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久しぶりに引っ張り出して聴いた、ナイン・インチ・ネイルズのデビューアルバム「PRETTY HATE MACHINE」を今回はチョイス。発表は1989年。確か国内盤はリリースの2年後くらいに出されたんじゃなかったかな?(ちょっと記憶が定かでないけど)
何で久しぶりに引っ張り出したのかというと、このデビューアルバムのジャケ写のTシャツがウチの押入れから発掘されたので(笑)。ジャケの様なピンク色は入ってない、黒地にスカイブルーのデザインのみでバックがNINのロゴに”NOW I'M NOTHING”の文字が入ってるヤツ。色も結構褪せちゃってるけどまだまだ全然着られる代物なので、早速仕事場で着てたら直ぐに反応されてしまった(でも、その人はNINの事は全く知らんという/苦笑)。

そもそも何でNINを知る事になったのか?というと、切っ掛けはガンズ&ローゼズのアクセル・ローズが当時NINが大好きだったみたいで、「USE YOUR ILLUSION」のインナーやライブなどでNINのTシャツ着て写ってる写真が結構掲載された事で「このバンドは何?」と早速調べたけど、今みたいにネットの無い時代だったのでなかなか情報が掴めず、ようやくBURRN!の記事か何かで知ったという感じだった。
当時はメガデスのライブ開始前のBGMでミニストリーの「BURNING INSIDE」が流れて「あの曲は何?」と話題になっていた事もあって、インダストリアルという言葉が徐々に知名度が上がって来たトコにNINの登場となった訳で、タイミング的にはピッタリだったと思う。

先にミニストリーの「THE MIND IS A TERRIBLE THING TO TASTE」を聴いてたけど、正直言って「THIEVES」と「BURNING INSIDE」の2曲だけで後は余りピンと来なかった事もあって余り期待はしてなかったんだけど、このアルバムを聴いてミニストリーとはちょっと向いてる方向が違うのか?と感じた。
テクノロジーを駆使してるスタイルは両方共同じだけど、根本的にあるモノがNINの方が病んでる雰囲気があってニューウェイヴやゴシックが根っこにあるのかなと。「HEAD LIKE A HOLE」「DOWN IN IT」「KINDA I WANT TO」「SIN」辺りではダンサブルな雰囲気もあってノリは良いけど、何処か不気味さや暗さを感じて一筋縄じゃいかない感じが堪らなくカッコ良いと思ったな。

次作「BROKEN」では思いっ切りHRスタイルのブチ切れた音になってたので、私の好みは今でも「BROKEN」に軍配なんだけど、このアルバムもたまに聴くと良いんだよなあ~と改めて再確認した。数年前にリマスター盤が発売されたけど、オリジナル盤と比べるとボーカルが前面に出て個々の音がくっきり分離されているのでかなり聴き易くなっている。オリジナル盤はごちゃごちゃした印象しか残らないので、今聴くならリマスター盤の方がお薦めかと(私はまだリマスター盤買ってないんでそろそろ欲しい/苦笑)。

因みに「SIN」のシングルに収録されていたクイーンの「GET DOWN MAKE LOVE」のカヴァーはリマスター盤に収録されているんだけど、私はわざわざ新宿のHMVまで行って「SIN 」のシングル買ったんだよなあ...因みにこのカヴァーはかなりぶっ壊れててカッコ良い仕上がり(クイーンのファンでもインダストリアルに理解がないとキビしいかな?)。


「HEAD LIKE A HOLE」


「GET DOWN MAKE LOVE」
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先日、映画館で「ボヘミアン・ラプソディ」を観て来ました。
公開から4日目のレイトショーだったんですが、地方の映画館でしかも平日だったので客の入りは40人くらい。年齢層は高めでしたね、やっぱクイーンをリアルタイムで経験してる人達が観に来た感じかな。

正直言って、映画自体にはそんなに興味無かったんですよ。最初のフレディ役の俳優がブライアン・メイやロジャー・テイラーと揉めて降板したとかいう噂もあったし、監督も先の2人と意見が合わなくて交代し別の監督が務めるとかで製作がなかなか進まなかったので「どーなっての?」って感じだったし、ちゃんと映画が完成されたら単に観に行けば良いやという感じになってしまった。

ところが、実際に映画観たら思ってたよりも上手く作られていたなと感心した。時系列がズレていたけど、それは映画としての演出でドキュメンタリーではないからそんなに拘る事もないかと。実際の話が知りたければ本やドキュメンタリーも出てるからそれで確認すれば良いだけの事だし。メンバーの配役も許容範囲だったから違和感なかったし(似てないと文句付けるならメンバーのそっくりさんを挙げてくれ)クイーンを知らない世代にもすんなり受け入れられるんじゃないかと?ブルーレイ出たら購入決定ですね!

