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久々に彼の新作を発売日に購入した様な気がする(笑)スティングの「MY SONGS」を今回はチョイス。

結局、ロックに回帰したと言われた前作はまだ未聴なんですが、理由は単純に今更ロックに戻る理由なんてあるの?という疑問がずっと解消されないんですよ。賛否も分かれているみたいだし、彼自身もう音楽自体をやり尽くした感があるので、後は誰かとコラボするとか違うジャンルを突き詰めるとかそういう道しかないのかな?とすら思ってるから、このアルバム自体がもう終活みたいな雰囲気が漂ってるんですよね、言い方悪いけど。
過去の代表曲をセルフリメイクするという、若い頃のクールで尖った彼ならこういう事は絶対にやらないんじゃないか?と思ってたけど、いとも簡単に作っちゃった事実を考えると彼も歳取ったんだなあ...という感想しか出てこない。

私はポリスや彼のソロ作は大好きなんで、それを彼自身がどんなイメージでセルフリメイクするのか?という興味だけでこのアルバムを買ってみたけど、アルバム全曲聴いてみての印象は思ったほど冒険はしていないな...と感じた。
ただ、冒頭3曲(「BRAND NEW DAY」「DESERT ROSE」「IF YOU LOVE SOMEBODY SET THEM FREE」)のプロデューサーが違うので、その後の構成と少し色合いが違う感じがするのが気になった。リズムを強調してるので、ロックというよりはヒップホップみたいなアレンジに近いのかな?モダン化を狙ったのか、どういう意図があってこんな感じにしたんだろうか?...とりあえず「IF YOU LOVE SOMEBODY SET THEM FREE」は原曲の方が全然良いと思う。

ソロの楽曲は当然彼自身が主体で作ったモノだから、原曲をブチ壊す様なモノになるハズもなく、現在の彼の声域で歌われているライブのアレンジに近いモノなんでしょう。特に特出するモノは感じられなかったな。
違和感を感じるのはやはりポリスの楽曲で、アンディ・サマーズとスチュワート・コープランドのプレイが如何に唯一無二の存在だったかを改めて感じた。勿論、この2人はアルバムに参加していないから演奏で彼等の様なプレイが聴ける訳ではないので、スティングが歌ってるだけで彼のアルバムを聴いてると感じるだけかな。そのスティングも加齢と共にハイトーンが出にくくなっていると思うけど、それでも十分聴かせるのはさすがかと。でも、ポリスのファンだった人達にはやっぱポリス聴いた方が...ってなっちゃうかな?

選曲に関しては、まず無難なモノだと思うし大体予想通りだけど、個人的には「DEMOLITION MAN」(邦題:破壊者)が入るとは思わなかった。昔、映画の「ジャッジ・ドレッド」で使われた事があったからその関係かな?とは思うけど、これを入れるなら「DON'T STAND SO CLOSE TO ME」(邦題:高校教師)か「EVERY LITTLE THING SHE DOES IS MAGIC」(邦題:マジック)、「WRAPPED AROUND YOUR FINGER」とかの方が聴きたかったかな。まあ前述の2曲だと、今の彼では歌詞に無理があるから出来ないからなんだろうけど。「KING OF PAIN」や「WE'LL BE TOGETHER」とか他にも聴きたい曲が多いけど、そうなると限度がなくなるし難しいし...まあそれだけ彼のキャリアは長くて楽曲が多いって証拠なんだけど。

このアルバムを引っ提げてツアーを行なうみたいだけど、こういうグレイテストヒッツの集大成なライブなら是非観に行きたいな。今後こういう機会も無いだろうし、多分ロックな彼を観る機会には最後のチャンスだろうし。まだ日本公演の話はないみたいだけどインタビューでは招待されれば喜んで行くという事なんで期待したいけど、ただチケット代は高そうだよなあ...(苦笑)


