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ちょっと前にジョー・サトリアーニのBOXセットを購入したお陰で、時間があれば彼の音楽を聴く様にしているけど(その間にも他ミュージシャンの新作リリースが続いてるので全部聴けてる訳ではないんだけど)基本インストアルバムなので、色々聴いてると何がどの曲でどのアルバムに入ってるのかがごちゃごちゃになってる(苦笑)。基本アルバム1枚を1日聴いてるけど、数日経つと「どのアルバムだっけ?」となって実に本末転倒な感じに...
でも、勿論気に入る曲もあるから「あの曲はあのアルバム」という風に覚えていれば問題なかろう...と思うけど、好きな楽曲を集めてCD-Rなんか作った日にゃまた訳が分からなくなるんだろうな、絶対に(笑)。
そんな事を思いながら、今年発表された通算17作目となるオリジナルアルバム「SHAPESHIFTING」を今回はチョイス。ジャケがカッコイイですなあ。

しかし17作も作っちゃってますか。まあジョー和尚も既に還暦過ぎて63歳という事で順調にキャリアを積んで、ミュージシャンとしては実に恵まれた活動を続けていると思うんですが、今回の新作を聴いて未だに現役感があって本人も常に進化しているという感覚を覚えましたね。初期の頃の様なテクニカルで速弾きではなく、楽曲を聴かせる為のプレイを心掛けているのが彼のプレイにもはっきり表れているんですよね。だからインストでも全然飽きない訳で。

いつもアルバム毎にバンドのメンバーを替えているけど、今回のメンバーはドラムにベテランのケニー・アロノフ(ジョン・メレンキャンプのバンドのメンバーで有名だけど、チキンフットでチャド・スミスがレッチリのツアーで不在の時に助っ人で来た事からの流れではないかと)と、ベースにジェーンズ・アディクションのクリス・チェイニーがメイン。毎回敏腕メンバーを揃えてくるけど、今回も相変わらず良い人選で納得。キーボードにマイク・ケネリーがいないのは残念だけど、意外なゲストに元ザ・レボリューションのリサ・コールマンが参加しているのは驚いた。プリンス関係からも引っ張ってくるのかよ?

今回のアルバムはジョー和尚が1980年当時に思い描いていたサウンドを現代に蘇らせようという試みで作られたらしい。機材とかも当時のモノまで引っ張り出したらしいけど、実際に聴いてみるとそこまでの懐古趣味ではなく十分今の時代にも通用する音世界となっている。タイトルには「NINETEEN EIGHTY」というモノがあるくらいだけど、ジョー和尚がコメントにも出した様にヴァン・ヘイレンっぽい雰囲気が感じられる。
この曲や「SPRITS,GHOSTS AND OUTLAWS」みたいな従来の彼のイメージに沿うモノもめっちゃカッコイイんだけど、私的にはちょっとニューウェイヴっぽい雰囲気の「ALL FOR LOVE」や「FALLING STAR」みたいに地味だけど妙に引き込まれる世界観に惹かれたな。彼のこういう部分が他のギタリストとは違う決定的なモノなのかも。

彼のインタビューをインターネットで検索して読んでみると「私は挑戦も失敗を恐れない」という言葉が出てきてなるほどなあ~と思った。アルバム毎に若干スタイルの違いはあるにせよ、気に入ったスタイルを貪欲に取り入れて自分の色に染め上げてしまうのは正に挑戦だと思うし、それで批判を浴びようが本人は失敗とは思わず前進と捉えてるらしい。このアルバムの最後にもカントリーっぽい雰囲気の楽曲で締めているし、その前はレゲエっぽい楽曲だったりする。イメージに捉われないで好き勝手に自分の赴くままにプレイする...実に芯のあるミュージシャンで非常にカッコイイじゃないですかあ~。


「NINETEEN EIGHTY」


「ALL FOR LOVE」
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元シカゴのビル・チャンプリン、現TOTOのジョセフ・ウィリアムス、そしてスウェーデン出身のギタリストであるピーター・フリーステットの3人からなるプロジェクト:チャンプリン・ウィリアムス・フリーステットの新作「CWF2」が遂にリリースされたので、前作が気に入った私は問答無用で購入しました。なので、今回はこのアルバムをチョイスします。

