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前回のフィオナを聴いて懐かしくなり、女性ボーカルものをちょこちょこ聴いてるウチにこのアルバムに辿り着きました。ヴィーナス&マーズの幻の1stアルバム「GRAND TRINE」。リリースは1994年ですね。

恐ろしいくらいマイナーなアルバムだけど、メロディアスハード系をこよなく愛する人達には結構有名な人達として認識されていると思う。私はこの人達の作る音楽が凄く気に入っており、10年くらい前にこのブログでも2ndアルバム「NEW MOON RISING」を取り上げてるくらい。
このCDは2ndアルバムを買った直後に西新宿のディスクヘヴンで買ったモノ。2ndアルバムが国内デビュー盤で、しかもレーベルがエイヴェックス系のベアナックルというマイナーなトコだったので、1stアルバムは絶対国内盤はないだろうな...と思って輸入盤で捕獲しておいたのだ。しかも購入して気付いたのが、このアルバムはインディーレーベルからのリリースで如何にもB級的なジャケットデザインがそれを感じさせる(フォトショップ加工でももうちょっとマシなモノが出来ただろうに...)。

2ndアルバムの欄にも書いたけど、ヴィーナス&マーズとはロビン・ランダルとダイアナ・デウィットという2人組の女性ユニット名。ロビンとその母親ジュディスがソングライターでFMやスターシップ、マーク・フリーのソロ作に楽曲を提供しており、ダイアナはあくまでシンガーという立場らしい。
2ndアルバムのライナーノーツで知った話だけど、このアルバムにはハウス・オブ・ローズのジェイムズ・クリスチャンも何気に関係しており(当時のジェイムズのバンドのマネジャーがロビンの母親のジュディスで、このアルバムにもジェイムズはバックボーカルで参加している)ミュージシャンズ・ミュージシャン的な存在なんだろうな。

音楽性は正にメロディアスハード/AOR路線を貫くスタイルで、2ndアルバムよりも若干メロウな印象があるかな。元々ソングライターで活躍する人達なので、楽曲の良さはデビューアルバムで既に立証されてた様なモノでインディレーベルとか全く感じさせない作風は見事の一言。時代が時代だったので、こういうアルバムが注目されなかったのは残念な事ではあるけど...

女性ボーカルが苦手な人には特に引っ掛からないだろうけど、メロハー/AOR好きな方達には是非聴いてもらいたいアルバムかと。ただ、もう激レア化してるアルバムなのでCDで見付けるには相当難しいと思うけど(アマゾンでは約¥20000、ヤフオクでは中古で約¥5000くらいで売られてる)アマゾンのダウンロードで1曲¥150で売られてる。
しかし、前回のフィオナのトコでも書いたけど、ホントにこういうスタイルの音楽が減ってしまったのは残念。時代の流れもあってこういうスタイルはもう売れないのかも知れないけど、こういう音楽が好きなリスナーだって未だにいるハズなのに何か勿体無い話だ。


「SOMEDAY YOU'LL COME RUNNING」


「BE STILL MY BEATING HEART」
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来月半ばにHR/HM系の入手困難な裏名盤(という触れ込みだけど”裏”という言葉に曖昧さを感じるのは私だけではあるまい)を¥1080で販売するという、あの当時をリアルタイムで追った人達には堪らない企画のお陰で、当時買いそびれたCDをこの機会に手に入れようとチェックして結局5枚に絞り込んだ。まだまだ欲しいモノもあるのだけど、多分興味本位で終わってしまいそうなモノもあるのでそこは後に残ってたら手に入れようかと。まあ、ブックオフ行けば¥250コーナーに転がってるモノも幾つかあるのだけど(苦笑)¥1080ならお財布にも優しいので問題なかろう。

そんな事を思いながら、久々にあの当時に聴いてたマイナーなアルバムが聴きたくなったなあ...ってな事で、ホントに久々に手を伸ばしたのがフィオナの4thアルバム「SQUEEZE」。1992年発表って事だけど80年代末頃じゃなかったっけ?ってずっと思ってた(苦笑)。

