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先日の殿下の「SIGN 'O' THE TIMES」と同年にリリースされた、殿下と同じく不世出のミュージシャンであるマイケル・ジャクソンの「BAD」を久々に聴いてみた。
ちょっと脱線するけど、1987年ってホントに魅力のあるアルバムが発売されてたんだなあ...と改めて驚いた。殿下やマイコーもそうだけど、白蛇のアレとかLEPPSのアレもそうだし、U2の最大ヒット作やホイットニー・ヒューストンの2ndもそう。そりゃチャートが面白い訳だわ...と懐かしむと同時に今の惨状はホントどーにかならんのかね?と。

「THRILLER」のお陰で洋楽チャートに関心を持った私は、勿論この新作にも大いに期待してましたよ。まず最初に聴いたのは「I JUST CAN'T STOP LOVING YOU」で、あれよあれよ...と言う間にチャートの1位を獲得し、さすがの貫禄を誇ってたのを思い出す。だけど、アルバム前の先行シングルで注目浴びた楽曲がいきなりバラードで、しかもデュエット曲というのは全くもって想定外だったな。まあ勿論良い曲なのは間違いなかったけど。

そして、あの「BAD」のPVですよ。初めて観たのはベストヒットUSAで、小林克也さんが日本初ノーカット放送とか謳っていた気がする。PVでは不良グループに絡まれてマイコーが「ワルとはどんなモンか教えてやるぜ!」とお得意のダンスで圧倒するという、如何にもマイコーらしいポジティヴなメッセージだけど、元々は私服警官に強盗と間違えられて射殺された黒人青年の実話を元に作られたという話。殿下も晩年に人種差別が原因で殺された黒人の為の楽曲を発表していたけど、こういう著名なミュージシャンが声を上げても一向に無くならない問題は本当に根が深いと思い知らされる。
因みに、当初は何と殿下とのデュエットを予定してあったらしく、実際に2人で会ったけど殿下が「この曲は僕が参加しなくても売れるよ」と語った為にデュエット話はお流れになったという。実際に実現してたら凄い事だけど、個性のぶつかり合いでかなり濃いモノになってたんだろうなあ...とは思う。

当然の事ながらこの曲も全米No.1になり、その後「THE WAY YOU MAKE ME FEEL」「MAN IN THE MIRROR」「DIRTY DIANA」まで同アルバムからシングルカット5曲連続全米No.1という新記録を打ち出した事から当時のマイコーの人気を裏付ける話かと。
因みに「MAN IN THE MIRROR」の作曲者は、マイコーシーダ・ギャレット(地味JAM尊サン、ご指摘有難うございます!)とグレン・バラード。そう、プラネット3に参加してたあの人ですね。それと前作の「BEAT IT」でエディ・ヴァン・ヘイレンを起用した事で旬のギタリストを使うイメージがあるけど、この時期は「DIRTY DIANA」のPVでスティーヴ・スティーヴンスを起用。当時ビリー・アイドルの「MONY MONY」がヒットしていた関係からだと思うけど、意外とハマってたのが面白かったな。

元々このアルバムはクインシー・ジョーンズに「マイコー、アルバムの全曲は君が書くべきだ」と提案されたので、マイコーは60曲を用意しその半分をレコーディングしたので、クインシーに「今度のアルバムは3枚組にしたいんだけど、ポーッ!」と逆提案したら「マイコー、それは無理だ。長過ぎるよ。」と却下され、マイコーとクインシーとの間で衝突が度々あったとの事でこのコンビは今作が最後となった。
確かに全11曲(「LEAVE ME ALONE」は当時CDのみ収録だったけど、私的にはこの曲が無いと何故か締まらない印象があるなあ)で完成度はグッと高くなったと思う。アルバム3枚分だとどうしても散漫になりがちだし、どーしてもリリースしたければ毎年1枚ずつリリースした方がファンには分かりやすいと思うし、楽しみも増えるだろうし。コレはクインシーの判断で正解だったと思う。

お気に入りは「THE WAY YOU MAKE ME FEEL」「LIBERIAN GIRL」「MAN IN THE MIRROR」「SMOOTH CRIMINAL」「LEAVE ME ALONE」。この時期に作られた映画「ムーンウォーカー」でもPV形式で作られていたけど「SPEED DEMON」も良い。あと子供が「BAD」のPVを完コピしたベイビーバッドも面白かったな。

