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やっと新作ラッシュから一段落付いたのでちょっと昔のアルバム引っ張り出して聴いてます。
せっかくだから普段余り聴かないCDを聴いてるんですが、このバンドも分裂してしまったお陰で再評価どころかすっかり過去のバンドになってしまった感が...まあ好きなバンドだからたまに聴いて悦に入ってるんですけどね。
そんな訳で、私自身も久しぶりに聴いた(笑)白鮫ことグレイト・ホワイトの通算7作目にあたる「SAIL AWAY」を今回はチョイス。発表は1994年。

まずジャケットが全然らしくない。どういう意図でこのジャケなのかよく分からないけど、LAメタルの括りからブルーズ系HRスタイルに移行したお陰で更に別のタイルに移行したいからなのか、これがあの白鮫の新作!?と当時ちょっと首を傾げてしまったくらい全く合ってないと思う。

で、そのジャケと呼応する様にこのアルバムでは音楽性も更に変化。今度はアコースティック路線で最早ブルーズ系HRと呼ぶにはソフト過ぎる音楽性で勝負を仕掛けてきた。爽やかなピアノの調べで静かに始まって、しっとりとジャック・ラッセルの歌声を聴かせる「MOTHER'S EYES」を最初に聴いた時は、これはHRというよりは普通のロックじゃないのか?と。今までと全然違うじゃん!と驚いたくらいだ。
それは全曲聴いても感想は全く変わらず。軽快な楽曲もあるけど、根本的にあるのは当時流行ったアンプラグド路線を追求したモノでギターがギャンギャン鳴ってる様な楽曲は一切なし。これを白鮫と言われても全然納得しなかったなあ。

良い部分を挙げるとすれば、やはりジャック・ラッセルの歌唱力。こういうスタイルでも存在感は抜群で歌の上手さを十分堪能出来る...けど、これならジャックのソロアルバムでも良いじゃんかとなる訳で(苦笑)もっとバンドとしての存在感を出して欲しかったというのが本音。
でも好きな楽曲もあってタイトル曲なんかはバンドのイメージに一番近い雰囲気の楽曲だし、「GONE IS THE WIND」はお得意のブルーズスタイルだけどサックスがアクセントとなって良い雰囲気が感じられる。このアルバムは楽曲単位というよりもアルバム全体で一通り聴く方が穏やかな雰囲気も感じられて心地良いのかも。嫌いではないけどなかなか手に取りづらいのはこの辺が理由かも。

因みにこの初回盤にはボーナスCDが付いていて、前年に行われたアナハイムでのライブが9曲収められている。前作「PSYCHO CITY」から「LOVE IS A LIE」「OLD ROSE MOTEL」が聴けるのが嬉しいのだけど、私的には「MISTA BONE」のライブが聴けるのが良かった。ここでもZEPの「BABE I'M GONNA LEAVE YOU」がプレイされている事から暫くこの曲はライブでのプレイリストに入ってたんだろうなあ。

何でも後から暴露された話だと、当時のマネージャー兼プロデューサーのアラン・ニーヴンが彼等をHR路線からイーグルスの様なアメリカンロック路線に変えたかったとの事でこのスタイルになったみたいで、残念ながらそれは完全に失敗と化してしまい、ついでにバンドとの折り合いも悪くなって袂を割ってしまい、その後のバンドも徐々に失速してしまうという散々な結果になってしまう。

バンドは今現在も活動してるけどボーカルの色が全然違うので別バンドと化してるし、ジャックも別の白鮫として活動してる割りには全然状況が掴めない。このまま両バンドとも終了の雰囲気が漂っているけど、最後くらい仲直りして全員集まってライブくらいやってほしいモノだけど無理なんだろうか...


