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私は昔から女性ボーカルには違和感は感じないので、「女性ボーカルが苦手」って話を聞くと意外な事だと思ってしまう。何がダメなのか全く分からないし、むしろ女性特有の表現力やセンスなどもあると思うし、むしろ好んで聴く事も多いくらいだ。
だから、このブログでも数ある女性ボーカルのアルバムをチョイスしてきたけど、その中でもチャカ・カーンはホントにトップクラスの実力だと思ってる。あのマドンナも「神様はずるい、彼女にあんな歌声を与えて」的な羨ましがる発言をしてるくらい、彼女の歌唱力はハンパないと思う。
そんな彼女の曲が聴きたくなったので、今日は1984年発表の5thアルバム「I FEEL FOR YOU」をチョイス。久しぶりに聴いて随分と懐かしい気分になりましたよ。

お察しの通り、私はこの年辺りから洋楽にのめり込む様になってきたので、全米3位となったタイトル曲は当時チャートをチェックして洋楽の知識を広げていたので当然無視する事なんて出来ず、「チャカチャカチャカチャカカーン~」という冒頭のラップで「何だコレは?」と驚いたモンでした。ラップが主流になる前の話だし、あのラップと打ち込み系の音が相成って、それでチャカの圧倒的な歌唱力とくれば単純にコレは凄いっ!と。すぐさまシングル盤を買いに走りましたよ。
因みに、この曲のオリジナルがプリンスで、ハーモニカをプレイしてるのがスティービー・ワンダーと知ったのはそれから結構後の話だったけど。冒頭のラップはグランドマスター・メリー・メルという人で、当時は全く知らなかったけど普通に良い声で今のラッパーよりも洗練されててカッコイイっすね。

当時はシングル盤ばかり買っててアルバムは物凄く気に入ったモノだけしか買うだけの余裕しかなかったので、毎月何枚もCD買ってる今よりも同じ音楽を何度も何度も繰り返し聴いてたから思い入れも違うのだけど、勿論この曲も私の中では当時の音楽を聴きたいと思う時には必ず入ってくるクラシックの1曲だ。

なので、アルバム丸々聴いたのはそれから数年後の市立図書館でCD借りたのが最初だった。シングルの「I FEEL FOR YOU」同様、全体的に打ち込み系の音をバックにチャカのボーカルが乗るスタイルで、従来のR&Bスタイルとは違い如何にも80年代のアルバムという空気が全体を支配している。今聴くと当時の映画のサントラに収められていても違和感が感じない作りとなっているので、あの当時を知る人には懐かしさも込み上げてくるモノかと。なので、従来の古典的なR&Bスタイルが苦手な人には意外と受け入れられる音かも知れないっすね。

また参加しているミュージシャンも前述の殿下やスティービー・ワンダーの他にも、「THROUGH THE FIRE」ではデヴィッド・フォスターを起用してAOR的な世界を演出し、そのギターではTOTOのスティーヴ・ルカサーが参加してたり、バックコーラスでは「MANIAC」でヒットを飛ばしたマイケル・センベロの名前もある。
「THROUGH THE FIRE」も、よくCMやAOR系のオムニバスアルバムで収録されているのを見掛けるくらい良い曲なんだけど、如何にもデヴィッド・フォスターだなと感じるトコが強すぎて、今ではそんなには聴かなくなっちゃったなあ。そーいや、カニエ・ウェストの名を知らしめた曲でのサンプリングにこの曲が使われてたかな?

新作の噂は全くなく、ちょこちょこ日本へ歌いに来てる印象が強いけど、そろそろビルボードやフェスだけじゃなくてちゃんとしたホール会場で演ってくださいよ。ビルボードだとチケット代が高くて手が出ません。一度は観たいミュージシャンの一人なんだけどなあ...


「I FEEL FOR YOU」


「THROUGH THE FIRE」
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ここ最近やっと涼しくなってきたので、聴いてる音楽の方も少し冷たさを感じるモノを...という事で、久々にバウハウスを引っ張り出してきた。でも、今日の日中は台風過ぎ去ったお陰でめっちゃ暑かったけど(苦笑)。
そもそもゴシックを聴く時って、寒さを感じる晩秋から冬にかけてが一番ベストに感じるので夏に聴く事って意外と少ないんですよ。パラダイス・ロストも新作出たのに、季節とイメージが合わないお陰か余りピンと来ないし(というか、最近の彼等はボーカルがグロウル復活しちゃってデス風味が加算されちゃったから買う気にならないんだけど)。今の私的にはこういうニューウェイヴっぽい方が好みなのかも。
今日は、そんな彼等の3枚目のアルバム「THE SKY'S GONE OUT」をチョイス。発表は1982年。