さて、そんな彼等の軌跡を収めたPV集「GREATEST VIDEO HITS 1」を今回はチョイス。DVDの発売は2002年。まだ東芝EMIが存在してた頃にリリースされてますね。何度も観てるお陰でジャケットがボロボロになってる(苦笑)。

クイーンの映像集はDVDになる前のビデオ時代に殆ど揃えてあったのだけど、ビデオデッキが壊れてしまったお陰でもう観れない。日本公演のヤツもロック・イン・リオもDVDに焼いておけばよかった...と後悔しまくりなのだけど、何故ブルーレイで販売しないのかが不思議だ。ウェンブリーのヤツなんてまだDVD売ってて、ブルーレイ出るまで買えないじゃんか。このPV集もブルーレイで欲しいのだけど、DVDなんでやはり今の画質に慣れてしまうと荒いのがマジで残念。そんなDVDがアマゾンで中古¥27000の値が付いてるのは異常かと。映画も大当たりしてるんだから、これに乗じてブルーレイ早く出して~!(余談だけど、フレディのドキュメントはアマゾンにて中古DVDが¥35000の値が!私なんか数年前ワーズレコードのセールでブルーレイ新品Tシャツ付きを¥600で買ったのに!!)

「GREATEST VIDEO HITS 1」というタイトル通り、前期~中期まで(FLASH GORDONまで)のPVを集めたモノで、基本的にはアルバム「GREATEST HITS 1」の楽曲に数曲プラスされたモノ。バンドのファンならお馴染みの映像集である。
私はビデオ時代散々観たモノなので今は余り観返す事はないけど、たまに観るとやはりテンション上がる映像集だと思う。一時期は「聴くモノに迷った時はクイーンを聴く」がパターンだったので、映像も合わせるとより楽しみが倍増される。

好きな曲はやっぱPVも良い...という事で、私が好きなのは「BOHEMIAN RHAPSODY」「KILLER QUEEN」「YOU'RE MY BEST FRIEND」「SAVE ME」「SPREAD YOUR WINGS」「PLAY THE GAME」「TIE YOUR MOTHER DOWN」辺りかな。「DON'T STOP ME NOW」も好きなんだけど、この曲は以前の会社で一緒だった小太りのヤツが下手なカラオケを歌ったお陰でその時の事を思い出してしまうのだ。ったく、余計なマネしやがって...

当時はまだMTVなんか影もカタチもなかった頃なのでそんなに凝った映像ではなく当時のライブシーンだったり、当時のTV収録のモノだったり、ちょっとした演出が入ってるモノだったりするので特出すべきモノではないのだけど、やっぱ「BOHEMIAN RHAPSODY」だけは当時のモノでも少し凝った作りになっている。「KILLER QUEEN」なんか当時のTV収録でしかも口パクだけど、フレディは心得ているのかリスナーを惹きつけるモノが十分に備わってるのがよく分かる。
「PLAY THE GAME」でフレディが例のヒゲで登場するけど、当時の人達は絶対に驚いただろうなあ。あからさまに”それ”を意識させるスタイルだし、疑惑が報じられてプレスの質問攻めにあってもこれじゃ仕方なかったと思うし。

映像的に凝って色々な事やってるのは「GREATEST VIDEO HITS 2」の方なのでそのウチ書こうと思うけど、たった10年近くでこれだけの楽曲を作って国民的バンドとなり、「GREATEST HITS」のレコードがイングランドの家庭の10件に1枚は置いてあるくらいの売り上げになったという彼等の軌跡を辿るには実に打ってつけの代物かと。改めて観直して、これだけの事をやってのけるミュージシャンが今の時代に不在なのがホントに寂しい限りだ。


