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前回のクリフ・マグネスと一緒にプラネット3のメンバーだったジェイ・グレイドンのソロ作「AIRPLAY FOR THE PLANET」のリマスター盤をやっと入手出来た。ジャケも変わってリイシュー/リマスター盤の販売は2年前だってけど、オリジナル盤の発表はプラネット3後の1993年にリリースされている。詳しい事は分からないけど、ソロ作としては初になるのかな?

オリジナル盤のジャケットは天使が横になってニヤついてる微笑んでるイラストのモノなんだけど、今回のリイシュー盤では夕日に映し出されたマイアミの風景みたいな椰子の木とビル街のシルエットで、こっち方が断然素晴らしいと思う。更に輸入盤のジャケも別モノで、こっちはプラネットにちなんで全面に赤い惑星が写ってるだけのシンプルなモノなんで面白味も何もない...

ここ数ヶ月、前述のクリフ・マグネスのソロ作やプラネット3のアルバムを聴いてて、やはりジェイ・グレイドンのソロ作も同系統の路線なんだろうか?と興味が湧いて手に入れたけど、実際に聴いてみたらAORの括りでは間違いないのだけど同時にフュージョン系に近い世界観もあって、予想していたのとは若干違っていたかな?悪いという意味ではなく意外だったという意味だけど。
そして楽曲は勿論の事、音が物凄く良いのにも驚いた。リマスター効果もあるんだろうけどipodで聴いても音の広がりが効果的で、正に理想的な音質。ヘッドフォンで聴いた方が心地良いかと。

このソロ作では楽曲によって違うシンガーを起用しているのだけど、耳を惹くのはやはりTOTOのジョセフ・ウィリアムスで「WALK THE WIRE」「HISTORY」「WHEN YOU LOOK IN MY EYES」の3曲で存在感を示している。どーせなら全曲で歌った方がアルバム全体が散漫にならないと思うけど、他のシンガー達も上手い人達で揃えてるいるからそれはそれで仕方ないのかも。

あと、この人達界隈ではお馴染みの(お約束ともいう)「AFTER THE LOVE HAS GONE」も収録されているのだけど、このテイクのシンガーは元シカゴのビル・チャンプリン。EW&F、エアプレイ、CWF、そしてこのテイクとシンガーが違う4曲聴いてる事になるけど、作曲者の一人でもあるこの人のテイクも素晴らしい。まあ歌が上手い人が歌えば名曲には間違いないんだけど、私的にはやっぱEW&Fのテイクが一番しっくりくるんですよね。
全体的に落ち着いた楽曲が多いのでアダルトでメロウな印象が強いアルバムになるけど、中でも「WALK THE WIRE」「HOLDIN' ON TO LOVE」「ROXANN」「WHEN YOU LOOK IN MY EYES」がお気に入りかな。リラックスしたい時に聴くと良い気分になりそうな雰囲気かと。

残念ながらスタジオワークの方が多い為かソロ作が少ないのがクリフ・マグネス同様に勿体ないと思うのだけど、良曲を集めて作ったアルバムというモノは何時何処で聴いても名盤である事には間違いない訳で、ホントに買って良かったと心底思える作品かと。さすがにプラネット3の再結成は望めないだろうけど、いつかまたソロでこういうAOR作品をリリースして欲しいモノです。


「WALK THE LINE」


「ROXANN」
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前回の打首さんのCDばっか毎日聴いているんで、他のミュージシャンをチョイスするのもどうかな?と考えたけど、今日は休日で久々に海までドライブして色々聴き漁っていた中にこのアルバムも忍ばせておいたので今回はコレをチョイス。クリフ・マグネスの1stソロアルバム「SOLO」。発表は1994年。

以前2ndアルバムをチョイスした時も書いたけど、この人自身を全く知らない状態で楽曲聴いたお陰で純粋に音楽が気に入ってアルバム買ったので勿論このアルバムも欲しくなった訳だけど、今回買ったこのCDは2009年に発売されたリマスター盤だった。オリジナル盤よりも2曲多めに入ってお得な気分。確か日本盤もリリースされていて、輸入盤のこのジャケとは違うモノクロ写真の赤ちゃんの横顔だったのだけど、そもそも何でそんなジャケなのかよく分からないし...