「IF YOU LOVE SOMEBODY SET THEM FREE」


「MESSAGE IN A BOTTLE」
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プリンスの過去作が随時リリースされる...というアナウンスから、最初の3枚「RAINBOW CHILDREN」「3121」「PLANET EARTH」は既にCD持っているからスルーしていたのだけど、今回は1999年にリリースされた(当時の名義はTHE ARTIST FORMERLY KNOWN AS PRINCE)「RAVE UN2 THE JOY FANTASTIC」に、2年後の2001年に発表された「RAVE IN2 THE JOY FANTASTIC」、更に2000年に発表されたDVD「RAVE UN2 THE YEAR 2000」を組み込んだ「ULTIMATE RAVE」が発売されたので、今回はちょっとスルーする訳にもいかないので早速購入したので今回のお題はコレにします。

実は「RAVE UN2 THE JOY FANTASTIC」とDVDの「RAVE UN2 THE YEAR 2000」は既に持ってるので、新たなアイテムは「RAVE IN2 THE JOY FANTASTIC」のみなんだけど、「RAVE UN2 THE JOY FANTASTIC」は中古で安く買ったモノなのでまあダブっても良いかな?と思い購入。新たなジャケも「PURPLE RAIN」のリマスター盤同様に殿下の部分だけ光り輝いてるのがカッコイイ。

さて、まずは1999年に発表された「RAVE UN2 THE JOY FANTASTIC」。1999年といえば、殿下のファンならご存知の通り「1999」というアルバムをリリースしている事からこの年に何かアクションを起こす事は必然だったと思ってたけど、まさか「1999」をリリースした当時は殿下自身がレコード会社と揉めて改名するなんて本人も思ってもいなかっただろうなあ。しかも「1999」で歌われている様に”楽しくパーティーしようぜ”みたいなノリではなく、本人が子供を亡くして離婚してしまうという、歌詞とは対極な人生を送るとは...
なので、このアルバムも些かシリアスなモノになると思いきや、近年にはなかったポップで聴き易い雰囲気が全体を覆っていたのは正直意外だったのを覚えている。まあアルバムのタイトルが”人生を思いっきり謳歌しよう”という感じなのでシリアスな印象にはならないか。

この聴き易いポップな雰囲気は、1988年から10年間に断片的に録音しておいたマテリアルを再構築した結果で生まれたモノらしい。改名した時にリリースした「THE GOLD EXPERIENCE」もかなりポップで聴き易いアルバムだったけど、その後の「EMANCIPATION」が殿下本人が好き勝手に作ったイメージが強い作品だったので、このアルバムを聴いた時は「戻ってきた!」と喜んだモノでした。まさか次作でまたプリンス名義に戻るとも思わなかったけど、このアルバムが布石でもあったのかな?

またこのアルバムは参加ミュージシャンが多く、ノー・ダウトのグヴェン・ステファニーやシェリル・クロウ、パブリック・エネミーのチャック・D、また自身のバンドにはラリー・グラハムが加入してそれぞれ良い仕事をしているのもまた聴き所かと。シェリル・クロウの「EVERYDAY IS A WINDING ROAD」のカヴァーも収録されて(でもシェリル・クロウが参加したのは「BABY KNOWS」)、本編最後の「WHEREVER U GO, WHATEVER U DO」でしっとり終わるかと思いきや、最後にポップでファンキーなシークレットトラック(「PARTY MANPRETTY MAN」←誤植です。スイマセン!)が入って驚かされたけど、実に殿下らしいアルバムかと。

で、その2年後に殿下初のリミックスアルバムとなる「RAVE IN2 THE JOY FANTASTIC」を発表。これは普通に買えたモノではなく、殿下のファンクラブやライブ会場でしか買えなかった代物で、当然聴いたのは初。アルバム全曲をリミックスしている訳ではなく、しかも数曲はアルバムverよりちょっと長めのオリジナルverが収録されていて、「BEAUTIFUL STRANGE」という未発表曲が収録されている。「BEAUTIFUL STRANGE」はダークで余り殿下らしくない作風だけど、タイトル通り妙な雰囲気で意外と気に入ったな。

