしてはヘヴィさが加わればもっとカッコイイ感じに仕上がったとは思うけど、今のバンドのスタイルはこういうモノなんだろうから無いモノねだりなんでしょう。うん、コレは普通にライブが観てみたいぞ。日本に来る可能性は大分低そうだけど、いつかまたジャックの歌をライブで聴きたいと願いつつ、このアルバムに浸りますかね。


「SIGN OF THE TIMES」


「BLAME IT ON THE NIGHT」



先日、久しぶりにワイルドハーツのライブに行って来ました。ライブ自体は約1年ちょい前のサンダー以来で、ワイハのライブはチケットの半券見ると2007年2月の代官山UNIT以来約10年振り!ホントに久しぶりだ。
この10年の間にワイハそしてジンジャーも色んな形で日本でライブやってるんだけど、何故か全然行くタイミングがなかった。金欠だったり、サンダーのライブの1週間前で被ったりとかそういうタイミングじゃ行きたくてもなかなか行けないし、こういうのが地方者のキツい部分だから、東京に住んでる人達がホントに羨ましい...と毎度の事思う。
まあ、今はライブ行くのも仕事の休日がちょうど公演と重なれば当日券で行くというのが主流になってしまったので、今後もタイミングがあればライブに行くという形になると思う。今回、偶然に重なったので行く事が出来てホントラッキーだったな。

で、今回のライブは「FISHING FOR MORE LUCKIES」のアルバム再現ライブという事だったんだけど、実際に”どの”「FISHING FOR MORE LUCKIES」なのかがよく分からなかった。ってのも、このアルバムがリリースされた時はちょっとした混乱があったからだ。
元々ジンジャーの考えでは、2ndアルバムを実際にリリースされた「P.H.U.Q.」とこのアルバムの曲を入れてリリースするつもりだったけど、レコード会社から「長過ぎる」との理由でカットせざる得なかったので、それならファンクラブ限定として6曲入りの「FISHING FOR LUCKIES」(MOREが抜けてるけど、ジャケットは同じ)を1994年に自主制作でリリース。

それが英国の音楽雑誌で高評価されて、レコード会社が改めて再リリースしようと未発表曲やデモを入れた9曲入りの「FISHING FOR MORE LUCKIES」(ジャケットには赤文字でMOREが入ってる。私が所持してるのはコレ。)が正式にリリースされたのだけど、これにはジンジャーが大激怒。「デモとか2~3曲オマケで入れたこんなクズみたいなアルバム、絶対買うんじゃねーぞ」とライブで観客に訴えたのだけど、これでしか聴けない曲があるとなるとどーしても欲しくなるのがファン心理な訳で、当時私は西新宿のディスクヘヴンにてカット盤を購入した。

で、その翌年に新曲6曲収録して(日本盤は更に「WEEKEND」と「29×THE PAIN」のリレコverと、「BEAUTIFUL ME...BEAUTIFUL YOU」「CAFFEINE BOMB」をボートラ収録)ジャケットも変えて再々リリースされたという経緯があるので、結果的に似た様なアルバムが3枚リリースされたという何とも変なスタイル(笑)。

今思うと、バンドとレコード会社の意志の疎通が無い事がはっきり分かる話だけど、ファンクラブ限定は本国でしか手に入らないから致し方ないとしても、その後の売り方は全く頂けないと。新曲6曲ってのもリリースを急かされたお陰で、1週間の間に書かれたモノばかりなので曲の短いモノばかりだし。まあ「SICK OF DRUGS」や「RED LIGHT-GREEN LIGHT」は後にライブの定番曲になるくらいのキャッチーな曲だったのが救いだったけど、今思うとかなりポップな甘いメロディで作られた感じでジンジャーにしてはシンプル過ぎるかな?

まあ、3枚目のモノは以前レビューしてるので今回は2枚目のモノなのだけど、やはり「INGLORIOUS」「SCHITZOPHONIC」「DO THE CHANNEL BOP」「SKY BABIES」は秀逸だと思う。今回のライブ観ても感じたけど、捻くれたメロディに重いリフを入れた如何にもジンジャーにしか作れない楽曲こそがワイハ最大の魅力な訳で、それはこの後の作品で徐々に後退してシンプルでストレートなスタイルに移行したお陰で魅力を失ったのはホントに残念だった。まあ、こういう曲構成が完全に失った訳じゃないのがせめてもの救いだけど。
で、このCDでしか聴けないのは「SADDENED」という1分半の短い悲観的な曲と「P.H.U.Q.」に収録された「I WANNA GO WHERE THE PEOPLE GO」のアーリーver(要はデモ)。オリジナルよりもテンポが遅めで、中間部が長めなのでちょっと印象が違う程度。「UNDERKILL」と「GEORDIE IN WONDERLAND」はシングルB面曲だけど、この時期のB面曲はホントに出来の良いモノばかりなので(後に2枚組ベストや4枚組ボックスセットに収録)当時聴いた時はライブで演れば良いのにと思ったくらい(まあ「GEORDIE IN WONDERLAND」はよくライブで演ってるけど)。
因みにこのアルバムからは「IF LIFE IS A LOVE BANK I WANT AN OVERDRAFT」がシングルカットされてるけど、当時レコード会社とのいざこざに怒り心頭のジンジャーは、レコード会社との契約を切る為にわざと勝手にハードコアポルノスタイルのPVを製作(笑)。曲自体も反コマーシャルソングをシングルにするという発想も面白い。

ワイハやサンダーのライブでいつもよく思う事なんだけど、ホントに良い曲の多いバンドは定番曲のライブよりも知られざる曲のみだけのライブというモノを演ってほしいなあと。そういった点では今回のライブは滅多に演らない「INGLORIOUS」や「SKY BABIES」や「SOUL SEACHING ON THE PLANET EARTH」(この曲は今後演奏される事はないと思うし)がライブで観られたのは素直に感動した。
今年はワイハの新作を作るとジンジャーが公言してる事から、またワイハに対する興味が湧いてきた感じ。結構ムラがあるけど(苦笑)ホントに良いバンドだとつくづく思った次第だ。


「INGLORIOUS」


「SKY BABIES」