前作のリリースが2016年だから約4年振りのニューアルバムという事になるけど、思ったよりも時間が掛かったなあ~というのが第一印象。何故ならジョセフがTOTOの活動で忙しくしていたので足止めを喰らったというのが理由なんでしょう。

それはアルバムにも反映されてしまったみたいで、一聴した限りではジョセフの比率がかなり少なく感じた。元々存在感の強い人だから歌ってないパートがあるとそれだけで不在感を感じてしまうので、それを補うかの如く今回のアルバムでは元ドゥービー・ブラザースのマイケル・マクドナルドがゲストで1曲歌ってる。よくよく考えてみたらシカゴ+TOTO+ドゥービーというとんでもない組み合わせが実現という(笑)。ビッグマックとモスバーガーとワッパーを一緒に食べるといった感覚なんでしょうか?(貧弱な例えですいません)
他にはビル・チャンプリンの奥方タマラ・チャンプリンが1曲メインで歌っているのだけど、この人は元々バンドのバックコーラス担当なんでゲストというよりは身内といった感じなんでしょう。

全体的にはジョセフの色が少なくビルの色が濃いといった印象だけど、前作よりも楽曲の幅が若干広がった感じなので従来通りAORが好きな方達にも満足出来る内容かと。このアルバムの前にシングルのみでリリースされた「10 MILES」も収録されているし。

ただ、折角の2ndアルバムなのに使い回しがあるのが少々気になった。まずシカゴの大ヒット曲「LOOK AWAY」のカヴァー。元々ビルの楽曲なのでセルフカヴァー的なモノなんだろうけど、前作でも「AFTER THE LOVE HAS GONE」をカヴァーしてた事だし、このメンツでの新たな解釈という事で納得させた。
しかし、「SOMETIMES YOU WIN」は元々CWFの基盤となるウィリアムス/フリーステットからの楽曲、また前作からの楽曲「ALL THAT I WANT」...って、リリースからまだ10年も経ってないアルバムからのセルフリメイクとはこれ如何に?しかもボーナストラックにも同じウィリアムス/フリーステットから「LETTER TO GOD」のアンプラグドverが収録。
まあ良い曲なんでまだ救いがあるけど、もうちょっと何とかならなかったんだろうか?どーせならセルフカヴァーは「LOOK AWAY」だけにして後は新曲だけにして欲しかったのが本音。この点が凄く残念だ。

ジョセフはTOTOの活動が停止したので今後はこのプロジェクトに専念...と思いきや、スティーヴ・ルカサーのソロ作に誘われて自身のソロ作にも着手するらしく、ビルも自身のソロ作に専念という事らしいのでこのプロジェクトは暫くお預けになりそうだけど、そうなると時間はたっぷりある訳だから、是非とも次回作は全曲新作でお願いします(笑)。


「BETWEEN THE LINES」


「10 MILES」




当初の予定よりも一か月遅れてようやくリリースされたFMの最新作「SYNCHRONIZED」が早速届いたんで、今回はこの作品をチョイス。ホントに待ちわびてましたよ!

ここ最近の数作はホントに素晴らしい作品ばかり作っていたので、彼等のファンならば安心して期待を裏切らない音が聴く事が出来て幸せなんだけど、そんな期待を膨らませながら聴いた今作は、結論からいうとここ最近の数作の中でも最高の出来になった感じを味わえた。基本的なブルージーなHRスタイルは変わっていないのだけど、メロディがいつにも増して耳に残る感覚に加えてバンドの円熟味を感じさせるプレイが響くんですよ。ほんの少し感じられる枯れた雰囲気も渋くて良いんですよねえ。

冒頭のタイトル曲は個人的にはイマイチなんですが、続く「SUPERSTAR」の躍動感溢れるリズムに少し寂しさを感じさせるメロディに乗るスティーヴ・オーヴァーランドの歌声はそんじょそこらの若いバンドには出せない味わいがあるんですよね。突き抜けた明るさがない、少々煮え切らない雰囲気は如何にも英国のバンドって感じだし。

