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約4年振りの新作ですか。思ったよりも結構待たされた感のある、ジェイク・E・リー率いるレッド・ドラゴン・カーテルの2ndアルバム「PATINA」がようやく発表されました。

一旦リリース予定日が発表されたのにも関わらず直ぐに延期となって何時リリースされるんだ?と思ったけど、先ずはこうしてリリースされた事を喜ぶべきでしょう。何せジェイクは以前から音楽業界に不信感を持ってる人だし、今のジョン・サイクスみたいに「リリースするぞ」って宣言しても結局リリースしない様な事を平気でやりそうな感じなので(笑)。...余談だけど、ホントにジョン・サイクスはファンを舐めてるとしか言い様がないっすね。昨年中にリリースするとか言ってて、結局今年もリリースされないで終わりそうだし。

それはともかく、ジェイクのこの4年間も色々な事があったみたいで、先ずはこのバンドを立ち上げる切っ掛けになったベーシストのロニー・マンクーソがバンドを離脱した事から始まり、シンガーのダレン・スミスも一時期脱退し、ベースにはバッドランズでの元同僚だったグレッグ・チェイソンも一時期在籍したけど結局続かず、メンバーチェンジが頻繁に続いた事で新作の製作が遅れたのかと。

結局ダレンはまた復帰し、ベースには元リンチ・モブのアンソニー・エスポジートが務める事になったけど、更に驚いたのは1stアルバムの音楽性ではなくまた別のスタイルになったという事。先行で発表された「HAVANA」を聴いた時、直ぐさまバッドランズの路線をイメージしたのでバッドランズ大好きな私はアルバムが非常に楽しみだ...と思いきや、実際に聴いてみるとバッドランズそのままの路線という訳ではなく、また更に別のスタイルを持ってきたのが意外だった。

一聴して思ったのは、ブルーズ路線というよりは何だかオルタナティヴ寄りのストーナーっぽい雰囲気が随分と感じられるアルバムだなと。ジェイクももう還暦を迎えたという事もあって、前作みたいな派手なHRを演るのにキツくなってきたのかな?と勘繰ってしまうけど、全体的に地味な印象でもこういう路線もアリなんじゃないかと思った。ただ、前作みたいな路線を期待すると今回は間違いなく失望されるんじゃないかと...でもジェイクのファンならこういうスタイルも承知してるだろうし、この辺はリスナーの許容範囲に掛かってくるかな。
お気に入りは「HAVANA」「THE LUXURY OF BREATHING」「CHASING GHOSTS」「PUNCHCLOWN」。最後にボーナストラックで「HAVANA B.C.」という「HAVANA」の別ヴァージョンが収録されているけど、タイトルから分かる通りこっちが原型だったのかな?

何だか相変わらずバンドメンバーに恵まれていない人だなあ...と思うけど(苦笑)いわゆるスーパーバンドみたいなモノには興味がないらしく、ビリー・シーンのワイナリー・ドッグやグレン・ヒューズのブラック・カントリー・コミュニオンにも誘われてたみたいで、もし入っていたら凄く面白いモノが出来そうなのに何か勿体無い気が...自身のバンドに拘って活動に行き詰るなら、こういうバンドで活動した方が楽なんだろうけど、そこはジェイク自身の拘りなんでしょうね。


「HAVANA」


「CROOKED MAN」
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先日もちょっと書いたけど、ホントにHM系のアルバムを聴く事がめっきり減ってしまった。他に聴くモノが増えた事もあるし、単純に自分の好みが変わってきてるのかも知れないけど、以前ほどヘヴィでうるさい音楽を手に取る事が少ないのは自分でも不思議な気分かと。

なので、ウチにあるCDでヘヴィなモノを久々に色々聴いてたら最終的にここまで行き着いてしまいました。デヴィン・タウンゼンド率いるストラッピング・ヤング・ラッドのデビューアルバム「HEAVY AS A REALLY HEAVY THING」(邦題:超怒急怒涛重低爆音)を今回はチョイス。発表は1995年。

