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ここ最近新作は殆ど買ってないので、相変わらず旧譜三昧でまだまだ聴き続けてる80年代アルバムの紹介です(笑)。まあ金欠状態を緩和する為には良い傾向だし、特に欲しいモノが出てないという事もあって無理に買わなくても旧譜で事が足りてる感じかと。ここ数年の好みも随分と変わってきたし、自分の感性で”コレだ!”と思うのをチェックすれば良い訳だしね。

ってな訳で、今回のお題は中坊時代の私を洋楽の世界に誘ってくれたビリー・ジョエルのオリジナルアルバムとしては9作目にあたる「AN INNOCENT MAN」をチョイス。リリースは1983年。当時は少ない小遣いでレコード購入して、同級生に貸したら中のインナースリーヴを無くされたという嫌な記憶が...(苦笑)

中学2年の時、部活で一緒だった他クラスの同級生がこのアルバムが出る前までのベスト選曲のカセットテープを貸してくれた事が本格的に洋楽を聴く事になった切っ掛けだった。当時はマイケル・ジャクソンの大フィーヴァー(死語)期だったので、マイコー以外で洋楽ミュージシャン知らない?って事で借りた記憶がある。
勿論、マイコーとは全然スタイルは違うモノだけど、似た様な音楽ばっかの邦楽(それでも現在の状況に比べればかなり健全だったと思うけど)とは全然違う、”中坊が気取って背伸びした音楽を聴くオレ、カッケー!”みたいな感じで手を出したのかも?(笑)
そういう勘違いが今の時代まで30年以上続いてる私は一体何なんですかね?(苦笑)これぞ永遠の中二病ってか?

それはともかく、LPレコードを手に入れて暫く聴き続けてたお陰でこのアルバムは勿論大好きになった。しかも第一弾シングルだった「TELL HER ABOUT IT」(邦題:あの娘にアタック)が全米No.1を獲得し、勢いに乗って「UPTOWN GIRL」「THE LONGEST TIME」「LEAVE A TENDER MOMENT ALONE」(邦題:夜空のモーメント)「KEEPING THE FAITH」がシングルカットされて彼自身の最大の大ヒットアルバムとなった。因みに「THIS NIGHT」は日本でシングルカットされた記憶があるけど、確かCMでも使われてた記憶が。

私自身、オールディーズとかはさすがに古過ぎて全然興味ないんだけど、このアルバムはビリーがその当時のR&Bやドゥー・ワップなどを自身の解釈としてこのアルバムで再現したモノで、前作「THE NYLON CARTEIN」が内省的で暗いアルバムだったのに対し、このアルバムでは自身のルーツとして楽しいアルバムにしたいという意向があったらしい。重苦しい雰囲気が感じられないので、洋楽初心者だった私にも非常に良いチョイスだったと今更ながら思う。これが前作だったら洋楽自体にハマらなかったと思うし...

当時は「TELL HER ABOUT IT」や「UPTOWN GIRL」がお気に入りだったけど、今聴くと「LEAVE A TENDER MOMENT ALONE」や「KEEPING THE FAITH」などが良い感じで聴けるかな。最近も「UPTOWN GIRL」がCMに使われていたけど、ビリーの曲はそういう意図がある訳でもないのにCMに使われると印象に残るモノが多いと思う。昔は「HONESTY」がCMに使われて「GREATEST HITS Vol.1&2」の日本盤のみに収録された経緯もあったし。

久々に聴いてやっぱ曲作りが上手い人だよなあ~と改めて思った。残念ながら次作からセールスが徐々に落ちてしまったけど、未だにマディソン・スクエア・ガーデンでライブを行なえる程の活躍振りだし、新作は作らないなんて言わずにまた作ってくれれば良いのに。
また、自身の最後のライブではステージで寝転がってTV観てるだけのパフォーマンスをやって、観客に「もう2度とビリーのライブには行かない!」と思わせたい...とか発言したみたいで、こういうひねくれた事を平然と言えるのはこの人のお茶目なトコなのかも。


「TELL HER ABOUT IT」


「KEEPING THE FAITH」
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最近は久々にザ・スミスを聴いてるんで、今回は彼等のラスト作となった「STRANGEWAYS, HERE WE COME」をチョイス。発表は1987年。

80年代の英国で最も重要なバンドと評された彼等の音は聴きたくなる時があると結構集中して聴く事が多いんだけど、このバンドの曲はホントに奇妙なモノばかりで(笑)私自身も何でこんなにも長い間聴いてるのだろう?と首を傾げたくなるんだけど(苦笑)好きなモノには理屈なんかいらないという事なんだろうか?