この時期が彼等にとって人気が絶頂期だったらしいけど、バンドにとってはこの辺りからギクシャクしてきたらしいですね。しかもピーター・マーフィーはマクセルのCMにも出ていたというから驚き。YOU TUBEで探ったらあっさり出てきました(笑)。こんなモノ初めて観ましたね。



コアなファンは初期のアルバムこそがゴシック的でバンドの本質なんだろうけど、実は私はこの3rd~4thの方が好きなんだよなあ。後追いで聴いたからこういう意見なのかも知れないけど、色んなスタイルに挑戦してるのが面白いというかゴシック云々という事を抜きにしても面白い音楽演ってる感じがして、またバンドの枯れ具合も幾分感じられるトコも良いかと。何となく終わりが近付いてる雰囲気が感じられるんですよね。

ブライアン・イーノのカヴァー「THIRD UNCLE」を冒頭に持って来て意外な幕開けだけど、コレが妙にハマっていてカッコイイ。原曲を聴いた事なかったのでYOU TUBEで聴いてみたら原曲自体もガチャガチャしてて面白い曲なんだけど、それをソリッドに仕上げて切れ味抜群なスタイルのバウハウスverはもっとカッコイイ。コレはナイスなカヴァーじゃなかろうか。
「IN THE NIGHT」はニューウェイヴ全開なスタイルでそれまでの突き放した様な楽曲よりもかなり聴き易くなってるのが特徴だし、「SWING THE HEARTECHE」は何処かインダストリアルな雰囲気すら感じさせる(勿論、まだこの時代にはインダストリアルは登場してなかったけど)。
後半の組曲っぽい「THE THREE SHADOWS」Part 1~3なんかは陰鬱な雰囲気からメランコリックなメロディに乗せて朗読みたいなモノになり、最後は妙にカラッとしたイメージで終わるという、何か不思議な感覚。ラストの「EXQUISITE CORPSE」に至っては様々なスタイルの音を組み合わせて最後はレゲエタッチで終わるという更に意味不明な展開に(苦笑)。ゴシックはどうした?と言いたくなるのも分かる気がする。

ゴシックという枠から外れて新たなスタイルを模索した結果なのだろうけど、当時のファンの人達は相当戸惑ったんじゃないかと?闇の世界で怒りに満ち溢れていた音像から、いきなりレゲエスタイルの曲にイビキまで入ってるモノ聴かされた日にゃどう反応していいか分からないだろうし。
でも、こういう全く訳分からないスタイルが正直面白いと思ってる私自身はもっとおかしい??バンドに思い入れがないからこそ、そう感じるのかも知れないけど結構好きなんですよねえ、このアルバムは。


「THIRD UNCLE」


「IN THE NIGHT」




久々にCD引っ張り出して聴いたらテンション上がりまくりで「やっぱ良いなあ~」と思わず唸ってしまう(笑)VOW WOW渾身の3枚目のアルバム「VOW WOW Ⅲ」を今回はチョイス。発表は1986年。

1986年といったらポリスがベスト盤リリースして解散か!?と騒がれていた頃で、私自身はちょうど洋楽チャートを本格的に聴き始めた時期だったので、このアルバムがリリースされた時にはこのバンドの事は存在すら知らなかったし、まだHR/HM系のミュージシャンもボン・ジョヴィくらいしか知らなかった時期だった。それが今頃になって未だに聴いてるのも何だか不思議な感覚なんだけど(苦笑)。

以前も書いたけど、いわゆるジャパメタと呼ばれてたバンドへの私が感じてた最初の認識は”海外バンドの二番煎じ”的なモノだったのだけど、改めてCD買って聴いたらジャパメタという言葉自体、殆ど蔑視的なモノじゃないか?と思う様になった。日本のHR/HMバンドだって個性的で良いバンドが多いと思うまでに結構な時間が掛かってしまったけど、それは単にイメージだけで捉えてた部分が大きかったと思うし、音楽自体を斜に構えて聴いてた部分も大きかったと思う。出身地が何処であろうと音楽が良いモノは良いのにね。

このバンドに関しては、このアルバムで前作とは比べ物にならないくらい進化を遂げたと感じたし、そのまま海外でも十分通用するモノを作り上げたんじゃないかと。そんなアルバムだからこそ従来のファンの人気も高いし、バンドの全盛期といってもおかしくない内容だと思う。知らない人が聴いたら絶対に洋楽だと思うし、時代が時代ならそれこそ売れに売れた作品だったんじゃないかと。
何といっても楽曲の充実感が凄い。「GO INSANE」から「PAINS OF LOVE」まで全10曲、テンションが高く、捨て曲無しであっと言う間に聴かせる構成はホントに見事としか言い様がない。
お気に入りはほぼ全曲だし、中でも「GO INSANE」「SHOT IN THE DARK」「RUNNING WILD」「SHOCK WAVES」「NIGHTLESS CITY」「STAY CLOSE TONIGHT」「YOU GOT IT MADE」は自分で編集した車内で聴くCD-Rにも入ってるくらい大好きな曲だ。