「GHOST OF YOU AND I」の悲しいバラードはバンド屈指の新たな名曲といっても良いだろうし(歌詞もホントに泣ける。コレは是非ライブで聴きたいよなあ!)雰囲気がガラリと変わってポップなキーボードの前奏に引き摺られれて少々ヘヴィなリズムに合わせてキャッチーなメロディが聴ける「BROKEN」、先日亡くなった元バッド・カンパニーのブライアン・ハウ在籍時の音の様な骨太でブルージーなHRの「PRAY」など聴きどころ満載で、ボーナストラックのインスト曲「YIN AND YANG」までたっぷり堪能させてもらいました。ただ、インストで締めるのは余り好みではないので正直いらない方が良いのかも。そーいや「WALK THROUGH THE FIRE」のイントロはMr.ミスターのアレですよね?(苦笑)

私的には大満足、もう名盤の烙印を押させてもらいますよ。ファンじゃない人がこのアルバム聴いたら「いつものFMじゃん」と思われるかもしれないけど、何故か私にはいつものFM以上にビシビシ引っ掛かるモノが感じるんですよね。何が違うと言われると言葉に困るんですが、いつもは一聴して「あの曲とこの曲は良いね」的なモノが至るトコで必ず何かが引っ掛かるという珍しい感覚だからかも。それだけアルバム全体に充実感が感じられるのかな?

コロナパニックがいつ収束するか分からない現在だけど、普通にライブが再開出来るその時が来たら是非日本公演に呼んで欲しいですね。前作のライブ盤も素晴らしい内容だっただけに日本でライブが観られないのはホントに残念でしょうがない。こんな閉鎖的な雰囲気の世の中に素晴らしいアルバムを作ってくれたバンドに感謝。暫くヘビロ決定です!


「SUPERSTAR」


「GHOST OF YOU AND I」




先日のジョー和尚のアルバムを購入した時に「次はチキンフットの方を...」という事で探してたら、輸入盤3枚組の未開封品が¥2500くらいでディスクユニオンのネットショップにて売られていたので捕獲したのは良いけど、この後FMとCWFと殿下の新作が控えてるのでもう購入は暫くストップになりそう(それ以前に聴くモノ貯まり過ぎて追い付いてないし)。ポイントも結構貯まってるから、どーしても欲しいモノが出てきたらそっち使えば良いだけの事だけど。

そんな訳で、今回のお題はそのチキンフットのデビューアルバム「CHICKENFOOT」(「Ⅰ」と表記されてたりもする)をチョイス。発表は2009年。もう10年以上も前の話なんですね。

一体どんな経緯でこのメンツでバンドを組む事になったのか詳細は全く知らないんだけど、サミー・ヘイガーとマイケル・アンソニーの元ヴァン・ヘイレン組はバンド抜けてからずっと活動を共にしてるから分かるんだけど、現レッド・ホット・チリ・ペッパーズのチャド・スミスとジョー・サトリアーニの合流はちょっと意外だった。
チャドはRHCPとは別にグレン・ヒューズと一緒に活動して、自らオールドスクールなロックは大好きだと公言してるので元ヴァン・ヘイレン組と一緒に活動するのは特に不思議には思わなかったけど、ジョー和尚に関してはずっとソロ活動を続けてたし、過去にミック・ジャガーのソロ公演のギタリストを務めたり、ディープ・パープルからリッチー・ブラックモアがツアー途中で脱退した時に穴埋め後任として雇われた事があったくらいなので、こういった新たなバンドに加入するとは全く思ってなかった。
サミー自らがジョーにコンタクトを取ったらしいので、エディ・ヴァン・ヘイレンの様なギタリストを入れたかった思惑があったのかも知れないけど、そういった意味ではジョーは適任だと思う。

で、実際にこの4人でどういった音になるのか聴くまでは予想が付かなかった。やっぱヴァン・ヘイレンみたいなスタイルを目指すのかな?って思ったくらいだけど、アルバムを聴いてみたらコレが王道のアメリカンハードロックで、ジョーがいるからもっと洗練されたスタイルになるのかと思ったけど、意外と泥臭いオールドスクールでチャドのグルーヴ感たっぷりのリズムにヘヴィなジョーのギターが乗り、そこにヴァン・ヘイレンでもお馴染みのマイケルの高音コーラスが入るという感じで、全体的にちゃんと4人の個性がしっかり活かされている。なるほど、この4人にしか作れない音ですな。