音楽性はプラネット3同様メロディアスハード系やAORの範疇に入るモノで、プラネット3から知ってる人は勿論、私みたいに2ndアルバムから入って後追いで聴く人にとっても期待を全く裏切らない作風となっている。
ただ、2ndアルバムよりは当時のメロハーの音作りなので、音が若干軽めな感じでキーボードの音が80sっぽいノリも感じられるのが特徴かと。最初一通り聴いた時はメトロポリス(←バンド)を思い出したな。

2ndアルバムの「AIN'T NO WAY」がヴァン・ヘイレン+ナイトレンジャーっぽいと書いたけど、このアルバムでもバラードの「HOLD ME LEE ANNE」がジャーニーっぽい王道路線だったり、「KHALELA」はMr.ミスターっぽい雰囲気を感じられてその時に影響されたモノがストレートに反映されやすいのかな?と思った。まあ良い曲なんでパクりだとかいうつもりは全くないんだけど。

「FOOTPRINTS IN THE RAIN」「JENNY'S STILL IN LOVE」「WHAT'S A HEART TO DO」はプラネット3の流れを汲む楽曲で、実際に「JENNY'S STILL IN LOVE」はジェイ・グレイドンとグレン・バラードのクリフの共作だったりするので当然といえば当然か。「FLOWER GIRL」みたいにレゲエのリズムを強調した楽曲なんかこのテのメロハー作では珍しいし、ソロ作なのでちょっと冒険しているのも面白い。ボーナストラックの「DREAMS FADE AWAY」も良曲で、何でオリジナルではオミットされたのか不思議。

他のミュージシャンへのサポートの仕事のお陰で、このアルバムから2ndアルバムまでの間隔が空いてしまったのが今更ながらホントに勿体無いと思うけど、幾ら良い楽曲を集めたアルバムをリリースしても必ずしも売れる訳ではないから、こういう玄人受けするミュージシャンは活動がホントに難しいんだろうなあ。よくあるメロディアス・ハード系の名盤に名を連ねても良い出来だと思うんだけど、このアルバム自体はそのテの記事でも見掛けた事もないし(...まあ今まで本人自身を知らなかったくらいだし)正に隠れた名盤なんでしょうな。


「JENNY'S STILL IN LOVE」


「DREAMS FADE AWAY」




ちょっと前の人間椅子のMVをYOU TUBEで何度も観てるウチに”あなたへのお薦め”でこのバンド:打首獄門同好会のMVが何本か出てきて「変なバンド名だな」と思い、何気にちょっと観てみるか...とチェックしたら今更ながら見事にハマってしまったんで(笑)いきなりCD2枚頼んでしまったという、ホント衝動的なお買い物になってしまった。
なので、今回は打首獄門同好会の2015年に発表されたアルバム「まだまだ新米」をチョイス。7曲収録とちょっと少ないけど一応アルバム扱いみたいですね。オリジナルアルバムとしては通産6作目との事。

キャリア15年という事で結構なキャリアを積んでいる彼等は、男性1人+女性2人の3ピースバンドでジャンルは本人達曰く「生活密着型ラウドロック」との事。でも私が聴いた印象はHM/HRでも十分通用するし、ミクスチャー系のスタイルにも近いと感じた。ただ純粋なHM/HRという訳ではなく、歌詞がコミカルでネタに近い様な随分とゆるい感じなので似た様な系統だと筋肉少女隊やSEX MACHINEGUNSとかに近いのかな?洋楽でいうと(音的には)システム・オブ・ア・ダウン辺りのノリに近いと思う。

演奏は勿論、リフの作り方や歌詞の乗せ方や曲構成などが物凄く上手い。勿論、コレが一番気に入った理由なんだけど、例えばマキシマム・ザ・ホルモンとか筋少なんかは演奏も上手いし普通にカッコイイんだけど何処か置き去りにされている様な感覚があるのに対して、このバンドはポップでゆるい感覚と演奏のガチっぷりが良い相乗効果を感じるのが凄いと思った。男性ボーカルと女性ボーカルの比率も半々くらいで上手い具合に作用してるし、楽曲のアレンジが効いてて歌詞の内容が物凄く薄~くても(笑)何処か共感出来る説得力すら感じてしまったし。