「SAIL AWAY」


「GONE IS THE WIND」
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10年振りの新作...ってそんなに待たされた感がなかったオジー・オズボーンの通算11作目にあたる「ORDINARY MAN」がウチに届いたんで今回チョイスします。

オジーのオリジナルアルバムは「OZZMOSIS」以降は全く買っていなかった(4枚組の「PRINCE OF DARKNESS」は中古で購入したけど)。理由はこれといった事ではないんだけど、ザック・ワイルドの楽曲が一本調子に聴こえる事や、新たにガス・Gを加えても何か安っぽさが感じられて余り興味がそそられなかった(コレに関しては今現在の白蛇みたいな無理して若者にアピールしてるみたいなイメージが感じられたなあ)。

だけど今回はリリース前にガス・G不参加でザックも再加入してない、新たなギタリストはアンドリュー・ワットという事だけで凄く興味が湧いた。アンドリュー・ワットとの出会いはアルバムに収録されているポスト・マローンとのコラボ曲「TAKE WHAT YOU WANT」で一緒に仕事したのが切っ掛けらしいけど、私的にはグレン・ヒューズやジェイソン・ボーナムと組んだカルフォルニア・ブリードでのプレイがかなり印象的で、バンドは短命に終わったもののまだまだ若いミュージシャンだから何処かで出てくるとは思ってたけどまさかオジーと組むとは全く思ってなかったんで、これは非常に期待が高まった。

リリース前に数曲YOUTUBEで公開されてたけど、そこは聴きたいのを耐えてアルバムが届くのを待って(新鮮味が薄れるのを防ぐ為に)実際にアルバム全曲聴いて今回のアルバムはかなり気に入った。
正直言って、アンドリューのプレイはカルフォルニア・ブリードの頃とは全く違うノリだったのが意外だったけど、それでもツボを押さえた堅実なプレイはHMというよりはHR的なアプローチでかなり好感が持てたし、楽曲もかなりバラエティに富んでる内容で飽きさせない作りだったのも新鮮だった。

オジーがこのアルバムのリリース前のインタビューで「俺はまだ自分自身のサージェント・ペパーズ~を作ってない」と発言してたのが凄く引っ掛かってたんだけど、これまでリリースしたアルバムはそれなりにヒットを記録してたしオジー自身もHM/HR界では絶対的な地位を確立してるのに、今更こういう言葉が出るというのは自分の作ったアルバムに完全に満足してないんだろうなあと。ドキュメント映画で自分のMV観ても「気に入らない」「散歩でもした方がましだ」とかそんな言葉しか出ないのも、本当はHM/HRという枠組みから外れたオリジナルを作りたかったんじゃないかと思ったくらいで、それを今回ようやくほんの少しだけど実現出来たんじゃないかと思う。
なので、いつものHM的なアプローチを期待した人には正直期待外れなんじゃないかと。ネットの意見でもアンドリューにケチを付けてる人達もいるし、未だにザックに戻って来てほしいと願ってる人もいるみたいだけど、「OZZMOSIS」以降の音楽性にマンネリを感じてた私にとってこのアルバムはかなりの頻度で聴く事になりそうだ。

お気に入りは従来のオジーのイメージ通りでGNRのスラッシュのギターリフが最高な「STRAIGHT TO HELL」、「ALL MY LIFE」、「ORDINARY MAN」(エルトン・ジョン参加)、若かりしオジーとシャロンの姿を描いたMVが強烈な「UNDER THE GRAVEYARD」、「IT' A RAID」、「TAKE WHAT YOU WANT」。前述の「TAKE WHAT YOU WANT」は従来のオジーとは一線を画す音作りだし、正直アルバムの中でもかなり異質な雰囲気ではあるけど、こういう新機軸をサラリとやってのけたのを素直に評価したいし、エルトン・ジョンとのコラボも見事にハマってる。

最近はパーキンソン病を公表し自身の活動にもそろそろ限界が見えてきたのを自分自身が認めて、既に新たなアルバム作りに入ったという話が聞こえてきたけど、何だか生き急いでいる感じで凄く切ない。色々と問題ばかり起こしてきたオジーだけど、遂に自分自身と向き合って今の自分がやれる事に全力している姿は本気でカッコイイと思う。頑張ってほしいなあ。


「STRAIGHT TO HELL」


「UNDER THE GRAVEYARD」



結構前から予定されていたにも関わらず、予定より約1か月遅れてリリースされたレヴォリューション・セインツの3rdアルバム「RISE」がようやくウチに届いたので、今回はこのアルバムをチョイスします。

デビューアルバムからもう既に5年経っていながらもう3枚目がリリースというと、最近のバンドとしては意外とペースが早い感じがするけど、このバンド(プロジェクト)はまずライブ活動をしないスタジオバンドだから新作を作る事も可能なのかも。まあ、リリース元のフロンティアーズ・レコードのオーナー自身がジャーニー大好きという事もあって、元メンバーであるディーン・カストロノヴァの歌声がスティーヴ・ペリーに近いモノもあってかこのバンドが新作作るとなると「どうぞどうぞ、私も是非聴きたいし!」みたいな感じで直ぐ作らせてくれるんだろうなあ(笑)。