ただ、キラーチューンが見当たらないのが地味な印象を与えてるのが残念な部分。アルバム全体で聴くには良いんだけど、どーしてもヴァン・ヘイレン時代にキャッチーなメロディーでシングルチャートにも結果を出していた頃を知ってるので、普通にカッコイイ音でも何処か物足りない感覚が残るのはどーなんだろうと。そもそもバンドのコンセプト自体が違うのかも知れないけど...
でも冒頭の「AVENIDA REVOLUCION」から「OH YEAH」までの4曲の流れは凄く良いし、「DOWN THE DRAIN」「MY KINDA GIRL」「FUTURE IN THE PAST」も好きなんで、普通に気に入りましたよ。

今現在バンドの状況はどうなってるのか分からないけど、ジョー和尚は最近ソロで新作出したばかりだし、サミーとマイケルはザ・サークルでジェイソン・ボーナムと一緒に活動してるし、チャドはRHCPがあるからそれぞれの活動を優先させているのかな?ジョーの前作にはチャドがグレン・ヒューズと一緒アルバムに全面参加してるからメンバー同士の不仲って訳じゃないんだろうけど、これだけカッコイイHR作れるんだったらまた是非一緒にアルバム作ってほしいんだけどねえ...


「OH YEAH」


「SEXY LITTLE THING」




やっと手に入れる事が出来ました。以前2ndアルバム「NEVERLAND」をレビューした事があった、ミケーレ・ルッピのプロジェクトであるロサンゼルスの1stアルバム「LOS ANGELES」をディスクユニオンの中古サイトにて¥2200くらいで捕獲に成功。国内盤の中古がめっちゃ高い金額にて売られているので手が出せないなあ...とずっと諦めていたんだけど、輸入盤でこの金額なら買いだなと。早速届いたので、今回はこのアルバムをチョイス。

「NEVERLAND」のへんてこなジャケが印象的で興味を持ったら、中身はかなりクオリティの高いメロディアスハード系ですかさずCD購入して暫く聴いていたのだけど、そうなると俄然1stアルバムの方も気になってしまい、YOUTUBEで聴けるにせよやっぱCDで持っていたいなあと思ってたんで感無量ですよ。

ミケーレ・ルッピはそれまで全く知らないミュージシャンだったけど、歌声を聴く限りかなりの実力者である事は間違いないし、実際に聴いていて心地良いハイトーンを出すシンガーなのでメロハー系の音に合わない訳がないと。そんな彼がどういった経緯があったのか知らないけど、現在のホワイトスネイクのキーボードとして加入してるのには正直驚いた。普通にシンガーとして何処かのバンドからお呼びが掛かってもおかしくないのに、何故にキーボード?デヴィカヴァには悪いけど、そのまま白蛇で歌っちゃっても(さすがに無いな/笑)。でも、メジャーなバンドに入って知名度を上げて自身のバンドでもっと注目を浴びてほしいとも思ってるので、コレはコレで良いキャリアになるんじゃないかなと。

で、この1stアルバム。何と全曲カヴァー集だったと(苦笑)。プロジェクトとはいえ、いきなり1stアルバムでカヴァー集ってのは殆ど聞いた事がない話だけど、単にミケーレのお披露目的なアルバムだったのじゃないかと。まあ、リリース元が毎度お馴染みのフロンティアーズ・レコードで、これまたレーベル関係でよく見られるトミー・デナンダーやファブリツィオ・グロッシの名前もある事から如何にもプロジェクト的な雰囲気がアリアリなんだけど、まあ見事にノせられちゃいますね、メロハー好きのおじさんは(笑)。

カヴァー集と言っても有名曲のカヴァーじゃないのがポイントで、曲名のクレジットでリチャード・マークスの名前が4曲、ナイトレンジャーのメンバーの名前が入ってるクレジットが1曲(しかもゲイリー・ムーンの名前がある事から、あのジャック・ブレイズがいない時期の頃の楽曲かと)しか分からなかった。
他の楽曲を聴いても殆ど違和感のない楽曲なので、アルバム全曲聴いていても感想は「クオリティの高いメロハー」という事になる。ただ2ndアルバムから聴いていたので、このアルバムではバラードが多いのとちょっとAORっぽい雰囲気が感じられるのが違いかな?と。さすがにカヴァー曲集なのでほぼ全曲素晴らしいの一言。