このアルバムを知ったのは...というよりはデヴィン・タウンゼンドを知ったのはこのアルバムから2年前のスティーヴ・ヴァイのバンド名義であるヴァイのアルバムでボーカルを務めた時だったのだけど、全くの無名で若いながらもここまでの強烈な個性を発揮しているミュージシャンも珍しいなあ~と関心し、しかもヴァイを始めT.M.スティーヴンスやテリー・ボジオといった一癖あるミュージシャン達と互角に渡り合ってるどころか、ギタリストの腕も確かなモノで他のメンツを食ってしまうパフォーマンスも当時ライブを観て驚いたくらいだった。

そのデヴィンが当時のインタビューにて「ヴァイで演ってる音楽と自分の演ってる音楽は全くの別モノで、その音楽性のギャップに相当苦しんでる」という主旨の発言をしてたのだけど、当時は本当に嫌気が差してたみたいで、周りにいた友人達がヴァイに参加した事で「セルアウトしやがって」といって離れていってしまい、それがデヴィン自身の心に相当堪えて重度の鬱状態になったと。原因となったヴァイ自身とも暫く不仲だったらしいけど(というよりはデヴィン側からの一方的な嫌悪感だったみたいだけど)現在はライブで共演出来るほどに回復したらしい。

そのヴァイのツアーで知り合ったザ・ワイルドハーツに助っ人としてツアーに参加したのを挟んで、ようやくS.Y.L.としてアルバムを完成させたけど、最初聴いた時はホントに驚いた。ヘヴィだという情報はインタビューで先に知ってたけど、それに加えてのインダストリアルスタイルだったとは思わなかったし。もっと普通のHMスタイルだと思ってたから、聴いた時は驚いたと同時にインダストリアル好きな私には嬉しくなったけど。

プロデュースがデヴィン本人なので最初っからこういう音作りにしたいという構想はあったのだろうけど、ここまで音を詰め込んでアグレッシヴに畳み掛ける構成はウォール・オブ・サウンドどころの話じゃないぞ...と(笑)。まあ、それは次作「CITY」で更に極めるのだけど、デビューアルバムとしては冒頭の「S.Y.L.」「IN THE RAINY SEASON」だけで掴みはOK!状態だったと思う。

惜しむトコは楽曲のクオリティに波がある事。パンテラをモチーフにしたであろう「CRITIC」もカッコイイんだけど元ネタがバレバレだし、インダストリアル系によくありがちな無機質なリズムを延々繰り返すスタイルの「THE FILLER-SWEET CITY JESUS」もちょっと退屈。まあ延々同じ様な楽曲で終わる構成にはしたくなかったんだろうなあという意図が見える気がするけど。
日本盤にはボーナストラックでジューダス・プリーストの「EXCITER」のカヴァーが収録されているんだけど、これが眉唾モノの出来で非常にカッコイイ!擬似ライブを演出してるトコも面白い。

この後デヴィンはオーシャンマシーン名義でプログレ風味のHMを演ったり、当時のメロコア勢をおちょくったパンキー・ブリュスター名義で偽物パンク(笑)を演ったりと、色んなスタイルで自身の音楽を楽しんでキャリアを築くのだけど、現在は個人名義に絞って独自の路線を貫いている。

残念ながらこのS.Y.L.もデヴィン自身が「怒りの矛先が見えなくなった」とかで結局解散してしまうのだけど、私的にはインダストリアル風味が強くなって更に音の密度が濃くなった次作までがベストで3rdアルバムで落胆させられたのが残念だったな。久々に聴いて、ここまで聴き手に好き嫌いをはっきりさせるバンドも珍しいな...と改めて思った次第だ。


「S.Y.L.」


「IN THE RAINY SEASON」




先日のデアーとちょっと因縁のある(苦笑)テンの、BURRN!で大絶賛されたデビューアルバムから約半年後にリリースされた2ndアルバム「THE NAME OF THE ROSE」を今回はチョイス。発表は1stアルバム同様1996年。

何故”因縁”ということになるのかというと、元々デアーのギタリストだったヴィニー・バーンズがゲイリー・ヒューズのソロ作にゲスト参加というのがこのバンドの発端で、その後デアーのギタリスト:アンドリュー・ムーアが何時からかテンの方にも参加する様になって結局デアーを脱退してしまったという事で、結果的にはヴィニーがデアーに復帰することなった訳だけど、アンドリューの方は戻らず...というカタチに。どんな経緯があったのか分からないけど、2つのバンドを行き来してるのは何だかよく分からないというか何というか...

