シグナルズ(紙ジャケットSHM-CD)シグナルズ(紙ジャケットSHM-CD)
(2009/06/24)
ラッシュ

商品詳細を見る


私が好きなラッシュのアルバムを3枚挙げるとすると、以前このブログで取り上げた「COUNTERPARTS」、同じくピーター・コリンズがプロデュースした「HOLD YOUR FIRE」、そして今回のネタである「SIGNALS」と言ったトコ(因みに、次点は「PRESTO」)。
いわゆる代表作と言われる「2112」や「MOVING PICTURES」などは、勿論良いと思うけど上記の3作に比べるとそこまでではないかな?と。まあ、コレはあくまでも私の好みなので...

では、何故このアルバムが好きなのかというと、まず新たな音楽性に着手したという事。
ラッシュに付き纏う定説「4作毎にライブアルバムを発表して、それまでの活動に一区切りを置いて、新たな音楽性を追求する」という、ちょうど前作「MOVING PICTURES」で一区切りついた後の作品だから、物凄く新鮮に聴こえる。
先日のアイアン・メイデンでも書いた事だけど、このアルバムでラッシュは遂にシンセサイザーの大胆な導入を図り、その結果音楽性がモダンなイメージになり、コレが私的にはかなりツボだった。
それに、既に前作から予兆はあったけど、このアルバムでは完全に大作路線は消え、コンパクトにまとめられた楽曲で構成されている。それまでのイメージを覆い隠すには絶好な機会だったのだろう。

しかし、それまでの路線で持っていたモノで失ったモノもあった。バンド内におけるギターの比率の問題である。とにかく目立っていないのだ。「LOSING IT」では殆ど効果音程度なモノには驚かされたけど、当のアレックス本人は一体どー思ってたのだろうか?(楽曲が素晴らしいのが救いだけど)
それと、歌詞のシリアス化も進み、より思慮深くなった気がする。「SUBDIVISION」あたりでは個人が世間に対する疎外感を、先述の「LOSING IT」では才能の尽きた人達を、「THE WEAPON」では武器に対する恐怖心を語っているけど、こうした「見えづらいものに対する猜疑心」は、正に今の時代にピタリと当て嵌まるのではないだろうか?

今日改めて聴き直してみたけど、音像的にも今の時代でも十分通用するアルバムだと思うし、それを20年以上も前に作っていたという事実が何よりも凄過ぎる。さすが賢者の集団(by 伊藤政則)と呼ばれるだけの事はある。
スポンサーサイト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

EP / THE REIGN OF KINDO (2007)

LOVESEXY / PRINCE (1988)

comment iconコメント

コメントの投稿