Clutching at StrawsClutching at Straws
(1999/05/18)
Marillion

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先日umeさんのHPで紹介されていた、マリリオンの新作2枚ライブ盤の選曲の中に、このアルバムから「HOTEL HOBBIES」と「WARM WET CIRCLES」が収録されていたのを知って、ちょっと興味が沸いた。
それまでの代表曲はともかく、余りフィッシュ期の楽曲を積極的にプレイしなかったバンドがここにきて取り上げるとはちょっと意外だった。しかもこのアルバムからは「SUGER MICE」しかプレイしていなかった(と思う...他に演ってましたっけ?)ので、嬉しい驚きだった。

スティーヴ・ホガースが、フィッシュ脱退後のマリリオンからアプローチされた時、当初は頑なにバンド加入を断っていたという。どういう理由で断っていたのかは知らないけど、バンドの顔であったフィッシュの後任となると相当なプレッシャーだろうし、前任者との比較は絶対に避けられないからそれを嫌がったのかも知れない。
ともあれ、現在のマリリオンは既にホガースの色で染められているし、さすがにもうフィッシュの幻影を求められる事も無くなったから過去の楽曲に手を出したのかな?とも思うのだけど、どーなんだろう?

そんな事を思いながら久々にこのアルバムを聴いたのだけど、間違いなくフィッシュ期のアルバムでは最高傑作だと思う。一般的には3rdが評価が高いけど、私はこのアルバムの方が大好きだ。因みに邦題は「旅路の果て」(←良いタイトルだと思う)。
前作と同じくコンセプトアルバムだけど、内容は全く異なり、このアルバムは名声に対処出来ずにアルコールに溺れていく様を描いているので、全体的に暗めのトーンで構成されていて、異質なのは楽曲もビデオクリップも妙に明るい「INCOMMUNICADO/邦題:さらば青春の光」や「JUST FOR THE RECORD」くらいなモノだろう。
全体的に流れていくアルバム構成はホントに見事!特に1曲目~3曲目の繋ぎが素晴らしい。コンセプトアルバムだから、当然アルバム1枚で一つの作品を意識して作ったと思うけど、ここまで曲間を意識せずに聴けるアルバムも珍しい。
「GOING UNDER」や「THAT TIME OF THE NIGHT」、「TOUCH SONG」の様な沈み込んでいく感覚の楽曲は、後の「BRAVE」あたりで更に研ぎ澄まされていくのだけど、既にこの時点でその布石はあった訳だ。

更に面白いのは、この2枚組リマスター盤のボーナスディスクに次作「SEASONS END」に収録される楽曲をフィッシュが歌っているトラックがある事。タイトルこそ違えど「BERLIN」と「THE KING OF SUNSET TOWN」の2曲だけど、さすがにデモの段階であるから完成度はホガースの方だけど、フィッシュの歌う楽曲も「幻の5作目」と捉えると面白い。

欲を言えば、このアルバムを全曲ホガースで聴いてみたいけどさすがに無理だろうなあ...(笑)


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