ともあれ5年も活動してる訳だし、プロジェクトと言いつつもメンバー間の相性の良さは同じ音楽性も持っている人達なので安心して聴けるのは間違いないから、今回のキーポイントは3作目となるからそろそろ決定打が欲しいトコなんでキラーチューンがあるかどうか?ってトコなんだけど、一聴した感じでは残念ながら見受けられなかった。
しかし、メロディにちょっとだけキャッチーさが増した感じがするのは気のせいだろうか?2ndアルバムは未聴なんで比べられないけど、1stアルバムは全体的にクオリティが高くても、抜きん出た楽曲が無かった為にちょっと平坦な印象を受けたけど、今回は少しだけでおっ!と思わせるフックが感じられて好感が持てた。

ソングライターはいつものアレッサンドロ・デル・ヴェッキオ(プロデュースとキーボードも担当してるので第四のメンバー扱いで良いんじゃないかと)が絡んでるけど、今回はディーンが作曲にタッチしておらず、代わりに外部ライターを使ってるのが功を成したのかも?ダグ・アルドリッチやジャック・ブレイズも数曲担当してるけど、毎回思うんだけど本格的に絡んだらもっと良いモノが出来るんじゃないかと思うんだけどなあ(特にジャック)。ラストの「EYES OF A CHILD」はそのジャックとダム・ヤンキーズからの盟友トミー・ショウのナンバー。久々にこの2人が曲作ったのは嬉しいけど、出来ればバラードじゃなくてアップテンポのHRチューンだったらもっと良かったかも。お気に入りは「PRICE WE PAY」「RISE」「CLOSER」「TALK TO ME」「MILLION MILES」ってトコですね。

今回も良質なアメリカンHRで期待を裏切らない作品となっているのは良いけど、そろそろキラーチューンが欲しいですねえ。それだけのポテンシャルを秘めてながら出て来ないのはホントに歯痒い感じで勿体ないかと。あと、普通にライブ活動すれば更に人気出そうなのに何故やらないんだろうか?それぞれナイトレンジャーやデッド・ディシーズの活動があるからなんだろうけど、キーボードが入ってる曲が多いからアレッサンドロ・デル・ヴェッキオに頼まなきゃいけないのかもしれないし、またドラム叩きながらこれらの楽曲の歌をディーンに任せるには荷が重いのかな?いずれにせよ、色々と勿体ないと思わせるんだよなあ...


「PRICE WE PAY」


「TALE TO ME」




前回の白蛇のブルーズHR路線のアルバム聴いてたら、こっちの方も聴きたくなりCDを取り出してきたディープ・パープル。通算9作目のオリジナルアルバムにして、第三期メンバーにして2作目にあたる「STORMBRINGER」(邦題:嵐の使者)を今回はチョイス。発表は1974年。

このアルバムは勿論後追いで聴いたので当時の状況は全く知らないのだけど、ネット上での色んな書き込みを読んでると発表当時は物凄い批判の嵐で駄作扱いされていたとか言われてるけど、私はこのアルバムも凄く大好きですね。以前も書いた様に私が最高傑作に挙げるのは次作の「COME TASTE THE BAND」になるんだけど、このアルバムも同等くらいに良いと思う。久々に聴いたら、今の私のノリだとこっちの方が良い感じかも。

この路線に大いに不満を持ったリッチー・ブラックモアがこのアルバム自体を「最低」と言い放ち、結果的にバンドを脱退するまでに至ったのは有名だけど最低というのは言い過ぎじゃないかと。自分の思い通りにならないメンバー達(デヴィッド・カヴァデールとグレン・ヒューズ)が持ち込んだソウル・ファンク路線が単に気に入らなかっただけで、自分の路線を推し進める楽曲をバンドに持ち込めなくてクオーターマスのカヴァー曲を進言するも他のメンバーから却下されて不貞腐れただけの話じゃないかと。如何にもこの人らしい話じゃないですか。自分だって「MISTREATED」みたいなブルーズ曲作ったクセに。
そーなると過去作の路線ではないのは明確で、その新しい音楽性に付いていけない(納得いかない)当時のファン達が「こんなモノは深紫じゃない」と酷評したのは頷ける。

