スリップ・オブ・ザ・タング(紙ジャケット仕様)スリップ・オブ・ザ・タング(紙ジャケット仕様)
(2008/04/23)
ホワイトスネイク

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昨夜のジョン・サイクスを聴いてて「彼がそのままホワイトスネイクに残っていたら、果たしてあの「1987」アルバム以上のモノが出来ただろうか?」とふと思った。

「1987」は、あの時代だからこそ出来たアルバムと思っているし、しかも当時カヴァデールの嫁がビデオクリップに出演し2人でいちゃついてる場面を見て、成功に溺れているカヴァデールがあのアルバム以上のモノが作れる訳がない...とも思っていた。
今思うと、当時の仲違いが酷かったとはいえ、アルバム完成後にメンバー全員の首を切った時点でバンドの命運は決まっていたとも言える。
でも、それはあくまで結果論であって、そんなバンドの台所事情などはファンは知るハズもなく、当時は「1987」に続くニューアルバムを期待していた訳で...

ライブではエイドリアン・ヴァンデンバーグとヴィヴィアン・キャンベルの2人のギタリストがプレイし、当然楽曲もこの2人がカヴァデールと共作するんだろう...と思っていた矢先にヴィヴィアン・キャンベルが脱退。
理由は「宿題をやらないギタリストはいらない」(カヴァデール談)。要は楽曲に不満があったのか、それとも単に楽曲を書かなかったのか?まあ、ディオ的な楽曲をカヴァデールが歌うのも聴いてみたかった気もするけど、結局それは叶わなかった。
で、新たに加入したギタリストが何とスティーヴ・ヴァイ。当時はかなり驚かされたモノだったなあ...
そりゃデイヴ・リー・ロスでの派手なパフォーマンスもカッコ良かったけど、何故よりによってブルーズベースの白蛇に??
また運の悪い事に、アルバム製作中にエイドリアンが腱鞘炎による腕の故障でプレイを断念。当然、アルバムはヴァイの手腕に委ねられる事に...

で、出来たのがこのアルバム。当時、このアルバムを聴いた洋楽好きの友人達に「1987」とこのアルバムではどっちが好きか?と問いたら、何とこのアルバムの方が好きだという人が一人いた。...今でも納得いかないんだけど(苦笑)。

結論から言うと、失敗作の手前で何とか持ち堪えている印象を受けた。
そりゃ私はヴァイは大好きだけど、やはりバンドとはミスマッチとしか思えないし、突然の加入でいきなり任された訳だから、そういう事情を考えるとクオリティは高いと思う。

しかし、昔から知ってる白蛇として考えると、これはもはや白蛇ではないでしょう。やはり世界的な成功を収めて浮かれていたんだろうなあ。
「FOOL FOR YOUR LOVING」のセルフリメイクも散々だし、「SLIP OF THE TONGUE」や「CHEAP AN NASTY」の妙にLAメタルっぽい楽曲も全然合っていないし。前半5曲はホントに失望させられた。

でも後半に入ると、硬派なイメージで攻める「WINGS OF THE STORM」や、カヴァデールのヴォーカルが素晴らしい「THE DEEPER THE LOVE」、ZEP風味の「JUDGMENT DAY」、へヴィでファンキーな「SLOW POKE MUSIC」、エイドリアンが書いた美しいバラード「SAILING SHIPS」と立て続けに盛り上げてきて、これでホントに救われた。

これを最後に一旦白蛇は姿を消す事になったけど、確かにそのまま続けてバンドがボロボロになるよりはここで区切りを付けて正解だったと思う。ヴァイもツアーが終わったら何の未練もなく去っていったし、ホントに一安心だったな(苦笑)。

という訳で、今でも余り好きになれないアルバムではあるけど、たまーに引っ張り出して聴く程度なら新たな発見もあって興味深い作品でもある。
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PSYCHO CITY / GREAT WHITE (1992)

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