「KILLER QUEEN」


「BOHEMIAN RHAPSODY」




いやあ、遂に現物を手に入れてしまいましたよ。ジェイデッド・ハートの最高傑作と謳われる「TRUST」。
先日のジーノの3rdアルバムの時に、ボーカルのマイケル・ボーマンが以前在籍してたのがジェイデッド・ハートと知って、それじゃ何から聴いた方が良いのだろうか?と調べたら、色んなトコでこの「TRUST」が挙げられていた。

しかしこのアルバム、国内盤は発売されておらず、輸入盤もドイツ盤とロシア盤しか発売されていないみたいで、しかも直ぐにソールドしてしまい正に”幻のアルバム”と化してしまったとの事。現にネットで調べたらアマゾンで中古が¥14000超え(!)。他で売ってるトコなんてありゃしない...幸いYOU TUBEで聴けて”さすがに言われるだけあって良いアルバムだな”と思ってたけど、ちょこちょこディスクユニオンの中古サイトをチェックしてたお陰か、先週に中古¥1780でいきなり売られてるじゃないか!?翌週に10%オフセールが控えてたけど、ココで逃したら絶対見付けられないよな...と思い、即ポチったという訳。しかもレア度が高いデジパック仕様のドイツ盤。ジャケにちょっと傷跡があるけどそんなモノはどーでもいい、CD手に入れられた事が何より嬉しいっす!!

そんな訳でこのバンドの音をまともに聴くのは初めてだけど、メリハリのあるちょっと懐かしさを感じさせるメロディアスハードロックといった感じで大いに気に入った。何で日本盤が作品毎にレーベルをコロコロ変えてコンスタントにリリースされないのが不思議なくらいで、しかもこのアルバムは国内盤見送られた作品というのも変な話だ(”ULFTONE MUSIC”なんて初めて聞くレーベル名だし)。まともなレーベルでちゃんとしたプロモーションをしっかりやれば日本でも十分ブレイクする可能性はあったと思うのに...まあ、ぶっちゃけジャケットはめっちゃダサいっすけどね(苦笑)。

残念ながらこのアルバムでマイケル・ボーマンは他のメンバーにバンドを解雇されてしまうのだけど、他のブログで調べたトコ、何と14年もバンドの中心メンバーとして活躍し、このアルバムではプロデュースも担当しているのにも関わらずクビにされるって、余程素行が悪かったのだろうか?ボーカリストとしてもソングライターとしても良い線いってるのにホント勿体無い。そのお陰でジーノで歌うチャンスが与えられた訳だけどどうも釈然としないというか(でも、そのジーノ繋がりでこのバンドを知ったのは皮肉だけど)。

煌びやかなキーボードの旋律から一転、重厚でドラマチックな前奏で幕を開ける「ANYMORE」から、キャッチーなサビが印象的な「FEELS LIKE HOME」~「HEALER」の冒頭3曲が実に良い流れで素晴らしい。典型的なメロハーで爽快感のある「FUCKING HATING YOU」や「JADED」みたいな楽曲も勿論良いのだけど、「IF I LOSE」や「TRUST」みたいにヘヴィなミドルテンポでジワジワ攻めてくる様な楽曲も非常にカッコイイ。
他のブログでも書かれていた事だけど、印象的なサビが中心の楽曲が多く、思ったよりもギターリフとかが余りアタマに残らないという何か不思議な気分。決してギタリストの力量が無いとかそういうんじゃなくて、ちゃんとバンドの演奏陣も的確なプレイをしてるんだけど何でだろう?サビの印象が演奏に勝っちゃってるんだろうか?