ともかく、1stアルバムから1年も経たずに直ぐにリリースされた事で当時はホントに驚いたけど、1stアルバムがリリースされた時点でもう既にこのアルバムの製作が始まってたとの事。でも半年でリリースは早すぎでしょ!さすがにデビューアルバムを2枚組にする訳にもいかないだろうから、少しでも早くリリースしてバンドの知名度を上げたかったのかな?と思ったけど。

前作との大きな違いは、よりHM/HR的なアプローチをしている事。前作はAORっぽい雰囲気もあったのに対して、このアルバムではギターの音の激しさが冒頭のタイトル曲から十分伝わってくるので、アルバムの掴みはOKといったトコか。
あと、前作よりも大仰な前振りが強くなった感じで1曲毎の長さが感じられる事。よりドラマチックに...というのが狙いなんだろうけど、これはちょっとやり過ぎな感じがするなあ。ライブのオープニングで引っ張るとかなら分かるけど、普通にアルバム聴いている時に「いつ歌に入るんだよ?」となると逆にもっさり感が強くなるというか。「THROUGH THE FIRE」なんかキーボードのSEっぽい音だけで2分超えってどんだけ引っ張るんだよ?と。

ゲイリー・ヒューズの歌声は相変わらず高音を使わないスタイルなので落ち着いて聴けるのは良いのだけど、どーしても声のレンジが狭いと楽曲の幅が制限されてしまうのがちょっとキツいかも。まあそれがこのバンドの個性と言われればそうなんだけど、飽きるのも早いかと。私自身もこのバンドは結局3rdアルバムまで所持しているけど、その後のアルバムは数枚聴いて売ってしまったし。

前作の時にも書いたけど、このアルバムは1stアルバムと併用して聴くのが一番しっくり来ると思う。共にメロディアスな作風だし、勢いが一番感じられる時期でもあるし。お気に入りは「THE NAME OF THE ROSE」「WILDEST DREAMS」「DON'T CRY」「THE RAINBOW」「THROUGH THE FIRE」「GOODNIGHT SAIGON」が良い感じ。

しかし、今でもまだ現役でバンドが続いてるとは思わなかったな。確か6thアルバムまで聴いた記憶があるけど、それ以降は全く聴いてないので最近の音がどんな感じになっているのか分からないけど、このアルバムから既に20年以上経った今でもゲイリーの声はハイトーンを使わないお陰で全く変わってないんだろうなあ(苦笑)。


「THE NAME OF THE ROSES」


「THE RAINBOW」




週末から結構肌寒くなってきて、折角の休日も天気が曇り空なんで何処にも行く気分になれない。こういう時期にぴったりの音楽はないだろうか?という事でCD棚漁ってたらこのアルバムも見つけたので久々に手に取って聴いてみた。ダーレン・ワートン率いるデアーの通産5作目のアルバム「BENEATH THE SHINNING WATER」を今回がチョイス。発表は2004年。ジャケットも肌寒さを感じさせる様な雰囲気で如何にもなイメージですな。

デアーの音楽って、一度聴いても余り「おおっ!」と耳を惹く様な強烈なインパクトは殆どないのだけど、何度も聴くウチにじわじわと染みる様な感覚が心地良くて結局思い出した様に手に取る事が多い気がする。それは他の作品も同様で、多分CDコンポに入れる回数はそれほど多くはないけどたまに聴きたくなるから結局手放せないといった変な魅力を持っているかと。
メロディアスハードスタイルの1stアルバム、彼等の作品の中で最もヘヴィな2ndアルバムは例外として、ケルト風味の哀愁や叙情的なメロディが炸裂した3rdアルバム以降から音楽性は殆ど変わらないのはバンドとしての個性を確立したからで、勿論この5thアルバムも同路線なので期待を裏切る事はまずない作品かと。