このアルバムはオリジナルアルバムとしては通産4作目にあたるモノで(コンピ盤を入れると6作目)短い活動期間にしては意外と多作だったと思うけど、如何せんこのアルバムはリリース当初から余り評判がよろしくない。何故かというと、リリース前からバンドに関して何やら胡散臭い話ばかり聞こえてきて、結果としてリリース前にギタリストのジョニー・マーが脱退したのを切っ掛けに、バンドは後任を探して活動を続けると宣言したにも関わらず、結局見付ける事が出来ずに解散という道を選んだと。
今の時代みたいにネットが普及してる訳ではない時代だったので、これらの話は結構遅れて音楽雑誌で紹介されて知ったのだけど、そんな時期に新作を作っても良いモノが出来るハズもなく、彼等にしては中途半端な作品になってしまったという感じ。

でも、それはあくまでも”彼等にしては”という評価であって、実は意外とこのアルバム気に入ってます。これも大した理由はないんだけど、今思うと初期の彼等は孤独だの惨めな生活や現実などに目を向けていたのに、「THE QUEEN IS DEAD」あたりから少しづつ世界観が変わってきて、このアルバムでは明らかに違う方向性を目指して作られたモノなんだなと感心してたんだけど、これが従来のファンから失望を買う事になってしまったという皮肉な結果になってしまったと。しかもその方向性に我慢ならずに脱退したジョニー・マーが身を持って証明した訳でもあるけど。

またこのアルバムは自身よりも他人がテーマとなってる楽曲が多いのも顕著で、「A RUSH AND A PUSH AND THE LAND IS OURS」では首を吊って自殺した幽霊が淡々と語ったり、「GIRLFREIEND IN A COMA」なんてタイトル通り昏睡状態の彼女の事だったり、「DEATH OF A DISCO DANCER」もまた然り。こういう部分も疎かな雰囲気を感じてしまうんだけど、私は何故か面白い題材引っ張ってきたなあ~と思って聴いてたけど。

勿論、音の方にもその疎かな雰囲気は感じられて、いつもの彼等ならもっと引っ掛かるモノがあるハズなんだけど...と思ってるウチにアルバムが終わってしまう(苦笑)。「DEATH OF A DISCO DANCER」なんてプログレっぽい雰囲気で意外性ありすぎだし。キャッチーなのはシングルになった「STOP ME IF YOU THINK YOU'VE HEARD THIS ONE BEFORE」くらいなモノかと。それでも昔の彼等じゃこういう曲は作れなかったと思うな。

元々モリッシー自身がかなり面倒くさい人物なんで(笑)他のメンバーとも徐々に溝が深くなってしまったんだろうし、バンドが大きくなりすぎて音楽だけ追求するって事自体がもう限界だったんでしょう。メンバーのドラッグ問題もあったし、レコード会社の移籍騒動もあったし、解散という結果をバンド自身が望まなくてもそういう要因がゴロゴロ転がってる状況じゃ、クリエイティヴな作業なんて無理だろうし。

バンドの解散後に結構な数のファンが自殺するというニュースも当時はショックだったな。たかがバンドの解散で自殺なんて...って思うだろうけど、このバンドの歌詞に共感している人達は絶望しか残されてない状況に陥ったんだろうから、逆に理解しろという方が難しいんだろうけど、何も死ぬ事はないんじゃないかと。全く関係ない話だけど、野猿が解散して自殺した人に関しては全く理解出来ないし共感も出来ないな。