最初にこのアルバムをチョイスしたのは、YOU TUBEで観たMV(この人達のMVは作りがホントに上手く出来ていて、いつかMV集は絶対に出して欲しいと願う)で気に入った3曲「TAVEMONO NO URAMI」「日本の米は世界一」「猫の惑星」が入ってるから。「日本の米は世界一」は何でも農林水産省から評価されて(!)安部総理に表敬訪問までするという、マイナーなロックバンドとしては相当画期的な出来事があったみたいで。まあ、このジャケで「日本の米は世界一!」って歌っていればそうにもなりますわな(でも、もう片方では「はたらきたくないね~」と歌ってるんだから何とも.../笑)。

今まで知らなかったのがホントに口惜しく、何と今年3月に地元のライブハウスに来てたみたいでマジで行きたかったわ!...と、思いっきり私の心を鷲掴みにしたこのバンドにはホント恐れ入れましたよ。ついでに、YOU TUBEのお薦めにもホント感謝だわ。来月にまたCD注文したいくらいで、それまではこのアルバムともう1枚を堪能したいかと。いつもなら2曲しか動画貼らないけど、今回は3曲貼らせていただきますね。...しかしホントに好きだわ~、このバンド(笑)。


「TAVEMONO NO URAMI」


「日本の米は世界一」


「猫の惑星」




ここ最近欲しい新作が見当たらないので、この機会に以前から欲しかったモノをピックアップしてやっと購入する事が出来たウォーレン・へインズ率いるガヴァメント・ミュールのオリジナルアルバム通産10作目となる「REVOLUTION COME...REVOLUTION GO」を今回はチョイス。発表は2年前の2017年。

この人達のアルバムは今回初めて買ったんだけど、そもそも何でこの人達に興味持ったのか?というと、以前このブログでも取り上げたスーパーソニック・ブルーズ・マシーンのアルバムにウォーレン・へインズが参加しており、その辺のミュージシャンも一通りYOU TUBEでチェックしているウチにこのバンドに辿り着いたと。

バンドは1994年からスタートしており、オリジナルアルバムは勿論ライブアルバムも結構な枚数発表しているので、全て網羅するには時間が掛かるからとりあえずは近年のアルバムから...という事でこのアルバムを買ってみた。他の人達のブログやレビューを読んでみると、このアルバムは他のアルバムと比べて新機軸な部分も感じられるとの事なのでバラエティに富んだ作風が好きな私にはピッタリな感じでもあるし。

今回購入したのはボーナストラック6曲が収録された輸入盤2枚組の方で、オリジナルのジャケットとは違うデザインとなっている。オリジナルの方はおもちゃの馬が一体で、乗ってる人が後ろ向きに座ってるデザイン。これは当時のアメリカ大統領選の時期と重なって、馬(=アメリカ)は前を向いているけど人(=米国人)は後ろを向いて叫んでる...という矛盾を表わしたモノらしいけど、なかなか考えさせるデザインで好きだ。

さて肝心の音楽だけど、ブルーズベースの骨太なロックにカントリーやジャズ、ファンクやソウルなどの影響を含んだオールドスクールなロックで非常に好みの音。このアルバムではよりハードロックに近いアプローチになっている。ウォーレン・へインズのボーカルも熱くソウルフルな歌唱で、哀愁も感じさせる渋さがまた心地良い。

お気に入りはヘヴィでファンキーなグルーヴがカッコイイ「STONE COLD RACE」「REVOLUTION COME...REVOLUTION GO」、渋い哀愁が感じられる「PRESSURE UNDER FIRE」、近年のサンダーが演りそうな音にゴスペル調のコーラスがアクセントとなるバラードの「DREAMS & SONGS」、ラテン調のリズムに女性コーラスがちょっとAOR的な雰囲気も散りばめられた「SARAH, SURRENDER」が良い感じ。ボーナストラックの「WHAT FRESH HELL」「CLICK - TRACK」「OUTSIDE MYSELF」もアルバムから外れたとはいえ良曲だし2枚組買って正解でしたね。

ロックは死んだと言われている今の時代だけど、こういう絶滅危惧種的な音楽が未だに活動しているアメリカはホントに懐が深い。音楽に流行り廃りなんか関係ねえぞ...と言わんばかりの骨太なロックを豪快に聴かせるこのバンドは心底カッコイイですわ。他のアルバムも聴いてみたくなりましたよ!恐れ入りました...


