キングダム・オヴ・デザイア~欲望の王国~(紙ジャケット仕様)キングダム・オヴ・デザイア~欲望の王国~(紙ジャケット仕様)
(2011/05/04)
TOTO

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TOTOの紙ジャケ再販、1~7枚目まで先に発売されて残りは約1週間後に発売されたのだけど、以前もちょこっと書いた通り「ISOLATION」だけ手に入れるのが苦労しただけで、後はすんなり手に入った。
で、この残りの4枚も聴いた事ないんで最初はどーするかちょっと考えたんだけど、とりあえずこのアルバムだけは色々と気になってたんで購入する事にした。通産8作目にあたる「KINGDOM OF DESIRE」。

正直言って、前作までのバンドはセールス的にはともかく、内容的には(あくまでも好みの問題だけど)クオリティの高いモノを生産していたと思う。
それが一通りの活動の区切りとしてベスト盤を発表し、その後4年の沈黙期間を経て発表されたのが本作だったのだけど、その時既にメンバーは4人となっており、シンガー不在でギターのスティーヴ・ルカサーがボーカルも兼ねるというのがこの作品の大きな変化の一つ。

ルークと言えば「このバンドの中でロックスピリッツを取り込んでるのは俺だ」と豪語する事もあって、バンドのカラーに反するのでは?との思いが強く、ソロアルバムやセッション活動でそのバランスを保ってたとばかり思ってたのが、まさかのバンド内での行動で作風に影響が出る事はまず間違いないだろうな...と最初に思った。

で、アルバム全曲聴いて思った通り、コレは名義はTOTOであっても完全に別モノと認識した方が良いと思う。「Ⅳ」や「FARRENHEIT」が好きな人達にとっては、残念感があっても仕方ないと思う。
それほどまでにバンドの作風は変わり、ルーク主導によって重さとHR的なアプローチに重点を置かれていて、それまでは「ISOLATION」が最もロックっぽい作品と称されていたけど、それ以上にHRっぽい。
しかもルークの声が、それまでシンガーとは違う野太い声なので、コレがまたバンドの変化を表わしてるかと。

でも、TOTOという枠組みを外して聴いてみると、コレが実によく出来たHRアルバムだという事がよく分かる。却ってバンド名が足枷になってるとしか思えないくらい。TOTOのアルバムでは微妙だけど、別モノとして聴けば高水準...という、2年後に同じ感覚を味わう事になるモトリー・クルーと似た様な位置に存在する作品だと思う。

そして、このアルバムを最後にドラマーのジェフ・ポーカロが急逝するという悲劇もあって、バンド内がますます混沌してしまい、色々と混乱した状況が続いてしまったのはホントに勿体無いかと。
AORとしてのバンドが好きならお薦めは出来ない作品だけど、バンドに思い入れがなくてHRもイケるという人達にとっては是非聴いてもらいたい作品だと思う。


「KINGDOM OF DESIRE」(ライブ)↓
http://www.youtube.com/watch?v=FvpEFwnfgdY

「2 HEARTS」↓
http://www.youtube.com/watch?v=BBxLXZ5Z2X8
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RUN WITH THE PACK / BAD COMPANY (1976)

LIVE & DANGEROUS / THIN LIZZY (1978)

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comment avater

某音楽馬鹿

と☆と

このアルバム、私も今回の紙ジャケ化で買いましたが良く出来た作品だと思います、こういうTOTOもありかな・・と。
ロック色というかギター中心の曲作りになったみたいな感じで曲の雰囲気全体を楽しむ人にはどうかと思いますが、'80年代のイメージを振り払ったという意味では重要な作品かと、ここでリセットしておかないとファンはいつまでもⅣみたいなのを期待しますからね~。

2011年06月05日 17:21

comment avater

K.A.E.

そうですよね。某音さんの言うとおり「Ⅳ」だけがバンドの持ち味ではない訳ですから、例え商業的に落ち込んでも新たな局面に進むのはバンドにとっても良い事ですしね。

本編で書かなかったですが、ボートラで収録のジミヘンのカヴァー「LITTLE WING」のカヴァーも秀逸ですね。ルークはやっぱ上手い!と改めて思いましたよ。

それと、このアルバムの発売当時に収録されていた1曲が、ジェフ・ポーカロの意思によりオミットされた...って書かれてましたが、調べたら曲調がアルバム全体にフィットしなかったみたいですね。だったら「XX」の方にボートラ収録してくれれば良かったのに...

2011年06月08日 13:17

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