もう冒頭の「SEA OF ROSES」からいきなりその美しい世界観に引き込まれて、それが最後まで続くので1冊の本でも読んでる様な感覚すら覚える。このテの音にしてはギターソロとかの割合が少ないと思うけど、その地味な音作りが自然で違和感を感じさせないのもまた個性の一つなんじゃないかと思う。前述の「SEA OF ROSES」「BENEATH THE SHINNING WATER」「ALLOWED TO FALL」「I'LL BE THE WIND」がお気に入り。

でも、こんなに良い音楽演ってるのに何で売れないんですかね?未だに活動出来ているのは勿論バンドに対する需要があるからな訳だし、欧州ではそれなりに知名度があるとは思うけど、他の地域なんかでは殆ど知られてないんじゃないかと。日本だって前作までは国内盤もリリースされていたのに、このアルバムでは遂にハブかれてしまい(次作では一応国内盤も出たけどまた出なくなってしまった)売り方次第ではもっと注目されても良いと思うんですけどね。

音楽性とは殆ど関係無いけど、ボン・ジョヴィの「LOST HIGHWAY」なんかもメロディがアメリカの大地を感じさせる様なイメージがあったりするけど、このバンドも彼等の地元ウェールズを含む欧州の湿り気のある雰囲気が十分感じられて実に丁寧に作られているんだなといつも感心する。確かに地味な作風だけどメロディの良さが全てを物語ってる様で、たまに聴きたくなるというのはこういう事が関係してるんじゃないかと。プロデュースはダーレン本人のセルフだし、CD盤のピクチャーディスクなんかPCプリンターで印刷した様なチープな印刷だったりするのも(一応MTMレコードからのリリースではあるけど)このバンドの素朴なイメージを感じさせたりする。

フィル・ライノットに見出されてシン・リジィに入ってから未だに活動続けていて、しかも自身の音楽を貫いている姿勢はフィルのミュージシャンの才能を見抜く着眼点も凄いけど、その才能を発揮して音楽を作り続けてるいるダーレンも素晴らしい。確かに黙作ではあるけど、その分期待は裏切らないというのも凄い事だと思う。だからこそ、ここ数年続いてるセルフリメイク作はもう止めてほしいんだよねえ...「SACRED GROUND」も素晴らしいアルバムだったんだし、オリジナルの新作も期待して待ってますよ。


「SEA OF ROSES」


「I'LL BE THE WIND」




先日のマリリオンのライブの時にディスクユニオンにて中古盤を色々チェックしてたら、偶然このアルバム見付けてまだ聴いてなかったな...と思い、金額も¥1000だったので購入した。惜しくも今年の2月に逝去されたジーノ・ロートのバンド:ジーノの3rdアルバム「RUNWAY TO THE GOD」を今回はチョイス。発表は2006年。今から12年前の作品となりますね。

フェア・ウォーニングの人脈とは切っても切れない関係...という事で、私も彼の存在を知ったのはフェア・ウォーニングの1stアルバムでの「THE HEAT OF EMOTION」はジーノのカヴァー曲という情報を知ったからで、その後フェア・ウォーニングの初来日公演で同じくジーノの「EASTERN SUN」と「A LITTLE MORE LOVE」が披露されたという流れで、ジーノの1stアルバムがようやく再発された時は即CD買いに行ったな。過去のBURRN!のディスクレビューで99点を叩き出した情報は既に知ってたのでクオリティは高いのは間違いないと思ってたし、実際に聴いて99点とまではいかなくとも普通に素晴らしいアルバムだと感じたくらいで、リマスター盤も先日買い直したくらいだ。