「STONE COLD RACE」


「PRESSURE UNDER FIRE」




今回は以前ディスクユニオンで未開封品¥1000で手に入れたスティーヴン・ウィルソンのミニアルバム「4 1/2」をチョイス。発表は2016年。

しかし、今でも彼のライブBDを観ては凄いライブだったな...と余韻を楽しむ事がしきりにあって、本当にライブを観て良かったと思えるのだけど、その彼が最新作「TO THE BONE」と前作「HAND, CANNOT, ERASE」の間にリリースしたのが本作で、全6曲しか入ってないのでミニアルバム扱い。タイトルは4thアルバムと5thアルバムの中間...という事でこのタイトルになったという。

ジャケの雰囲気が「HAND, CANNOT, ERASE」のMVに近いのでその頃に書かれた楽曲なのかと思いきや、実際にはそれまでの作品でアルバムに収録されなかった未発表曲集というのが本作で、3rdアルバム「THE RAVEN THAT REFUSED TO SING」(邦題:レイヴンは歌わない)の時に書かれた「YEAR OF THE PLAGUE」や、ポーキュパイン・トゥリーの「STUPID DREAM」に収録された「DON'T HATE ME」の再録ver、曲を書き始めてから完成させるまでに時間を費やしてしまった「MY BOOK OF REGRET」や「VERMILLIONCORE」、そして「HAND, CANNOT, ERASE」の時期に書かれた「HAPPINESS Ⅲ」「SUNDAY RAIN SETS IN」という構成になっている。

どういった経緯でこの楽曲群が省かれたのかはよく分からないけど、アルバムからオミットされた楽曲という事でクオリティが下がるという意味とは全く関係なく、相変わらず楽曲のクオリティが高い。ライブでも演奏された「VERMILLIONCORE」みたいなヘヴィな音像なモノから「SUNDAY RAIN SETS IN」の様な幻想的なインストまでどれをとってもSWの音楽を表すモノで、不思議な事にいわゆる”寄せ集め”であっても、トータルで聴いていると一貫性が感じられるのが面白い。

彼の今までのアルバムにはコンセプトが明確なお陰でアルバム全体に隙がない印象を受けていたのだけど、実際にこれらの楽曲が各アルバムにフィットしない訳ではないと思う。ただ既に何度もアルバムを聴いてしまっているので”このアルバムのこの楽曲が入ってると...”と考えるとちょっと違和感を感じるくらい。ポキュパの「DON'T HATE ME」では色んなアレンジを試しているみたいで、この再録verでは「TO THE BONE」に参加しているニネット・タイブとデュエットしていたり、サックスやフルートを使って楽曲の奥行きを引き出していて更に魅力が増しているし。

しかし、この人はホントに美しいメロディを書く人だよなあ...と改めて思った。その世界観に一気に引き摺り込むというよりは、聴いているウチにジワジワと引き込まれているといった感じだろうか。
もうそろそろ新作の話も聞こえてきそうなので首を長くして待っているのだけど、次作では一体どんなスタイルを提示してくるのか非常に楽しみ。私的には今こそが彼の全盛期だと思うので、期待を超えてくるのは間違いないんじゃないか?とすら思ってるんだけどさて如何に?


「MY BOOK OF REGRET」


「SUNDAY RAIN SETS IN」




以前から欲しかったのになかなか手が出せなかった、スウェーデンのプログレバンド:アネクドテンの2ndアルバム「NUCLEUS」のCDを今更ながらゲット出来た。2004年にリマスター再発されたモノで、オリジナルのリリースは1995年。リマスターに伴いボーナストラック1曲追加された様で全9曲収録。
以前1stアルバムをチョイスして書いて以来2ndも聴きたい...と思いつつ、思い出した時には売切だったりと縁が無かったんだけど、先日ディスクユニオンの中古サイトにて未開封品が¥1665で売られていたのでようやく手に入ったと。前回書いてから8年も経ってるし(苦笑)。

