買おう買おうと思いつつも、金欠のお陰でなかなか手を出せなかったプリンスの近年3枚のアルバムをようやく入手出来た。国内盤が¥1000安くなってたのをネットショップで見つけたので、もはや勢いで3枚買っちゃったのだけど、殿下の作品はこれから何処からリリースされるのかも全く分からない雰囲気だし、そもそも彼の楽曲を管理する人もよく分からない事だらけなので暫くの間は再リリースされないんじゃないか?と。在庫があるウチに抑えておきたいというのもあったけど、殿下の作品はやはり1枚でも多く聴いておきたいというのが一番の理由だったりする。

その中でも一番気に入った「HITnRUN PHASE ONE」をチョイス。発表は昨年10月。まだ1年経ってないのね...
前年に自身の復活を意味する様な個人名義で1枚、バンド名で1枚を同時リリースして驚かされたばかりなのに、その翌年に突如発表されたこの作品。元々はジェイ・Zが運営する定額配信サービスのTIDALからのみのリリースだったのだけど、日本ではTIDALは全く関係無い話なのでコアなファンは相当悔しい思いをしたのではなかろうか?
それが結果的にCDでもリリースされるという事で何とかホッとしたのだろうけど、こういう売り方が今の主流と思うと音楽が気軽に聴ける時代じゃないのが少し残念。特に殿下みたいな世界的規模のアーティストなら特に。

冒頭のSEでデビュー作の「FOR YOU」から「LET'S GO CRAZY」のイントロに繋いで曲が始まる構成は非常にカッコイイ。でも、曲調は如何にも最近のR&B系の音で、最初はビヨンセか?と思ったくらい(苦笑)。しかし、こういう曲調でも殿下の個性は全く失われてなく、それはアルバム全体にも彼の存在感は大きく感じられる。
全体的には最近の殿下の曲にEDMやテクノのスタイルを散りばめた雰囲気で、比較的分かりやすい構成になっているのでアルバム1枚があっと言う間に終わってしまう感じ。ただ、EDMやテクノに理解が無い人には評価が分かれる作品じゃないかと思う。

意外だったのが、殿下はこれまで自分1人で作品に対するヴィジョンを持ってアルバムを作っているイメージだったけど、前作から起用しているプロデューサーとクレジットを分け合ってるという事。真意は分からないけど、これはEDMの様な最近の主流の音楽スタイルに、若い人達の感性を自分の作品に取り入れたいという意向だったんじゃないかと思う。
アルバム作り自体は長年の経験があるから問題ないけど、若い人達の感性だけは歳を取るとどーしても鈍くなるのは仕方ない事だし、それが歳を取る事の影響でもあるし。そのお陰で、随分とすっきりとした洗練された作品になったのは間違いないと思う。
全曲素晴らしいんだけど、中でも特に好きなのは「THIS COULD B US」「FALLINLOVE2NITE」「HARDROCKLOVER」「JUNE」が良いかな。

この作品に続く「HITnRUN PHASE TWO」が今年発売された後に殿下は逝去してしまったのだけど、膨大な楽曲を持つ彼の事だからこのままPHASE THREEやFOURと続いていったんだろうな...と思うとホントに残念。近年の怒涛のリリースラッシュも自らの運命と呼応するがの如くだったとしか思えないし...もう畏敬の念しか感じない。彼の残した楽曲で、これからの人生を楽しむ事が出来るのはホントに幸せな事だと思う。


「THIS COULD B US」


「FALLINLOVE2TONITE」
スポンサーサイト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

ON FIRE / SPIRITUAL BEGGERS (2002)

CROSSOVER ELEVEN : TIME AFTER TIME / V.A. (2005)

comment iconコメント

コメントの投稿