しかし、ミケーレはホントに歌が上手い!声楽を学んでたという事なので発声自体が他のシンガーとは違うんだと思うけど、無理して歌ってる雰囲気が全く感じられないのが凄さを感じる。このテの音楽シーンではそれなりに知名度もあったんだろうけど、もっとメジャーになってもおかしくないのに...と思うけど、それだけこのテの音楽聴くリスナーが少ないという事なんだろうか?

このアルバムの3年後に2ndアルバムリリースしてからは一切音沙汰がなくなったこのプロジェクト。ミケーレ自身は他のプロジェクトやバンドで活動してるからこのプロジェクトに取り掛かる時間が無いのだろうけど、是非3作目を...と期待せざる得ないんだよねえ。いつまでも待ってますよ。


「I WILL CARRY YOU」


「LAST CHANCE」




いきなり有休を頂いたのでゆっくり出来てます。明日も休みって気分もラクだけど、今の自粛期間は何処にも行けないからその点が不便。でも何もない時だからこそ映画観たり、TVゲームプレイしたりという毎日に加えて、料理も夜勤生活になってから余り率先してやってなかったんで、トライした事なかったスパイスカレー作りに挑戦したりと何気に楽しんでますね。また明日も作ろうかな?

そんな気分次第でダラダラ過ごしてる中のBGMも色んなCD聴きまくりで、今回チョイスしたCDも暫く前に聴いた程度なので引っ張り出してきましたよ。ってな訳で、私の大好きな元イット・バイツのボーカル&ギタリストだったフランシス・ダナリーのソロライブ作である「ONE NIGHT IN SAUCHIEHALL STREET」をチョイスした。発表は1995年。

ジャケットを見てもらえば分かる通り、如何にもブートレグっぽい雰囲気が漂っているCDだけど実際に自主製作で作られた代物で、当時のフランシスはメジャーレーベルのアトランティックと契約を交わしており3rdアルバム「TALL. BLONDE HELICOPTOR」もこのアルバムの後にアトランティックからリリースされているのだけど、何故かこのアルバムは自主製作という不思議なノリで作られた。まあ、結果的に3rdアルバム後にアトランティックから離れてインディレーベルに移る事になるので、この時期に何らかの事情があったんでしょう。

で、このアルバムはライブ盤といってもアコースティックライブで、1995年1月31日スコットランドのグラスゴーにて行われたライブを収録したモノ。もう一人のギタリストと一緒にステージに立ったシンプルなスタイルで、彼のソロ2作+イット・バイツの楽曲からの選曲で全9曲。イット・バイツからは「UNDERNEATH YOUR PILLOW」「YELLOW CHRISTIAN」「STILL TOO YOUNG TO REMEMBER」をプレイしている。

イット・バイツの解散後に「一人でギターのみで世界中をプレイして回りたい」という発言があった事から、こうしたスタイルのライブを行う事は別に不思議に思わなかったけど、実際に(まあ世界中って訳にはいかなかったけど)こうしたライブを耳に出来た事はかなり新鮮に聴こえたモノだ。イット・バイツ時代は4人のメンバーと共に緻密で変則的な楽曲をプレイしていたからこうしたシンプルな音には絶対になり得なかったけど、バンドが解散してソロ活動を続けてようやく自身の望み通りのライブが実現出来て、これがフランシスのやりたかった事なのか...とバンド解散の一つの答えを見せつけられた様にも思えたし。

勿論バンドとソロは全く別物で、バンドの楽曲は好きでもソロ作は好きではないという人達がいたのも十分理解出来るけど、私はこの人の作る音楽自体が好きなのでソロ5作目まではずっと動向を追っていた。このCDもホント久しぶりに聴いたけど、ライブハウスで観客とミュージシャンがお互いリラックスしながら軽いお喋りを交わしながらダラダラ進んでいくという、日本では余り馴染みのないスタイルは聴いていてほのぼのとした雰囲気が凄く心地良い。ましてメジャーなミュージシャン相手にはどうしても「さあ、聴くぞ!」ってな気合いが先走って、こういう雰囲気にはなり難いんですよねえ。