しかし、聴けば聴くほど何で当時注目されなかったんだろうか...と思わせる勿体無い作品だと思う。メロディアスハード系って良作が多いけど、注目されたり売れる作品はごく僅かなので探し出すのになかなか苦労する事が多いけど、このアルバムもそんな作品の一つかと。ジーノから辿っていかなければ絶対に知る事がなかったアルバムだと思うと、その点は非常にラッキーだったと思う(偶然にもCD見付けられた事も!)。暫くはヘビロ決定ですな。


「TRUST」(アルバム全曲)




楽しみにしていたスティーヴン・ウィルソンのライブを観て来ました。
詳しくは雑談版に書いたんでこっちは控えめに...私が観たのは2日目だったのだけど、初日のセットリストと大分スタイルを変えてきたみたいで、初日はもっとヘヴィな選曲だったとの事。2日目は「HAND,CANNOT,ERASE」からの選曲が多く、聴かせる様なタイプの選曲だったので、個人的な好みでは2日目で正解だったかな。ただ、ライブ後には初日も観れば良かったと思ったけど(笑)。

そのライブは思ってたよりも圧倒的な完成度で、スタジオ盤よりもライブの方が全然良いという今までのイメージを完全に覆されましたね。プログレというジャンルに括る事自体が全くナンセンスでむしろ足枷せになってるとすら感じたし、この人はライブじゃないと絶対に本質は理解出来ないと思った。ツイッターでは絶賛の嵐で、2部構成で約3時間のホントに物凄いモノ観ちゃった感じ。
なので、未だに冷静でいられない(苦笑)。9月のマリリオンといい、今回のライブといい、ホントに今年は当たり年でした。ポキュパの単独公演の時みたいに悲惨な状況ではなかったし、SW本人も「俺のファンがこんなにいるなんて...また来るよ」ってMCで言ってたのでまた来てくれそう。勿論、次回も行くつもりですよ!

そんな訳でライブ前に発表された、ライブ映像「HOME INVASION IN CONCERT AT THE ROYAL ALBERT HALL」を今回はチョイス。発売元がワーズレコードなんでブルーレイ+CD2枚組で¥9000くらいの高額だったけど、アマゾンで¥6800くらいだったので予習も兼ねて購入した。

ちょっと前のマリリオンのブルーレイでもこのロイヤル・アルバート・ホール公演のライブ映像だったけど、イギリスのミュージシャンにとっては由緒ある伝統的な会場でプレイする事自体凄い事なんだろうなあ。マリリオンの時は5分でソールドアウトだったけど、この時は3日間公演が全てソールドになったという、今現在の彼の人気の高さを証明する事になったカタチとなった。

オープニングは”TRUTH”というタイトルで、場内アナウンスで「これから流れる映像は今日のライブに欠かせない事項が含まれているので、リラックスしながら観てください」というモンタージュ。写真に単語が載ってる映像が次々流れて、家族の写真に"FAMILY”とか当たり前の単語が載るのに、次に同じ写真が出る時には感覚のズレたネガティヴな単語が載るという、まるで「真実は一つじゃない」みたいなニュアンスで捉えられる。コレってSW自身がプログレの枠で括られる事を嫌い、そういった固定概念を崩してライブに望んでくれというメッセージじゃないのか?と感じたけど、真意は如何に?

セットリストは最新作である「TO THE BONE」からの楽曲を中心に、ポーキュパイン・トゥリーからの楽曲も含まれて本編20曲、リハーサル映像3曲という長丁場の作品。
まず普通のステージにバックスクリーンがあって、ステージの前方にも薄いスクリーンが施され、映像が重なって特殊効果を作り出す仕組みになっている。コレでただの演奏だけでなく映像が加わる事で視覚にも飽きさせないのが素晴らしい。PVでお馴染みのシーンをバックに演奏が加わるのだから、客席が後ろの方でも十分楽しめる配慮だと思う。

選曲に関しては、「PARIAH」でデュエットしているニネット・タイブも本人が登場し、「PERMANATING」ではPV同様にボリウッドダンサーが登場して盛り上げてるのも見所の一つ。「PARIAH」は大好きな曲なので、こうして映像に残るとやっぱ素晴らしいと素直に感動した(ライブでは2曲目で早くもハイライトか?と思ったくらいだ)。
個人的には3rdアルバムからの楽曲が「THE RAVEN THAT REFUSED TO SING」のみなので、「LUMINAL」とか「DRIVE HOME」とか入ってると良いのになあ...と(フルートとか入ってるから無理なんだろうけど)。あとライブで演ってくれてマジで感動した「HAPPY RETURN」も入れてほしかった(この映像がホントに泣ける)。

