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先日のブラック・カントリー・コミュニオン繋がりって事で、今回は久々にグレン・ヒューズの1stソロアルバムである「PLAY ME OUT」を手に取った。発表は1977年。このCDは1995年の輸入盤。当時、西新宿の輸入盤地帯で購入したモノですね。

このソロアルバムが作られた経緯というのが、ディープ・パープルを脱退した御大が古巣であるトラピーズに戻ったのだけど、何故か再脱退という事になりソロ作を製作...となったという話だけど、周りのメンツはトラピーズでのバンドメイトでフェノメナでもお馴染みのメル・ギャレーと、先日亡くなった同じくトラピーズのバンドメイトで元ジューダス・プリーストのデイヴ・ホーランド、パット・トラバースなどが参加している。
メル・ギャレーやデイヴ・ホーランドは旧知の仲で、メルは後にフェノメナで、デイヴも後に御大とトニー・アイオミとのセッションで一緒にやってるから分かる話だけど、そのトラピーズを抜けたばかりの御大のソロ作に参加するって一体どんな経緯があったんだろうか?まあ、当時の御大はドラッグでボロボロの時期だったらしいからバンドでは活動出来ないって判断したから脱退させたのかな?

しかし、この音を聴けば何でソロ作なのかという理由が納得出来る訳で、このソロ作には元ディープ・パープルでも元トラピーズでもない音楽性が提示されていた。そう、御大自身のルーツであるR&B系のスタイルだから。DPの時から周知の事実だったR&Bスタイルの歌唱力がこのソロ作では思う存分発揮されている。
私も最初聴いた時は、復活作である「FROM NOW ON」がリリースされた後だったので、噂には聞いてたけどここまでR&Bに傾倒していたとは全く思わなかった。ハードロックシンガーのソロ作で「R&Bをやってみました」的な感じだと、幾らかHRスタイルの部分が演奏にも反映されているだろうとタカ括ってたら、本格的なR&B系でモロにスティーヴィー・ワンダーじゃん!と唸ってしまい、ちょっと複雑な心境に(苦笑)。

だから、購入した当時はこのギャップに余り馴染めなかった。ボーナストラックである「TAKE ME WITH YOU」は比較的近年に作られたという話でも(元ストーン・ヒューリーのブルース・ゴーディーとの共作で「FEEL」でも数曲担当している)音はまるで古臭い感覚だし、歌い方はまんまチャカ・カーンとくれば、このアルバムからオミットされた曲と言われても全然信じちゃう感じだし。
でも、後の御大の色んなスタイルを提示したアルバムを聴いていくウチにこのアルバムも好きになった。シンプルでスカスカな音に絡みつくファンキーなベースが妙に心地良い。特にダラダラしてる様で意外と耳に残る「SPACE HIGH」や絶品のバラード「I FOUND A WOMAN」などがお気に入り。

でも、これってリリースされた当時は相当微妙だったんだろうなあ。やっぱ元DPって事でハードロック好きな人なら注目されただろうけど音楽性が別モノだから敬遠されるだろうし、R&B系のリスナーには「元DP?」と不思議がられて敬遠されるという感じだっただろうし。御大のファンや、より幅広い守備範囲を持ったリスナーにしか興味を持たれないのは不運だったと思うけど、御大はそんな事よりも自己満足の為に作ったモノなんだろうなあ...今でも大好きな作品らしいし。

このソロ作の後にリリースされた「4 ON THE FLOOR」というアルバムでは、御大はノンクレジットで音もディスコソングという訳の分からないモノまで発表されたけど、ノンクレジットなのはそういう事なんだろうなあ。コレはファンの私でもホントに幻滅以外の何者でもないし(苦笑)。
しかし、先日このアルバムは紙ジャケリマスターで再リリースされた本作の中に収録されたみたいで、邦題に「燃焼」と付いている。...う~ん、ある意味珍品並みに珍しいモノではあるけど何度も聴こうとは思わないよなあ...


「SPACE HUGH」


「I FOUND A WOMAN」


おまけ「THERE GOES MY BABY」(4 ON THE FLOOR)
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THE WORKS / QUEEN (1984)

BCCIV / BLACK COUNTRY COMMUNION (2017)

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グラハムボネ太郎

ハードロックじゃない!

私もその昔。中古レコードでコレを買いましたが、ハードロックじゃないじゃんか!って思って聴くことをしなかった。思えばパープルを古臭いから聴かなかった私だからグレン ヒューズの歌声を知らなかったわけでして。今思えば、そんな状況でよくこのアルバムを買ったわけですな、私(笑)
後にヒューズ スロールはお気に入りになりました

2018年02月15日 06:09

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K.A.E.

おおっ、ボネ太郎サンもこのアルバム買いましたか!しかしパープル聴かないのに、このアルバムに手を出すなんて無謀過ぎじゃないですか!?(苦笑)
私はパープルは第三期~四期が好きなんで白蛇もグレンも好きですが、そんな私でもこのアルバムは好きになるのに時間掛かりましたね。まあ色んなジャンルの音楽を一通り経験した後に聴くと良さが分かるアルバムだと思ってます。因みにヒューズ/スロールも大好きですよ。

2018年02月17日 05:14

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某音楽馬鹿

このアルバムは聴いた事が無かったです、ぱっと聴いた感じだとグレンさんご本人がR&B好きな事もあってかなり良い雰囲気の作品ですね。

それはさておき、今現在、西新宿の中古盤屋さんってどんな感じなんでしょうか?、20年前くらいは西新宿で中古盤CD漁りするのが私の夢でしたが・・・(笑)。
若者のCD離れ?や中年オヤジのストリーミング移行アナログ盤の人気復活なんかで中古屋さんに持ち込まれるCDは在庫過多、アナログ盤は品薄っていう感じだと思うんで雰囲気も昔と違ってたり?。

2018年02月18日 16:47

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K.A.E.

いつものハードロックスタイルではなく、完全にR&Bに傾倒した作品なんでこの辺で評価が分かれるんですよね。私はグレンのファンだしこういう音楽も好きなんで全然OKですけど、ハードロックが好きなリスナーには少々キビしいモノだと思います。後に「FEEL」でも近い雰囲気がありましたけど、あれは少々中途半端な感じなんで、どーせやるならここまで振り切った方が良いモノが出来ると思うんですけどね。

西新宿に限らず、もう世界的にCDが売れなくなってきてる訳ですから風前の灯状態ですよね。輸入盤屋は未だに残ってますけど、以前の何十軒もあった店舗はもう数軒くらいしか残ってないですよ。今はネットが主流ですから、東京行った時には中古盤屋をたまにチェックする程度で、西新宿まで足を伸ばす事はもうないです。あの当時はホントにワクワクするくらい楽しかったんで、今はホントに味気ないですよ。
アナログに関しては、海外からわざわざ探しに来てその模様をTVで放送したりして、それをまたYOU TUBEで海外のファンが観て影響されるという現象があるみたいですね。あーいうのを観ると、気持ちが分かるだけに音楽ファンとしては嬉しくなってしまいます。

2018年02月24日 07:03

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