ちょっと前から話題になってたAC/DCの臨時ボーカル交代劇。事の発端はブライアン・ジョンソンが耳の不調を訴えたトコ、聴覚を完全に失う危険性があるとかでドクターストップが掛かってしまい、当然の事ながらボーカル不在のままツアーを続けられないのでツアーを延期して新ボーカルを探してたという事なんだけど、まさかのアクセル・ローズが参加してツアー続行となったのは驚いた。しかも、本人がバンドに直接コンタクトを取ったと言う話にも驚いた。アクセル、丸くなったなあ~(色んな意味で)。
一つ確実なのはブライアンは脱退ではなく療養というカタチという事で、治ればまた復帰するという話。ただ、耳の治療は結構長引くという話なので、その辺のトコがどーなるのかが気掛かりな具合で...

で、ちょっと混乱があったのはバンド側の声明で如何にもブライアンを切り捨てる様なニュアンスのコメントだったお陰でバンド側にも少し非難が集まってたと。その結果、アクセルに決まってチケットの払い戻しにも応じるという事で、ベルギーのファン約7000人が払い戻ししてもらったらしい。
まあ、ブライアンの心境を考えればツアーは延期じゃなくて中止にして欲しいのも分かるけど、そうなるとバンドに違約金が発生して費用が掛かるのでバンド側は続けたかったという事なんだろうな。ただ、これだけ個性の強いボーカルが不在だと、幾らアクセルがボーカルだからといって違うモノ見せられるファンとしては、払い戻しも止むを得ない事なのかと。しかし7000人近くがキャンセルとなるとバンドも焦ったみたいで、ツアー前日にコメントやリハーサルをYOU TUBEに上げてアピールしてるのはちょっとAC/DCらしからぬ雰囲気で、何か妙な気分。
まあ、何はともあれ昨日からツアー再開してるみたいなので、早くブライアンの復帰を期待したいトコです。

そんな訳で、今回は久々にAC/DCばっか聴いてたのでコレをチョイス。1983年発表の通産8作目のオリジナルアルバム「FLICK OF THE SWITCH」(邦題:征服者)。
このアルバム、バンドの出世作となった「BACK IN THE BLACK」からその勢いを買って全米No.1に輝いた「FOR THOSE ABOUT TO ROCK」に次ぐアルバムとなった訳だけど、前2作が名盤として語られる事が多いのに対して、比較的地味な扱いになってるのが厳しい。
まあ理由は幾らでもあるんだろうけど、この時期のバンドを取り巻く環境がよくなかったお陰で、その影響をモロに被ってしまったという感覚が強い気がする。このアルバム製作中にドラムのフィル・ラッドが重度のアル中になって解雇されたのを切っ掛けに、バンド初のセルフプロデュースという客観的に見てくれるプロデューサーが不在というのも原因なのかも。
また楽曲に関しても、前2作で見られるほどキャッチーさもメリハリさもないので地味な印象を受けるのも正直キツい。

でも内容は決して悪くないし、むしろこのバンドの本質が剥き出しになった感じだからベーシックなロックが好きな人達には堪らないかと。前2作の成功のお陰で貫禄が付いて王道なスタイルを提示したものの、MTVや80sポップなどの派手な時代にはそぐわなかったという認識で良いと思う。単に読み違いって事なんじゃないかと。問題はむしろ次作にあったと思う。

お気に入りは「SWITCH OF THE FLICK」「NERVOUS SHAKEDOWN」「LANDSLIDE」「GUNS FOR HIRE」「BEDLAM IN BELGIUM」。特に当時の邦題の中でも群を抜いて強烈なインパクトを誇った「BEDLAM IN BELGIUM」(当時の邦題は”ベルギー精神病院”/笑)や「GUNS FOR HIRE」は今でも大好きだ。

そーいや、今アクセルがいるんだから彼に合う楽曲を選ぶとすると、このアルバムの冒頭を飾る「RISING POWER」なんてアクセルの若い時の声にそっくりで良いと思うんだけどなあ。昨日のセトリを見てみると、このアルバムから1曲もプレイされてないのは非常に残念だけど...


「FLICK OF THE SWITCH」


「BEDLAM IN BELGIUM」


「GUNS FOR HIRE」
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NERVOUS NIGHT / HOOTERS (1985)

TABULA RASA / WIGELIUS (2016)

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某音楽馬鹿

アクセルさんの歌うAC/DCの写真がもう出てますね、ガンズの時と同じくえらくサイバーちっくな椅子に座って歌ってますが、足を骨折との事、運が悪いというか・・・。
逆にアクセルさんだとプレミアになるかと思ってたんですが、AC/DCの熱心なファンは流石ですね、払い戻しとか、もったいないです・・・。
ブライアンさんが戻るのは長くかかりそうなんでアルバムとかどうするんでしょうかね。

2016年05月14日 12:25

comment avater

K.A.E.

私もYOU TUBEで数曲観ましたけど、意外とアクセル頑張ってて驚きましたよ。
あの椅子はデイヴ・クロールがアクセルに貸したと言われてますね。数日前にはやっと立てる様になったみたいですけど。

ブライアンの去就が気になりますけど、それよりも聴覚失うのはミュージシャンとしては致命的だから、無理せず治してほしいトコですね。

で、このアルバムの事には触れてませんが(苦笑)当時の評価とは裏腹に意外と良い曲多いと思うんですけどねえ...爆発的に売れたアルバムの後でも全く奢りがないというか。

2016年05月22日 16:03

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