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そろそろ80s系も打ち止めか?と思いきや、まだまだ続いている毎日(って引っ張りすぎ?)。で、今回のお題はこれまた久しぶりに引っ張り出してきたロバート・パーマーの通産9作目のアルバム「HEAVY NOVA」をチョイス。発表は1988年。

70年代中期あたりにソロデビューしてたので(デビュー以前に既に音楽活動はしていたらしい)このアルバムの時点で既に9作目というのもキャリアが長くて意外な感じだけど、私が彼を知ったのは勿論パワー・ステーションの時で、サイドプロジェクトでありながらも完成度が高いアルバムはリリース当時からのお気に入りだった。その流れに乗ってリリースされた前作「RIPTIDE」も大ヒットして、シングル「ADDICTED TO LOVE」(邦題:恋におぼれて)は全米No.1獲得。その流れに再度乗ってリリースされたのがこのアルバム。

彼自身、パワー・ステーションでの活動は相当刺激になったみたいで、アルバムもヒットしてたのにツアーには参加しないで自身のソロに目を向けて活動した事はしたたかというか何というか...それまで彼のルーツには無かったヘヴィメタルとボサノヴァの融合という意味合いで「HEAVY NOVA」と名付けられたという話らしい。

なので、じゃあメタルやボサ・ノヴァっぽいのか?と問われるとそれは違うと思う(苦笑)。確かにシングルになった「SIMPLY IRRESISTIBLE」(邦題:この愛にすべてを)にはギターがギャンギャン鳴ってるし、ボサ・ノヴァ特有のリズムとか所々でその雰囲気は感じられるけど、融合というよりは形式をなぞった様なモノに近いと思う。それどころか、メタルやボサ・ノヴァに留まらずヨーデル(!)とか色んなスタイルが混在してる事から本当に自身が好きなモノをどんどんぶち込んで創り上げたアルバムなんだなあ...と感じられるのがこのアルバムの特徴かと。

その「SIMPLY IRRESISTIBLE」のPVは前作「ADDICTED TO LOVE」でのPVになぞったモノで、はっきりいって二番煎じ(笑)。変わった点は周りのマネキンみたいな美女軍団が水着になって踊ってるくらいなモノだし。自身のセルフパロディじゃんかと。しかし、シングルはきっちり大ヒットしてる(惜しくも全米No.1は逃したけど)。

今改めて聴くと後半の流れが凄く良い。「SHE MAKES MY DAY」での甘いバラードや、「BETWEEN US」(邦題:愛に身をまかせ)がボサノヴァそのまんまのスタイルなので、こういう曲をさらりとやってのける事自体上手いシンガーなんだなあと実感。「CASTING A SPELL」でのキレの良いのファンク路線や、最初聴いた時はマイコーがデュエットしてるのかと勘違いした(実際にはBJ.ネルソンなる人物)「TELL ME I'M NOT DREAMING」(邦題:もしかして恋)も結構好きだ。
あとこのアルバム聴いて後に驚いたのは、このアルバムの翌年リリースされたCOMPLEXのアルバムに収録されている「CRUSH COMPLEXION」のギターリフが2曲目の「MORE THAN EVER」(邦題:つのる想い)にそっくりだった事。余り指摘されてないみたいだけど、最初聴いた時はマジで驚いたなあ。パクりがどうこうとか言うつもりは無いけど、たまたま偶然だったのかな?とは思ったな。

このアルバムで人気も確定されたか?と思いきや、このアルバム以降は徐々にセールスも落ちてしまったけど、当の本人は元々ヒット願望なんか無かったみたいで”好きな事を自由に出来る環境さえあればそれで良い”みたいな発言もしてた事から、アルバムも本人が気の向くままに作っていったんだろうなあ。
しかし、若い頃から渋い路線で活動してるから若かりし頃から渋さを感じられる風貌もこの人独特なモノかと。スーツをビシッと着こなして歌うのが嫌味に感じられなくてカッコイイというのは稀な存在なのかも。


「SIMPLY IRRESISTIBLE」


「EARLY IN THE MORNING」
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HIGH WATER Ⅰ/ THE MAGPIE SALUTE (2018)

AN INNOCENT MAN / BILLY JOEL (1983)

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グラハムボネ太郎

ダンディなお方

大人だなぁと思って聴いてました。
それにしてもパワーステーションでのツアー不参加にはびっくりしました。
そんなんアリかよ?って。

2018年08月03日 06:15

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K.A.E.

当時は別に何とも思わずただヒットしてるから聴いてたという感じでしたが、中年になった今聴いても引っ掛かる部分があるというのは上手く作られているんだなあと思いましたね。

パワーステーションの方は後任にマイケル・デ・バレスが入ってましたけど、全然噛み合ってなかったのが何とも(苦笑)。何でこの人選?と当時は思いましたけど、ツアーが決まってたからガチで急に雇ったんでしょうね。で、2ndアルバムでパーマーさんちゃっかり復帰してたのも何だかなあ~って感じでしたし...

2018年08月07日 02:32

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某音楽馬鹿

この時期は洋楽番組でこの人のPVが繰り返し流れてましたよね~。
私としてはこういうのよりメタル流して欲しかったですけど、その時に強制的に聴かされたせいで、このアルバムは改めて聴くと懐かしいです(CDは持ってません)。
それはさておき、この人って何度見てもTV番組の司会者かアナウンサーっぽく見えてしまったり・・・。

2018年08月13日 19:50

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K.A.E.

確かに「SIMPLY IRRESISTIBLE」のPVはしつこいくらいよく流れてましたね。しかも前作とほぼ変わらないノリだったのも笑っちゃったくらいだし(笑)。あのシャキーン!って音は何なんでしょう?あれだけバンバン流れてたのに、YOU TUBEにPVが上がってないのは意外でした。

でもPVとしては上に挙げた「EARLY IN THE MORNING」の方が渋くてカッコ良かったですね。当時はブライアン・フェリーのマクセルのCMも渋かったですが、フェリーさん必殺のタコ踊りだけは何とかならなかったのか?と。ちょっと後にブラックの「WONDERFUL LIFE」のCMなんかも流れて、当時のCMって結構渋いの多かったなあ~って今改めて思いますね。

2018年08月19日 06:38

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地味JAM尊

自分もパワーステーションからこの人知って「RIPTIDE」「HEAVY NOVA」行きましたが、この後も「カヴァーセンス」に惹かれて聞いてました。「I Want You~Mercy Mercy Me」とか「Girl You Want」とか、チャート上の数値ではなくって「やりたいことをやる」のがカッコ良かったっすね。(記事中のPV2曲もカヴァーだし)
それにしても早逝でしたね。R.I.P.

2018年08月22日 02:19

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K.A.E.

この人がカヴァー曲やってるという認識は余りないんですけど(って、前作とこのアルバムのみしか聴いてないんで知らないだけです/苦笑)元々古くからキャリア積んでる人だからカヴァーの選曲のセンスも抜群なんでしょうね。しかし「SIMPLY IRRESISTIBLE」がカヴァー曲とは知りませんでした。ちょっと驚き!!

パワー・ステーションの2ndは、私的には完全にハズレだったんで以降はもう追う事はなかったんですが、もし今も在命だったらまたアルバム作ったんですかね?アンディ・テイラーはともかく、ジョン・テイラーは喜んでやりそうな気がしますが...トニー・トンプソンがいない時点でアウトかな?

2018年08月22日 03:32

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