そして映像の「RAVE UN2 THE YEAR 2000」は、当時のDVDと特に変わらないので特出するべきでもないのだけど、ライブ自体は相変わらず茶目っ気たっぷりで勿論素晴らしい。過去のヒット曲もちょこちょこ散りばめながら、ゲストでザ・タイムとレニー・クラビッツが出てきて華を添えてるのが見所かと。またバンドに加入したラリー・グラハムとの息もぴったりで殿下と相性が良いのもよく分かる。

国内盤はちょいとお高めの金額だけど、輸入盤は半額くらいで買えるのでDVDの字幕なしで良ければ輸入盤で十分かと。この後のLOVE 4EVERシリーズも期待していて、次は「ORIGINALS」が発売されるけど、マジでそろそろ「CRYSTAL BALL」をリリースしてくださいよ。ホント、昔から待っているアルバムなんで早よ聴きたいんですよね。


「SO FAR, SO PLEASED」


「AMERICAN WOMAN」(with LENNEY KRAVITZ)




先日、久しぶりに地元の街中をブラついていたら、そこで偶然中古CDセールを見付けてしまったので何気にチェックしてたら、あっさりと見付けてしまいましたよ。クリフ・マグネスのソロ作を聴いて次はこのアルバムを...と探していたプラネット3のCDを。しかも¥580で(笑)”見本”というシールが付いた非売品。当然捕獲したので、今回はこのプラネット3の「A HEART FROM THE BIG MACHINE」をチョイス。発表は1991年。

プラネット3自体は全く知らなくて、以前も書いたとおり地味JAM尊サンのコメントで初めて存在を知ったという、これだけ長い間洋楽聴いてきて存在すら知らなかったというのは不覚以外の何物でもないんだけど、それもそのハズ、このアルバムはリリース前からレコード会社とバンドの間には方向性を巡る争いがあったみたいで、結局当時は日本でしかアルバムは発売されなかったという経緯があったとの事。後にジェイ・グレイドン名義で「MUSIC FROM THE PLANET」というアルバム名に変えて、1曲のみ入れ替えて(しかもその1曲が、あのリーバイスのCMでお馴染みの「I WILL BE LOVING YOU」を削って「DREAMER」という楽曲に変更...って何考えてんだ!?)再発されているみたい。当時のリーバイスのCMで「I WILL BE LOVING YOU」は聴いた事はあったけど、このバンドの楽曲という事は全然知りませんでした...

私はクリフ・マグネスのソロ作を気に入ったのでこのアルバムに手が伸びた訳だけど、他の2人:ジェイ・グレイドンとグレン・バラードという他のプロジェクトでもちょこちょこ名前を見掛ける人達が参加していたという事で俄然興味が湧いた。いわゆるソングライターやセッションミュージシャンの様な裏方的な職人達がチームを組んで作る音にはハズレはないだろうし、当時どんな音を出してたんだろう?という期待もあったし。

聴いてみたトコ、やはりハズレじゃなかった!という結果に(笑)。ジャンルはインナースリーヴでジェイ・グレイドンが語っている”CHICAGO MEETS DEF LEPPARD”とは若干イメージが違うけど(シカゴはともかく、LEPPSは違うんじゃない?)良質なAOR作品という事で間違いないかと。
当時を感じさせる打ち込みの音が今の時代には少々安っぽく聴こえてしまうのは仕方ないにせよ、何より楽曲の良さが光っているのでその分カヴァーしていると思う。全員がキーボードとプログラミングが出来るので音の作り込みに関しては問題なし。ギターも思っていたよりもギャンギャン鳴ってるし。お気に入りは「CRIMINAL」「WELCOME TO LOVE」「THE DAY THE EARTH STOOD STILL」「I WILL BE LOVING YOU」あたりかな。

結局この1枚で解散してしまうのだけど、何だか凄く勿体無い気が。後に未発表の音源やメンバーのソロ作からを集めた「GEMS UNEARTHED」というアルバムもリリースしているみたいだけど、コレも後でちょっと聴いてみたいな。輸入盤で手に入るみたいだけど、廃盤の国内盤の方が数曲多めに収録されているので何処かに売ってないかな?