この後にも2001年に同じアコースティックライブスタイルのライブ盤を発表し、数年前の日本公演でのライブ盤も発表されているから聴き比べてみるのも面白いと思うけど、基本的には楽曲の良いミュージシャンはこういうシンプルなステージでも十分魅力を発揮出来るのは強みだよなあ。最後まで飽きさせないで聴かせるのはさすがだな!と唸ってしまいますね。


「AMERICAN LIFE IN THE SUMMERTIME」(タイトルが違うけど投稿された方の間違いです)


「GOOD LIFE」(タイトルが違うけど投稿された方の間違いです)




今回のお題は、前回のジョー和尚も短い期間在籍した事のある大御所ディープ・パープルの「INFINITE」をチョイス。発表は2017年。ジャケットの色違いからも分かる様に、購入したのはTHE GOLD EDITION盤で2017年に行われたヘルフェストのライブを収録した2枚組。購入時はアマゾンにて¥800台でした。

以前から書いている通り、私はこのバンドに対してそれほど思い入れはなくて、全盛期と言われる第二期メンバー達による超有名アルバムよりも第三期~第四期の従来路線から外れた音楽性が好きなので、今更このバンドに期待するモノなんてあるのか?と言われると、正直「興味本位でしかありません」という答えになる(笑)。

そりゃ長年続いてきた大御所バンドで、しかも中心メンバーだったリッチー・ブラックモアやジョン・ロードは既にバンドから去ってるのに未だに活動を続けているのは何故?とファンでなくともちょっとは興味はあるだろう。しかもスティーヴ・モーズに変わってから結構な年月も経っている事だし、今ならディープ・パープルという先入観もそれほど感じなくて済むんじゃないか?と思って購入したのだ。

結論から言うと、このアルバム結構気に入りました。派手さは殆どなく、年齢を重ねたメンバー達がそれまでのキャリアを生かして挑んだ渋い大人のハードロックという表現になるんでしょうか。ディープ・パープルという看板を損なう事なく、更にバンドのステータスを上げる事に成功している好盤かと。

このアルバムのポイントは、ロジャー・グローヴァーとイアン・ペイスにおける重厚で安定感のあるリズム隊が楽曲の核を成している事に尽きるかと。勿論メロディもしっかりしてギターやキーボードの見せ場もきっちりあるのだけど、一番耳に馴染んでくるのは自然とグルーヴを感じられるリズムが凄く心地良いのだ。

個人的には余り好きではないイアン・ギランのボーカルも、年齢を感じさせる部分があるにせよ聴き辛さは殆ど感じないのが良い感じ。派手なギターソロなんて殆ど無いけど、楽曲にピッタリと嵌まってるスティーヴ・モーズのセンスも実に素晴らしいし...あれ?深紫ってこんなに良いバンドだったっけ??(笑)お気に入りは「TIME FOR BEDLAM」「ALL I GOT IS YOU」「GET ME OUTTA HERE」「BIRDS OF PREY」が良い。
おまけのヘルフェストライブ盤も、さすが熟練のパフォーマンスで安定感抜群。オーヴァーダブ一切なしでこのプレイはさすが長年のキャリアは伊達じゃないですね。イアン・ギランのスクリームはかなり厳しいけど、それさえ気にしなければ十分楽しめるかと。

最初から最後まで大人のブリティッシュHRが十分堪能出来る素晴らしいアルバム。ラストがドアーズのカヴァーというのが意外だけど(「ROADHOUSE BLUES」)”いぶし銀”という言葉がしっくり来る締め方もカッコイイ。
リリース当時は「ラストアルバムになるかも?」という噂があったみたいだけど、近々新作のリリースも決まったみたいだし、まだまだバンドのやる気があるみたいで何より。もう、出来るトコまで頑張っちゃってください!としか言い様がないよなあ...


「TIME FOR BEDLAM」


「THE SURPRISING」