しかし私みたいに完全に後追いで聴いた深紫のファンでも何でもない人、しかもHM/HR以外のモノも聴く私にとっては何の先入観もないし、しかもグレン・ヒューズが大好きってだけで過去作まで遡ったからこのテの音楽性には逆に納得させられたくらいで大好きなアルバムと言える。全曲良いんだけど、カヴァデールもグレンも双方カヴァーしているタイトル曲や「LADY DOUBLE DEALER」(邦題:嵐の女)みたいなHR路線は勿論、カヴァデールがグレンの為に書いた「HOLY MAN」(邦題:聖人)、リッチーがこのアルバムで唯一気に入ってる(でも御大のプレイはかなり控えめ)「THE GYPSY」や、カヴァデール屈指の名曲と言っても良い「SOLDIER OF FORTUNE」(邦題:幸運な兵士)での切なく堪らない哀愁を感じさせる楽曲が素晴らしい。アルバムの中でも地味な扱いな「HOLD ON」のソウル路線もなかなか良いし。

でも何が凄いかって、それまでの深紫ではクラシカルなHR路線をプレイしてたのに、こうした新たな音楽性でもちゃんとプレイしてそれなりに聴かせているメンバー達の力量はさすがプロフェッショナルな人達なんだなと。すっかりやる気を失ったリッチーですらこういう路線もちゃんと弾いてるじゃんかと。
因みに私が購入したCDは35周年記念盤でDVDに5.1ミックスが収録されているのだけど、これがウチの安物のDVDプレイヤーですら音の分離がはっきり分かる音質でちょっと感動。音を楽しむだけにDVDで再生するのも良いですね。

しかし、以前噂になった第三期メンバーでの再結成は見たかった様な見なくて正解だったのか...カヴァデールがリッチーに連絡して打診してもNOで、その間にジョン・ロードが他界してしまったお陰で幻となってしまった訳だけど、当時から比べるとメンバー全員丸くなった訳だし(あれほど拒んでたHR路線にリッチーが復帰したのはマジで驚いたけど)結果はどうであれ興味があったのは事実。微妙な新生レインボーよりもこっちをやってほしかったなあ...


「STORMBRINGER」


「SOLDIER OF FORTUNE」




久々の白蛇ですね。
先日、以前から狙ってた初期のBOXセットが遂に¥3000弱になったのでもう迷う事はない金額だな...って事でようやくポチったんだけど、これにはちょっとした理由が。
年末にUFOの10枚組BOXセットをアマゾンマケプレで注文してたけど、それが正月過ぎても全然届く気配がない。仕方ないからアマゾンカスタマーに問い合わせて直ぐに返金してもらったんで何とか事無きを得たけど、こういう事は今までマケプレ使ってて初めてだったな。
他の顧客の評価ってどーなん?って事でチェックしたらやはり私と同じく届かない人が多数いたみたいで、年末を境に評価が少し落ちていた。でもちゃんと届いている人もいるから悪質って訳でもないんだろうけど、今回はちょっとしくじりましたなあ。UFOのBOXセットはちょい後回しにして、たまたまチェックした白蛇が安くなってたから良かったけど。勿論、白蛇BOXは他のいつも使ってるマケプレ業者にしましたけどね。

そんな訳で、今更ながらブルーズHR時代の白蛇を聴いてるんですが、今回のお題はオリジナルアルバムとしては4作目にあたる「COME AN' GET IT」をチョイス。発表は1981年。このアルバムから約40年近く経ってるんですねえ...(遠い目)。

ブルーズHR時代の白蛇は以前ベスト盤をレビューした事があったけど、勿論あの1枚で全てを語ろうとは思ってなかったし、またあのスタイルの白蛇の方が今現在のHRスタイルよりもかなり好みになってきたので、以前からこのBOXは欲しかったのだ。
またジャケがエロいという評判だったけど、最初見た時は何がエロいのかさっぱり分からなかった。ただ白蛇がリンゴの中に収まってるだけじゃん、ダサいし意味分からん...ってな具合だったんだけど後で調べたら、あらまあ大変~!って事で(そこで知る私も私だけど/笑)よく発禁にならなかったなと。蠍団と何か張り合ってたんかな?(笑)