当時の活動状況とかリアルタイムで追ってないので全く知らないのだけど、何処かで読んだ話では一度は完全に録り終わってたのに、プロデューサーのトニー・プラットがテープを消去してしまい、慌てて録り直して大急ぎで何とか完成させたという事で、そんな事情があったお陰か山本恭司さんは今でもこのアルバムの出来に不満があるという話らしい。確かにコーラスの整合感とか雑な部分も感じられるけど、私はラフな音でも十分にカッコイイと感じてしまうのでコレはコレで好きなんですけどね。まあ何と言っても楽曲の良さが全てなので、作り手側としては思うトコが沢山あるんでしょう。

次作の「V」と同様、双璧を成すアルバムとして甲乙付けられないアルバムなので、気分によって(というか聴きたい曲によって)聴く感じかな。もしコレが「V」と2枚組だったらとんでもない評価になってたんじゃないかと思うけど、ホントに素晴らしい歴史的名盤として語られるHRアルバムだと思う。


「SHOT IN THE DARK」


「SHOCK WAVES」




ちょうど昨年の今頃にラウドパークの大トリで来るという事で「コレは観に行かねば!」と思いきや、結局仕事の休日関係の調整が上手くいかないで観られなかった蠍団。友人のtaroサン&めそ子サンは悲願の蠍団のライブで涙したという話を聞いて、非常に惜しい事を...と枕を噛んで別の意味で涙しましたよ(苦笑)。おまけにフランシス・ダナリーのライブも観られなかった事もあってホントに散々でした。でも今年は悲願のマリリオンが観られるので良しとするけど。

そんな蠍団のリマスター再発盤は値段が高くてなかなか揃えられないのだけど、やっぱ主要なモノだけは廃盤になる前に押さえておかねば...って事で発売と同時に購入したのが、以前レビューに書いた「SAVAGE AMUSEMENT」と今回のお題である「WORLD WIDE LIVE」。発表が1985年って、私はまだ高校生の頃ですよ(笑)。

蠍団はこのライブ盤の前作「LOVE AT THE FIRST STING」から一応知ってたのだけど、何せ中坊のガキにはあのジャケは刺激が強すぎて(今じゃ何とも思わないけど、当時はあれでも結構エロいと思った)何か聴いちゃいけないモノじゃないか?と思っていた(笑)。まあ「VIRGIN KILLER」(勿論オリジナルジャケット)に比べれば何て事ないんだけど...
また当時はそれほどHR/HM系には興味も無かった頃で、音楽番組で「ROCK YOU LIKE A HURRICANE」のPVを観たくらいな記憶しかない。まあ後に後追いで聴いてるけど、当時は何で檻の中で演奏してるの?と不思議に思ったモンだ(苦笑)。

そんな蠍団の全盛期にあたるライブ盤となれば外れる訳がない。もう最初っから最後までテンション上がりっぱなしのベストライブで、ウリ・ジョン・ロート期が好きな人以外は誰もが認めるモノじゃないかと思う。クラウス・マイネも相変わらず上手いけど、これを聴くとマティアス・ヤプスはつくづく過小評価されてるなあ...といつも思う。ルドルフ・シェンカーの方に注目集まりやすいけど、派手になりすぎずポイントを押さえた的確なプレイというのは、マティアスのこういうプレイの事を指すのでは?

選曲も殆ど80年代の楽曲寄りとはいえ良いチョイスと思うし(出来れば「LOVE DRIVE」が入っていれば嬉しかったな)アメリカで大ヒットしてた頃だから前作・前々作からのライブ音源となれば観客だって大盛り上がりになる訳だし、正に理想的なライブ盤ではなかろうか。
映像の方は、当時の”如何にも80年代”なスタイルが懐かしくもあり少々ダサくもあるんだけど、当時からのファンはやっぱコレなんだろうなあ。でも今観るとホントに全員若い!!