そんな彼のアルバムも1stアルバムから30年後に3rdアルバムってどんだけ黙作なんだ?と思うけど(苦笑)これにはジーノ本人が音楽業界のビジネスに嫌気が差したからというのが最もな理由かと。売れなくても自分の音楽を貫くというのがミュージシャンとしての本心なんだろうけど、CDを売る側としてはやはり売れてほしいからあれこれ注文付けて、それがレコード会社とミュージシャンとの確執に繋がるのは他のミュージシャンを見ていれば分かる事だけど、こういう事に関してはジーノは一切妥協しない人なんだろうなあ。兄のウリ・ジョン・ロートも似た様なスタイルだし、音楽性も売れ線を狙う様なコマーシャルなモノではないし、実際にこのアルバムも当初のリリース予定から遅れて契約解除の危機があった事からも本人の意思みたいなモノを十分感じる。

このアルバムではそれまで前2作でボーカル取ってたマイケル・フレキシグから、元ジェイデッド・ハートのマイケル・ボーマンにチェンジしているけど、これには賛否両論あったみたいで作風も前2作とは異なる若干ヘヴィな雰囲気を兼ね備えたモノとなった。私的には1stアルバムでの歌唱はともかく、2ndアルバムではちょっと限界があるかな?と思ってたフレキシグのボーカルだったんで、このアルバムで聴けるボーマンの歌唱は無理なく気持ちよく聴けたし、むしろ良いボーカルなんじゃないかと思った。

元々はこのアルバムを作る時にはボーカルはフェア・ウォーニングのトミー・ハートで予定されてたとの事。しかしフェア・ウォーニングの再結成が決まってしまった為にトミーはキャンセルになってしまったらしいけど、もしこのアルバムで歌ってたらまた評価は変わってただろうなあ。
そんなフェア・ウォーニングのメンバーともバツが悪くなるかな?と思いきや、このジャケットのデザインはフェア・ウォーニングのウレ・リトゲンの手によるモノだそうで、ベースも弾けて絵画も上手いって才能発揮しすぎでしょ。音楽性に合った良いデザインですな。

お気に入りは「LAND OF ILLUSION」「RUNWAY TO THE GOD」「DO YOU FEEL THE TIME」が素晴らしい。普通にメロディアスハードと一括りに総括するには簡単だけど、この人の楽曲ってそういうメロディアスハード系の音とは一線画してるモノで正にドラマティックという言葉が一番しっくり来る感じがする。
またアルバムの6曲目「SOGNO DI ANGELO」と11曲目「SUNSET BIRDS FLYING HOME」にインストを持って来て、アナログ的なA面B面という構成も良いアクセントとなっていて、しかも「SUNSET BIRDS FLYING HOME」はジーノの義母へのトリビュートらしく、書家であった義母の作品と思われる文字がインナースリーヴに掲載されているのもインパクト大。スピリチュアルなモノに傾倒していた如何にもジーノらしい雰囲気かと。

ここ最近HR/HM系の音は余り聴いてなかったけど(後追いながらも)久々にCD買って良かったと思えるアルバムでしたね。まだ「ZENOLOGY 2」は聴いてなかったので、早速中古でポチってしまいました。また2ndアルバムもリマスター盤欲しくなったんでそのウチ注文しようかと思ってるトコで、ちょっとしたジーノ祭りかと(笑)。そんなご本人が私の住んでる地元に数年間滞在してたというのも何か変な気分だけど(苦笑)改めて凄いギタリストだったんだな...と再評価中です。


「LAND OF ILLUSION」


「RUNWAY TO THE GOD」




久々のプリンスです。
先日ストリーミングで1995年以降のアルバムが解禁されて、その中には廃盤になってる「CRYSTAL BALL」も含まれているので(但し3枚組)以前から聴きたいと思ってた私は非常に考えてしまうのだけど、そもそも殿下本人が在命中にデジタル配信に対して否定的なコメントを出し続けて(しかし晩年には諦めたのかTIDAL配信を許可する様にはなったけど)アルバムに対しての重要性を説いてたのに、CDを出さないでストリーミングのみというのはホントに他国ではCDというメディアは終わってるんだなあ...とちょっと寂しい気分になった。マジでCD出してくれねーかな?

また殿下亡き後、やっと未発表曲集が発売されるのは良いけど「PURPLE RAIN」デラエディ盤に続き、ピアノ弾き語り集というのは正直言ってこれじゃない感が...(苦笑)。殿下が在命中なら絶対にリリースされない代物だし、まあ後に手に入れるつもりだけど、どーしてこう色々と引っ張るのかね?興味を引く為に小出しにする商法なのかな??