しかし、ジェイ・グレイドン関係のモノはホントに多くて調べるだけでも結構大変。いつか彼のCDも手を出す日が来るんだろうけど、楽曲の被りも結構多そうなんで上手い具合にチョイスしなければ...でも、まずその前にクリフ・マグネスの1stソロ作の方かな。


「CRIMINAL」


「I WILL BE LOVING YOU」




そーいえば、このバンドの事について今まで書いてなかったですね。以前、廉価盤5枚組BOXセットを購入していたのだけど、思ったよりも聴いてなかったんで久々に手を出してみた。サウンドガーデンの3rdアルバム「BADMOTORFINGER」を今回はチョイス。発表は1991年。

当時はニルヴァーナの登場によって音楽シーンが様変わりし、続々とシアトル出身のバンドがメジャーデビューを果たしてグランジ/オルタナティヴというジャンルを確立した年であったけど、このサウンドガーデンもその”シアトル・ムーブメント”と呼ばれたバンドの一つだった。この当時の空気感をいち早く察知し、その音楽シーンをリンクさせた映画「シングルズ」という映画にオルタナ系のミュージシャンが出演していて、そこでクリス・コーネルが大根役者っぷりを発揮したのを初めて観たのがサウンドガーデンを知った切っ掛けだった(...すいません)。

で、初めて聴いたのがこのアルバムだったのだけど、当時は余りよく理解出来なかった。「RUSTY CAGE」のスピード感はめちゃくちゃカッコ良かったけど、その後の楽曲は何か至って普通に感じてしまい、当時はまだ80年代メタルをずっと聴いていた耳には地味で馴染めなかった。
勿論、その後色んな音楽を聴いて70年代ハードロックも好きになってよく聴く様な感じになってからこのアルバムを聴いたら、ようやくこのアルバムの素晴らしさに気付かされたという感じだった。要はその根本的な部分が全く分かってなかったんだろうなあ。

映画ではおどおどしてる雰囲気が顕著だった(苦笑)クリス・コーネルの堂々とした歌いっぷりが実にカリスマ性を感じさせるし、演奏陣の混沌としたヘヴィなリフを中心としたスタイルはブラック・サバス直系のドゥーム/スラッジのノリに近いかと。またスピード感のある楽曲ではガレージパンクっぽいノリを見せるのも面白い。
アルバム前半の隙の無い構成は見事で、後半は幾分スローダウンするノリもテンションはやや落ちるけど悪くない。お気に入りは「RUSTY CAGE」「JESUS CHRIST POSE」「FACE POLLUTION」「NEW DAMAGE」が好きだな。

しかし、この時期に出てきたシアトル・ムーブメントのバンド群はどれも違う音を出してて好き嫌いは抜きにしても結構面白かったな。ニルヴァーナ、アリス・イン・チェインズ、パール・ジャム、サウンドガーデンもまた然り...そして偶然にしては何か呪われてるとしか思えないボーカリスト達の死亡率の高さにも驚く。マザー・ラブ・ボーンのアンドリュー・ウッズを筆頭に、カート・コバーン、レイン・ステイリー、クリス・コーネルまでもが亡くなってしまうとは思わなかった。
ドラッグの影響で苦しんだ3人はともかく、クリス・コーネルは鬱が原因と言われているだけあって、もうちょっと何とかならなかったのかな?と思うけど、本人にしか分からない事情というのがあるんでしょう。傍から見ると、ミュージシャンとして成功して自分のやりたい事で生活出来るのに何で?という疑問しかないんですけどね。

特にこのバンドのファンという訳ではなかったけど、こうして久々にアルバム聴いてると実力は十分にあるミュージシャンだっただけに残念な気分になりますね。残してくれたアルバムは今聴いても十分通用するカッコいいアルバムだと再認識してますよ。