ただ中身の方はそれまでの白蛇の集大成的なアルバムで、第四期ディープ・パープルが解散した後デヴィッド・カヴァデール自身が目指したブルーズHRのスタイルはここで完成したと思う。カヴァデールの歌唱もこの頃が一番良かったんじゃないかと感じるし。ただ、一つ苦言があるとすれば抜きん出た楽曲が無かった事。全英アルバムチャートでは2位を獲得しているらしいけど、全米では全くかすりもしなかったのがこの辺に影響されたんじゃないかと。「DON'T BREAK MY HEART AGAIN」がMV作られたけど、この曲って結構一本調子なんで、私的には悪くはないけどそれほど良いとは思えないし、ヒットを狙えるとも思えないんだけどなあ。
当時の白蛇はアメリカの成功も勿論欲しかったんだろうけど、良くも悪くもこのアルバムは英国的過ぎるんじゃないかと。幾ら歌が上手くてもバッド・カンパニーみたいに大衆路線を狙うには敷居が高いというかプライドが高いんだろうなあ。これはサンダーにもいえる事だけど。

このアルバムでは「HOT STUFF」「LONELY DAYS, LONELY NIGHTS」「CHILD OF BABYLON」「HIT AN' RUN」がお気に入り。バカ売れした「1987」よりも当然地味なスタイルではあるんだけど、演奏も堅実で安心して聴けるブルーズHR的な楽曲群かと。やっぱミッキー・ムーディー&バーニー・マースデンのコンビは良い曲書きますねえ。最近、全然名前聞かないけど何してるんでしょうか?

もうそろそろ日本公演にやって来る白蛇御一行だけど、勿論この時代の楽曲なんて絶対に演らないだろうから私的には何の興味も湧かないんだけど、さすがに年齢を考えると今回が最後になりそうかな?声も昔ほど出てないしライブでも肝心な部分は観客に任せるくらいなら、そんな楽曲よりもこういう歳相当の渋いHRを聴かせてくれた方がよっぽど御大らしくてカッコイイと思うんですけどねえ...


「DON'T BREAK MY HEART AGAIN」


「LONELY DAYS, LONELY NIGHTS」




昨年リリースされた最新作「新青年」の半年後に、今回チョイスする「30周年記念ベスト盤」をリリース...って今の勢いを止めなられない”攻め”の姿勢が十分に感じられる人間椅子。この今現在の破竹の勢いを想像出来た人は殆どいないんじゃなかろうか?多分バンドのメンバーですら想像出来てなかったと思うし。

ベストとはいえ新作出した直後に2枚組¥5000をまたリリースするって普通じゃ余り考えられないよなあ。もうちょっと間隔空けてなら分かるけど、半年じゃコアなファンしか見向きされない作品になり兼ねないし。まあ「無情のスキャット」の動画再生回数が100万回を超えて、しかも海外の人達から反響が凄かったので海外のファン向けに作られたベスト盤の様相が感じられる。今回のCDには英訳詩が付いているし。
私はライブ盤と新作しかCDでは持ってないので、新曲も聴けるしポイントやら何やら貯まってたからちょうどいいと思い¥4000で購入したけど。おまけの手拭いって何に使うの?(笑)

まずこのベストの目玉は「命売ります」「愛のニルヴァーナ」「悪夢の序章」の新曲3曲なんだけど、どの曲もアップテンポなノリが感じられるドゥーム/ストーナー路線というよりはHR/HM的なノリを重視した作りになっている。ただ、個人的には「命売ります」は好きだけど、残りの2曲は何だか急いで作ったんじゃないか?と思わせる印象でそれほどでもないと感じたな。

でも選曲に関してはさすが30年もやってるバンドだけあってかなり良いと思う。これまでにこのアルバム含めベスト盤は5枚リリースとちょっと多めだけど、代表曲が被るのは仕方ないとしてもそれ以外はなるべく被らない様に工夫されていると思うし、前回のベスト盤から5年経ってるからその5年間からも選曲されているのは当然なので、正に最新ベストという訳だ。

このベスト盤でのお気に入りは「なまはげ」「芳一受難」「雪女」「死神の饗宴」。勿論「りんごの泪」「陰獣」「針の山」といった初期から最新作の「無情のスキャット」も当然大好きなので、聴いてるウチにあっという間に終わってしまう感覚がある。私的にはちょっと毛色の違う「月のアペニン山」も入れて良いんじゃないかと思ったけど、それは新作売る為には入れる訳にはいかないか(苦笑)。

