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前回「風邪を引いたみたい」と書いたら、翌日にはもう熱が上がってダメでした。仕事も2日間休んで何とか出たは良いけどまだ本調子ではなくそのまま引き摺ってる感じで、まだ喉が若干痛む程度になったのはホントに助かった。今のコロナパニックと混同されて肩身の狭い思いをしなかったし、幸い咳やくしゃみが殆ど無かったのも良かったし。でも、老化には勝てんな...

そんな訳で、音楽聴く事くらいしか出来なかったので様々なスタイルの音楽を片っ端から聴いてて、ここ何年か聴いてなかったCDを引っ張り出してはその良さを再確認してる日々なんですが、このアルバムも久しぶりに引っ張り出して来ました。イエス通算7作目、ちょっとした問題作でもある「RELAYER」を今回はチョイス。発表は1974年。

このアルバム、イエスの中でも最も難解な作品として位置付けされているけど私的には意外と好きな作品だったりする。前作でキーボードのリック・ウェイクマンが脱退し、代わりに入ったのが後にムーディー・ブルースに加入するパトリック・モラーツの功績なのかどうか分からないけど、それまでのイエスの音楽性からは繋がらない様なスタイルになっている。後追いで聴いてるし、情報もそれなりに知っていたのでさほど驚きはなかったけど、これをリアルタイムで聴いた人達は相当驚いたんじゃないかと思う。

ちゃんと基盤になる楽曲があって、そこに色々付け足して独自の路線を作り上げたイメージのあるそれまでの楽曲に対して、このアルバムで聴ける音はインプロヴィゼーションみたいなスタイルで、それでいてちゃんと楽曲が成り立っているという事から難解なイメージが付いてしまったのではなかろうか?
でもそのお陰で演奏自体が鬼気迫る様な感じで、各々メンバー達の演奏技術が物凄い事になっているからコレが悪くなる訳ない!と言わんばかりのカッコ良さ。「SOUND CHASER」なんか今のメンバー達でも絶対に演奏出来ないんじゃないかな?

オリジナル盤では3曲のみ(「THE GATES OF DELIRIUM」(邦題:錯乱の扉)「SOUND CHASER」「TO BE OVER」)という構成で1曲が長いのだけど、聴き込んでいるとそれほど長さを感じさせないのも特徴かと。「THE GATES OF DELIRIUM」の中盤で「SOON」が入るパートは、それまでガチャガチャしてた音世界の中から突然ひとときの静寂感をもたらす構成なので、ここにセンスの良さを感じてしまうんだよなあ。
リマスター盤にはシングルエディットだの3曲収録されているけど、コレはあくまでもおまけ程度の内容。まあ前述の「SOON」が抜粋されているのが良いくらいで、「SOUND CHASER」のシングルエディット聴くならやっぱオリジナルの方を聴いた方が良いんじゃないかと。

またこのジャケットが幻想的で結構好きだったりする。Tシャツ見付けた時は思わず買っちゃったくらい好きなんだけど、次作ではそれまでのジャケを担当していたロジャー・ディーンからヒプノシスに変わったのは正直残念だったな。まあヒプノシスでも好きなジャケットはあるんだけど、結構当たり外れが多くて好みにそぐわないのもあるんで微妙だったりするんだけど...

「FRAGILE」や「CLOSE TO THE EDGE」みたいな代表作では決してないけど、このバンドが好きな人達には(音楽性のスタイルは違えど)必ず引っ掛かるという不思議な感覚を持った作品かと。イエスのアルバムで最初に聴くアルバムではないけど、バンドを掘り下げて全部のアルバム聴いたらこのアルバムは無視出来ないんじゃないかな?と思う。


「THE GATES OF DELIRIUM」


「SOUND CHASER」
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フリー・ソウル・キリンジ / キリンジ (2014)

ALL SHOOK UP / CHEAP TRICK (1980)

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comment avater

某音楽馬鹿

私もこのアルバム結構好きですね〜
難解という評価はいきなり21分の曲が出てきて「試される」からじゃないかと(それ言っちゃうとプログレほとんど試されてますけどね(笑))
Yesの最大の聴きどころ(って勝手に思ってる)透明感もあるし、演奏も凄いし、プログレ好きさんには嫌いになる要素がないんじゃないかと
しかも70年代の音楽特有の古臭さもあまりなくて(これはRUSHも一緒ですね)、今聴いても近未来的な感じがします。

2020年04月07日 23:21

comment avater

K.A.E.

イエスって時代に沿った作りの作品は幾つかあったけど、基本的にはバンドのイメージを損なうモノは一切作らなかったという事で、このアルバムもメンバーチェンジがあったにも関わらず内容はイエスそのものという、しかも妙な緊張感すら感じてソリッドな印象すら受けるので一味違う作品が好きな理由なんですよね。

でも、よくこういうインプロヴィゼーションみたいなスタイルでアルバム作っちゃいましたよね。メンバーの力量もあるんでしょうけど、並みのバンドなら訳分からなくなると思うんですが...某音サンの言う通り近未来的な雰囲気もあって今でも十分に楽しめるアルバムじゃないかと。

2020年04月10日 03:28

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