「RUSTY CAGE」


「JESUS CHRIST POSE」




前回のグレン・ヒューズのムック本が発売されたのには驚いたけど、今回はシン・リジィのムック本が発売された。何故今の時期なのか?という疑問はあるけど、こうした温故知新的な本が出るのはファンとしては嬉しい企画だし、何よりリアルタイムで追えなかったバンドの詳細が分かるという意味合いでも貴重な本である事には間違いないので即購入したのだけど、グレン・ヒューズのよりはちょっとお茶を濁した感はあるかな?当時のLPの帯表記で数ページ使うとかよりも、もっと関係者の証言みたいなモノが読みたかったな。当時のフィル・ライノットのインタビューとか貴重だし、知らなかった話も結構載っててかなり面白かったけど(ゲイリー・ムーアが「BLACK ROSE」のツアー途中で失跡した時にグレン・ヒューズの家に逃げ込んだら、フィルから電話掛かってきて「もしゲイリーを匿ってたならお前の喉を切り裂いてやる」って言われてグレンが困惑した話は、痴話喧嘩みたいでおかしいけど)。

そんなリジィの本を読みながら久々に手にしたのは、1977年発表で全英4位まで登りつめた「BAD REPUTATION」(邦題:悪名)。フィルとの対立が決定的になったブライアン・ロバートソンが最後に参加したアルバムで、レコーディングにも殆ど参加しなかったお陰でジャケットには彼の姿が入ってないので何か妙な引っ掛かりを感じる。

私自身はゲイリーが参加した「BLACK ROSE」が彼等の最高傑作だと信じて疑わないのだけど、コアなリジィファンはやっぱロボ時代が最高という人が多いらしい。彼等が発表したアルバムにはそれぞれに良い楽曲が入ってるモノが多いので、こういう話は幾らでも尽きないと思うけど、勿論ロボ時代でここでも以前書いた「JOHNNY THE FOX」も「JAILBREAK」も好きだし、この「BAD REPUTATION」もお気に入りだ。

ケルティックな雰囲気が漂う「SOLDIER OF FORTUNE」で始まり、独特のドラムパターンが印象的な(ブライアン・ダウニーがいとも簡単にプレイしてるのがまたカッコイイ!)「BAD REPUTATION」、ジョン・ノーラムもカヴァーした典型的なリジィ風味HR「OPIUM TRAIL」、こういう歌詞は絶対に日本人には作れない穏やかでありながらも何処か哀愁を感じさせる「SOUTHBOUND」の当時のアナログA面の流れがまず素晴らしい。

後半の、これまた日本人には無理であろう洒落た世界観の「DANCING IN THE MOONLIGHT」(IT'S CAUGHT ME IN THE SPOTLIGHT)がB面1曲目というのもニクい構成だし、風変わりな曲構成にリフが印象的な「KILLER WITHOUT A CAUSE」(邦題:理由なき暗殺者)、レイドバックした雰囲気が心地良い「DOWNTOWN SUNDOWN」、次作に入っててもおかしくないポップな「THAT WOMAN'S GONNA BREAK YOUR HEART」(邦題:性悪女)、彼等にしては地味な部類である「DEAR LORD」でアルバムが終わる。
中でもお気に入りは「BAD REPUTATION」、「OPIUM TRAIL」、「SOUTHBOUND」、「DANCING IN THE MOONLIGHT」(IT'S CAUGHT ME IN THE SPOTLIGHT)、「KILLER WITHOUT A CAUSE」ってトコかな。

このCDは後にリマスターされたボートラ入りのモノなんだけど、ここに収録されているBBCセッションの音源がアルバムよりもエッジが際立っていて更にカッコイイ出来となっている。「どーして彼等はライブの素晴らしさをレコードに入れられないんだ?」という発言からプロデューサーに使命されたトニー・ヴィスコンティ(デヴィッド・ボウイやTレックスの仕事で有名)でも、BBCセッションの生々しさには叶わなかったってトコだろうか?まあ、後に有名なライブ盤となった「LIVE AND DANGEROUS」でその面子は保たれたけど。

