FC2ブログ




注文したCDがなかなか届かないので、今日は久しぶりに珍しいCDを聴いてみた。1989年に当時ソビエト連邦共和国だった頃のモスクワにて行なわれたモスクワ・ピース・フェスティバルの参加メンバーによるオムニバスアルバム「STAIRWAY TO HEAVEN/HIGHWAY TO HELL 」(邦題:メイク・ア・ディファレンス)をチョイス。リリースはフェスが行なわれた1989年。

当時はHM/HR隆盛期にあって、まだロックが未開の地であったモスクワにてロックフェスの開催を試みた背景には、ボン・ジョヴィやモトリー・クルーのマネージメントだったドグ・マギーが麻薬絡みの事件で有罪を喰らって、その社会奉仕の一貫としてこのフェスを企画したとの事。
この当時の事はリアルタイムでMTVやピュアロックにて放送されてたのでよく覚えていて、そのライブの模様やソ連でのオフショットなども放送されてたのを観てたなあ。セバスチャン・バックがファンとソ連の軍帽を何かと交換してそれが後々問題になったとか、ジョン・ボン・ジョヴィとリッチー・サンボラが街角でジャムセッションやったりとか色々覚えている。

で、当然このアルバムも買ったんだけど、何と同じCDが2枚入っていてビックリ(笑)。それ以前にもデフ・レパードの「PYROMANIA」にインナースリーヴが2枚入ってた事があって、両方共日本フォノグラムからリリースされていたので製造工程で何か不具合でもあったのだろうか?当時の友人に「1枚くれ」って言われたけど、お断りして未だに2枚持ってる(笑)。

で、内容はアルコールやドラッグなどで亡くなったミュージシャンの楽曲を、このフェスの参加メンバーがカヴァーして1枚のアルバムになったという企画モノで、それぞれの選曲は以下の通り。
スキッド・ロウはセックス・ピストルズの「HOLIDAY IN THE SUN」、蠍団はザ・フーの「I CAN'T EXPLAIN」、オジー・オズボーンはジミ・ヘンドリックスの「PURPLE HAZE」、モトリー・クルーはトミー・ボーリンの「TEASER」、ボン・ジョヴィはシン・リジィの「THE BOYS ARE BACK IN TOWN」、シンデレラはジャニス・ジョプリンの「MOVE OVER」、地元ロシアのバンド:ゴーリキー・パークはザ・フーの「MY GENERATION」という内容に、フェス当日に行なわれたジャムセッションでレッド・ツェッペリンの「MOBY DICK」(これにはジェイソン・ボーナムが参加)と「LONG TALL SALLY」「BLUE SUEDE SHOES」を収録。

それぞれバンドの個性が反映されていて面白いんだけど、目玉であるハズのボン・ジョヴィのカヴァーだけが何故かイマイチな出来映え。しかも選曲がリジィの代表曲なので物凄くがっかりしたんだよなあ。もっと良いモノになりそうなのに...逆にお気に入りはスキッズと蠍団のカヴァー。クラウスはホント上手いなあ~と改めて思ったし、このMVがセピア調のモノクロでカッコイイんですよ。モトリーがトミー・ボーリンをカヴァーするって凄く意外だったけどコレは普通にハマってるし、この後ヴィンス解雇後にグレン・ヒューズ呼んでアルバムにバック・コーラスで参加してる過程を思うと、ニッキー・シックスのセンスは大したモンだと思う。

またこのフェスには相当トラブルが付き纏い、ヘッドライナーを誰にするかで揉めに揉めて、当初は大御所のオジーか既にソ連では人気の高かった蠍団のどちらかという話が結局ボン・ジョヴィがやる事になって、それに大激怒したのがモトリー・クルーでバックステージでトミー・リーがジョン・ボン・ジョヴィをブン殴って帰国後にドグ・マギーのマネージメントを離脱。この辺の話はモトリーの自伝でも語られていて、当初は全てのバンドを平等に扱うという話が結局ボン・ジョヴィを売り込みたいというドグ・マギーの思惑が許せなかったというのが本音らしい。フェス直前にはオジーが不参加という噂も流れたくらいだし、裏では相当ゴチャゴチャしてたんだろうなあ。

また当時はVHSも発売されて持ってたんだけど、内容がそれほど良いとは思えず売っちゃった記憶が...。モトリーが「Dr.FEELGOOD」をリリースする直前だったんで、リークされるとマズいという事で新曲なしの選曲だったのもがっかりだったし、シンデレラが空気扱いだったのも何とも...久々にCD聴いて当時ならではの企画だったんだなあ~と納得。

まあ、如何にもHM/HR隆盛期ならではのフェスで、ロック未開の地にてこうしたフェスが行なわれた事は当時としては画期的な出来事だったと思うけど、その数年後には今度はメタリカやAC/DC、パンテラやブラック・クロウズ(何で?)がモスクワ行ってフェスやってたりするんで、その音のイメージの違いにロシアの人達も驚いただろうなあ(笑)。