このバンドはキング・クリムゾンのコピーバンドから始まって、デビューアルバム「VEMOD」(邦題:暗鬱)が当時のプログレシーンでかなり話題となってその存在を知ったのだけど、ジャケットがブラック・サバスの1stアルバムみたいに何処か不穏で不気味な雰囲気を感じさせるモノで、当時BURRN!の広告か何かでこのジャケを見て、その頃の私はプログレが何たるモノか知らないのに「ちょっと聴いてみたい」と興味を持ったのが切っ掛け。
で、暫くしてから1stアルバムを購入したのだけど、言われる通りクリムゾンの影響がかなり強く演奏力は相当なモノだと驚き、何故かボーナストラック扱いだった「SAD RAIN」を聴いてメロトロンの洪水(この曲でよく言われている表現だけど、ホントにその通りの表現かと)に溺れてしまうのだった。何でこの曲がボートラなのか全くもって意味不明だし。

で、やっと聴いた2ndアルバムだけど、現在までの彼等のアルバムの中でも最も攻撃的で破壊力、スケール感の増したサウンドとなって非常にカッコイイ。勿論メロトロンも大活躍しているので聴き応えアリ。「RED」期辺りのクリムゾンの音に近いのかな?前作にあったメロウな叙情性はやや少なめといったトコ。
ただ、聴いていて思ったのは単なるクリムゾンフォロワーというのではなく、ちゃんと当時のヘヴィロックのスタイルも踏襲している点も見逃せない。オルタナ/グランジ系の歪んだ音像に近いモノも感じさせるし、静と動の落差を感じる部分にゴシックやブラックメタル的なモノも薄っすら感じたな。

前作がデビュー盤という事もあって楽曲の構成や演奏に幾分荒さがあったのに対し、今作では楽曲の構成がよく考えられて作られたんだろうな...というバンドの成長がよく分かる。惜しむ部分は前作同様ボーカルの歌唱力不足。コレを味と捉えるかどうかでこのバンドの評価が変わってくると思うんだけど...もうちょっと上手いと聴き応えも増すのになあ。

あと、これは調べているウチに知った話なんだけど、このアルバムのタイトル曲を日本のプログレアイドル(そんなのいたのか!)がバンド公認でカヴァーしたという。ベビメタみたいにアイドルとメタルの融合というコンセプトの更に斜め上を行くこのコンセプトにもビックリだけど、ホントに受けているの?と不思議な気分。
動画をちょっと観てみたけど、演奏は確かに上手いしカッコイイ仕上がりでアイドルの歌声も思っていたより合っているかな。でも、物凄い違和感は感じる(苦笑)。何より、このアイドル達はホントにプログレ好きなの??

毎日聴きたい音楽では決してないんだけど(苦笑)じっくりとその世界観に浸りたい時には十分効力を発揮するアルバムかと。決してメジャーに成り切れないアングラ感も絶妙で、裏でコソコソ聴くオタク(笑)みたいで密かに大好きな音ですわ~。


「NUCLEUS」


「THIS FAR FROM THE SKY」




暫く体調悪過ぎて更新遅れてしまいました。昔ならこれくらいなら余裕...と思っていても体力が追いつかないのは自分の老いを認めてない証拠なのかも。無理しない様に仕事も休んで静養してましたよ。動物だって具合が悪い時は動かない訳ですしね。

そんな訳で横になっている以外は何も出来ないので、こういう時に映像作品をじっくり観るチャンスだと思い、数ヶ月前に購入したマリリオンの「OUT OF THE BOX」を堪能してましたよ。発表は2017年。

この作品は2015年3月にオランダで行なわれた、彼等特有のイベントであるマリリオン・ウィークエンドの3日間全てを映像に収めたモノで、国内盤ではそのウチの1日分を「MARBLES IN THE PARK」というタイトルでワーズレコードから販売されている。
その国内盤はCD+BD、BD、DVD、CDと様々な形式で売られているのだけど、何せワーズレコードの金額設定が高いのでなかなか手が出せなかったのだけど、それなら3日間全く違う選曲のライブが入ってるBDが観たいぞ...と思い、輸入盤のこのセットがディスクユニオンで未開封品が¥5000くらいで売られていたのでポチったと。

