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殿下、マイコーと来て今回はEW&Fを取り上げようかと。こういう流れでR&B系を聴く頻度が高くなるんで、たまにはギャンギャンしたギターから離れて耳が落ち着くから、他ジャンルの色んなモノを吸収出来るのが音楽の良いトコで(笑)。昔は殆どR&B系なんて聴かなかったけど、80sのコンピ盤とかに入ってるその当時のR&B系は何故か耳に馴染む傾向にあるんですよね。EW&Fもその一つだったりする訳で、今回は通産11作目にあたる「RAISE!」(邦題:天空の女神)をチョイス。発表は1981年。

数多いEW&Fの作品の中でもジャケが一番好きな作品で、この絵を描いてるのは日本人の長岡 秀星さん。前作「FACES」では長岡さんの絵は使われていなかったけど、それは長岡さんが自身の個展が忙しくてEW&Fの仕事を請けられなかったという話らしい。それで、いきなりこのジャケだから気合の入り方が違うというか。長岡さんご本人もこのジャケはお気に入りとの事。EW&Fの神秘性と見事にマッチしていると思う。

さて、前作では内容は凄く良いのにヒット曲が出なかったお陰でメンバー達にも躍起になったのか、冒頭でいきなりヴォコーダーとシンセベースを使ってモダンなイメージを配したダンスチューンの「LET'S GROOVE」で幕開け。この曲は数年前にCMでも使われてたから聴けば直ぐ分かるキャッチーさで勿論EW&Fを代表する1曲だと思う。そーいや「空耳アワー」で「ブーツない、シャツパンツない」と使われてましたね(笑)。

私的には大人のスローバラードというイメージが強い「MY LOVE」や「WANNA BE WITH YOU」が特にお気に入りだけど、全体的には前2作でデヴィッド・フォスターやビル・チャンプリンといった白人ミュージシャンとのコラボを経験した上でのファンキーさとグルーヴィーなノリを再構築した感がある様に思えた。如何にも黒人ミュージシャンにしか出せないノリを十分感じられてさすがEW&Fと唸ってしまう。
それと、曲構成はそれほど前作とは変わらないのに、何故かホーンの聴こえ方やグルーヴの質感が若干違うのは何故なんだろうか?後にホーンセクションを取っ払ってしまってバンド自体失速してしまった先の話をこの時点で予測していたのだろうか?

当時の黒人ミュージシャンは、スティーヴィー・ワンダーやマイコーみたいに一部を除いてはなかなか一般チャートに出てくる事がなかったし、そのお陰でR&Bチャートが存在してた訳でもあったけど、EW&Fに関してはディスコミュージックの枠を飛び越えて一般チャートでも結果を残した事が凄さを証明してると思う。確かにダンサブルでディスコでも大ウケするのも分かるけど、単純なパーティーソングではなく宇宙や神などをテーマとして扱った事でバンドの個性を表現して人気獲得に一役買ったのではなかろうか。

何はともあれ、前作よりは「LET'S GROOVE」のヒットのお陰で面目は保てたけど、次作からは徐々にバンド自体にも陰りが見えてきた事もありEW&Fらしさを感じるのは本作まで...と評価されているけど、発表した時代を考えれば本作は時代を先取りしたイメージは十分感じるんですけどね。やっぱモーリス・ホワイトは凄いな...と改めて思いましたよ。


「LET'S GROOVE」


「MY LOVE」
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INFINITY / DEVIN TOWNSEND (1998)

BAD / MICHAEL JACKSON (1987)

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comment avater

某音楽馬鹿

R&Bやファンキーな音は大好きなのにEW&Fはなぜか縁がなくてあまり聴いてませんでした、個人的にはモータウン系の音や暑苦しいソウルミュージックが好きなので・・・、さらっと聴けるやつ聴いてみたら80年代に入ってからのやつより70年代初め~中半くらいが好みっぽいのとアルバム数が多いので聴ききれてません(笑)、80年代のも良さそうなのでそのうち試してみようとは思ってますが、全アルバムの中でお勧めなの何かあります?。

あと、R&Bやソウルをしばらく聴いてるとそのうちメタルが凄く聴きたくなってきますよ~(経験者談)。

2019年03月03日 20:10

comment avater

K.A.E.

アースはホントにアルバム数が多いですからね。何を聴いて良いのか分からない時はやっぱベスト盤でしょ(笑)。以前も書きましたけど超有名曲の「SEPTEMBER」がアルバム未収録なんで、ベスト盤聴けば間違いないかと。
オリジナルだと以前ここで紹介した3枚の他に70年代の「THAT'S THE WAY OF THE WORLD」や「SPRIT」なんかが私は大好きです。
80年代の白人ミュージシャン達とのコラボでバンドは終わったという人も中にはいるので、このバンドに何を求めるかでお薦めする作品が変わってくると思いますよ。

2019年03月07日 05:40

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