そもそも何でこのアルバム買ったのか全く覚えてないんだけど、3rdアルバムが発売された時にBURRN!のアルバムレビューにてキップ・ウィンガーとのデュエット曲がどーたらとか、後の旦那となるボー・ヒルがプロデュースを手掛けてるだのちょっとした話題があったのが気に掛かってたのかも。
ともあれ、最初に聴いた時の感想は「ハートをもっとポップ寄りにした印象」という感じで、さすがにアン・ウィルソン姉さんと比べると酷な話だけど、フィオナの歌唱力は全体的に上手くて丁寧なのに妙に力んでしまう部分があって、その部分がイマイチ好きになれない。華奢なルックスとのギャップがちょっと...ってな具合で、微妙なヘタウマ加減が感じられるというか。B級を抜けきれなかったのはこの部分なんじゃないか?と今でも思う。

ただ、さすがに4作目となると大分アルバム作りもこなれてきてるのか、外部ライターを起用したお陰で楽曲の質が高い。ウォレントのジェイニー・レイン、チープ・トリックのロビン・ザンダーとリック・ニールセン、当時売れっ子だったダイアン・ウォーレンなどが楽曲提供してる。
そして、このアルバムでは初のバンド形態を取っていて、ギタリストには後にヴィンス・ニールの1stソロ作に参加するデヴィッド・マーシャル、ドラマーは後にメガデスやブラック・スター・ライダーズに加入するジミー・デグラッソというメンツ(ベーシストは、フィオナの昔のバンドメンバーだったローラ・マクドナルドという人物)が脇を固めてる。

全体的には如何にも80s路線バリバリの産業ロック風味といった感じで、そのテの音が好きな方にはお薦め。ただ、今聴くとちょっとツメが甘い部分もあるかな?良いアルバムには間違いないんだけど。
私にとっては、当時ハートの「BRIGADE」やリタ・フォードの「LITA」、ヴィクセンの1stと並んでよく聴いていて、当時の事を思い出すには最適なアルバムなので、さすがに中古CD屋に売る事は無いだろうなあ。

6~7年前くらいに約20年振りに新作を出した彼女だけど、その後は全く音沙汰なし。その最新作は聴いてないんだけど、1stから3rdまでのアルバムが数年前にリマスター再発されているらしいので、まずはそっちの方も聴いてみたいんですよね。こういう女性ボーカルのアルバムって最近ホントにリリースされてるの?って具合なんで、過去作に頼ってしまう現状がちょっと残念なんだけどなあ...


「AIN'T THAT JUST LIKE LOVE」


「TREAT ME RIGHT」




かなり久しぶりにクイーンを聴いた。切っ掛けはBSフジで土曜の深夜に放送されている伊藤正則さんのワードレコーズ宣伝番組を観てた時、番組の200回記念でワードレコーズのHPでセールやってるという宣伝を観て、早速チェックしたらクイーン関係のブルーレイが結構お安くなってたんで勢いで3枚購入したからで、他にもエイジアの1stのボックスセットが超破格値で売ってたので非常に迷ったんだけど(¥15000くらいのモノが9割引きだった!)やっぱボックスセットは場所取るし、アナログ聴けない環境でアナログ持っててもしょうがないと思って断念した。まあ、後で聴きたくなったらCD買えば良いだけの事だし。

そんな訳で、今回のチョイスは彼等のオリジナルアルバムとしては通産11作目に当たる「THE WORKS」をチョイス。発表は1984年。

ちょうど洋楽を本腰入れて聴き始めた頃で、当時はこのアルバムを聴く事はなく、シングルカットされた「RADIO GAGA」と「I WANT TO BREAK FREE」は当時のベストヒットUSAで散々観た記憶がある。女装をしたメンバー達のPVを観て「おかしくも笑えるバンド」という認識くらいしかなかった。コレが初めて聴いたクイーンの感想である。
しかし、後のライブ・エイドでのパフォーマンスを観て彼等に対する認識は一変した。ボブ・ゲルドフだか評論家だか忘れたけど「地球規模のジュークボックス」と評価し、ライブ・エイドの全パフォーマンスの中でも最高の評価を与えてたのには素直に納得した。当時、リアルタイムで完徹して観てクイーンだけは見入ったモンなあ。「RADIO GAGA」でのサビ部分での観客の掛け合いも、あの規模でやると凄く圧巻だったし。

ともかく、このアルバムはフレディ没後にCDを一気に大人買いした時に聴いたのだけど、アルバムとしては結構バラエティに富んでいるとはいえ彼等にしてはちょっと無機質に感じられた。前述の「RADIO GAGA」や「I WANT TO BREAK FREE」の様なポップな作風もあり、ブライアン・メイ渾身のHRナンバー「HAMMER TO FALL」もあり、PVが完全にフレディ・マーキュリーの世界観に彩られた「IT'S A HARD LIFE」(邦題:永遠の誓い)もあってさすがの作風なんだけど、いつも何か足りないと感じてしまう。