演奏の方も勿論素晴らしく、ギターを何本も取り替えてベースやメロトロンなんかもプレイするSWを筆頭に、ベースとチャップマンスティックを自在に操りながらステージアクションも激しい元カジャ・グーグーのニック・ベッグス、フロスト*でのプレイで実力は立証済みのドラマー:クレイグ・ブランデル、マイルス・デイビスと一緒に活動しグループの音楽監督も務めていたというキーボードのアダム・ホルツマン、クレイグの紹介でバンドに加入した無名ながらも叙情的から重くてラウドなスタイルまで幅広いプレイが特徴的なギタリスト:アレックス・ハッチングスという強力な布陣で、さすがに良いメンバーを選んでるよなあと納得。

実際のライブでは聴けなかった楽曲も含まれているので、そういった意味では完全版に近いモノだと思う。会場の雰囲気の良さ、映像美、MCなど全てが彼独特の世界観で構成されていて、本人の言うとおり”バンドによって観客は旅に連れて行かれる”モノなのだろう。私もライブを観て帰宅し、早速このブルーレイを観てアンコールしたくらい(笑)十分に引き込まれた。
ただ、はっきり言いたいのは実際のライブはこの映像よりもそれ以上の圧倒的な存在感で、機会があれば是非ライブを観てほしいと思う。むしろ彼の事を余り知らない、曲も殆ど聴いた事がない、”SWはプログレだ”という固定概念を持った人は絶対に驚くと思うものだと断言します。


「PARIAH」


「VERMILLIONCORE」




先日のシンデレラに続いて当時のHR/HM系の音を久々に聴きまくってるんですが、まだこのアルバムを書いてなかったんで今回はコレをチョイス。ドッケンの3rdアルバム「UNDER LOCK AND KEY」。発表は1985年。ジャケットに時代を感じますねえ(苦笑)。

ボン・ジョヴィの大ブレイクから本格的に始まったHR/HMの隆盛期の前にこのアルバムがリリースされていた事を思うと、ドッケンは出てくる時期がちょっと早かったなあ...と今でも思う。
私的には以前も書いた通り4thアルバム「BACK FOR THE ATTACK」が最高傑作だと思ってるけど、一般的にはこのアルバムの方が完成度は高いと言われている。それはバンドとしてのまとまりが一番感じられるし、音作りもメロディアスで非常に聴きやすくHR/HM系リスナーの範疇以外にもアピールしやすいのが良かった(まあ当時のHR/HMリスナーからは軟弱と片付けられがちだけど)。

私はリリース当時に聴いておらず、4thアルバムでハマって後追いでこのCDを買ったのだけど、この2枚はホントに何度も繰り返し聴きましたねえ。ベストヒットUSAでは殆どPV流れなかったけど(とはいえ、4thアルバムの時には番組にゲスト出演してジョージ・リンチが殆ど喋らない事をネタにされてたけど...当然ドン・ドッケンとは一番離れた位置にいたのは言うまでもない/苦笑)ピュアロックでは結構流れてて、KNACのチャートには必ずといっていいほどランクインしていたのはよく覚えている。

私的なお気に入りはベタだけど「THE HUNTER」「IN MY DREAMS」「SLIPPIN' AWAY」「IT'S NOT LOVE」。「JADED HEART」みたいなクールダウンした楽曲も好きだし、ライブ盤「BEAST FROM THE EAST」で冒頭を飾ってた「UNCHAIN THE NIGHT」は当時余り良さが分からなかったけど、今聴くと結構良いと思ったのもアレだけ長年聴いてて今更かよ?と(笑)。

ドンの歌唱力も脂が乗ってる時期で「SLIPPIN' AWAY」であんなにサラっと歌えるのはさすがだなと感じたし(だからこそ、今のドンは正直引退してほしいと願う)ジョージのギタープレイも緩急付けて楽曲を大切にしている感が十分に感じられる。リズム隊もそれほど目立ってないけど、後のライブ盤では結構激しさを全面に押し出していた事を思うと、これは楽曲重視を意識したプレイを心掛けているからなのかな?と感じたな。

”バンドとしての”全盛期は正しくこのアルバムの時期だったと思うけど、楽曲が粒揃いでコレがあと数年後にリリースされていたら大ブレイクしてたんじゃないか?と思わせるスケールの大きさも素晴らしい。惜しむトコはジャケットくらいなモノか(苦笑)。ドンとジョージがちゃんと向き合ってバンドを大切にしていれば分裂も無かったし良質なアルバムも作れたんだろうけど、水と油と言われた関係はそんな簡単なモノじゃなかったんだろうなあ...


