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週末から結構肌寒くなってきて、折角の休日も天気が曇り空なんで何処にも行く気分になれない。こういう時期にぴったりの音楽はないだろうか?という事でCD棚漁ってたらこのアルバムも見つけたので久々に手に取って聴いてみた。ダーレン・ワートン率いるデアーの通産5作目のアルバム「BENEATH THE SHINNING WATER」を今回がチョイス。発表は2004年。ジャケットも肌寒さを感じさせる様な雰囲気で如何にもなイメージですな。

デアーの音楽って、一度聴いても余り「おおっ!」と耳を惹く様な強烈なインパクトは殆どないのだけど、何度も聴くウチにじわじわと染みる様な感覚が心地良くて結局思い出した様に手に取る事が多い気がする。それは他の作品も同様で、多分CDコンポに入れる回数はそれほど多くはないけどたまに聴きたくなるから結局手放せないといった変な魅力を持っているかと。
メロディアスハードスタイルの1stアルバム、彼等の作品の中で最もヘヴィな2ndアルバムは例外として、ケルト風味の哀愁や叙情的なメロディが炸裂した3rdアルバム以降から音楽性は殆ど変わらないのはバンドとしての個性を確立したからで、勿論この5thアルバムも同路線なので期待を裏切る事はまずない作品かと。

もう冒頭の「SEA OF ROSES」からいきなりその美しい世界観に引き込まれて、それが最後まで続くので1冊の本でも読んでる様な感覚すら覚える。このテの音にしてはギターソロとかの割合が少ないと思うけど、その地味な音作りが自然で違和感を感じさせないのもまた個性の一つなんじゃないかと思う。前述の「SEA OF ROSES」「BENEATH THE SHINNING WATER」「ALLOWED TO FALL」「I'LL BE THE WIND」がお気に入り。

でも、こんなに良い音楽演ってるのに何で売れないんですかね?未だに活動出来ているのは勿論バンドに対する需要があるからな訳だし、欧州ではそれなりに知名度があるとは思うけど、他の地域なんかでは殆ど知られてないんじゃないかと。日本だって前作までは国内盤もリリースされていたのに、このアルバムでは遂にハブかれてしまい(次作では一応国内盤も出たけどまた出なくなってしまった)売り方次第ではもっと注目されても良いと思うんですけどね。

音楽性とは殆ど関係無いけど、ボン・ジョヴィの「LOST HIGHWAY」なんかもメロディがアメリカの大地を感じさせる様なイメージがあったりするけど、このバンドも彼等の地元ウェールズを含む欧州の湿り気のある雰囲気が十分感じられて実に丁寧に作られているんだなといつも感心する。確かに地味な作風だけどメロディの良さが全てを物語ってる様で、たまに聴きたくなるというのはこういう事が関係してるんじゃないかと。プロデュースはダーレン本人のセルフだし、CD盤のピクチャーディスクなんかPCプリンターで印刷した様なチープな印刷だったりするのも(一応MTMレコードからのリリースではあるけど)このバンドの素朴なイメージを感じさせたりする。

フィル・ライノットに見出されてシン・リジィに入ってから未だに活動続けていて、しかも自身の音楽を貫いている姿勢はフィルのミュージシャンの才能を見抜く着眼点も凄いけど、その才能を発揮して音楽を作り続けてるいるダーレンも素晴らしい。確かに黙作ではあるけど、その分期待は裏切らないというのも凄い事だと思う。だからこそ、ここ数年続いてるセルフリメイク作はもう止めてほしいんだよねえ...「SACRED GROUND」も素晴らしいアルバムだったんだし、オリジナルの新作も期待して待ってますよ。


「SEA OF ROSES」


「I'LL BE THE WIND」
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THE NAME OF THE ROSE / TEN (1996)

RUNWAY TO THE GOD / ZENO (2006)

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comment avater

某音楽馬鹿

ホントに曇り空によく合うバンドですよね~。

この人はもうちょっと評価されても良いと思うのに今一つなのはBURRN!であまり積極的に取り上げられてないからじゃないかなって思います。

正直に言って元シン・リジィ組の中では一番地味な人の地位をスノーウィ・ホワイトさんと争ってるような人なんでこれからも大ヒットとかしなくていいので(本人的には良くないと思いますけど)味わい深い作品を作って欲しいですね。

2018年10月15日 21:38

comment avater

K.A.E.

地味で売れてないバンドなのに、黙作でありながらもバンドは存続している...って何だか変な感覚ですが、こういうバンドを聴くとホントに心が洗われる気分がします。

正直いって、このバンドを日本で取り上げられるのはBURRN!しかないでしょうけど、昔からこのバンドはそれほど取り上げられていないし、国内盤も出ないバンドを今更取り上げるとも思えないですよね。
良い音楽をピックアップして読者やリスナーの支持を得るのが正しいメディアの有り方なんでしょうが、マネージメントがお金を積んでラジオのヘビロテや雑誌の広告で読者やリスナーを釣るのが今の時代なんでしょうから、どーしてもマイナーバンドが不利なのは仕方ないのかも。

やっぱ音楽は自分の耳で確かめるのが一番なんじゃないか?という事で、BURRN!は購入しなくなったんですが、このバンドのインタビューでも出してくればまた読みたいと思うかも?

2018年10月18日 04:42

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