しかし、改めて聴いたらやっぱ楽曲の良さが耳を惹くアルバムかと。それが短期間の間にアルバム連発して、どの作品もクオリティが高いモノばかりというのもフィル・ライノットの才能あってのバンドだったんだなあ。そりゃ地元ダブリンに銅像が建つ訳だわ...と納得だけど、今の若い世代は彼の存在すら知らずに銅像にイタズラする輩までいるのがちょっと寂しい気が。


「BAD REPUTATION」


「DANCING IN THE MOONLIGHT」(IT'S CAUGHT ME IN THE SPOTLIGHT)




以前、グレン・ヒューズのオフィシャルブートBOXセットをこのブログでも書いたけど、そろそろVol.2も発売されるらしい。この時にも書いたけど、オフィシャルと表記がありながらも音質はブートそのまんまというある意味潔い(笑)品物で、Vol.2が出たら何だかんだで買っちゃうんだろうなあ...と前回は締め括ったけど、やっぱ今回はパスしようかなと。
その理由として、今回のお題である「FROM THE ARCHIVES VOLUME 1 - INCENSE & PEACHES」が関わってくる。このアルバムの発表は2000年。

私もこのアルバムに関してはつい最近まで知らなかったんだけど、先日発売されたグレン・ヒューズのムック本が発売される前にたまたまディスクユニオンの中古サイトをチェックしてた時にこのCDが置いてあり、何だこのアルバム?と詳細を読んだらグレンのオフィシャルサイト限定で売られたというアルバムらしい。
まだ西新宿へ輸入盤漁ってる頃に、同じくグレンのオフィシャルサイト限定で売られたというクリスマスアルバムのCDが置いてあるのを見た事があって、クリスマスアルバムじゃ興味ないな...とスルーした記憶があったけど、多分その時期にリリースされたモノじゃないかと。
そのCDが今回のオフィシャルブートBOX Vol.2の1枚目に収録されるらしいので、中古CD買っちゃった後でまた買うのはちょっと気が引けるんだよねえ。現時点でVol.1が¥2000くらいまで値下がりしたので、ちょっと待っていれば下がるだろうからその時購入するかどうか決めれば良いかと。

内容はというと、グレンが1995年から1998年に録音した未発表曲やデモ音源を収めたコンピレーション集。時期的には「FEEL」と「THE WAY IT IS」の期間となるけど、注目すべきは「DOWN THE WIRE」「AGAINST THE GRAIN」「STONED」の3曲でリッチー・コッツェンと共作してる事。クレジットには「FEEL」時のセッションと明記されているけど、実際に「FEEL」ではリッチー・コッツェンは参加してない。多分、他の楽曲と印象が違うからアルバムに合わないと判断されたモノだと思うけど、もし実際に収録されたらファンキーなグルーヴのHR路線な楽曲は、R&B路線を打ち出した「FEEL」には絶対に合わないだろう。でも、この2人でファンキーなアルバム作ればかなり良いモノが出来るハズなのに、何故作らないかな~?

意外だったのは「LET'S GET TOGETHER」で、あのロイ・Zと共作してる事。ブルース・ディッキンソンやハルフォードのプロデューサーとして活躍してた彼が、まさかグレンと曲作ってたなんて全く知らなかった。ラテン風味が加わったファンキーな楽曲で1枚くらいアルバム作ってたら面白かっただろうなあ。個人的にはロイ・Zのプロデュース作品って何処かこじんまりとした音が余り好みじゃないんだけど、グレンとは結構相性良いのかも?と思わせる。

「THE WAY IT IS」の未発表曲は、アルバム全体がいつものグレンらしいファンキーなノリが希薄になってるお陰で異色作みたいな位置にあるので、ここで聴けるのもAORっぽかったりスムースジャズっぽい路線だったりしてかなり洗練された音となっている。こういう楽曲も別の一面を見てるみたいでこういうコンピ盤ならではで面白い。

どうせリリースするなら、いつものディープ・パープルの楽曲だらけのオフィシャルブートよりもこういう他ミュージシャンとのコラボや参加した楽曲のコンピ盤をリリースして欲しいんだよねえ。このアルバムだってVol.1と謳ってる訳だし。
特にグレンは色んなミュージシャンのアルバムに参加し過ぎて多すぎるくらいだから、それこそVol.2やVol.3なんて簡単に出せそうだけど版権の問題とかあるからそう簡単に...って訳でもないのかな?


