アウトサイド(紙ジャケット仕様)アウトサイド(紙ジャケット仕様)
(2007/06/06)
デヴィッド・ボウイ

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今まで幾つものコンセプトアルバムが発表されてきたけど、この人の場合、このアルバムが出るまでは、コンセプトアルバムが出世作となった「ZIGGY STARDUST」のみだったというのが何とも意外だった。
「ZIGGY STARDUST」と聴いた事があると分かると思うけど、あのアルバムは架空のスターの成功と没落を描いたモノで、ライブではそのジギーとボウイ自身をダブらせて観客を惹き付けるという、当時としては結構斬新な試みだったのではないかと。
それに、後に俳優としても活躍する彼がこういったコンセプト作品を作る事に長けていると思っているので、実際はもっと作ってたモノだと思っていた。まあ、アルバム毎に”アラジン・セイン”や”シン・ホワイト・デューク”などのペルソナを演じていたので、コンセプトはその度にあったのだろうけど...

そんな彼が、90年代半ばにコンセプトアルバムを作るとは思ってもみなかった。それ以前に”バンドの一員”として参加していたティン・マシーンが不評で、それ以前のソロでは商業路線に走ったお陰で「ボウイは終わった」と囁かれ、ティン・マシーン後のソロ「BLACK TIE WHITE NOISE」で幾分音楽性が復活してきた矢先のこのコンセプトアルバム。私自身「NEVER LET ME DOWN」で凄い失望感を味わったクチで、当時は「終わった」と思ってた一人だったので、正直「大丈夫か?」と思っていた。

それがどーだろう、この完成度は。いわゆる”ベルリン三部作”を作ったブライアン・イーノが関わったからなのだろうか、全体的に緊張感が張り詰めていて、80年代後期の商業路線が嘘の様だ。コンセプトが”猟奇殺人”をテーマにしているので、緊張感が漂うのはこの為か?
このアルバムからの1stシングル「THE HEART’S FILTHY LESSON」は映画「セブン」の主題歌となり、おどろおどろしい映画のエンディングに不気味に流れるこの曲が妙にハマってた。ビデオクリップも結構不気味な作りだし。

http://www.youtube.com/watch?v=BLbxeY5y_xU

また当時ナイン・インチ・ネイルズとライブで競演していた為か、サイバーでインダストリアルっぽい雰囲気もあって、それがこのアルバムの世界観を見事に表わしている。

ただ、このアルバムは全体的にダークで難解な印象がある為か、一部のファンでしか受け入れられず商業的にもコケてしまったので、本来5作完結だったらしいのだけど1枚限りで打ち切りになってしまったのが悲しい(次作のタイトルも「INSIDE」と決まっていた)。
だけど、このアルバムのお陰でボウイの創作力がまた甦ってきたのは、ファンとしてホントに嬉しかったな。
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