でもそのモリッシーは未だに歌ってるし、相変わらず自身の考えを歯に着せぬ言葉で発信している。このアルバムでの歌詞なんてシリアスどころかユーモアに感じる部分も多いし、前作の「THE QUEEN IS DEAD」だってスポンジとスパナを持って王室に忍び込む...なんてジョークみたいなモンでしょ?事の真相なんてそんなトコじゃないのに。
確かに初期の歌詞はモリッシーが感じてた事だろうけど、この辺りになると既に手馴れた感もあるし、少なくとも孤独と不幸と絶望を呪う様な人物ではないと思う。金持ちが貧乏な暮らしを歌う事自体が冗談みたいなモノだし、それを聴いてミュージシャンを崇拝するのもちょっと考えもんじゃないかな。

未だに再結成を望む声があるバンドだけど、この時代だからこそ意味のあったバンドだと思うし、今のモリッシーやジョニー・マーに同じ感性でパフォーマンスが出来るかと問われるとそれは絶対に不可能かと。なので、モリッシーやマーの選択は絶対に誤ってないと思うしポリシーがあって非常に好感が持てるけどなあ。


「STOP ME IF YOU THINK YOU'VE HEARD THIS ONE BEFORE」


「LAST NIGHT I DREAMT THAT SOMEBODY LOVED ME」




全然関係ない話で恐縮ですが、ここ数回のCDジャケの写真、随分と色が黄色味掛かってますよね?実は、部屋の蛍光灯を替えたら白色系と勘違いして暖色系を購入してしまい、部屋の明かりの色味が赤黄色になってしまった為で、元の写真の色はもっと黄色なんですよ。余りにも色が酷いので、一応フォトショップエレメンツを持ってるからそれで色補正してたんですが、アップロードすると何故か補正してるのにまだ黄色い。
で、今回は自動補正で思いっ切り振り切ったら大分良い感じに落ち着いたと。
10年以上前に写真ラボで働いていた時は毎日フォトショ使ってたのに、超久々に使うと全然ダメっすね(苦笑)。今のウチのPCではもうバージョンアップは望めないから、ノートPCの方で新しいバージョン買って練習したいなあ...けど、金欠のメドが付かない限りは無理だよなあ(苦笑)。

さて、そんな訳で最近は80s漬けの毎日なんで、このアルバムもチョイスしてなかったんで久々に手に取った。ワン・チャンの3rdアルバム「MOSAIC」発表は1986年でした。このCD、数年前にブックオフにて偶然にもレンタルアップ品で見付けて¥500で購入したモノ。当時カセットで持ってたけど、CDは持ってなかったんで廃盤となって暫く経っていたので、見付けた時はラッキーでしたね。当時はまだ¥3200だった帯が懐かしさを感じる(笑)。

彼等との出会いは、当時のベストヒットUSAにて「EVERYBODY HAVE FUN TONIGHT」のPVを観たのが切っ掛け。曲調が妙に明るいダンスナンバーで、あのコマ送りしたみたいな斬新なPVはかなりインパクトが強かった。声もハイトーンがスティングのそれに近い事もあって、当時ポリスばっか聴いてた耳には変に馴染んでたのをよく覚えている。
翌週の高校にて、洋楽聴く友人が早速あのコマ送りを一人で真似てるを見てTVの影響ってすげーなと思ったくらいだ(笑)。

まずは「EVERYBODY HAVE FUN TONIGHT」のシングル盤を買いに行って、アルバムはレンタル屋で借りてテープダビングをしたのだけど、全体的に爽やかなエレポップバンドという印象を受けて散々聴いたし、今聴いても如何にも80年代の音だよなあ~と再認識。この当時はホントにこういう音が溢れていたので、懐かしいと同時に何かホッとする気分(笑)。

確かに売れる音だと思うけど、実は「EVERYBODY HAVE FUN TONIGHT」は本国イギリスでは不発に終わって、何故かアメリカでは大ヒットになったという珍しい例。まあアメリカ人が好みそうなタイトルだし(笑)あのPVの作りが斬新だったお陰もあるんだろうけど、アルバムを聴いてもキャッチーなメロディが目白押しなんで単にレコード会社のプロモーションが上手くなかったんじゃないかと。