いよいよ海外でのライブも始まるみたいで本格的に海外進出なるか?という感じだけど、こういうバンドは海外の方が評価されやすいんじゃないかと思う。音楽的なベースは70年代のHRが基本となっているし、それを日本人独特の解釈で30年やってきたのだからルックスも含めて向こうの人達には異様に感じるだろうし、それを逆に新鮮に思うのかも知れないし。何はともあれ、ここまで来たら是非とも結果を残して頑張ってほしいと思うけどなあ。


「命売ります」


「芳一受難」




最近余り購入してなかった廉価版BOXセットだけど、ちょっと気になったモノを2つ程購入。もう一つの方はもうそろそろ到着予定だけど、一つは既に届いて聴きまくり中。それが今回のお題であるTOTO。

国内盤の紙ジャケリマスター盤を8枚目まで購入し(それと未発表テイク集の”XX”)後はお金に余裕がある時にでも...って事で時間だけが過ぎ、気になった時には既に中古市場では高値になってる始末(あるあるですね/苦笑)。
仕方ないから安いプラケースの中古盤でも探してみるか...と思ってた矢先にこのBOXセットの詳細を知ったんで、ちょっと考慮して購入を決めた。まだ聴いてなかった「TAMBU」「MINDFIELDS」も収録されていて、しかもこのBOXセットでしか聴けない「OLD IS NEW」と、1980年の来日公演の模様を収めた「LIVE IN TOKYO」(当時はアルバムリリースの予定があったみたいだけど、バンド側がクオリティに納得しなかったのでお蔵入りになったらしく、今回のBOXセットで5曲のみを収録したモノが初リリース)という事で、既に8枚持ってても金額的にも優しい値段(私が購入した時はアマゾンにて¥6000切ってました)なので買って損は無かったですね。因みに、SONYからのリリースなので「FALLING IN BETWEEN」「THROUGH THE LOOKING GLASS」は未収録。

そんな集大成的なBOXの中から、今回は「TAMBU」をチョイス。発表は1995年。
ジャケットが今までのニュアンスとは一線を画してますね。最初見た時は「別バンド?」と思ったくらい意外だったんですが、こういうジャケットも珍しくて面白いと後になって思いましたよ。
前作でドラムのジェフ・ポーカロが急逝してしまったので後任にサイモン・フィリップスを迎えて初のスタジオ盤となる訳だけど、一聴した時はそれほど違和感は感じなかったかな。まあ曲調が全体的に落ち着いた雰囲気のモノが多いからだとは思うけど、バンドの中心人物の一人でもあったジェフがいない状況でもバンドらしさは失っていないトコはさすが凄腕ミュージシャンの集団だなと。

むしろ気になった点は、前作にあたる「KINGDOM OF DESIRE」からボーカルを担当したスティーヴ・ルカサーが前作よりも随分と控えめになったなあ~と感じた事。前作ではかなり存在感が強くて、TOTOと呼ぶにはちょっと違う?と思ったくらいだったんだけど(でもこのアルバムは結構好きだったりするけど)今回はかなり落ち着いた雰囲気になったので、そのイメージに合わせる様に意識したのかな?と。
そう思うとこのアルバムは前作で感じたヘヴィなグルーヴ感を後退させて、従来のAOR路線に幾分寄せてきたので以前のバンドらしさを感じるけど、今までの彼等になかった女性ボーカルを絡めてるあたりにR&Bっぽい雰囲気が感じられてちょっと冒険しているトコに好感が持てた。

「I WILL REMEMBER」「SLIPPED AWAY」「THE TURNING POINT」がお気に入りだけど、全体的にバラードが多いのでもうちょっと弾けた雰囲気の楽曲があればアルバムの印象も違ったと思う。そういう意味では大ヒットした過去作と肩を並べるまでのクオリティには及ばないけど、余裕と円熟味を味わえるベテランならでは安定感を求めるには素晴らしい作品だと思う。歳食ったおっさんになった私が、今の時代に聴いたのはホントに良いタイミングだったのかもしれないな。


「I WILL REMEMBER」


「SLIPPED AWAY」