「DOWN THE WIRE」


「DOUBLE LIFE」




ちょっと前に購入したウィリアムス/フリーステットのアルバムが凄く良かったので、次はこれも買おうと決めてたチャンプリン・ウィリアムス・フリーステットが届いたんで、今回はこのアルバムをチョイス。発表は2016年。

しかし、このアルバムを購入する時にちょっと難点があって、実はもう既に国内盤・輸入盤共に廃盤らしく、買おうと思った時には何処も売っておらず、中古盤で高額なモノしか置いてない(苦笑)。何でそれ以前に発売されたウィリアムス/フリーステットが普通に売ってて、まだ3年前にリリースされたモノがもう廃盤なんだ?と焦りに焦りまくったけど、根気よくネットの中古サイトをチェックしてたらディスク・ユニオンで未開封品の国内盤が定価よりもちょっと安く売ってたので、何とか捕獲出来た。マジで危ないって!

元TOTOのボーカル:ジョセフ・ウィリアムスとスウェーデン出身のギタリストという、個人的には音楽性の相性が抜群に良い2人が組めば悪いモノが出来ない訳がないという好例となったウィリアムス/フリーステットのアルバムだけど、そこに今度は元シカゴのビル・チャンプリンが合流して今回のCWFとなった訳で、やっぱこのテの音楽を演る人達は”類は友を呼ぶ”という感じなのだろうか?元々色んなプロジェクトで共演しているビル・チャンプリンとジョセフ・ウィリアムスだけど、一緒にアルバムを作ったのは初めてだそうだ。

ウィリアムス/フリーステットと比べると音楽性で特に変わった部分は無い。ピーター・フリーステットが持ち込んだ北欧特有の透明感が若干薄れた感じはするけど、やっぱビル・チャンプリンの持ち込んだ独特のAORスタイルが強調されてより深く幅が広がった感覚があると思う。「RIVERS OF FEAR」のアカペラなんか完全に彼の色じゃないかと。
TOTOの「FAHRENHEIT」の頃の音楽性にAOR時代のシカゴのエッセンスを散りばめた様なイメージで、TOTO+シカゴという普通に考えて想像する音世界を見事に具現化してる良質なAORだから文句を付ける理由が見当たらない(苦笑)。斬新な事は特にないけど安心して聴けるので、期待は裏切らないしAOR好きな人は堪らない作品かと。

私的なお気に入りは、やはりこのアルバムでも絡んできた(笑)ワーク・オブ・アートのロバート・サールがピーターとビルのペンによる「RUNAWAY」、TOTOのスティーヴ・ポーカロがキーボードでゲスト参加している「ARIA」、ビルの息子:ウィル・チャンプリンが参加して3声ボーカルのアカペラナンバー「RIVERS OF FEAR」、ピーターが初めて一人で歌詞を全て書いたという「CARRY ON」が良い。日本盤ボーナストラックの2曲「LAVENDER MOON」「OCEAN DRIVE」も素晴らしい出来だ。
アース、ウィンド&ファイアーの大ヒットで有名な「AFTER THE LOVE HAS GONE」のセルフカヴァー(ビル・チャンプリンがデヴィッド・フォスターとジェイ・グレイドンのエアプレイ組と書いた)も収録されているけど、他の楽曲の出来が素晴らしいので殆どボーナストラックと化してる感じがする(笑)。

ホントに今じゃ絶滅品種となりつつあるAORだけど、こういう作品がいきなり出てくると何処か懐かしい雰囲気と同時にまだこういう音楽が好きな人もいるんだなと嬉しくなってしまう。AORの過去の名作群を聴いて悦に入るのも良いけど、やっぱ現役感のあるミュージシャンが今の時代に作るAORというのももっと聴きたいんで、このCWFには次作も期待しちゃうし頑張ってほしいなあ。


「RUNAWAY」


「ARIA」