やはり今回もいきなりのリリースでしたねえ~。
2013年に約10年の沈黙を破って音楽シーンに戻ってきたデヴィッド・ボウイが、新作をリリースするという情報を聞いたのが11月。前回の復活で次もまた絶対にあると思っていたから前回ほどの衝撃はなかったけど、普通にボウイが新作をリリースと話を聞いて心が踊るというのは、前作「THE NEXT DAY」が私にとって今でもずっと聴いてるヘビロの常連アルバムだからだろう。

しかし今回驚いたのは、いつもだったら店に予約注文しておけば発売日前日にはフラゲで届く新作CDだけど、今回はしっかりと販売期日が守られており、きっちりボウイ自身の誕生日である1月8日に届く様になっていた。しかもCDパッケージに付いてるシールにも「金曜販売開始商品」と書かれている徹底ぶり。こうした管理は近年のボウイの極秘行動にも表れているので、単に「ボウイの誕生日にこのアルバムで楽しんでくれ」という意思表示なのだろうか?

まず先行でタイトル曲「★」のPVが公開されたのだけど、これにはかなり悩まされた(苦笑)。観るべきか、いや発売日まで待とう...と自問を繰り返し(笑)結局1回だけ観てみる事にしたのだけど、前作とは明らかに雰囲気が違う。不穏な雰囲気は前作にもあった感覚なんで特にどうと思わなかったけど、後半にやたらポジティヴで明るい雰囲気に展開されるのは、ちょっとプログレ掛かってる取っ付き辛い変な曲?とすら感じた。ただ、曲全体としては長い割りには一気に聴かせてしまうので、前作同様アルバムもあっと言う間に聴き終わるんじゃないか?と思った。

それから情報が色々と入って来たのだけど、イギリスでボウイ自身が演劇製作した「ラザルス」の公開で自身の楽曲をふんだんに盛り込んだ内容だという事や、今回の新作ではジャズアルバムに挑戦だの、今の彼のお気に入りはケンドリック・ラマーやデス・グリップスを聴いてるとか...彼に関する情報がいちいち多くなってきたので逆に興味を削がれると思い、新作発売されるまではボウイ関連の記事には一切目を通さなかった。

そして、新作を聴いた一番最初の印象は「挑戦してきたなあ」という事。ジャズアルバムというよりも、ジャズバンドのメンバーを使ってエレクトロニックな雰囲気を散りばめた感覚と言えば良いのだろうか、上手く表現出来ないけどそんな感じ。先行の「★」もアルバム全体で聴くと違和感がなく、取っ付き辛い印象があったのがそれほど感じない。
全体的には不穏な雰囲気で淡々と進んでいく感じだけど、最後の「DALLAR DAYS」「I CAN'T GIVE EVERYTHING AWAY」がポジティヴな雰囲気で終わるので悲壮感は余り感じられない。

ボウイのこれまでの作品の中でも、好き嫌いが明確に分かれる作品だと思う。私は今回のアルバムを前作と雰囲気が違うから...といって拒否しないし、まして作品毎に変化を起こしてきたボウイだからこそ成せる作品だと思ってる。まあ、不穏な雰囲気のアルバムが好きだから...という理由でもあるけど(笑)。届いてから毎日必ず1回は聴いてるヘビロ作品ですな。

来年春には、ボウイの回願録である「DAVID BOWIE IS」が日本でも開催されるという話なので、これは非常に楽しみ。御歳69歳、まだまだ挑戦する意志は十分に持ってる彼には、これからも私達を楽しませてもらいたいモノだ。

追記:これを書いたのが今日の午前中だったのですが、午後になってデヴィッド・ボウイ死去のニュースが飛び込んで来ました。
余りに突然の出来事なので未だに信じられない気持ちですが、世界中のニュースやSNSなどで情報を見ると徐々に実感が湧いてきて、物凄い喪失感を感じます。
新作が届いたばかりで、こういう悲しいニュースを知るのは余りにも酷な話ですが、今はただ故人のご冥福を祈るばかりです。


「★」


「DOLLAR DAYS」
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THE KILLER INSTINCT / BLACK STAR RIDERS (2015)

SUPERSONIC AND DEMONIC RELICS / MOTLEY CRUE (1999)

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某音楽馬鹿

新作聴きました~
亡くなってから聴き込んだんでやっぱり意味深な作品に思えてしまったり・・・。
これも好きなんですが、前作はやっぱり良いですよね。
亡くなる前に聴いてたらそう深刻には捉えられなかったんですが、残念です。
私はジギー~ステイション~ロウ~くらいの順です、聴く回数的には。

2016年01月16日 20:20

comment avater

K.A.E.

この1週間は色々と考えさせられましたね。彼がどの様な気持ちでこのアルバムに取り組んでいたのかと思うと、こういう作風になってしまうのは仕方ないのかと思います。
私はクイーンの「INNUENDO」と被る部分を感じました。このアルバムではフレディも自身の死期を悟った雰囲気を持ってたけど「THE SHOW MUST GO ON」みたいに必ず希望を持つ歌詞を書いてましたし。
それがボウイには「DOLLER DAYS」であり「I CAN'T GIVE EVERYTHING AWAY」だったんでしょうね。この2曲は、今となっては本当に惜別の曲にしか聴こえません。暫く経たないとちょっと冷静に聴けないですね。

私はアルバムだとダントツでスケアリー・モンスターズです。ボウイは曲単位で聴く事が多いんで、アルバムでは順位は決められないですね。逆に有名なジギー・スターダストは余り聴かないです。良いアルバムなのは間違いないんですが。

2016年01月20日 21:51

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