ビューティ&クライム~ニューヨーク・ストーリー~ビューティ&クライム~ニューヨーク・ストーリー~
(2007/07/11)
スザンヌ・ヴェガ

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前回のエイミー・マンと類似点が若干カブる(と、私は勝手に思っている)スザンヌ・ヴェガの昨年リリースされた通産7作目のオリジナルアルバム「BEAUTY & CRIME」。買わなきゃ×2と思ってるウチに買いそびれてしまっていて、2~3ヶ月前あたりに購入してあったのだけど、レビューも大幅にズレ込んでしまいました...

以前、某音さんのレビューで大体の方向性は掴んでいたので取り立てて驚く事はなかったけど、前作で再度注目された原点回帰路線を更に進化させた音作りで、「99.9℃」や「NINE OBJECTS OF DESIRE」の様な機械音を使った大胆なアプローチの姿は「UNBOUND」で見られるダンスビートくらいのみに留まった様だ。
原点回帰と言ってもアコギ一本でやってたあのスタイルではなく、バンドアンサンブルがより明確になり、また楽曲の彩りもニューヨークをテーマにしているだけあって実に多彩になっており、良い意味でハジけた作品に仕上がっていた。

どの時代のアルバムも大好きなんで評価しずらいトコもあるのだけど、このアルバムでの私的な唯一の不満は暗いイメージの楽曲が見当たらない事(笑)。勿論ポジティヴな音も嫌いじゃないけど、アルバムの中に必ず暗いイメージの楽曲が1曲は入っているのに、今回はそれが無いのでちょっと肩透かしというか物足りないというか、そんなあっさりとした印象を受けた。

しかし、オープニングの「ZEPHYA & I」や「FRANK & EVA」でのポップで明るい感覚はアルバム全体を象徴していて面白いし、ちょっとジャズ風味の入った「PORNOGRAPHER'S DREAM」やレトロなイメージの「NEW YORK IS A WOMAN」は如何にもニューヨークの雰囲気を感じさせる。
その中でも特にお気に入りなのが「LUDLOW STREET」。亡くなったスザンヌの弟の事を語った曲という事もあって、何処か切なさを感じさせ、そしてほんのちょっと初期のスタイルを感じさせるのがまた良い。

思えば「LUKA」でも何処か都会的で冷めた感覚を感じたのは、この人がニューヨーク在住の独特の感覚を持っているからなのかな?と思った事があったけど、こうやってアルバム全体をニューヨークをイメージして作り上げたというのは、その感覚がホントに身体に染み付いているからなんだろうなあ...また、それが押し付けがましくならないトコもこの人らしくて面白いトコなんだけど。

「FRANK & EVA」クリップ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=sv1lgV--Ye0

「LUDLOW STREET」ライブ↓
http://jp.youtube.com/watch?v=KPb6ypZtLqA&feature=related
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