永遠の愛の炎永遠の愛の炎
(2003/07/30)
チープ・トリック

商品詳細を見る


最近、世界的にCDが売れてないお陰か、レコード会社も色々手を変え品を変えて何とかCDを売ろうとする努力が見えているけど、その最もなるスタイルがBOXセットかと。
先日マドンナが過去のアルバム全てパックにして超安値で売り出して、マドンナ本人も「何であんなに安いの?」と愚痴ってたところを見ると、やはりレコード会社の独断で売ってるんだな...と。それだけCDの売り上げも深刻って事なんだろうなあ。向こうは特にダウンロード主体になったから尚更だと思うし。

そんなBOXセットをチェックしてたら、何とチープ・トリックもEPICソニー在籍時のアルバム全てをBOXにして売ってるではないか?ただ、さすがにマドンナほどの安値じゃなくちょっと高いのが難点だけど。でも何でアマゾンでは取り扱ってなく、HMVでしか扱ってないのだろうか?

ともかく、久しぶりに彼等のアルバムも聴きたくなって、今日は彼等の復活作となった「LAP OF LUXURY」(邦題:永遠の愛の炎)をチョイス。発表は1988年。
この時期は70年代に活躍したバンド達がこぞって復活を果たして、彼等と同世代だったエアロスミスやハートなどがいきなりチャートを賑わし、また時代の流行りもあって分かりやすいキャッチーでポップな楽曲が持てはやされて事もあって、そのテの音こそ真価を発揮する彼等なら再浮上のお膳立ては十分に揃っていたと。オリジナルメンバーのトム・ピーターソンの復帰も流れ的には追い風だったと思う。

しかし、正直言ってアルバムの完成度はそれほど高いとは思わない。
エアロもハートも同じ理由で復活してるキーワード”外部ライターとの共作”を、チープ・トリックもこのアルバムで実践しているのだけど、そりゃ全米NO.1に輝いた「THE FLAME」(邦題:永遠の愛の炎...ってアルバムの邦題と同じやんけ)や、エルヴィス・プレスリーのカヴァー「DON'T BE CRUEL」がヒットしたお陰で商業的には成功したけど、正直言ってバンドにロックを求める者としては、復活してもただのポップバンドに成り下がったのでは?と思わせる内容なのだ。洗練され過ぎたプロデュースも拍車を掛けてるとしか思えない。

それまでも「VOICES」や「TONIGHT IT'S YOU」、「IF YOU WANT MY LOVE」みたいなポップソングを作ってきてはいるけど、あくまでロックバンドとしてのアルバムの中に入ってるから身に染みる訳で、全編ポップだと「あれ?「HELLO THERE」は?「AUF WIEDERSEHEN」は??」と期待してるうちにアルバムが終わってしまい、不完全燃焼で「う~ん」と唸ってしまうのだ。

それでもやっぱ「THE FLAME」は名曲だと思うし、「GHOST TOWN」は地味ながらも素晴らしく、唯一彼等だけのクレジットである「NEVER HAD A LOT TO LOSE」もノリが良い。「DON'T BE CRUEL」も見事にハマってる。

だけど、個人的にはこれだけで終了。次作の「BUSTED」でも同じ方法で作られているけど、幾分ロック寄りのアプローチなので頻繁に聴くのはこっちの方だったりすると。同じプロデューサー(リッチー・ジトー)で質感が違うと思わせるのは、やはり売れて経費が掛けられる様になったからか?

バンド再浮上の切っ掛けにはなった作品だけど、肝心のバンドのテンションが上がりきってないとしか思えないなあ。でも、そのまま解散とか埋もれなくて良かったという点ではこのアルバムもきっちり評価しなきゃいけないとは思う。


「THE FLAME」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=muhFxXce6nA

「DON'T BE CRUEL」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=g4n0T5PiASU

「GHOST TOWN」PV↓
http://www.youtube.com/watch?v=E7Tp63Khj5M
スポンサーサイト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

VALOR DEL CORAZON / GINGER (2006)

ADRENALIZE / DEF LEPPARD (1992)

comment iconコメント

comment avater

ume

感想はすっかり同じです。
「THE FLAME」は名曲ですが、アルバムの完成度はそれほどでもないと思います。
その後リリースされた「WOKE UP WITH A MONSTER」は全く無名のアルバムですが、ロック色が戻っていて素晴らしい出来ですよ。

2012年08月14日 23:22

comment avater

K.A.E.

やはり本人達も感じてたんですかね?このアルバムから作品を出す度に、ロック色が強くなっていって、セルフタイトルでは遂にシンプルなロックになってしまいましたし(さすがにアレは受け付けなかったです)。

久々に聴いて、今ちょっとしたプチブームです。持ってるベスト盤では曲数が足りないので、HMVにて3枚組ベストが¥980で売ってたので捕獲しました。明日届くのがちょっと残念ですが...(連休中に届いてゆっくり聴きたかったのに)

2012年08月19日 17:07

comment avater

某音楽馬鹿

てぃ~ぷ☆とりっく

えー、そうなんですか?。
このアルバム2番目か3番目くらい好きなんですが・・。

確かに外部ソングライターの起用は曲が書けなかったのかな~って思いますが、プロモクリップがかっこよくて一発でファンになったきっかけの作品です。
確かに言われて見ると曲が散漫だったり明らかな捨て曲があったりしますが、思い入れのある作品です、当然、後追いで聴いた武道館ライヴは悶絶ですが。
この人達も年齢的にヤバいんで「来たら観に行く」覚悟をしとかないといけませんね。

2012年08月19日 21:36

comment avater

K.A.E.

まあ、チープ・トリックを聴く切っ掛けになったという意味では思い入れもありますが、それでも「THE FLAME」や「DON'T BE CRUEL」など、聴くものも限られてしまってる作品になってますね。
当時はシングルCDも買ったんですが、そのカップリング曲「THROUGH THE NIGHT」の方が、アルバム収録曲よりも好きだったりします(笑)。

でも、多分次回あたりが最後になりそうな感じですね。もう彼等もベテランですから、自分の活動ペースくらい知ってるでしょうし。ともかく、バーニーが早く復帰してもらわないことには始まりませんね。

2012年08月26日 16:57

コメントの投稿