そんな事を思いながら、久々に手に取ったのは2014年発表の「ART OFFICIAL AGE」。当時はもう一つの新作だったサード・アイ・ガールを率いての「PLECTRUMELLECTRUM」が同時リリースで、しかも最大のサプライズはあれだけ揉めに揉めたワーナー・ブラザーズからの復帰作という事。自ら”プリンスは死んだ”と終止符を打ち、改名までやらかした因縁の相手と一体どんな和解をしたのだろうか?
そんな大きな話題で珍しく殿下周辺が騒がしくなってきた時にいきなりの2枚同時リリース、しかも名義がソロとバンドを率いての名義で久々に殿下の本気が感じられたモノだけど、当時の私は金欠真っ只中で(苦笑)最初にサード・アイ・ガールの方を買ってしまったので、このアルバムは後手に回ってしまった経緯がある。

リリース当時、視聴でちょこっと聴いた時にはイマイチ良さが分からない...というかインパクトのある楽曲に感じられなかった。「PLECTRUMELLECTRUM」の方がバンドとしてのアンサンブルが感じられてカッコイイと思ったんで先に手に入れた訳だけど、後に改めてこのアルバムを聴くとインパクトよりもジワジワと染みる様な楽曲が多いと思った。この辺が後期のスタイルの特徴なのかも。
あと、このアルバムの特徴として女性シンガーを多用しているのが他の作品と違うトコで、もう1枚のサード・アイ・ガールの方も3人の女性バンドという事もあって、当時は女性がキーパーソンだったのだろうか?まあ、殿下と女性は切っても切れない関係ではあるけど...

全体的に非常にリラックスした印象を受けるアルバムで、80年代の飛ぶ鳥を落とす勢いのある殿下の姿はここにはいない。ただ、だからといって音楽的に落ち着いたという訳でもなく、相変わらず彼にしか作れない音が十分感じられる様で、新たな自身のスタートなるべく作品を披露した様な印象を受けた。だからインパクト重視というよりももっと自身の内面に向けた作風になったのかと。
歌詞を読むといつもの様な歌詞の他に、何処か達観した様な雰囲気で何かを悟った様な印象を受けるのも過去作との大きな違いだと思う。

お気に入りは「CLOUDS」「BREAKDOWN」「U KNOW」「BREAKFAST CAN WAIT」、サード・アイ・ガールとの「PLECTRUMELLECTRUM」にもver違いが収録されている「FUNKNROLL」、後の「HIT N RUN PHASE ONE」にもver違いが収録される「THIS COULD BE US」、「affirmation Ⅲ」などがベストかな。


「ART OFFICIAL CAGE」


「BREAKDOWN」




先日のホワイトアルバム聴いてたら懐かしいモノを色々と聴きたくなったんで、久々の連休を利用してウチのCD棚から色々と引っ張り出してまったりと聴いていたのだけど、特にこのアルバムが懐かしく感じたので今回はこれをチョイス。スティングのソロとなってからの初のライブアルバム「BRING ON THE NIGHT」。リリースは1986年。

1986年...ポリスのベスト盤が発売されて、そこに「DON'T STAND SO CLOSE TO ME '86」(邦題:高校教師86)なる新録が収録されていよいよバンドが再始動か!?と言われてた時期だったけど、私はこれに狂喜し早く新作を...とずっと待ち侘びてたのだけど、実際のトコはバンドは既に崩壊していて、当時のFMファンにアンディ・サマーズのインタビューが載ってそこには「いいかい、バンドはもう既に終わったんだよ」というコメントで一気に落胆させられたのをよく覚えている。

まあポリスからの流れで、ソロ作1st「THE DREAM OF THE BLUE TURTLE」(邦題:ブルー・タートルの夢)は大好きだったし、次にどんな事をやってくれるのか楽しみにしてくれるミュージシャンだったのは違いなかったけど、やはりポリスのアンサンブルが大好きだったのは歪めない。ソロはジャズミュージシャンを起用して随分と大人びたサウンドになって高校生が聴くには渋過ぎだろと思ったのも事実だし、同時期にHM/HRの隆盛期があった訳でHM/HRと並行して聴いてた私は一体何なんだ?と(苦笑)。