「MAN ON THE PROWL」は正直いらないと思う。クイーンのファンなら分かると思うけど、この曲は明らかに「CRAZY LITTLE THING CALLED LOVE」の二番煎じだと感じたからだ。前作「HOT SPACE」で大体に路線変更したお陰で不評を買ったので、それじゃ前々作「THE GAME」の路線に戻そう...と思ったからなのかどーか分からないけど、これは正直蛇足だったと思う(この曲が好きな方には申し訳ないけど)。
マイナーな曲では、フレディ作の「KEEP PASSING THE OPEN WINDOW」(邦題:愛こそすべて)が何気に好きだ。当時は「ホテル・ニューハンプシャー」という映画のサントラを依頼されてたみたいで、タイトルは劇中で出てくるセリフだったらしい。そういった背景があったからかどうか分からないけど、クイーンにしてはかなりポップで少し異質な雰囲気を持ってるのが良い。ベースラインが好きなんだよなあ。
最後を締め括る「IS THIS THE WORLD WE CREATED...?」(邦題:悲しい世界)で、地味でありながらも綺麗に締めるのも如何にも彼等らしい。

当時は失敗作(と言われても仕方ないけど)の後という事で、従来のロック路線に戻ってきたという事で歓迎された訳だけど、ツアーで初の南アフリカ公演を行なったことでアパルトヘイトに対する風当たりが強い時期という事もあってバンドは相当非難されて、何かとツキのない時期だったみたいで、後の話ではこの時期のバンドの内情もかなり危険だったらしいし。
そんな状況であっても、後の作品で相変わらずクオリティの高い作品を発表し続けるのだからホントに凄いバンドだったんだなあ~と改めて思った次第。”無機質”だの”何か足りない”とは思っても、それはこのバンドだからこその話で、他のバンドだったらかなりのクオリティであるのは間違いないんだけどね。


「RADIO GAGA」


「I WANT TO BREAK FREE」




先日のブラック・カントリー・コミュニオン繋がりって事で、今回は久々にグレン・ヒューズの1stソロアルバムである「PLAY ME OUT」を手に取った。発表は1977年。このCDは1995年の輸入盤。当時、西新宿の輸入盤地帯で購入したモノですね。

このソロアルバムが作られた経緯というのが、ディープ・パープルを脱退した御大が古巣であるトラピーズに戻ったのだけど、何故か再脱退という事になりソロ作を製作...となったという話だけど、周りのメンツはトラピーズでのバンドメイトでフェノメナでもお馴染みのメル・ギャレーと、先日亡くなった同じくトラピーズのバンドメイトで元ジューダス・プリーストのデイヴ・ホーランド、パット・トラバースなどが参加している。
メル・ギャレーやデイヴ・ホーランドは旧知の仲で、メルは後にフェノメナで、デイヴも後に御大とトニー・アイオミとのセッションで一緒にやってるから分かる話だけど、そのトラピーズを抜けたばかりの御大のソロ作に参加するって一体どんな経緯があったんだろうか?まあ、当時の御大はドラッグでボロボロの時期だったらしいからバンドでは活動出来ないって判断したから脱退させたのかな?

しかし、この音を聴けば何でソロ作なのかという理由が納得出来る訳で、このソロ作には元ディープ・パープルでも元トラピーズでもない音楽性が提示されていた。そう、御大自身のルーツであるR&B系のスタイルだから。DPの時から周知の事実だったR&Bスタイルの歌唱力がこのソロ作では思う存分発揮されている。
私も最初聴いた時は、復活作である「FROM NOW ON」がリリースされた後だったので、噂には聞いてたけどここまでR&Bに傾倒していたとは全く思わなかった。ハードロックシンガーのソロ作で「R&Bをやってみました」的な感じだと、幾らかHRスタイルの部分が演奏にも反映されているだろうとタカ括ってたら、本格的なR&B系でモロにスティーヴィー・ワンダーじゃん!と唸ってしまい、ちょっと複雑な心境に(苦笑)。