2ndシングルの「LET'S GO」もヒットを記録したし、2曲目の「HYPNOTIZE ME」は映画「インナースペース」でも使われて知名度は徐々に上がってたハズなのに、そのまま音楽シーンから姿を消してしまいましたね。次作が出たのかも全く知らないし、一発屋扱いされているのもよく分かるけど、確か前作に収録された「DANCE HALL DAYS」がそこそこ知られてる曲みたいですね。私はTVゲームの「GRAND THEFT AUTO : VICE CITY」のカーラジオをこの曲の存在を知りましたけど(笑)。

お気に入りは前述の「EVERYBODY HAVE FUN TONIGHT」は勿論、「LET GO」や「HYPNOTIZE ME」みたいな心地良いポップ感のある曲、サンプリングを多用した「THE WORLD IN WHICH WE LIVE」だけど、ちょっと緊張感のある「EYES OF THE GIRL」が一番良いかな。何でシングルカットされなかった?と今でも思う。

因みにこのアルバムをプロデュースしたのが自身もミュージシャンのピーター・ウルフ。当時このアルバムと同時期に「COME AS YOU ARE」がヒットしてましたねえ。余談だけど、あのPVで犬と一緒にジャンプするシーンが何故か好きなんだよなあ(笑)。


「EVERYBODY HAVE FUN TONIGHT」


「EYES OF THE GIRL」




前回のブルース・ボーンズビー&ザ・レンジを聴いてたら久々にこのアルバムも聴きたくなったんで今回はこのアルバムをチョイス。ジョン・クーガー・メレンキャンプの「BIG DADDY」。発表は1989年。

私的にはジョン・メレンキャンプといえば「SCARECROW」「THE LONESOME JUBILEE」の2枚がメインで聴くモノなのだけど、このアルバムを聴いた時はかなり地味に落ち着いちゃったなあ~と寂しく感じられたモノだった。
シングルヒットも飛ばし、アルバムも大ヒットしてたのにも関わらず新作がこれほど地味なモノだったから、自分自身が本当に納得のいくアルバムを作った方が良いという結論に到ったんだろうけど、それでも当時は全然納得いかなかった。

ブルース・スプリングスティーンもこの時期に2枚同時発売のアルバム作ったモノはかなり落ち着いた作品だったけど、音楽業界が商業的に成功していた80年代から90年代に向かう時期に、アメリカンロックを代表する2人がこの様なスタイルを提示したという事は間違いなく音楽シーンの過度期にあったんだろうなと思う。

このアルバムは、前作でもちょっと感じた”中年期の危機”みたいな感覚がより強く反映された内容で、いつまでも若いままではいられなく自分は子供達にとってどんな父親なんだ?とか、いつか子供達が自分を必要としなくなる日が訪れるんじゃないか?といった様な自身の内省的なモノが綴られている。
このアルバムがリリースされた時、私は20歳前だったと記憶してるけど、そういう時期にこういった内容のモノを聴かされてもピンと来ないのは当たり前な話で、前作辺りはまだ許容範囲だったけどこの作品はパーソナル過ぎてついていけないと感じた。

なので、私自身は余り評価は高くないのだけど、4曲目の「THEO AND WEIRD HENRY」だけは何故か大好きで、当時「元気の出るテレビ」でのBGMでよく使われてたのを思い出す。歌詞がアルバムに載せてないのでどんな内容なのか分からないけど、この曲だけは未だに好きだなあ。

アルバム自体に歌詞を載せてないのはミュージシャンの意向と書かれているけど、英語を母国語とする国ならともかくそれ以外の地域ではやはり内容も知りたいトコなんだよねえ。それを含めてミュージシャンの意図というモノも理解出来ると思うし。歌詞を載せないという事は、やはりこのアルバム自体パーソナルなモノだという意味でもあるんだろうけど...