ホントに細かい部分までよく出来たアルバムだし、内容自体も前作を超えるモノといっても過言ではないけど、セールス面では前作超えはならず。コレはまあ仕方ないでしょ、前作は異常としかいえない世間の流れがあったし、そんなにモンスターヒット作を何枚も作れるほど簡単でもない訳だし。
それでもスーパースターの作るアルバムはさすがに格が違う...と久々に聴いて改めて感じたなあ。人々が求めるマイコー像が見事に表現された傑作ではないだろうか。


「SMOOTH CRIMINAL」


「LIBERIAN GIRL」
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RAISE! / EARTH, WIND & FIRE (1981)

SIGN 'O' THE TIMES / PRINCE (1987)

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地味JAM尊

実は「Man In The Mirror」の作者はマイコーじゃなくて、1stシングルでデュエットしてた「シーダ・ギャレットさん」とグレン・バラードなんですよね。その辺もあって、アルバムからの1stカットが「Bad」じゃなかったらしいっす。個人的には『thriller』よりバラエティーに富んでてよく聴きました。

2019年02月27日 01:59

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グラハムボネ太郎

我思う

このままクインシー ジョーンズとやって欲しかったと。本当の意味でマイコーが凄かったのはクインシーとのアルバム時代だと

2019年02月28日 08:44

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K.A.E.

地味JAM尊サン、ご指摘有難うございます。インナースリーヴ調べたら確かにクレジットありますね。いつぞやのブライアン・アダムスに続いて誤報2度目ですね(苦笑)。因みに「JUST GOOD FRIENDS」もマイコー作ではなく別のライターが書いてるんですね。スティーヴィー・ワンダーが参加してたのは知ってたけど。

でも、その辺の経緯で「BAD」が第一弾シングルにならなかったというのはシーダ・ギャレットを持ち上げたかったという事なんですかね?オリアンティの時もそうでしたけど、無名ミュージシャンをフューチャーするというのがマイコーは結構多いですね。

2019年03月01日 01:48

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K.A.E.

クインシー・ジョーンズと離れて作った「DANGEROUS」や「INVINCIBLE」も良いアルバムですが、何処か質感が違うんですよね。まあ同じプロデューサーとずっと組んでも新しいモノが出来る訳でもないから、別なモノを作るという意味でクインシーから離れたのは結果的に良かったとは思いますけど。
マイコーはクインシーとは相性が良かったという事なんでしょうけど、クインシー自身は数々の暴言&謝罪でこの人マジでちょっとアレなんじゃないか?と思ったんで、マイコーともその辺で意気投合したとか?(苦笑)

でも久々に聴いて良いアルバムだったなと思いましたね。私が持ってるのは5枚組廉価盤ボックスセットなんですが、そこには3曲のボーナストラックが入ってて、正直その3曲は私的にはオミットされたのも分かるという感じですかね。

2019年03月01日 02:08

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某音楽馬鹿

このアルバムはホントにTVやラジオで何度もかかってましたよね~、40歳後半の人で洋楽が好きな人は好き嫌い別にして一度は聴いたことがあると思うし。

そういう意味では「刷り込み」という感じで同世代の人なら懐かしさを感じるアルバムかな~って思います。

私的にはスリラーとどっちが好きか決められないくらい好きな作品です、やっぱり今見てもPVはかっこいいです(撮影に手間もお金もかかってるだろうし)。

2019年03月03日 19:56

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K.A.E.

こういう有名ミュージシャンで散々売れたアルバムは懐かしさを感じるのも無理はないと思いますね。大好きで毎日聴いてる様な人にはそれほどでもないでしょうが、もう既に32年前の作品ですからね。もうそんなに経ってたのか!?と驚きましたし。

私もこのアルバムと前2作はホントに大好きでどれも甲乙付けられないですね。後2作も質感が違いますけど良いアルバムだし、ホントに良い曲多かったんだなと改めて思いましたよ。PVもカッコ良かったけど、正直いって整形だけはやってほしくなかったなあ...晩年は怖かったくらいですし。

2019年03月07日 05:33

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