だから、購入した当時はこのギャップに余り馴染めなかった。ボーナストラックである「TAKE ME WITH YOU」は比較的近年に作られたという話でも(元ストーン・ヒューリーのブルース・ゴーディーとの共作で「FEEL」でも数曲担当している)音はまるで古臭い感覚だし、歌い方はまんまチャカ・カーンとくれば、このアルバムからオミットされた曲と言われても全然信じちゃう感じだし。
でも、後の御大の色んなスタイルを提示したアルバムを聴いていくウチにこのアルバムも好きになった。シンプルでスカスカな音に絡みつくファンキーなベースが妙に心地良い。特にダラダラしてる様で意外と耳に残る「SPACE HIGH」や絶品のバラード「I FOUND A WOMAN」などがお気に入り。

でも、これってリリースされた当時は相当微妙だったんだろうなあ。やっぱ元DPって事でハードロック好きな人なら注目されただろうけど音楽性が別モノだから敬遠されるだろうし、R&B系のリスナーには「元DP?」と不思議がられて敬遠されるという感じだっただろうし。御大のファンや、より幅広い守備範囲を持ったリスナーにしか興味を持たれないのは不運だったと思うけど、御大はそんな事よりも自己満足の為に作ったモノなんだろうなあ...今でも大好きな作品らしいし。

このソロ作の後にリリースされた「4 ON THE FLOOR」というアルバムでは、御大はノンクレジットで音もディスコソングという訳の分からないモノまで発表されたけど、ノンクレジットなのはそういう事なんだろうなあ。コレはファンの私でもホントに幻滅以外の何者でもないし(苦笑)。
しかし、先日このアルバムは紙ジャケリマスターで再リリースされた本作の中に収録されたみたいで、邦題に「燃焼」と付いている。...う~ん、ある意味珍品並みに珍しいモノではあるけど何度も聴こうとは思わないよなあ...


「SPACE HUGH」


「I FOUND A WOMAN」


おまけ「THERE GOES MY BABY」(4 ON THE FLOOR)




やっとブラック・カントリー・コミュニオンの新譜をゲット出来たので、今回はこのアルバムをチョイス。

しかし、このバンドがこんなに早く再結成されるとは思わなかった...というよりは、解散した時点で再び復活するとは思わなかったな。解散前に3枚のオリジナルアルバムと1枚のライブ盤をリリースしてたけど、前作のレビューでも書いた通りマンネリ化した感覚が強かったので解散も致し方ないと感じてたし、ジョー・ボナマッサの脱退が引き金となってたのでジョーが自身のソロ活動に専念すると思ってたからもう2度とこのバンドの復活はないだろうと。

ところが、そのジョーの方からグレン・ヒューズに連絡寄こして一緒に食事しながら次のアルバム作ろうぜと持ちかけたという話らしい。どんな心境の変化なんだよと?(苦笑)
まあ、グレンにとってはバンド解散後のカルフォルニア・ブリードは殆ど不発に終わってジェイソン・ボーナムがあっさり脱退したお陰で短命となり、その後久々のソロ作のDVDの中で「今後はソロ活動に重点を置く」と語っておきながらも、ジョーの一言ですんなりバンド復活となった訳だから、本人しては渡りに船の心境だったのではなかろうか。

それでめでたく今作「BCCIV」のリリースとなった訳だけど、この復活作が意外と良い!全3作の中では2ndアルバムが一番好きなんだけど、前作ではマンネリ感を感じてたから今作も同じ様な感じだったら...とちょっと嫌な予感がしてたけど、それを見事に覆してくれましたね。
今作は結構リフ主体の楽曲が多く、楽曲構成も若干ポップ寄りの印象を受けたので、やってる事は過去作と同じ70年代のブルーズロックをベースにしながらも、僅かながらも新鮮な気分が味わえた。

グレンの歌唱力も衰え知らずで脅威的だし、バックの演奏陣も相変わらず良いプレイを披露している。珍しくジョー・ボナマッサがボーカル取ってる楽曲もあってちょっと趣向が変わってて面白かったりするけど、日本人からするとちょっと微妙な問題であるイルカ漁の事について歌った「THE COVE」はどーなんだろうか?私的にはどちらが正しいという事でもないと思うし、映画「ザ・コーヴ」を観て過剰な演出を感じてうんざりしたりしたクチなので、こういう微妙な問題を提示するのはこのバンドには余り似つかわしくないと思った。この辺が残念な部分かも。

でもまあ、復活作としてはかなりの力作である事は間違いない。グレンももう残りの音楽人生が終わりに近付いてる事もあるんで、やれるトコまで活動して欲しいと願うばかりだ。


「WANDERLUST」


「LOVE REMAINS」