このアルバム以降、売れる事よりも自身の納得のいくスタイルを追求するかの如く、デビュー時に”売れる為”に付けられたCOUGERの名前を外してジョン・メレンキャンプ名義になったのは有名な話で、次作も当時CD買ったけどもう私が望むモノが無くなってしまったな...という事で、彼を追う事はなくなってしまった。
未だに新作をリリースし続けているのは自身の信念の元に活動出来ている事の証なんだろうけど、本人にとっては十分なくらいに幸せな事なんだろうなあ...と久々にこのアルバムを聴いて思った。


「TO LIVE」


「THEO AND WEIRD HENRY」




前回のボニー・レイットの「I CAN'T MAKE YOU LOVE ME」を聴いた時「あれ?このピアノって何処かで聴いた様な...」と思って調べてみたら、何とブルース・ホーンズビーだったと知って驚いたと同時に、確かに何処かで聴いた事ある訳だわ...と納得。まあ時期的にも関わっていてもおかしくないので不思議な話じゃないけど、こういうトコにも顔出してたんですねえ。

と言う訳で、今回は久々に彼のデビュー作のライブの模様を収めた、国内盤のみで発売された「THE WAY IT IS TOUR 1986-1987」をチョイス。発表は1987年。
余談だけど、仕事で一緒の同僚の人が先日「1987年生まれなんですよ~」という話を聞いてもうそういう年なんだよなあ~としみじみ。その彼が生まれた年に発売されたCDだから劣化も進んでる訳で、久々に聴いたらCD盤はカビてるしジャケの白い部分(ちょうどジャケを挟むツメの部分)が黄ばんでるし...まあ、普通に聴けるから良いけど。

当時「SPORTS」がバカ売れしてたお陰で大人気だったヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの弟分的な話でデビューしたのを覚えているけど、ヒューイ・ルイスみたいに典型的なアメリカンロックをプレイしてる訳ではなく、アメリカの広大な大地をイメージさせるアーシーな雰囲気を漂わせるロックで、弟分でありながらもスケールの大きさはこっちの方が上だな...と余計な事を感じさせるくらい(笑)新人バンドとは思えないデビュー盤だった。

その勢いに乗った1987年2月2日、ニューヨーク:リッツ公演の模様を収めたライブ盤で、元々はラジオ用の音源だったモノを日本のみで発売されたという経緯らしい。残念ながらフルライブではなく、収録されているのは6曲のみ。クレジットは7曲だけど、大ヒットした「THE WAY IT IS」の前奏で彼のピアノソロがイントロとして収められているので7曲表示と。

アルバム全体の雰囲気がアメリカの片田舎を想起させるイメージなので、カントリーっぽいモノが得意なのかと思いきや、本人はジャズ寄りの人らしくインタビューでもその事に触れられて訂正していたらしいけど、このピアノソロを聴いていると確かにジャズっぽいインプロビゼーションを得意としているのがよく分かる。ここまで弾けると楽しくてしょうがないだろうなあ。
ライブでも原曲を崩すどころか更に盛り上げるアレンジが施されているので(歌いまわしは如何にもライブならでは、な感じだけど)アルバムを聴いて彼等を好きになった人は楽しめる事間違いない作品かと。

「THE WAY IT IS」の内容が、当時のアメリカでの失業者問題をテーマとしたモノだったけど、そんな内容の曲が大ヒットを飛ばす事が出来るアメリカという国の懐の深さは正直凄いと思う。日本じゃこういう曲がヒットするどころかこういう内容の曲を作る人すらいないんじゃないかと。
まあ、音楽業界自体が様変わりしてしまった今となってはこういうミュージシャンは殆どいないのが現状なんだろうけど、そういう楽曲を作って大手レコード会社に片っ端からフラれて、何とか興味を持ってくれたレコード会社がアルバム出したら大ブレイク...って随分出来過ぎな話ではあるけど、それだけの才能を持ったミュージシャンだからこそ地道に長い活動が出来るんだろうなあ...と久々に聴いて思った。歳取った今だからこそ、楽曲が更に魅力が増した感覚かも。


「THE WAY IT IS」


「MANDOLIN RAIN」




よく某音サンのブログにてちょこちょこ名前の挙がるボニー・レイット。以前からちょっと興味があったので、とりあえずベスト盤を購入してみたので、今回はこのアルバム「THE BEST OF BONNIE RAITT」をチョイス。リリースは2003年ですね。

