ザ・クイーン・イズ・デッドザ・クイーン・イズ・デッド
(2008/12/17)
ザ・スミス

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何故かいつもいつも、突然に聴きたくなる周期があるバンド(笑)スミスの3rdアルバムにして最高傑作の呼び声が高い「THE QUEEN IS DEAD」。まあ、前回のマリリオンを聴いていてふと思い出したかの様に聴いたのがマズイらしく(苦笑)ここ2~3日はスミス漬けの毎日。

しかし、今聴いても十分過ぎるほどに説得力があるアルバムだなあ...と。モリッシーの声や歌い方がダメな人には取っ付きがかなり悪いバンドだけど、その個性的な歌詞だけでも読むとその世界観に引き込まれてしまうのは、それだけ伝えたい事が明確で上手いという事なのだろう。

最初このアルバムのタイトルだけを見て、元々ニューヨーク・ドールズのファンだったモリッシーだから、敢えてパンクっぽいタイトルで狙ったのかな?と思ったけど、よくよく考えてみれば前作「MEAT IS MURDER」の歌詞がやたらと政治っぽい雰囲気を醸し出していたので「じゃあ、彼等はこれからこの路線を踏襲していくのか?」と勝手に解釈してたのだけど、実際は今までとそんなに変わりない、いつものスミスだった。ただ、アルバム全体に漂う何処かしか張り詰めた感覚は過去最高だと思う。

オープニングのタイトル曲が今までの彼等の楽曲にしてはやたらと激しい演奏で(特にライブだとかなり暴走している)最初聴いた時は「ホントにスミスの曲か?」と思ったくらいで、度肝を抜かれたのを覚えている。
2曲目以降はいつもの彼等の雰囲気には違いないのだけど、とにかく楽曲の良さが光る。「I KNOW IT'S OVER」~「NEVER HAD NO ONE EVER」の流れは特に秀逸で、イギリスの暗くて厚い雲のイメージと歌詞の内容が見事にマッチして、これが如何にも英国的なのだ。
曲調はかなり明るいのに、その英国的なシニカルな歌詞が光る(「うんざりするほど晴れた日なので/楽しい気分になれるトコへ行こう/墓地の入口で待ってるよ」なんて、幾らなんでもそれはないだろう.../笑)「CEMETRY GATES」、彼等にしてはちょっと攻撃的な「BIGMOUTH STRIKES AGAIN」、開放的で爽やかなメロディを持つ「THE BOY WITH THE THORN IN HIS SIDE」(邦題:心に茨を持つ少年)と大好きな曲も多いのだけど、何と言ってもこのアルバムのハイライトは「THERE IS A LIGHT THAT NEVER GOES OUT」でしょう。
これほどまでにスミスの世界観と歌詞がマッチしたのは奇跡的とも言える内容で、またちょっと物悲しさを感じさせるのも感動的。名曲が多い彼等の楽曲の中でも、多くの人が彼等のベストソングに挙げる理由もよく分かる。

初期にあったモリッシーの奇声(笑)は殆ど見られないので、これからスミスでも聴いてみようか...という人には入門編にぴったりのアルバムだと思う(ただ、個人的なお薦めとなると「HATFUL OF HOLLOW」なんだけど)。彼等が何故、英国で未だに支持される理由や彼等のフォロワーが次々と現れたのか、このアルバムから少しでも感じてもらえると思うので...

「THE QUEEN IS DEAD」クリップ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=7iMeyKEOvBI

「THERE IS A LIGHT THAT NEVER GOES OUT」クリップ↓(殆ど何も写ってないクリップに、この再生回数はちょっと異常かも...)
http://jp.youtube.com/watch?v=INgXzChwipY&feature=related
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