何でこのセットを国内盤でリリースしないのか理解出来ないけど、コアなマリリオンのファンなら国内盤など目もくれずオフィシャルのラケットレコードで直接買うだろうから、3枚組BDを国内盤でリリースすると間違いなく¥10000超える金額になるだろうなあ。だったら売れないから出さないのが賢いのかも知れないけど、そしたら1日分を個別に売るとか色々考えれば良いのに...と思う。まあ、コストに見合ったモノじゃないんだろうなあ...って話なんだろうけど。

まず1枚目の初日は、アルバム「ANORAKNOPHBIA」を全曲プレイ+「THIS STARANGE ENGINE」「GAZA」「THREE MINUTE BOY」という組み合わせ。以前も「ANORAKNOPHBIA」のページで書いたけど、アルバム自体は嫌いじゃないんだけどこのアルバム自体余り手に取る事は少ないので、ライブになると楽曲の印象も変わってくるんじゃないか?と思い、こういうアルバム全曲プレイみたいな打ってつけの内容なら...と興味を持った次第。

確かにライブならではのドライブ感が出ていてスタジオ盤よりも楽曲が活き活きとしている印象だし、あのアルバムの新たな魅力みたいなモノも感じられた。それが顕著なのが「QUARTZ」で、実際にライブ観た時にもプレイされていたけど、アルバムで聴くと地味で淡々と進んでいく印象しかなかったのに、ライブになるとその音の隙間ですらちょっとしたグルーヴを感じられるのが実に面白い。結構好きな曲にもなりましたよ。
ラスト3曲はここ最近のライブでもプレイされているし、実際のライブでも観たけど盛り上がり方がハンパない。特に「GAZA」の緊張感は凄い。エンディングの「THREE MINUTE BOY」もポジティヴな雰囲気で終わる構成も見事。

2枚目の2日目は、アルバム「MARBLES」全曲プレイ+「OUT OF THIS WORLD」「KING」「SOUNDS THAT CAN'T BE MADE」という構成。「MARBLES」全曲というのは、勿論2枚組の事であって編集盤の事ではないので「GENIE」や「OCEAN CLOUD」もプレイされているのが見所なんだけど、まあ「MARBLES」自体素晴らしいアルバムなんで一気に見入ってしまう感じ。コレ1枚をチョイスして販売する理由も分かる内容かと。
また厳粛なムードで淡々と歌い上げる「OUT OF THIS WORLD」から、偶像に祭り上げられたスター達の苦悩が突き刺さる「KING」、そして壮大な雰囲気が心地良い名曲「SOUNDS THAT CAN'T BE MADE」がまた素晴らしい。曲が終わっても観客がサビを歌い続けて、メンバーが余韻を消さない様に即興でプレイして終わるシーンは感動的で一番のハイライトかと。

3枚目の3日目は、デビュー期から「SOUNDS THAT CAN'T BE MADE」までのシングルを時系列で追うシングルス・ナイト。但し、スティーヴ・ホガースが加入して一番の代表曲と言っても過言ではない「EASTER」だけは何故かプレイされていないのが非常に残念。他の日にはプレイされていないし、演奏すれば盛り上がる事必至なのに何故プレイしなかったのか分からないけど、来日公演でもプレイされない日があったくらいだから、もう”お約束”に拘る事はないと考えてるのかな?マリリオンを好きになった切っ掛けの曲だからこそ、何か勿体無い気分が...

でも、やはりシングルスと銘打ってるだけあって、フィッシュ期の楽曲からMr.Hが加入してから現在までの代表曲が出るわ出るわの大判振る舞いで、こうして聴くとホントに長いキャリアを積んできたんだなあ...と改めて思った。そりゃずっと来日公演を待ち続けてきた訳だし。
ラストには、開催のオランダに因んで同郷のバンドであるフォーカスの「HOCUS POCUS」をプレイするサービスも。大盛り上がりで終演となる。

全部観るには結構な時間を要するけど、来日公演を2年連続2回ずつ観られた身としてはそれでもまだこの映像にある様にまだライブで観ていない楽曲も多い事から、こういった映像作品はファンにとってはホントに有り難い。で、また彼等のライブが観たいという欲求に駆られるのも悪くない。さすがに3年連続の来日公演は無さそうだから、また新作を作って来日公演が来たるその日までの繋ぎとして、何度も観返す事になりそうな作品だ。


「予告編」


「SOUNDS THAT CAN'T BE MADE」