興味があったというのは、この人ってジャンル的には何にカテゴライズされるのだろう?と常々思ってたからで、普通にギターをプレイするシンガーソングライターの位置付けなんだろうけど、女性ミュージシャンでブルーズスタイルの音って余り聴いた事ないな...というのも興味の対象だった。

しかし、決定的だったのは平日の19:00から地元のFMでAORの番組が放送されているのをたまたま車中で聴いてて、そこで彼女の「I CAN'T MAKE YOU LOVE ME」(邦題:夕映えの恋人たち)が掛かって「何、この曲誰の曲?」と。
その時は曲紹介が終わった後だったんで誰の曲か分からなかったから、帰宅してネットで調べたらボニー・レイットじゃないかと。で、YOU TUBEで確認して、改めて良い曲だな...と思ったんでこの曲が入ってるベスト盤にしたという訳。

キャリアも全く知らなかったんでネットで調べたら、キャリアが長い割りにはブレイクしたのは40代に入ってからで相当な苦労人だったというのも意外だった。しかもこの「I CAN'T MAKE YOU LOVE ME」は相当な数のミュージシャンにカヴァーされてみたいで、有名どころだとプリンスやジョージ・マイケル、ボーイズⅡメンやアデルなど。全部聴いた訳じゃないけど、やっぱオリジナルには敵わないな...といった感じ。実に素晴らしい名曲かと。

全曲聴いてみたらカントリーやブルーズ、レゲエやAOR、R&Bなど結構バラエティに富んだ作風でありながらも彼女の声が入ると一貫性があるといった感じで、さすが長年のキャリアは伊達じゃないと。シェリル・クロウなんかは相当リスペクトしてるんじゃないかと思うくらい近い雰囲気だし。
このタイトルにもある通り、彼女のキャリアの中では中期にあたる作品集で時代的にも聴き易い部類かと思われるので、彼女を知らなかった私みたいな初心者リスナーが手にするには良いアルバムだと思う。お気に入りは前述の「I CAN'T MAKE YOU LOVE ME」は勿論、「NOT THE ONLY ONE」「SPIT OF LOVE」「HEAR ME LORD」「NICK OF TIME」あたりが好きだな。

オリジナルアルバムを聴くには相当な枚数なんでさすがに無理だけど、とりあえずこのアルバムは買って正解。もっとブルージーな作品を聴いてみたいけど、それまでの間は長い付き合いになりそうな作品かと。疲れた時に癒される様な雰囲気が堪らないのですよ。


「SPIT OF LOVE」


「I CAN'T MAKE YOU LOVE ME」




毎日観てる音楽情報サイト:amassにて、このボックスセットの情報を知ってしまった身としては、金欠と言いつつもやはりハズす事は出来んだろう...という事で買ってしまった御大グレン・ヒューズのライブBOXセット「THE OFFICIAL BOOTLEG BOX SET VOLUME ONE」を今回はチョイス。

アマゾンで予約しよう...と思ってたら、最初¥3700くらいだった金額よりもいきなり¥5000以上に跳ね上がってしまったのでちょっと保留にしてたら、タワレコのサイトでは金額は¥3800くらいでポイント10倍セール、しかも¥300オフクーポンが打ち切り間近...という事もあって結局タワレコで購入。しかもアマゾンでは6月下旬発売だったのが、何故か6月半ばに発送されてきた。

で、この謎のBOXセットの正体はというと、御大が音楽シーンに復帰した「FROM NOW ON...」をリリースした1994年から2010年までのライブ音源を7枚のCDにまとめたモノで、様々な地域で録音されたライブ音源ばかりが収められている。

「FROM NOW ON...」時期のライブと言えば、国内盤でもゼロ・コーポレーションからリリースされた「BURNING JAPAN LIVE」が1枚目として入っており、音質自体はリマスターの表記もない事から当時の音質そのまま。当時のCDを今でも持ってるけど、確かに殆ど変わりないモノですな。
もう1枚この時期の音源としてデンマーク:コペンハーゲンでのライブ盤が2枚目に収録。収録曲も「BURNING JAPAN LIVE」とほぼ同じ(「STILL IN LOVE WITH YOU」の後に「YOUR LOVE IS LIKE A FIRE」が入って、「FROM NOW ON...」と「STORMBRINGER」が入ってない)。ただ、この音質がブートそのまんま。この時点で何か嫌な予感が...