ともあれ、ポリスの再始動が無くなったお陰でソロに専念する事になったけど、その前年のツアーで録音された音源を元にライブアルバムを発表したのが本作という訳で、当時私はアナログ盤で購入しました。しかし当時のジャケは写真のジャケとは違うモノで、スティングの絵がど真ん中にバーンと描かれているモノ。私はアナログ盤のジャケの方が全然良いと思ってたのに、後のCD化で何でこんなジャケになったんだ?とホントにがっかりした(後の再発紙ジャケではこのオリジナルジャケに戻ってるので、実際買い直したいくらいだ)。

内容の方は1stソロからの楽曲は勿論の事、ポリスからの楽曲もチョイスされて、カヴァー曲も1曲披露されている構成。面白いのは、1stソロでシングルカットされた「IF YOU LOVE SOMEBODY SET THEM FREE」や「FORTRESS AROUND YOUR HEART」、「RUSSIANS」などが収録されていない事。ソロ作が売れてバンドが崩壊した後のライブ盤で、こうしたヒット曲を収録しないで他の楽曲で構成したライブ盤なんてこれまでに前例があったのだろうか?
しかもポリスの楽曲でもこれまた大ヒットした「DON'T STAND SO CLOSE TO ME」(邦題:高校教師)や「EVERY LITTLE THING SHE DOES IS MAGIC」(邦題:マジック)、「EVERY BREATH YOU TAKE」(邦題:見つめていたい)が収録されておらず、意外とマイナーな楽曲が収録されている。
幾ら捻くれ者のスティングでも、こうした内容にするには楽曲に相当な自信がないと出来ないと思うけど、当時のスティングにはそれを作れるだけの力と勢いがあったのだと思う。今思うと結構凄い事だよなあ。

また演奏陣のプレイも眉唾モノで、さすが敏腕プレイヤーばかりで構成された演奏は聴いていて迫力を感じる。ジャズ界隈のミュージシャンは殆ど知らないけど、ジャズプレイヤーという概念を抜きにしても素晴らしいと思うし、またロック寄りのアプローチをしているお陰か退屈さは全く感じないのも素晴らしい。メドレー形式の中間部のプレイではインプロゼーションっぽいプレイが展開されるのも面白い。
お気に入りは、冒頭のポリスメドレーである「BRING ON THE NIGHT~WHEN THE WORLD IS RUNNING DOWN YOU MAKE THE BEST OF WHAT'S STILL AROUND」、これまたポリスの「DRIVEN TO TEARS」、「ONE WORLD~LOVE IS THE SEVENTH WAVE」、「I BURN FOR YOU」、「CHILDREN'S CRUSADE」あたりかな。
まあポリスの楽曲に偏るのは大ファンなので仕方ないけど(笑)「I BURN FOR YOU」なんて、ポリス時代にスティングが出演した映画の挿入歌だったモノを引っ張り出してくるセンスにはホント恐れ入った。

このアルバムと同時期にツアーの様子を収めたドキュメンタリーもビデオで発売されて、それもDVD持ってるけど余り観る事はないなあ。何故ならポリスのスティングとソロでは印象が全く違うアプローチで意識が完全にソロでやっていく雰囲気になっているからポリスが大好きだった身としてはちょっと寂しくなってしまうのだ。次作の頃にはこの路線を更に突き詰めていく感覚で、スティングにも幾分余裕が感じられるのがまだ救いなんだけど、この時期の映像は何処か緊張感すら感じるんだよなあ。
でもホントに久々に聴いてやっぱ良いアルバムだなあ~と再認識。今の時期にもぴったり合う雰囲気だし、久々にソロ作聴き返してみようかな。


「BRING ON THE NIGHT~WHEN THE WORLD IS RUNNING DOWN YOU MAKE THE BEST OF WHAT'S STILL AROUND」


「I BURN FOR YOU」