この成功によってどんどんアメリカナイズされていってしまい、お陰で蠍団から距離をおくことになったのは少々残念だったけど、逆にこの成功があったからこそこれほどまで長い活動が出来たんだろうなあ。余裕がある時にでも90年代の活動もチェックしてみるのも良いかも。


「ROCK YOU LIKE A HURRICANE」


「BLACKOUT」




やってしまいました。チープ・トリックのソニー時代の旧譜がBSCD化紙ジャケリマスター盤で再発されるという情報を聞いてからちょっと考えてみて、どーせ買うならディスクユニオンでボックス付き買った方が良いだろう...って事で、久々の高額購入。数年前に輸入盤で同じ枚数のボックスセットが発売されてて、値崩れを待ってたらいつの間にか生産終了となって逆にプレミア価格になってたという失態を犯したので(一時期¥7000くらいまで落ちたのに、¥30000超えになった時は正直「やっちまった」と/苦笑)今回は未発表曲も大量に入ってるとの事だし、結果オーライだったとは思うけど12枚組で¥26000超えはやっぱ考えちゃうよなあ。
しかも、ここに来てサンダーの来日公演が来年1月に決定して、今回は公演毎にセットリストを変えるらしいので2日行くつもり。
お陰様で、暫くCD買えません(苦笑)。まあ、新作で欲しいモノは今のトコ復活したブラック・カントリー・コミュニオンと、久々のジェフ・スコット・ソートのソロ作くらいしかないのが救いだけど。なので、暫くはこのブログも旧譜中心になりそうですね。

さて、早速今まで聴いてなかったデビューアルバムをようやく聴く事が出来たので、今回は1stアルバムをチョイス。1977年...今から40年前(!)の作品。そう考えると、ロックの歴史ってもう相当な年月が経ってるんだなあ...と実感。しかも今の時代に後追いで聴いてるのも何か変な気分(笑)。

ベスト盤では数曲聴いてるけどアルバム全体で聴くのは今回初めてで、聴いてみた感想は一言で言うと「ロックしてるなあ」と。
私が彼等との最初の出会いは、トム・ピーターソンが復帰して「THE FLAME」(邦題:永遠の愛の炎←しかし、今思うと凄い邦題だな...)が全米No.1でバンドも復活した時だったので、その当時に後追いでこのアルバム聴いてたらかなり印象が変わってたと思うくらいロックしてる。「THE FLAME」はどちらかというとAORに近いノリだし。
元々このアルバムはジョン・レノンにプロデュースを依頼してたらしいのだけど(つーか、何でバンドとジョンに親交があったのかはよく知らないけど、ジョンとロビンを除くメンバーは一緒にセッションしていて、ジョンのボックスセットにその音源が残ってるのは有名な話)もし実現してたらどんな感じになってたのか興味あるなあ。

でも、デビュー当時から言われてたビートルズとの類似性はこのアルバムではそれほど感じられなかった。メロディアスな楽曲はバンドの代名詞と言われるくらいだから十分分かるんだけど、例えば「HOT LOVE」やワイルドハーツがカヴァーした「HE'S A WHORE」辺りはパンキッシュなノリで、バーニーのあの風貌でこんな曲叩いてたと思うとちょっと笑いが(笑)...いや、非常にカッコイイ曲なんですけどね。
シンプルなメロディに骨太で荒削りな音像は後のポップ路線を余り感じさせない作りとなっているけど、これはエアロスミスを手掛けてたプロデューサーのジャック・ダグラスの影響が強いんじゃないかと。「THE BALLAD OF T.V. VIOLENCE (I'M NOT THE ONLY BOY)」なんかはそのエアロスミスに近い雰囲気を感じさせるし。

今回のリマスター盤では1曲目が「HOT LOVE」だけど、元々バンド側は意図してたのは「ELO KIDDIES」だったらしく、どーしてこういう事が起きたのかというと、当時LPの表記ではA面B面というのに対しサイド1とサイドAという表記だった為に、初CD化の時にレーベルのミスで「HOT LOVE」が1曲目になったという事らしいけど、こんな面倒な表記をする事自体混乱するだろうに(苦笑)。
曲順の違いは結構色んなアルバムで見受けられるけど、こういうのってその時に手にしたモノによってそれが基準となるから印象も変わってくるとは思う。両方共良い曲だからオープニングには違和感はないんだけど。

ボーナストラックは10曲収録されていて、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのカヴァー曲とかはトム・ピーターソンのボーカルで正直退屈なんだけど(あくまでも私の主観です)特出したいのは次作に収録される「I WANT YOU TO WANT ME」(邦題:甘い罠)のアレンジ違いバージョン。コレはオリジナルやライブバージョン聴きまくってた耳にはかなりカッコイイ出来に聴こえた。正直メロディが甘いなあ...といつも聴いてて思ってたんだけど、このバージョンは全体的にソリッドな感覚でかなり気に入ったな。

ツメの甘い部分もあるけど、デビューアルバムとしては完成度は高いのに何故かアルバムはチャート200位内にも入らなかったという話だけど、バンドのファンにはこのデビューアルバムこそ最高という話もよくネットで目にする。バンドの基本的な部分は既に出来上がっていたとは思うけど、私的にはやっぱ全盛期の頃のアルバムを評価しちゃうなあ。勿論、良いアルバムには間違いないのだけど。


「HOT LOVE」


「ELO KIDDIES」