3枚目は2003年アルゼンチン:ブエノスアイレスでのライブ4曲と2006年オーストラリア:シドニーでのアコースティックライブ8曲。音質は普通に聴く分にはまあまあ良い方だけど、やっぱ胡散臭い(苦笑)。
ブエノスアイレスの方は、スタジオアルバムにゲスト参加したラタ・ブランカとのジョイントライブみたいですね。4曲全てディープ・パープルナンバー(「STORMBRINGER」「MISTREATED」「YOU KEEP ON MOVING」「BURN」)。
シドニーの方は2007年に輸入盤で発売された「LIVE IN AUSTRALIA」からのチョイスみたいで、珍しく1stソロ収録の「I FOUND A WOMAN」やプロコル・ハルムのカヴァー「A WHITER SHADE OF PALE」(邦題:青い影)、ムーディー・ブルースのカヴァー「NIGHTS IN WHITE SATIN」(邦題:サテンの夜)などが聴き所かな。ギターは当時のバンドのギタリストだったJJ・マーシュ。

4~5枚目は2007年ブラジル:リオ・デ・ジャネイロでのライブで全11曲。これも隠し録りレベル。多分、コレが一番音質悪いじゃないかな、演奏は良いのに観客の声がデカイわ音は割れてるわで(苦笑)。ここではようやくグレンのソロアルバムからの楽曲も増えているけど、半分はパープルナンバー(苦笑)。

6~7枚目は2010年ベルギー:ヴェルヴィエでのライブで全14曲。勿論、この音質も...(以下同文)。ここでようやくパープルナンバーは「BURN」「SAIL AWAY」だけで(笑)残りはトラピーズの「MEDUSA」や「STEPPIN' OUT」、ヒューズ/スロールの「MUSCLE AND BLOOD」、残りはソロの楽曲で構成されている。

という感じなのだけど、幾らオフィシャルと銘打ってもブートレベルをこうも堂々と販売出来るよなあ...とある意味感心(苦笑)。オフィシャルブートと銘打ってもちゃんと聴けるモノが多いのに、これはファンであってもどう考えても納得いかないなあ。最近はグレンの元相方の白蛇のあの人もブートレベルのDVD売ったりしてるし、エイジアのボックスセットでもブートレベルのDVDが付いてたという感じで、こういうモノはあくまでも歴史的価値を求めるコレクター的アイテムなのかも。
私はグレンのソロ曲のライブは聴いてみたかったのがこのBOXセット買った動機なのでまだ諦めもつくけど(ホントか?/苦笑)ファン以外の人達には決して薦められない代物である事は間違いない。まあ「BURNING JAPAN LIVE」を持ってない人がオマケ要素込みで購入するにはアリかな?程度っすね。

ただ、収められている音源そのものはさすがグレン・ヒューズといった感じで、彼が如何にライブでも素晴らしいパフォーマンスを披露しているのがはっきり分かるモノかと。「BURNING JAPAN LIVE」はスタジオでの手直しがあるけど、それ以外はほぼそのまんまの音源だろうから(って、このクオリティで手直しあったら逆に凄いけど/爆)それだけでも十分凄さが伝わってくる。

あと個人的にはもうパープルナンバーはいつまで喰わせるんだ?ってな具合にお腹いっぱいなんで(苦笑)いい加減にしてほしいなと。どちらかというとソロ曲中心のライブが聴きたいんでそういうライブ盤を是非御大にはお願いしたい。VOLUME ONEと銘打ってるからどうせVOLUME TWOも出るんだろうしね。
...ただ、このクオリティでのVOLUME TWOはマジで勘弁してほしい...(でも買っちゃうんだろうなあ...)

「BURN」



「COAST TO COAST」