「THE HUNTER」


「IT'S NOT LOVE」




最近は余り欲しいモノがなかった5枚組廉価盤BOXセットだけど、遂にシンデレラが出るという情報を知ったので早速アマゾンマケプレでポチってみた。
ウチにある「LONG COLD WINTER」のCDがもう既にボロボロになっていたから新しいCD買い直したいな...と常々思ってたので飛び付いた訳だけど、リマスターされているのかどーか不明だったのでそこだけが不安だったけど、聴いてみた限り音質は旧盤と比べてクリアになっているのでリマスターされているみたいですね(表記がされてないけど)。
そこで今回はこのBOXに収録されているシンデレラのオリジナルアルバム4枚に、もう1枚入っているライブ盤「LIVE BONUS TRACKS」を取り上げてみる。

オリジナルアルバムの方にもボーナストラックが収録されているのだけど、シングルエディットとか当時のシングルB面曲とかが入っていて、このライブ盤も基本的にはシングルB面に収録されたライブとミニアルバムで発売された「LIVE! HEARTBREAK STATION」を収録したモノで構成されている。収録曲は以下の通り。

1.JUMPIN' JACK FLASH
2.NOBODY'S FOOL
3.PUSH PUSH
4.ONCE AROUND THE RIDE
5.SOMEBODY SAVE ME
6.IN FROM THE OUTSIDE
7.ROCK ME BABY / BRING IT ON HOME
8.SECOND WIND
9.THE MORE THINGS CHANGE
10.SOMEBODY SAVE ME
11.HEARTBREAK STATION
12.DON'T KNOW WHAT YOU GOT (TILL IT'S GONE)
13.GYPSY ROAD
14.SHAKE ME

1~8までがシングルB面に収録されたモノで、9~14が「LIVE! HEARTBREAK STATION」収録のモノ。勿論、1曲毎にフェイドアウトするのであくまでもライブ音源集といった趣きのモノではあるけど、どれもが当時の勢いが感じられるモノばかりで改めて良いバンドだったなあ~と再認識させられる。

聴いてて思ったのは、やっぱトム・キーファーは個性が強いフロントマンだったなあと。この声が合わない人は彼等の事を評価しないんだろうけど、トム自身が尊敬しているジャニス・ジョプリンばりの搾り出す様な歌唱は何処となくカリスマ性を感じさせるし、また若い時からこんな歌い方していれば確かに声帯やられるよなあ~と。ブライアン・ジョンソンがAC/DCのツアーから離脱した時に、代役のシンガーの噂や予想としてトムの名前が挙がったのも、このライブ盤聴いてたらなるほど...と納得出来た。

演奏も派手でカッコイイんだけど、残念なのはフレッド・コウリーのドラミング。当時から色々言われてた彼だけど、ライブで聴くと粗が目立ちすぎ。シンプルなリズムの割りには走ったりモタったりと不安定過ぎる。当時の危なっかしいドラミング3人(フレッド、白鮫のオーディー・デズブロウ、ラットのボビー・ブロッツアー)はやはり期待を裏切りませんな(苦笑)。

「SECOND WIND」のライブなんて初めて聴いたけど、やっぱカッコイイっすね~。シングルヒットした曲のライブも勿論良いんだけど、こういうマイナーな曲も入ってるのは素直に嬉しいし、もっと聴きたいと思わせる。それこそ「DEADMAN'S ROAD」や「TAKE ME BACK」とかライブだと更にカッコイイんだろうなあ...

10代に聴いてたモノを中年になった今現在聴いてるのも何だか不思議な気分だけど、それでも未だにテンションが上がるのはやっぱアタマの何処かで微かに覚えているからなんだろうなあ。ノスタルジックってヤツなんだろうけど、暫く忘れていたモノをこうして思い出させてくれるのは心地良くもある事なんだよねえ。良い買い物しましたわ~。


「GYPSY ROAD」


「SHAKE ME」