「HOLIDAY IN THE SUN」 SKID ROW


「I CAN'T EXPLAIN」 SCORPIONS
スポンサーサイト



  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

THE VERSACE EXPERIENCE PRELUDE 2 GOLD / THE ARTIST FORMERLY KNOWN AS PRINCE (2019)

JAPANESE SINGLES COLLECTION -GREATEST HITS- / CYNDI LAUPER (2019)

comment iconコメント

comment avater

地味JAM尊

企画内容がやっと分かりました。

当時は一部の曲しか知らず、選曲が何なんだか分からなくて購入しませんでしたが、カバー集だったんですね。しかし、元ネタがジャニス・ジョプリンとか・・・当時はまだ「チャート至上主義小僧」だったんで知らなかったです。(蠍団のだけ別アルバムで聴きましたが。)各バンドの代表曲も入れて、2枚組にすれば良かったのに。

2019年09月14日 17:38

comment avater

フライヤーズポンタ

これ、自分は高校生だったと記憶しますが、こっから昔のアーチストを知るきっかけを作ってくれた神オムニでした。
トム・キーファーの唄うジャニスが最高でした。
今じゃここ日本でも、フェスって珍しくなくなった世の中ですが、当時は憧れましたよね。モンスターズ・オブ・ロックもしかり。眠い目をこすりながら「ROCK TODAY」を観て、想像をふくらませてました。ほんで、スーパー・カウントダウンとなるわけです。いやぁ、恥ずかしいほどに煌びやかな時代でしたね。

2019年09月17日 23:03

comment avater

K.A.E.

私は本文でもある通り「ピュアロック」やBURRN!などで詳細知ったので、このCDは発売日に買いに行きましたね。同時に過去の有名ミュージシャンの楽曲もカヴァーで聴けるからちょっと勉強にもなりましたし。ただ、そこから後追いで聴いてハマったのはリジィくらいでした(ピストルズは既にハマってた)。
ジミヘンとかジャニスとかザ・フー辺りは、カヴァー聴いた後にオリジナル聴くと音のスカスカ感が目立っちゃってピンと来ないんですよね。勿論当時の他のミュージシャン達に比べると個性が強く出たミュージシャン達なのは理解出来るんですけどね。

確かに言われてるとおり代表曲入れて2枚組の方が理解が深まるでしょうけど、レーベル間の問題とかもあるから実際には難しかったんでしょう。

2019年09月18日 04:26

comment avater

K.A.E.

ポンタさんの押しは「MOVE OVER」でしたか。確かにトム・キーファーの声質に合ってるし、トム自身もジャニスをリスペクトしてるから良いチョイスでしたよね。

この時期はHM/HR隆盛期で、毎週「MTV」「ベストヒットUSA」「ピュアロック」を観てたので、何故か観るモノ全て新鮮な気分で観られたんですよね。洋楽も吸収出来るだけ吸収したお陰でポップなモノでも何でも違和感なく聴けたので、ホント良い時代にハマって良かったと思います。

その時期と比べると洋楽市場はかなり縮小されたし、フェスも邦楽だけで成り立つ時代ですからそりゃラウドパークも終わってしまう訳ですよね。私自身も相当HM/HRにハマってたのに、応援したいミュージシャンが数えるしかいなくなってしまったのは一体どーしちゃったのか?と自問したいくらいですし。音楽の好みが変わったと言えばそれで済みますが、それにしても...ってな気分ですよ。

2019年09月18日 04:50

comment avater

某音楽馬鹿

このフェスが開催された時は人生で一番メタル系を聴いてた時なのでよく覚えてます、Burrn!でも特集記事掲載されてましたよね。
お金の都合でこのCDは買ってませんでしたが、確かラジオではいくつか流れてたと思います。
私の一押しはポンタさんと同じくシンデレラです、実はラジオでこのカバー聴いた事がきっかけでジャニスさんにハマりました、オリジナルの入ってる「パール」は私の生涯の愛聴盤ベスト10に入ってます。

2019年10月06日 13:02

comment avater

K.A.E.

あれ、某音サンもシンデレラでしたか。まあトムの歌い方もジャニスに似せてて良い感じに仕上がってますけど、如何せんこのメンツだと地味な印象になってしまったのは仕方ないですよね。

そーいや、このフェスの時に「DR.FEELGOOD」リリース前なのにレイチェル・ボランが何故か新作Tシャツ着てて、そのTシャツがCDリリース前に何故か市内のCD屋で売られてたので即ゲットし早速着てたら、当時の仲間から「何だそのTシャツは!?」と相当驚かれたのを思い出します(笑)。因みにGNRの「USE~」の時も同じ事やらかしました(苦笑)。

そーいや、今ロシアの音楽シーンとかどーなってるんですかね?このフェスの後にもう1回フェスがあったのは覚えてますが、その後の話は全く聞かなくなってしまいましたし。タトゥーみたいなミュージシャンが出ただけでHM/HR系は全く知らないから、音楽シーン自体が沈静化しちゃったのかな?

2019年10月09日 03:45

コメントの投稿